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Can のベーシスト、Holger Czukay の 1st ソロ・アルバム。Holger 自身のクレジットに "bass" の表記があるので、どこかでベースを弾いているのかもしれませんが、全篇テープ・コラージュと言っても過言ではない作品。控え目な音でループされる哀愁を帯びたストリングスに、短波ラジオから録音されたらしき、これまた哀しげなヴェトナムの女性の歌声が被さる 1 曲目。5 分半過ぎた辺りからややビートらしきものが出てはきますが、ほぼノン・ビートで瞑想的な音が延々と続き、最後の最後に雅楽らしき音が一瞬聴こえて終了。この 1 曲目が 17 分半あります。それなりに無視できる程度の音量の発信音から始まる 2 曲目。様々な電子音が重なり合って行き、銅鑼の音を切っ掛けに、サンプリングされたお経のような男性の声が突如現れます。1 曲目よりも実験的な感じ。ループされる音に集中していると、車酔いに似た酩酊感に頭がくらくら。11 分過ぎに出てくる琴の音色に我知らずホッとしてしまいます。2 曲目は 20 分弱。60 年代の後半に、「サンプリング」と「ループ」と言う画期的な手法を使った音楽が既に存在していたわけで。「ポピュラー・ミュージック」としてはなんとも評価に困る代物で、日常的に「愛聴」するような音楽でもないのですが、これを起点として、後年の名作 "Persian Love" が生まれるわけで。わけで、わけで、と何故か『北の国から』してますが、別段意味はないわけで。余りにもくどいのでこの辺りで失礼させて頂きます。【Track Listings】01. Boat-Woman-Song02. Canaxis03. Mellow Out
2012.06.29
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80 年代の音楽シーンを振り返った時に、ほんの少しの気恥ずかしさを伴って思い起こされる音楽。私にとってそれは、ニュー・ロマンティックとファンカラティーナ。そして本稿の主人公はそのムーヴメントにふたつながら足を突っ込んでいた Martin Fry 率いる ABC です。短いストリングスのイントロに導かれて幕を開ける本作 "The Lexicon Of Love" ですが、収録曲中 "Tears Are Not Enough"、"Poison Arrow"、"The Look Of Love"、そして "All Of My Heart" と 4 曲ものシングル・ヒットを生んでおり、その他の楽曲もどれをとってもシングル・カットしてもおかしくない出来栄え。曲自体のクウォリティーの高さと同時に、プロデューサーたる Trevor Horn の意向がかなり反映されているであろうアレンジも見事で、ストリングス、ピアノ、サックス、女声コーラス、それら全てが効果的に配されています。David Bowie、もしくは Bryan Ferry 直系と思しき Martin Fry の、ナルシスティックでややくどいヴォーカルは好き嫌いが分かれそうですが、曲間が短くシームレスな作りになっているので、それこそアッと言う間に聴き終わってしまいます。リアル・タイムで聴いている時には思いつきもしなかったのですが、先程書いた(タイトルのクレジットはありませんが) "Show Me" の冒頭のストリングスのオープニングに呼応するように、ヒット・ナンバー "The Look Of Love" の短いヴァリエーションで幕を閉じる構造、一曲一曲は 3 ~ 5 分程度にコンパクトに纏めてはいますがアルバム全体として起承転結を感じさせる流れ。これはニュー・ロマンティックやファンカラティーナを隠れ蓑に、Trevor Horn が「プログレッシヴ・ロック」の復権を狙った作品だったのじゃないか、と今は思っています。【Track Listings】01. Show Me02. Poison Arrow03. Many Happy Returns04. Tears Are Not Enough05. Valentine's Day06. The Look Of Love (Part One)07. Date Stamp08. All Of My Heart09. 4 ever 2 gether10. The Look Of Love (Part Four)
2012.06.27
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ブリストル・サウンドを代表する重鎮、Smith & Mighty の全面プロデュースの元リリースされた Carlton の 1st アルバム。浅学にしてわからないのですが、2nd は出て・・・ない?時代的には「U.K.ブラック」と言う括りで良いんでしょうか。勝手に括ってしまいますが、他の有名処のアーティストと比べるとはっきりとインパクトの弱さが露呈してます。スリーヴ・デザインにしてから、真っ直ぐにコチラ(我々リスナー)を見つめる視線が意志の強さを物語っている Carleen Anderson [ex.Young Disciples] の "True Spirit"、このアルバム・タイトルにしてこのスリーヴ、もう足元に平伏すしかないでしょう、みたいな Caron Wheeler [ex.Soul II Soul] の "Beach Of The War Godess"。それに比べて我らが Carlton 氏、顔の左半分が影に隠れてます。おまけにサングラス着用と言う念の入れ様。なにもそんなに卑屈にならなくても(?)、と思わず肩を抱いてやりたくなります。中味の方もスリーヴに比例してか、終始俯き気味。体温低そうなファルセット・ヴォイスが、ダブを基調としていると思しき重く高揚しない音に乗っかって全篇に渡って流れています。Carlton の歌声自体は未だに好きになれないんですが、Smith & Mighty の作るトラックは、ハマるとクセになる、典型的な(?)タイプ。意地の悪い見方をすれば、Carlton はあくまで素材。実は誰でも良かったんじゃないかと勘繰りたくなる。ファルセットそのものは別段嫌いじゃないんですが、Carlton 自身がちょっと個性弱過ぎる気がします。しかしながら、Smith & Mighty にとっては自分達の求める音を作り上げる上において、彼のそんなところが肝だったのかもしれません。余談ですが、私の所有している CD は日本盤。この日本盤に封入されているライナー・ノーツが噴飯モノです。六本木のディスコに誘った彼女が、自分(執筆者)が席を外している間に白人男性にナンパされて云々みたいな与太話(創作?)がイントロになってます。なんじゃコレは。ライナー・ノーツ分の金返せよ(笑)。【Track Listings】01. Cool With Nature02. I Know03. We View04. Come On Back05. Love And Pain06. Do You Dream07. Indication To You08. Please Leave09. I Will Be10. True Colours
2012.06.24
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離合集散を繰り返しつつも、永らくプログレッシヴ・ロックの代名詞のひとつとして君臨し続ける Yes のデビュー・アルバム。既に Roger Dean の幻想的な世界を知ってしまっている我々としては、シンプルというより「やっつけ仕事」にしか見えないスリーヴ・デザインは大きなマイナス要素。これでは売れるモノも売れません(笑)。Yes と言うバンドは形態としては King Crimson に近いものがあるのかな、と思います。Robert Fripp が「King Crimson あれ!」と言えば、客観的にどう見られようとそれは紛れもなく(?) King Crimson なのです。同様に、Chris Squire が「Yes あれ!」と言えば、例えそこに Jon Anderson や Steve Howe の姿がなくとも、それは Yes でしか有り得ないのです。アメーバみたいなバンドですね。で、1969 年リリースの本作。ハード・ドライヴィングなロック・ナンバー "Beyond And Before"、Peter Banks のジャズっぽいソロをフィーチャーした "I See You"、Tony Kaye のオルガンが活躍するポップな "Looking Around"、Lennon/McCartney コンビの作品としては比較的地味な部類に入ると思われる小曲を仰々しくアレンジした "Every Little Thing" 等、一体何処を目指しているのか定かではない、やや散漫な印象が強いアルバムです。ただ、後々 彼らを語る上で重要なファクターとなる美しいコーラス・ワークや Yes の屋台骨を支える Chris Squire のベースが既に強烈に自己主張しており、Yes の原点を探ると言う意味においては十分楽しめる作品ではないでしょうか。冒頭でスリーヴのことを腐しましたが、更にもうひとつ難点を挙げるとするなら、Jon Anderson の声が後年の彼のそれに比較してかなりハスキーである、と言うことでしょうか。"Yesterday And Today" や "Sweetness" のような、Chris Squire の趣味と言うよりむしろ Jon Anderson 自身の意向が強く反映していそうな曲でそれはよりはっきりと感じられます。ちょっと残念です。【Track Listings】01. Beyond And Before02. I See You03. Yesterday And Today04. Looking Around05. Harold Land06. Every Little Thing07. Sweetness08. Survival- Bonus Tracks -09. Everydays (Single Version)10. Dear Father (Early Version #2)11. Something's Coming12. Everydays (Early Version)13. Dear Father (Early Version #1)14. Something's Coming (Early Version)
2012.06.22
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Ultravox 脱退後にリリースされた John Foxx の 1st ソロ・アルバム。評論家受けは決して悪くなかったのにセールスに結びつかなかった Ultravox が、Midge Ure [ex.Rich Kids] を John Foxx の後釜に据え再始動した 4th アルバム "Vienna" で、新機軸と言える程のものが見当たらないにもかかわらずブレイク。更に、John Foxx 在籍時の Ultravox に影響を受けたと思しき Gary Numan 率いる Tubeway Army が、より機械的な意匠を施してこれまた大ヒット。つくづく運のないヒトだなぁ、と思ってしまいます。そんな状況下、満を持してリリースされた本作。リズム・ボックスの無機的で単調な音からスタート。簡素な骨組みだけの音で荒涼たる世界が描き出されていきます。Ultravox 時代の彼からはちょっと想像し辛い、抑揚を抑え感情を極力押し殺したような歌声が続くわけですが、この辺りは Gary Numan からの逆影響(?)なのでしょうか。とは言え、そこは John Foxx。抑えようにも抑えきれない情緒の発露とでも言うのでしょうか、敢えて Ultravox 期の名作のタイトル("Systems Of Romance")を引き合いに出せば、そこかしこに彼流のロマンチシズムが滲み出ては来ているのです。それは、残念ながら本編には収録されていない "Film One" や "20th Century" での、荒々しい感情が迸るような過激なインストゥルメンタルに特に顕著だと思います。次作 "The Garden" でいきなりバンド・サウンドに回帰してしまい、我々を唖然とさせる John Foxx。まあ、それはそれで良質な作品ではあったのですが、出来ることなら本作での方法論を突き詰めた「完成形」を聴かせて欲しかった、と思うのは単なるファンの我儘でしょうか。それと、初期のソロ作品を網羅した CD を出す気はないんでしょうかねぇ。私が持っているこの CD には "Burning Car" や "This City" が入っていないし、2007 年にリ・イシューされた CD では "Miles Away" と "A Long Time" が漏れている、と言う具合。ファン泣かせにもほどがあります(泣笑)。【Track Listings】01. Plaza02. He's Liquid03. Underpass04. Metal Beat05. No-One Driving06. A New Kind Of Man07. Blurred Girl08. 03009. Tidal Wave10. Touch And Go- Bonus Tracks -11. Young Love12. Film One13. 20th Century14. Miles Away15. A Long Time16. Swimmer 1
2012.06.20
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今も現役 Auto-Mod が中心となってリリースされた "時の葬列" と言うコンピレーション・アルバムが彼らとの出会いでした。当時は何の疑いもなく所謂「ポジパン」(ポジティヴ・パンクの略称)の流れで聴いておりました。Auto-Mod や、一緒に収録されていた G-Schmitt、或いは Madame Edwarda 等と比べて明らかに異質な音なんですが。80 年代の私の感覚は一体どうなっていたのか、今でも不思議です。オリジナルは 12 インチのアナログ盤 2 枚を黒色のカートン・ボックスに収納すると言う、インディーズのみならずメジャーを含めても特異で豪華な仕様でリリース。おまけにレコード盤全 4 面の内 3 面は 45 回転、残りの 1 面のみ 33 回転と言うこれまた風変わりな趣向。事前に限定 3,000 枚(だったかな)とのアナウンスがあったため、これは買い損じてはならずと頑張って(?)予約までして手に入れました。本作は現在のところ最初にして最後の Sadie Sads のアルバム "Box With Little Doll" の曲順を入れ替え、更にボーナス・トラック 4 曲を追加して CD 化したものです。音の方もその体裁と同じくらい、いや、それ以上に特異です。当時はメタル・パーカッションを使用していたことから Einst?rzende Neubauten と比較されていましたが、個人的には余り似ているとは思いませんでした。イギリスのインダストリアル・ミュージックの影響は確かに感じられはします。アナログ盤の最終面に相当する 7 曲目 "Psi-Tech House U.N.O." から 10 曲目のタイトル・チューン "Box With Little Doll" 辺りにそれは顕著ですが、残念ながら今の私には正直退屈な展開です。それよりは前半の "Glas Bruch" や "L.H.O.O.Q." のような極端に緩急をつけた短めの曲の方が面白く感じます。【Track Listings】01. Junk College02. L.H.O.O.Q.03. Glas Bruch04. Day Dream05. Japana06. W.S.D.G.07. Psi-Tech House U.N.O.08. Holding Easy09. Ai Thought10. Box With Little Doll11. W.S.D.G. (Version)12. Who Fool13. Skipping K14. Original Trick
2012.06.19
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クラブ DJ であった Jazzie B を中心とするユニット Soul II Soul の 1st アルバム。デビュー作にしていきなり "Club Classics" だから恐れ入りますが、そんなアルバム・タイトルに鼻白むリスナーに肩透かしを食らわせるがごとく、意表を突いて(?)静かに幕を開ける "Keep On Movin'" がとても素晴らしい。シンプルな打込みビートに、これまたシンプルなベースとピアノ。そこに絡む Reggae Philharmonic Orchestra による控え目なストリングス。この印象的な作品を生み出したのは Nellee Hooper と 元 Mute Beat、Melon の屋敷豪太。当時イギリスにおいてほぼ無名同然であった性か、ほとんどクレジットらしきものが見当たりませんが、屋敷豪太の手腕に拠る所が大きかったことは今では周知の事実です。屋敷豪太が生み出したリズム、所謂「グラウンド・ビート」は一世を風靡したわけですが、この言葉を聞き始めた当時、頭に浮かぶのは「地面」だとか「運動場」ばかりで、それが果たして「ビート」とどう関係あるのかと不思議に思ったものです。真偽は定かではないのですが、ここで言う「グラウンド」 = Ground とは、Grind の過去分詞形らしく、なるほど、グラインドならば「回す」と言う意味もあったから、なんとなく納得。時折、と言うか割と頻繁に顔を出す Jazzie B の余り上手いとは思えないヴォーカル/ラップはご愛嬌(笑)。【Track Listings】01. Keep On Movin'02. Fairplay03. Holdin' On04. Feeling Free (Live Rap)05. African Dance06. Dance07. Feel Free08. Happiness (Dub)09. Back To Life10. Jazzie's Groove
2012.06.18
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事前の情報からとんでもないものを想像していたら、豈図らんやなんとものどかなイントロの "A Message To You Rudy" から始まり、ある意味驚いた Specials の 1st アルバム。パンク・ミーツ・ルーツ・ミュージックな高速スカに、やる気なさげな青白い Terry Hall の歌声が乗っかるあたりがまず斬新でした。更に、言わずもがなのチープ・シックなファッション。60 年代のモッズがベースでしょうか。そして、自ら主宰する 2 Tone Records のレーベル名そのままに白黒で統一したスリーヴ・デザイン。挑発的なメンツの視線も良い感じですね。いやあ、もう言うことなし。決まり過ぎるぐらいに決まってます。敢えてシングル・ヒット "Gangsters" を外した理由が気にはなりますが、"Nite Klub"、"Concrete Jungle"、"Too Much Too Young" 等名曲が目白押し。プロデュースは Elvis Costello ですが、実はスタジオでは何もしなかった、とも言われています。それでも結果的(?)これだけの名作が生み出されたわけですから、それはそれでスゴいことのような。違うか!?今日(2012 年 6 月 16 日)現在、アマゾン・ジャパンで US 盤がなんと ¥991 です。買っといて損はありません。【Track Listings】01. A Message To You Rudy02. Do The Dog03. It's Up To You04. Nite Klub05. Doesn't Make It Alright06. Concrete Jungle07. Too Hot08. Monkey Man09. (Dawning Of A) New Era10. Blank Expression11. Stupid Marriage12. Too Much Too Young13. Little Bitch14. You're Wondering Now
2012.06.16
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"Isn't Anything" が 12 曲 38 分なら、こちらは全 14 曲で 35 分強の快作。ご存知、Sex Pistols や Damned と並びロンドン・パンクを代表する Clash の 1st アルバム。私が初めて買ったパンクのシングル・レコードは Sex Pistols の "God Save The Queen"。そして初めて買ったアルバムが、これ。Damned の 1st の方がリリース時期は早かったような気もします。速くて喧しくてオーヴァー・プロデュースと言われた程ぶ厚い音だった Sex Pistols に比べると、ここで聴くことの出来る Clash の音楽は明らかに荒削りで音はスカスカ。良く言えば「贅肉を削ぎ落とした」、有体に言えば「骨組みだけ」と言う感じ。情報ばかりが先行し肝心の音になかなか触れることの出来なかった 70 年代当時、頭の中で未だ見ぬパンクのイメージが膨れるだけ膨らんだ状態で "God Save The Queen" を聴くに及んで、パンク斯くあるべし、と手前勝手に造り上げた「パンク幻想」とでも言うべきものが正にピークに達せんとする頃に出会ったのだから、Clash に分があろうハズもない。さすがに初めて聴いた時には腰が砕けました。これはちょっと違うんじゃないか、と。って、別に Clash が悪いわけでもなんでもないんですが。でも、そんな悪い(?)印象も最初だけで、何度も聴き返す内に今ではすっかり愛聴盤。時間的には決して長くはなかったけれど、中味はとても豊穣な音楽の旅を続けた彼らの出発地点が確認出来る一枚です。ファンの間では根強い人気の "Janie Jones"、2nd シングルで Mick Jones がリード・ヴォーカルを務める "Remote Control"、シングル・ヴァージョンに比べても生々しさ、切迫感と言う意味ではこちらに軍配を挙げたい "White Riot"、朴訥とした青臭さがなんとも微笑ましい(?)レゲエの "Police & Thieves"、、、いや、全曲必聴、と大風呂敷広げときますので、後で畳んでおいてください。【Track Listings】01. Janie Jones02. Remote Control03. I'm So Bored With The U.S.A.04. White Riot05. Hate & War06. What's My Name07. Deny08. London's Burning09. Career Opportunities10. Cheat11. Protex Blue12. Police & Thieves13. 48 Hours14. Garageland
2012.06.13
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12 曲入りながらランニング・タイム僅か 38 分の 1st アルバム。これ以前の作品として(?)私の手元には "This Is Your Bloody Valentine"、"Retrospective"、そして "Ecstacy And Wine" と各々題された CD があるのですが、すべてバンド側の了承を得ずに出されたものばかりで、内容は単なるシングル・コンピレーションのようです。で、実質的なデビュー・アルバムとなる本作、曖昧でもごもごとしたヴォーカルは相変わらずですが、名作の誉れ高き "Loveless" と比較するとノイズ成分は随分控え目、全体的に地味な印象は拭えません。シングルとしてもお馴染みの 7 曲目 "Feed Me With Your Kiss" や、何度聴いても "Suicide" と歌っているとしか思えない "Sueisfine" など次作のプロトタイプと思しき疾走ナンバーもありますが、それでも "Loveless" から聴き始めたファンにしてみればなんとも素っ気ない作品に思えるかもしれません。まだまだ試行錯誤中とでも言うか、正直この時点では大胆なフィード・バック・ノイズの導入という手法が、果たして意図的なものであったのかどうか疑問に感じるほどです。とかなんとか悪態ついている私はと言えば、実は前半のスローな展開がとても気に入っています。4 曲目のタイトルではありませんが、延々と続く白日夢(悪夢?)の中を朦朧とした意識のまま彷徨っているような、不思議な感覚が妙にクセになります。"Loveless" より好きかもしれません。ちなみに、いまいちピンとこないアルバム・タイトルですが、"(My Bloody Valentine) Isn't Anything" と読むと、なんとなく合点がいくように思います。捻くれた(想像ですが)Kevin Shields 好みのタイトルと言えばタイトルですかね(笑)。【Track Listings】01. Soft As Snow (But Warm Inside)02. Lose My Breath03. Cupid Come04. (When You Wake) You're Still In A Dream05. No More Sorry06. All I Need07. Feed Me With Your Kiss08. Sueisfine09. Several Girls Galore10. You Never Should11. Nothing Much To Lose12. I Can See It (But I Can't Feel In)
2012.06.09
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元 Pop Group のリード・シンガー、Mark Stewart の 2nd ソロ・アルバム。前作は Creation Rebel のメンバーを中心とした音作りが成されていた為か、レゲエ色が強かったように思うのですが、本作では遂に(?) Sugarhill Records のハウス・バンドであった Fats Comet(a.k.a. Tackhead) の面々が登場。Adrian Sherwood のプロデュースと相俟って、ヒップ・ホップでインダストリアルな過激な音像が堪能出来ます。相変わらず物騒な雰囲気を醸し出すスリーヴも秀逸です。一歩間違えれば単なる騒音に堕しかねない強烈な音の連続です。次作以降、Mark Stewart 本人の変化なのか、メロディー志向とでも言えるほど、より「楽曲」としてのまとまりを重要視する傾向が強い作品が多くなっていくのですが、その前夜の、音楽が「音楽」として成立するぎりぎりのタイトロープを渡るような尋常ならざる緊張感が味わえて、私にとってはそれがむしろ快感であると言えます。正直「言葉」で表現することは困難な音楽ですし、万人にお薦め出来るような作品でもないと思いますが、敢えて、聴かずに後悔するぐらいなら、聴いてから後悔しましょう、ってことで(笑)。【Track Listings】01. Passivecation Program02. Bastards03. The Resistance Of The Cell04. As The Veneer Of Democracy Starts To Fade05. Pay It All Back06. Hypnotised07. Slave Of Love08. The Waiting Room- Includes -09. Hypnotised10. Dreamers
2012.06.07
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Roxy Music 脱退後にリリースされた 1st アルバム。実は「バンドに二人のフロントマン(ノン・ミュージシャン?)は要らない」との理由で、もうひとりの「ブライアン」たる Bryan Ferry により馘首されたという説もあります。真偽のほどは別にして、話としてはこちらの方が面白いですね。で、この作品ですが、Robert Fripp、John Wetton、Chris Spedding 等豪華ゲストに加えて、Bryan Ferry へのあてつけなのか Roxy Music から Phil Manzanera と Andy Mackay、更に Paul Thompson までも参加。ほぼ、と言うよりまんま Roxy じゃないですか。豪華ゲスト云々と書きましたが、勿論主役は我らが Brian Eno、それも知的でクールで(?)アンビエントな Eno 先生ではありません。宝塚もかくやと思われるほどの羽飾りを身に纏い、グラマラスでいかがわしい匂いを撒き散らす Brian Eno です。賛否両論ありますが、彼のヴォーカルも決して悪くありません。むしろ本作では「ヴォーカリスト」に徹することを命題にでもしていたかのように多彩な歌声で楽しませてくれます。各楽器が渾然一体となって突き進むオープニングの "Needles In The Camel's Eye"、Robert Fripp の箍が外れでもしたかのようなキレたギター・ソロがとんでもなく素晴らしい "Baby's On Fire"、Bryan Ferry の歌い方を極端にデフォルメした風に(と言うか、小馬鹿にしたように)聴こえる "Driving Me Backwards"、リリカルでメランコリックな響きすら感じさせる "Some Of Them Are Old" や "Here Come The Warm Jets" 等々、まるで万華鏡を覗いてでもいるかのような煌びやかでポップな Eno の世界が全篇に渡って繰り広げられています。【Track Listings】01. Needles In The Camel's Eye02. The Paw Paw Negro Blowtorch03. Baby's On Fire04. Cindy Tells Me05. Driving Me Backwards06. On Some Faraway Beach07. Blank Frank08. Dead Finks Don't Talk09. Some Of Them Are Old10. Here Come The Warm Jets
2012.06.06
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William Blake の詩を援用した Aldous Huxley と言う人の本のタイトルからその名を採ったことはつとに有名ですが、それにしても・・・Doors。シンプル過ぎる。シンプル過ぎるが故に深読みしたくなるのは人の常。しかも、記念すべきデビュー・アルバムのラストで "The End" と高らかに終焉を歌う。そのくせ(?)、Jim Morrison & His Band としか解釈の仕様がない露骨なデザインのスリーヴ。グループの目指すものとレコード会社が目論むアプローチとの乖離があからさま過ぎて、これはこれで巧妙な罠なのじゃないかと勘繰りたくもなるのですが。収録された曲はデビュー前にライヴで散々演奏したものばかりという話もある性か、ほとんどが最初の 1 ~ 2 テイクで完成したらしいです。完成度と言う点では次の "Strange Days" に軍配が上がりそうですが、まるでレコーディング時の息遣いまでが耳に届きそうな程の妙な生々しさが感じられる作品です。初めて聴いたのは中学か高校生の頃でした。やはり、と言うか Jim Morrison の強烈な個性と「詩」に強く惹かれたのですが、今は Robby Kreiger のギターを聴くために CD に手を伸ばしているような感じです。セックスがどうの、ドラッグがどうの、やれ幻覚だ反体制だ、この歳になるとそんな言葉の綾取りのようなものはどうも面倒になってくるようです。もしも "Light My Fire" や "The End" が、"You Can't Hurry Love" や "Billie Jean" のような歌詞だったら今日の評価はなかったのでしょうか。難しい問題です。って言うか自分自身で難しくしてるだけですね。すいません。まあ、それはそれとして。Robby Kreiger です。時にメロディーに寄り添うように繊細に、時に自意識過剰気味のシンガーを煽るように極めて乱暴に。私にとっての Doors は、少なくともこの作品においては、ギターなのです。【Track Listings】01. Break On Through (To The Other Side)02. Soul Kitchen03. The Crystal Ship04. Twentieth Century Fox05. Alabama Song (Whisky Bar)06. Light My Fire07. Back Door Man08. I Looked At You09. End Of The Night10. Take It As It Comes11. The End
2012.06.04
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「誕生日の大虐殺」を名乗るカナダのゴシック・メタル・バンドの 1st アルバム。ドラム、ベース含めて 5 人のメンバーのクレジットやポートレイトも載ってますが、ちょっと聴いただけでは打込みっぽいです。「ゴシック・メタル」と書きましたが、「ゴシック」と言うほどダークではありません。これまで発表された 4 枚のアルバムのスリーヴ・デザインに共通するカラー、紫色に象徴されるように全くの暗黒ではなく、暗さの中にも明るさが感じられます。シンセサイザーをフィーチャーした下世話なまでにポップなメロディーにそのあたりは顕著に窺えます。また、「メタル」と言うほどにはヘヴィーでもありません。ザクザクしたギターのリズムの刻み方等に所謂メタルっぽさは見受けられますが、むしろ既視感溢れる 80 年代のニュー・ウェーヴっぽい音が本来の彼女たちの姿なのではないでしょうか。デビュー作だけあって(?)、勢いだけで押し切ったようなところもありますし、Chibi 嬢のヴォーカルもまだまだ垢抜けませんが、この時点で基本はしっかり出来上がっていると言う印象です。ちなみに、既に有名な逸話なのですが、ヴォーカルの Chibi 嬢。右腕に漢字で「夢想家」のタトゥー。後の PV "Looking Glass" では女子高生風セーラー服を身に纏いシャウトしてます。余程のクール・ジャパン崇拝者なのでしょうか。【Track Listings】01. Happy Birthday02. Horror Show03. Promise Me04. Under The Stairs05. To Die For06. Video Kid07. Over08. Broken09. The Dream
2012.06.02
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