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『 別れを、真正面から、目を上 げて、凛と、潔く、自分自身で きっぱりと口にできる女性にな りたい。そして、しっかりと受 け止められる強さを持ちたい。 (「はしめに」より) 人生で出会う、いくつもの別 れのために、そして新しい出会 いのために――。恋、仕事、友 情――さまざまな場面で迷い、 悩み、傷つく女性たちに贈る、 等身大の物語。』いろいろなショートストーリーの後に、筆者がエッセイのような形でその事柄にたいする考えを載せている本。「ハーフ・ノベル、ハーフ・エッセイ」という形で書かれている。とても面白かった。唯川さんの本は読みやすくて、すごく女性の気持ちがわかるというか、感情移入しやすい感じだ。ショートストーリーで、その後どうなるのか知りたいという感じもしたが、それはまだ別の機会に物語になっているのかもしれない・・・簡単に読めてしまう1冊だった。
September 29, 2006
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『この日常に不満はない、と瑠璃子は思う。淋 しさは人間の抱える根元的なもので、自分一 人で対処するべきで、確かに――たとえ夫で も、救ってもらえる類のものではない。瑠璃 子と二歳下の夫、聡。一緒に眠って、一緒に 起きる。どこかにでかけてもまた一緒に帰る 家。そこには、甘く小さな嘘がある。夫(妻) だけを愛せたらいいのに――。恋愛長編。』友達が貸してくれたので読んでみたが、やはり江國香織はいまいちだ。「東京タワー」もそうだったが、すっきりしないのだ。ストーリーは面白いが、終わり方が中途半端な気がして私は苦手かも。はっきりわかりやすく完結してほしい感じがする。今回も夫婦がお互いに浮気して、それがお互いにばれずにそれぞれの関係にのめり込んでいき始めたなと思ったら、途中で終わってしまって、だからなんなの?って感じがする。その後のストーリーは自分で想像して楽しんでくださいというのかな?
September 28, 2006
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出演:チョン・ドヨン チョ・インソン パク・サンミョン イ・ソジン ホン・ウニ ソラは仕事もせず、学校も中途半端で毎日をくらしていた。ソラの兄のパダは節約家で、夜は代行の仕事をしながら女優志望のイェリンのマネージャーをつとめ、いつかイェリンを有名な女優にできるようにがんばっていた。パダの友人でソラの恋人のドフンもまた、イェリンの付き添いをしながらいつか自分の野望を実現できる機会を狙っていた。そんなドフンが大手プロダクションの危機を救うことで、自分が望んでいた地位を手に入れられると知り、多額の資金が必要になる。その資金を手に入れるために、ソラと結婚し新しい家を購入すると約束しパダが貯めていたお金を騙しとる。騙されたことを知ったパダは、せめてソラとの結婚だけはしてほしいと頼み込みに行くが、そこでドフンともみ合いになり頭に大怪我をしてしまう。その現場を偶然見ていたイェリンはそのことを利用し、女優にしてほしいとドフンを脅しにかかる。恋人のドフンに裏切られたソラは、兄パダが俳優にするためマネージャーをすると約束していた難読症のソンテのマネージャーをすることとなる。困難やドフンたちの嫌がらせに立ち向かい、やっと俳優として成功し始めたソンテとソラは次第に惹かれあいはじめるのだが・・・ずっと気になっていたドラマをやっと見ることができた。やはり、期待通り面白かった。チョン・ドヨンの笑いかたがすごく楽しそうで好きだ。ソラとソンテの背丈の差で抱き合ったときに、包み込む感じですごくいいなぁ~と思った。パダとミリョンのからみも面白い。ハッピーエンドで終わってすっきりだ
September 27, 2006
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『あやうく、 悲しく、 美しい、 愛の道行き ふたりで、 ここにいる。 忘れないでね。 あなたを探している、わたしがいたことを、 いつまでもおぼえていてね。』冴子と俊一夫婦は、冴子の妹の泉が子宮摘出手術をうけ、子供が産めなくなったため、泉のどうしても子供がほしいという願いをかなえるたるめ 代理母となる。俊一の叔母が借りていた借家を、叔母たちが引っ越すというのでかりうけそこに住んでいた。産み月が近づいてくるにつれ、冴子の様子がおかしくなってくる。なんだか、たんたんとした感じで、半分を過ぎても「面白い」というふうにならない本だった。後半冴子が、代理母を引き受けたにもかかわらず、お腹の中の子供が愛おしくなり俊一と一緒に逃げようということになるところが一番の盛り上がりだったのかな・・・それにしても、いまいちだったかな・・・
September 25, 2006
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出演:ソン・スンホン チェ・ジウ チャ・スンウォン恋愛を楽しみプレイボーイで、靴屋の店員のジュンソンはしつこい彼女と別れるため先輩のインギとポケベルを交換する。すると、そのポケベルにインギが以前付き合っていた彼女で女優のたまごであるミンジョンからメッセージが届く。インギのことを信じて疑わない純粋なミンジョンのメッセージを聞くうちに、ジュンソンはミンジョンに惹かれていく。最初のイ・ビョンホンの「ひまわり」は以前見たとき、暗い感じのストーリーだったのでそんな感じのオムニバスなのかと思っていたら、このドラマはハッピーエンドで終わる予感で、すごくよかった。
September 23, 2006
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『史上最強の美形双子・哲&烈。悲運 にも(?)そんな彼らに溺愛される妹・ 静は、彼氏いない暦16年!一方で哲 と烈は超モテモテなのに、なぜか静に しか愛を感じない筋金入りのシスコン である。ひとつ屋根の下、弱肉強食の 思春期ライフを送る3人だが、「静・ 養女説」が浮上して?』ギャグ漫画っぽいところもあるけど、ストーリーはしっかりしている。誰が養子なのか・・・静と誰がくっつくのか・・・本当の兄妹なのにどうするんだと思っていたが、実はきちんと違う展開があるのねぇ~親の恋が子供たちの恋に影響しているというストーリーだった。絵的には嫌いじゃないけど、ギャグ的なところはちょっと好きじゃなかったかな。
September 17, 2006
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『心のどこかで信じてた――――大学生編 九月半ば頃、大学の後期講義がはじまり、里桜はキャンパスに戻った。 考えごとをする時間を自分に与えないように、ひたすらバイトに明け暮れた。 龍之介とは、夏に森で別れたきり連絡をとっていない。 あらためて、“終わり”をつきつけられると、 心の中にはぽっかりと空洞ができてしまったかのように、 空虚さと寂しさ、そして孤独感がひたひたと押し寄せてきた・・・・・・。』龍之介の祖母の葬儀で龍之介と再会した里桜だったが、はっきりと別れを告げられてしまう。人が変わったように冷たい龍之介の別れだった。大地に優しく包まれて、大地に優しさに甘えたくなった里緒だったが自分の気持ちはまだ龍之介を忘れていないことに気づいて。そんなある日東京で龍之介を見たという話を聴いた里桜。信じられなかったが、買い物に出た街の交差点で龍之介の姿を見つける。どんなふうに里桜の恋の結末を迎えるのかと思ったら、思わぬ展開だった。ドラマにして見たら面白いかもと思えるストーリーだったな。
September 15, 2006
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出演: チョン・ウソン イム・スジョン チャ・テヒョン ヨム・ジョンア シン・ミナ ソン・テヨン『三十歳の消防署員は可愛らしい彼女と一生一緒にするために指輪を選びます。 長い間愛 したフリーター男と心の深い女はますます疲れて行きます。 ママの胸がなつかしき八歳の小僧は忙しすぎるママと戦争中です。 聞くことができない彼女 は顔の傷を隠したまま、彼の後姿を追って初恋を夢見てます。 別れがとても身近にあるという事実を彼らは少しも気づくことができません。 人生で一番 きらめく別れをを向い合うようになるあなたに似ている八人、 世の中で一番大事な人に送る彼らの美しい告白が始まります』GyaOのCMで流れているのを見て、音楽が懐かしくて見てみた映画。予告を見るとすごく面白そうだったけど、見てみたらちょっと期待ハズレだった。しかも、流れていた音楽も入ってなかったし。日本で上映するときに挿入される音楽も変わってしまうのかもしれない。あの曲を聴きながらみたら、泣けるのかもしれない・・・出演している人をみると、すごい豪華メンバーなんだけどなぁ。チョン・ウソンはやっぱりかっこいいかも(^m^)シン・ミナの恋する絵描きの卵が、「ろくでなしの愛」で相手役だったイ・ギウだった。なんだか、全然違うイメージ。素朴な感じの人だったのねぇ~という感じだ。
September 14, 2006
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出演:ソ・ドヨン ハン・ヒョジュ イ・ソヨン ダニエル・ヘニーパク・ウニョンとソン・イナはオーストリアに向かう飛行機で隣席になる。ウニョンはコンテストの大賞の副賞としてオーストリア旅行にきた。イナは音楽会社の企画チーム長で、初恋の相手ピアニストのユン・ジェハの韓国進出を進めるためにジェハに会いに行くのだった。空港についたウニョンはイナを迎えにきたフィリップ(ジェハのマネージャー)にイナと間違えられ声をかけられる。街角でウニョンを見かけたフィリップはウニョンのガイドを申し出る。そして、ジェハのコンサートのチケットをくれる。コンサート会場がある町に向かう汽車の中で、向かいの席に座った韓国人らしい男の人の服をコチュジャンで汚してしまったウニョンはお詫びにチケットを渡して、コンサートに誘う。しかし、コンサートが開演しても彼は客席にあらわれず、ステージ上に現れたのだった。汽車の中で会ったのは、ピアニストのユン・ジェハだった。ジェハの奏でる「クレメンタイン」を聴きながら、ウニョンは幼い頃のことを思い出すのだった・・・HNKのBS2で10月から放送されるというのを待ちきれずに、見てしまった。ユン・ソクホ監督の「四季シリーズ」の最後の作品。すごく綺麗な景色が楽しめて、春の色があちこちに出ているドラマだった。ウニョンの服の色合いがとても春らしいし、イナの事務所やロケに行って泊まったペンションやウニョンの部屋など、色彩がとても綺麗だった。ドラマの内容は・・・私的にはイマイチかな。四季シリーズの中で一番好きなのはやはり「冬ソナ」かな。「秋の童話」は悲しかったし、「夏の香り」はじれったい感じがして。でも、一番安心して見られたのは「春のワルツ」かな。なんとなく、終わりが予想できたし・・・ちょっと、ジェハ役のソ・ドヨンssiが、最初は「うちの従妹に似ているなぁ~」と思って見ていたけど、途中からどうしても「綾小路きみまろ」に見えてしまって悲しい場面でも全然泣けなかった(;^_^A きみまろに似ていると思うのは私だけかしら・・・σ(^_^;)?
September 14, 2006
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『時が止まればいいのに――――高校生編 放課後の図書館は湿った匂いがした。 西の空に浮かんだ雲の切れ目から顔をのぞかせている、二日ぶりの太陽に ちらっと目をやった後、里桜はおずおずと視線をグランドに向けた。 突然、背後から声がして振り返ると、少し息を弾ませた舞美が立っていた。 そして、私は突然、ずっと淡い憧れを抱いていた龍先輩が、 秋からロスに留学することを聞かされた。 嘘・・・・・・。』少女漫画を読んでいるような小説。高校2年の里桜の片想いがある日突然両想いなる。しかし、それは期限つきの恋だった。大好きな先輩が夏休みが終わるとロスへ留学してしまう。留学しても遠距離恋愛が可能だと思っていた里桜だったが。里桜の想いを残したまま、下巻へ続いている。
September 12, 2006
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『大悟は小4のとき、クラスのみんな とタイムカプセルを埋めた。それから 20年後、小学校の教師となって杏と新 婚生活を送る大悟は、忙しいながらも 充実した毎日を送っている。そんな中、 カプセルを掘り返す日がきて、旧友や 恩師・幸田先生と再会した大悟は・・・!? 名作「砂時計」シリーズ、ついに完結!!』9巻で完結したと思っていた「砂時計」だったが、友達の娘さんが10巻を貸してしくれた。10巻はその後の大悟と杏・・・というか、9巻の最後では子供を肩車している大悟だったが、10巻ではまた子供が生まれてなくて・・・番外編という感じだった。大悟と杏のからみもあまりなくて、ちょっと物足りない感じだ。ドラマ化されるということで、誰が配役になるのかちょっと楽しみだ。
September 12, 2006
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『父さんが 自殺を失敗したときも、 母さんが家を出たときも、 朝は普通にやってきた。 そして、 その悲しい出来事のあとも・・・・・・。 泣きたくなるのは なぜだろう? 優しすぎる ストーリー。 大きなものを なくしても、 まだあった、 大切なもの。 とっても切なくて、 ちょっとおかしくて、 あったまる。』一番最初に朝食の食卓で「父さんが父さんをやめる」と宣言から始まる。どんな家庭と思って読みすすめていくと、複雑だった。主人公は、中学1年生の女の子、佐和子。兄の直ちゃんは、高校を卒業し進学せずに有機農法で農業するところに勤めている。中学・高校と天才と呼ばれるくらい頭が良く、スポーツも万能で何でもこなせる直ちゃんは当然大学に進学するものと誰もが思っていたのたが、進学せずにのんびりと農業することを選んだ。父は中学教師だったが、ある日突然自宅の風呂場で自殺未遂をする。救急車をよんだ佐和子のおかげで未遂に終わった。そして、父は教師をやめ家で過していた。母は父が自殺未遂事件を起こした後、家を出て近くにアパートを借り一人暮しをしている。時々家に来て、ご飯を作ったりしてくれたり佐和子がアパートに行ったりする関係だ。佐和子が中学から高校生になり、恋をして、悲しい別れを経験したり。どんなに悲しいことがおこっても、変わらないことがある。それは、自分を心配してくれる家族がいるということだ。不思議な感じのする小説だった。でも、すいすい読めて面白かった。まさかそんな展開?って感じだったけど・・・
September 9, 2006
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『これは、最後に与えられた、たった一つのチャンス 病を知りつくした 女性医師に迫る 究極の選択。 三十八歳になる滴の目の前に は、今二枚のカードが広げられ ている。 新たな命の創造というカード。 これには、この先急ピッチでが んを促進させる危険が伴うだろ う。だがそこには、滴にとって は未知の希望がある。 もう一枚のカードに書かれて いる筋書きは、死へと向かうな だらかな航海に覚悟を持って挑 むというだけのことだった―― 限りある時間ならば、滴は賭け に出たかった。 神が与えたもうた 一筋の道が、 そこにある。 妊娠と同時にがんが再発した彼女の、切なすぎる決断――余命を決めるのは自分。』外科医である滴24歳の時、初めて乳がんと診断を受け、右の乳房を切除した。その後付き合っていた医学部の同級生だった良介と結婚する。良介は国家試験に挑戦するも、合格できずに医師になることを諦め写真を撮って仕事をしていた。38歳にして諦めていた妊娠がわかり、幸せをかみしめた滴だったが乳がんが再発したことを知る。自分の命をとると、子供は諦めることになる。子供を産むことは、自分の命をなくすことになる。誰にも相談できずに悩んだ滴の決断は、子供を生むことだった。子供を無事に出産しても、その後自分の力で育てることができないという悲しい現実。命を削っててもわが子を自分の手で抱きたいという強い気持ち。そんなふうに母は強いものなのか・・・
September 4, 2006
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出演:パク・シニャン キム・ジョンウン イ・ドンゴン テヨン(キム・ジョンウン)はパリで映画関係の勉強をするために、バイトをしながら頑張る毎日。そんなテヨンが家政婦のバイトにつく。そこは、韓国の財閥で自動車会社の社長、ハン・ギジュ(パク・シニャン)の家だった。ギジュは仕事の契約をとるために、テヨンをパートナーとして同伴してくれるように雇うのだった。一番最初に本で読んで、すごく面白かった。そして、テレビで放送されて映像を見る。でも、テレビで放送されたときは吹き替えで、しかもCMが入るため、カットされての放送だったしようだ。今回、GyaOで配信になっていたので改めて見なおす。ストーリー知っているのだが、やはり字幕で俳優さんの声を聞きながら見ると全然違う雰囲気。パク・シニャンの低音の声もいいし、キム・ジョンウンの鼻にかかったような声もかわいい。やっぱり吹き替えより、字幕の方が断然いいな。最近購入したドラマのOSTの中に「パリの恋人」の挿入歌も入っていて、ギジュがテヨンにピアノを弾きながらプレゼントした歌だった。歌を聴くと場面が思い浮かんでくる(^m^)
September 2, 2006
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『「ああ、あすかなんて、本当に生まなきゃ よかったなあ。」自分の思い通りに成長した 長男に比べ、できの悪い娘あすかに容赦な い言葉を浴びせる母静代。しかし静代の見 せかけの鎧は、職場の年若い上司なつきに よって徐々に剥がされていく。愛に飢え、 愛を求めて彷徨う母娘の再生の物語。』「おまえ、生まれてこなきゃよかったよな。」と、衝撃的な出だしで始まる物語。あすかは11歳の誕生日に、兄からこんな言葉を投げかけられる。母から優しい愛情を受けたことがなく、期待してもいつも裏切られてばかりのあすか。そんなあすかの11歳の誕生日に母がバースデーケーキを買ってきてくれると期待していたあすか。しかし、その期待は裏切られ、さらに「あすかなんて、ほんとうに生まなきゃよかったわ」という言葉を聞いてしまう。そして、その日からあすかは声が出なくなってしまう。異変に気づいたのは、担任だった。母親に連絡しても、母は仕事が忙しいとあすかの心配をせずにただ拗ねているだけだと思ってしまう。あすかをいじめていた兄、直人の方が自分の間違いに気づいて、あすかを助けるために、母親の実家である宇都宮の祖父母のところへ行くことを提案するのだった。祖父母の家で、自然に触れ合い祖父母の愛情を受け、自分は一人じゃない。自分を愛してくれる人がいることに気づいていくあすか。そして、心の病気が回復したあすかは、引っ越しとともに新しい学校に転校することとなる。家庭内での虐待があったり、学校でのいじめがあったりといまどきのどこにでもあることが取り上げられている物語。虐待は暴力だけでなく、精神的な虐待もあるのだ。あすかの母親も幼い時に、親の愛情を感ずることなく育ってしまった。そんな母親が親になったとき、子育ての仕方がわからないという感じだ。自分の思い通りに育った子供、直人はいい子で要領が悪く、自分の思い通りに育たなかったあすかは悪い子ということになってしまう。その気持ちが子供に伝わり、子供はますます失敗を恐れ萎縮してしまう。何でもマニュアルがあり、その通りにいかないと不安になってしまう今の時代そのもののような気がする。そんな中でも、子供は自分の道を見つけ強くなっていく。そして、いろいろなことを学び発見して成長していくのだ。すごく、考え、ためになり、涙して、感動する本だった。
September 1, 2006
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