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木久扇のチャンバラスターうんちく塾初代木久蔵を息子に譲った木久扇の新刊。木久扇が時代劇映画に造詣が深いのは、周知のことだが、今回の一冊は、木久扇が見続けてきた時代劇スターの列伝。一番好きな嵐寛寿郎から高橋英樹まで、師匠の思い出と思いこみが語られます。一応、一話で一人の形式を取り、一人ずつに師匠の書いた似顔絵が入ります(これがよく似ている)時代劇の全盛期には、こっちは生まれていないので、実見した映画はほとんどないんですが、それでも、しっかり最後まで読ませるのは、師匠の時代劇に対する愛情の賜。いい加減な出版社と見えて、誤植・誤変換が多いのが興ざめですが、今回は、師匠のダブル襲名公演でかった、サイン本なんで、何でも許せます。
2007年11月05日
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圓生の録音室元CBSソニーの名プロデューサーにして落語解説者の京須偕充さんの名著が加筆訂正されて、ちくま文庫からよみがえりました。京須さんが、六代目圓生とともに「圓生百席」を作り上げるまでの、道のりを、圓生師匠との思い出を中心に、淡々と語られます。京須さんの文章の特徴は、極力感情を排した淡々とした明晰な点にあり、文章が非常に読みやすい点。訳知り顔で、不確かなことを暴露しない点、俺だけがしっていることもあるけど、今は書かないなんて、小林信彦みたいな思わせぶりをしない点など、読んでいてとても気持ちよい物です。芸には厳しい反面、人間的には狭量であったという評判もある圓生師匠の評判もありますが、本書を読む限りそんなことはないようです。今の落語ファンが感心を持った頃には、もうすでに晩年になっていた師匠の人間的な面についても知ることができますし、師匠の行動そのものが優れた芸談になっています。昭和の名人といわれた人はやっぱり違うんだなと思いました。
2007年11月04日
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