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ヨーロッパの中世の都市は、どこもそうだが、網の目のように延びる路地が多く残っている。
ドブロヴニクも同様で、プラツァ通りから路地が網の目のように延びていた。
こういった路地を歩いて廻るのもタイムスリップした如くで楽しいもの。
石畳も歴史が感じられ、角が丸みを帯び黒光りしていた。
スポンザ宮殿の高さ31mある時計塔。
スポンザ宮殿はプラツァ通りの突き当たりにあるルジャ広場の左側に1516年に
ゴシックとルネサンスの複合様式で建てられた。
この宮殿は貿易として栄えたドブロヴニクの物資等の保管場所として、税関・保税倉庫として
使われていたと。
1667年に発生した大地震でも倒壊しなかった数少ない建物。
現在は古文書館として使用されていると。
時計塔のユニークな文字盤。1444年に建てられたと。
9時20分に近いことは理解できたが、この文字盤いや表示板からは20分が
理解できなかった。
こちらの時計表示は9:20であることはもちろん理解できた。
市庁舎と時計塔の間には小型の鐘がいくつか。
フランシスコ会修道院の尖塔を振り返る。
この街もメインストリートから脇に入った小道が魅力的。
どの小道に入っても階段や個性ある店舗やレストランが。
全ての路地をゆっくりと歩きたかったが時間が足りない。
ルジャ広場に面して建つ街の守護聖人・聖ヴラホを祀る聖ヴラホ教会。
聖ヴラホは、地震で破壊される前のドブロヴニク旧市街の模型を手にしている。
そのため、昔のドブロヴニクの姿を知る、貴重な文化資料としての価値もあるのだと。
聖ヴラホの象はピレ門の上にもあったり、とよく見るといろんなところに飾ってあったのだ
教会のファサードの上にも守護聖人聖ヴラホの像が立っていた。
右に聖ヴラホ教会、そして左にスポンザ宮殿の時計塔。
時計塔の上部二は大きな鐘が。
時計塔は600年近く前に建てられたもので今でも現役で、
鐘のそばでブロンズ製の鐘つき人が鐘をつくのだと。
スポンザ宮殿の一部。
港近くに建てられた宮殿と名の付くこの建物はドブロヴニクが扱う貿易商品の管理を司る
官庁いわば税関だったが17世紀以後はその役割が減って文化人サロンとなったらしい。
16世紀にスポンザ公邸として建てられた、5連アーチの地中海風の建築物は、
中身は驚くような立派さではないが、17世紀の大地震で倒壊を免れたこと、
当館でドブロヴニクの歴史的な諸文書記録を保持できたことが、今のドブロヴニク再建の
ルジャ広場の中心にあるのが右のこのローラント像、後ろに再び聖ヴラホ教会。
この像は1418年に作製されたと、今から600年前、まだ美しく残っているのは驚き。
このローラント像が剣を持っている右腕に注目。
彼の手のひらから肘までは「ドブロヴニクの肘」と呼ばれていて51.2cmあり、
当時の商売取引の基準として使われていたとのこと。
例えば織物などをこの肘にあてて長さを計って確かめたりしたのだと。
ルジャ広場の片隅にオノフリオの小噴水が。
ピレ門の近くにあるオノフリオの大噴水と同時期に造られたと。
小噴水から旧総督邸に向かう途中にマリン・ドルジッチの座像が。
マリン・ドルジッチは、16世紀、ドブロブニクで活躍した文筆家で、ルネッサンス期最大の
喜劇作家であり、フランスのモリエールと並び称されていると。
総督の邸宅。
総督邸は、15世紀の初めに当時の有名な建築家オノフリオ・デッラ・ツァッヴ
によって建設された。当初ゴシック様式の邸であったが、30年後火薬の爆発により
被害を受け、ルネッサンス様式の補修がおこなわれた。さらに1667年の大地震の
修復により、建物にバロックの装飾が加えられたと。
なんと総督の任期は1ヶ月。その間この建物から公務以外では外には出られなかったと。
理由は独裁や汚職を防ぐためだったと。
毎週末、湯河原の温泉?に公費で通っていた何処かの知事に聞かせたい話だったのであった。
入口の柱には精細なレリーフが施されていて、ひとつひとつ違う意匠になっていた。
グンドゥリチェフ広場(青空市場)に建っていた詩人イワン・グンドリッチ像
(ドブロヴニク出身)。
ドブロヴニク大聖堂のドーム。
プラッツァ通りの1本奥にあるプリェコ通りに聖ニコラ教会と上部に鐘が。
右が旧総督邸そして正面にスルジ山。
ルジャ広場からさらに南に下り、広場自体の本当のどん詰まりにくると、
ひときわ異彩を放つ大聖堂が見えて来た。ここが大聖堂だと思うのは、天井に丸い
クーポラ(ドーム)が見えたから。
この教会の正式な名前は「聖母被昇天大聖堂(Katedrala Uznesenja Marijna)」。
1192年に創建され、17世紀にバロック様式で再建。有名なティツィアーノ作の
『聖母被昇天』や宝物殿は必見。
内部に足早に。
イタリアの画家ティツィアーノが16世紀に描いた「聖母被昇天」。