すべて伽哉のうち迷い道日記

すべて伽哉のうち迷い道日記

2006.12.07
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カテゴリ: 猫ニャと一緒!
 一昨年頃から、にわかにネズミになやまされるようになったわが家。

 おりしも、当時は、関東地方西部方面で、中国原産の『ハクビシン』(うろ覚え)なる動物が民家に現れ、天井裏などを徘徊するという報道がしばしば流れ、わたしも、ハクビシンよりはまだネズミのほうがネコに危害が及ばないからいいか、などと本末転倒な考えもわき起こり、せめてこれ以上ハクビシンが東上しないでくれっとただただ祈る、混迷の時期だったのです。

 そして去年の暑い夏が来て。
 その頃も、とにかく、ネコのエサを置いてある箱にはフタをしたり、人間の食糧管理も厳重に行っていたにもかかわらず、ネズミの姿を見かけることもしばし。頭痛のタネがいっこうに減らない真夏の夕方のこと。

 いつものように仕事から帰ってきたわたし。そのときは、家族はまだ、だれも帰っていなくて。
部屋に戻って着替えようとして、ふとわたしの部屋のかたすみにおいたネコのエサ箱を見ると…。

 エサ箱のフタ(プラスチック製)が開いてて、中身がひっくり返り、散乱状態。
 そしてそのエサ箱のそばで、わたしが見たものは・・・?びっくり

 あまりのネズミの傍若無人ぶりに頭にきたわたしが、100円ショップで買ってきて、エサ箱のまわりにしかけておいたネズミ捕り(ボール紙製、両端が開いている長方形で、内側がベタベタしていて、うっかりネズミが入ると出られないという簡素なもの→いつも逃げられるのか、つかまえたこともなく)、約10センチ四方のその出入り口から。


 最初はなんだかわからず、ネズミ捕りの一方の口からひっそりと投げ出されたような、その黒い物体は何かの尻尾のようにも見え、ネズミ捕りの反対側の口のほうは、ちょうどエサ箱に近い本棚のうしろに入っていて、本体が何だかわからない!


 (はて…?)
 さすがのわたしも、こんな妙なものを見たのははじめて。まっさきに思ったのは、ビーバーとか、毛皮のある動物で、なんだか尻尾だけ毛がないような類のものかなと?
 それにしても、ピクリとも動かず、これはいったいなんだろうと、見当がつかなかったのです。

 やがてしばらくして、母が俳句から戻ってきて。
 わたしが部屋のネズミ捕りに妙なものがかかったみたいというと、どれどれと一緒に覗きに来て。しばし凝視すると、いつもわたしに似て(逆か)陽気な母の顔色が一変!
 「ねえ、変でしょ?なんだろう、これ」と言うわたしに、
 「…ヘビじゃない?」
 へ、ヘビィ…?!



 とてもさわれないけど、二人でなんとかしようという思いがまたたく間に頭の中を駆け巡っていると、母が、とにかく警察に電話しなくちゃ!っと決然とわたしに告げたのです。電話

 折りしも、都内では各地でヘビ出没のニュースがさかんに報道されたころ。
 パトカーが駆けつけて報道陣も押しかけたらどうしよう?ヘビ出現の現場としてのわたしの部屋は、あまりにも散らかっているし、片づけるヒマもない!けど。
 そんなことは後回し!っときっぱり母に言われて、110番をして、待つことしばし。

 まず、一人目のお巡りさんがどこからか玄関先に現れ、時間差でもう一人若いお巡りさんがひっそりと到着。


 また待つこと10分くらい。もう暗くなりはじめた夏のたそがれ時、到着したのは、自転車に乗って、なにやら虫捕りアミのようなものを持った中年のお巡りさん。
 のんびりとした口調で、
「ヘビが出たんだって?」どれどれと、案内したわたしの部屋の片すみの、例のネズミ捕りのあたりをフーンと眺め、明快な一言。「たしかにヘビだ、こりゃ青大将だな」

 あおだいしょう??まさかわたしの、このたたみ敷きの部屋に、青大将がやってくるなんて!!

星
 「あ~こりゃネズミ捕りに引っかかって、ウロコが取れてしまってるな、かわいそうに」
 というヘビ狩猟官。
 「大丈夫でしょうか?」とわたし。日常的には、ヘビとはなるべく縁がないように祈るばかりですが、なんだかかわいそうになり。
 「まあ、そっとはがしてやるから。青大将はおとなしいしな」
 わたしも、青大将が、はがされる現場はあまり見たくなかったので、玄関先に戻り、待っていると、しばらくして袋をぶら下げたヘビ狩猟官が姿を見せ
 「ちょっと弱ってるかもしれないな。でもなんでこんなところにヘビが出たんだろうね」と言うので、ここしばらくネズミの害になやまされていることを話すと、たぶん、ネズミを追ってやってきたんだろうとのこと。

 「まあ、ヘビは家を守るっていうからね。でも今までヘビを見たことがないんなら、庭じゃなく近くの大学から来たことも考えられるしね」
 と説明し、穏やかな感じのヘビ狩猟官のお巡りさんは、青大将の入っていた袋を大事そうに持って、わが家を後に。 つづいて、一緒に来たお巡りさんたちも、来たときと同じようにひっそりと姿を消し。
 …それは、ひとときの真夏の夢を見たような、すべてなにもなかったみたいな、夕暮れ時のことでした。

 とにもかくにも一件落着のヘビ騒動。
 (またしても、さらにいつになく、こんなに長くなってしまい、ほんとうに申し訳ありません)

 それにしても、家を守ってくれていたのでしょうか、あのヘビ君は。
 その行く末も気になっているのですが、あのやさしいヘビ狩猟官のお巡りさんが、安全な山にでも放してくれればいいなとも思うわたしなのです。

 でも、でも、もし家を守っていてくれたなら??どうしようか!っと思っていた矢先、去年の秋にわが家に3匹の子ネコがやってきて、今やネズミなんかは蹴散らすような大ネコに成長。
 いつも、てんやわんやのわが家ですが、おかげでいつのまにかネズミもいなくなり、あれ以来、ヘビがわたしの部屋に出現することも(今のところは)なく・・・。

 そうか! こんな長い長い話を書き終えた今、わが家の守り神はヘビでなく、ネコなのかもしれないなっと思う、わたしなのです。
星星星






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最終更新日  2006.12.07 11:12:10
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