父上の仇、討ち取られい
畷之介と百合姫は自然斎の館へ急いで戻ってきた時、戸隠城の武士達がやって来ました。四方田玄蕃が丹波守勝久の使者として、自然斎と手を結びたいとの書状を持参、断れば輝政の命はなく、大群を持って山をせめるというのです。しばらく待っているように言って自然斎は奥に入っていきます。勝久を城主と認め今後信仰を誓う事、百合姫を勝正と一緒にさせる事、その二つを聞けば、輝政は隠居しとて一命を許すというものでした。百合姫は父上を救えるなら行きますというが、それだけは受け入れることは出来ないと自然斎は言います。百合姫は泣き崩れ、自然斎が返事をするために立ち上がった時、じっと聞いていた畷之介が「 お待ち下され
」と自然斎に声をかけます。
自然斎「何事じゃな」
畷之介「 姫の決意のほど、お受けなされませ
」
畷之介「 この畷之介にも、策がありますれば・・
」
百合姫は どういうことか・・というように
、畷之介を見ます。
畷之介「 姫、おゆきなされ・・
」
百合姫が頷きます。
百合姫が山を下りる日がやってきました。自然斎は、もし万一の事があった時は、城に登って天守の太鼓を鳴らせば、城に大急ぎで参上すると言います。 戸隠城門前で百合姫と輝政の輿の何事もなく交換されます
。

畷之介「確かに、殿をお受け取り申しました」
玄蕃 「 百合姫様は、確かにお受けいたした
」
引き上げる畷之介に、侘助がおじぎをして
、城の中に入って行きます。
その頃、山道を城かたの兵が自然斎の館の方へやってくるのを麻耶が見つけます。
一方、山道を行っていた輝政の乗った輿から、うめき声が聞こえてきました。
畷之介「 輝政殿
」
うめき声が気になり輿を降ろさせさせます。
畷之介「 輝政殿
」
と声をかけた時、 輝政が輿から倒れてきました
。
畷之介「あっ、毒殺じゃ、 謀りおったか・・
」
畷之介は、馬を急ぎ走らせて、自然斎の館へ向かいます。


麻耶が自然斎に城かたの兵がやって来たことを告げに行きます。
畷之介は馬を走らせます。途中、山道を登ってたどり着いた時には自然斎の姿はありません。知らせに行こうとして斬られた麻耶から、自然斎は城かたの兵に生け捕りにされたと聞きます。麻耶は百合姫様にお詫びを・と言ってこと切れます。
侘助と入れ替わった百合姫は、勝久と玄蕃の話を庭から聞いています。生け捕った自然斎を処刑にするときけば、百合姫だけではなく甲賀者も一網打尽に捉えることが出来ると言うのです。
翌朝、自然斎の張り付けが行われようとしています。
牢から侘助を救い出した百合姫は、自然斎の処刑の時間が迫っている、それを助けに行く畷之介は刑場で取り巻かれるかも知れない、一刻も早く天守の太鼓を鳴らさなければ・・と勝久についた家臣たちを振り払いながら天守へ向かいます。
いよいよ、処刑の時刻になり、番兵の槍が自然斎の前に持って来られた時、番兵に化けていた畷之介が阻止します。
畷之介「我こそは、 九州菊池家の遺子畷之介、義によって自然斎殿をお救い申す
」
(
立回りです )
天守に登った百合姫は自然流の急太鼓を打ち鳴らします。その太鼓を聞いた甲賀者や野武士たちが刑場と戸隠城にやって来て、周りを取り囲みます。
城へ逃げ帰った勝久と玄蕃を待っていたのは、百合姫でした。
百合姫「逆賊丹波守勝久、戸隠城主左衛門尉が遺子、今こそ父の恨みを晴らすぞ」
そこへ、畷之介と自然斎が駆けつけました。
畷之介「 姫、父上の仇、討ち取られい
」
(
立回りです )


勝久も玄蕃も討ち取り、畷之介「姫」、百合姫「畷之介様」と手を握り見つめ合います。
戸隠城の安泰と花婿様も決まったと、一同お喜び申し上げるという侘助たちが顔をあげると、二人の姿がありません。自然斎の「さあてなあ、何処にござったかのう」。その時百合姫の歌声が、天守から聞こえてきました。 うらやましい限りの二人ですね
。
♬
いつか夢見た 昔の 今はお城の 姫君姿 晴れて嬉しい 都の空に
胸もほのかな ホイホイ 春が来る
(
幸せそうな二人の笑顔いいですねぇ。心が癒されます。 happy
happy)
( 完 )
花笠若衆・・・(6) 2018年08月28日 コメント(5)
花笠若衆・・・(5) 2018年08月25日 コメント(9)
花笠若衆・・・(4) 2018年08月20日 コメント(2)
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