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「日本の未来戦略-Fine Japan」日本人の特徴を弱みではなく、強みとして生かすための未来戦略。いまそれが最も求められていると思う。 これまで産業戦略を提案してきたが、その根幹となる日本の未来戦略を構想してみた。少し前の資料で恐縮だが、内容は今でも通じると考えている。 「ファインに生きる」をキャッチコピーとして作成した提案資料をご覧いただければと思う。 Fine Japan ご覧いただいたあと、未来の日本創りに向けて元気が出てきたら嬉しい限り。 またぜひ、率直なご意見・ご批判などをいただければ幸い。
Oct 29, 2006
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「日本の産業戦略提案(番外編):価値観を輸出する」この産業戦略提案はもともとは3つまでであったのだが、やや違った意味で大切だと思い、この番外編を追加することにした。 かつて、キリスト教の価値観を輸出することによって欧州は世界の人々の心を魅了し、結果的にその布教の範囲がそのまま経済圏となった。その例に倣うわけではないが、日本にはもともと素晴らしい価値観がある。 「MOTTAINAI」というコトバが、昨年、世界中に広まった。「もったいない」というコトバを昨年の来日時に教えてもらったケニア副大臣のワンガリ・マータイさん- 2004年のノーベル平和賞受賞者-が世界に広めようと呼びかけている。自然と調和して生きていくという今日、最も先進的な価値観といえるだろう。 「顧客満足度」もそうだ。元来は、日本の品質管理を超えようとして米国で作られた概念だが、日本が最も熱心に取組んで工業製品の品質を世界一にすることができた。それは、そのような価値観が最初から根付いていたためだと思われる。昔から言うように「お客様は神様です」と・・・。 そのほかにも・・・・精緻で完全なモノづくりを楽しんでしまおうという価値観。(精巧なモノづくり)・国民の教育を優先してきた人材への価値観。(識字率の高さ)・労働はつらい作業ではなく、カイゼンで楽しみながら成長する場だという価値観。(KAIZEN)・・・ いずれもが、これから世界中でその価値が評価されるようになる価値観ではないだろうか。
Oct 28, 2006
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「日本の産業戦略提案(3):五感を独占する」人間は、五感で感じ、五感で心地良いように判断し、行動する。 日本人の細やかな感受性、洞察力、構想力、制作力はあらゆる民族の五感を刺激する。五感とは、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさしている。 視覚は分からないが、聴覚、触覚、味覚、嗅覚は日本人は明らかに優れていると思う。・聴覚は、日本の自動車が世界中で最も静かなことですでに証明できているだろう。AV機器も伝統的な欧州の機器を抜いてしまった。・触覚は、焼き海苔や半導体製造装置のような均一性を求められる製品を職人技で作り出すことで証明されている。・味覚は、日本人の作るパスタやラーメンなどの輸入食が、その原産国からも絶賛されていることで証明されている。そもそも「うまみ」を発見したのは日本人だし、いまもそれは得意分野だ。・嗅覚は、日本人が清潔好きでお風呂によく入っていて、さまざまな伝染病やガンが少なく、寿命が長いことで証明されている。これだけ体臭に気を使う民族はそうはいない。 これらを総合した「心地よさ」において、日本人の作り出す商品やサービスは群を抜いている。「茶運び人形」のようなからくり仕掛けを構想し、作り出す。また、「鉄腕アトム」や「ゴジラ」「ウルトラマン」「ガンダム」「もののけ姫」などのきめ細かい構想や描写の特撮やアニメもその脈絡上にあるのだろう。 これから、あらゆる消費者向けの製品がロボット化していくし、もちろん人間型のロボットも徐々に開発が進み、普及していくだろう。その時の競争力は、五感の心地良さに総合的にどれだけアピールできるかだ。 それこそ、じつに日本の最も得意とするところではないか、と思う。
Oct 25, 2006
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「日本の産業戦略提案(2):高級ゾーンを独占する」これは、全ての産業においてということではない。日本の得意とする商品分野や産業において、いつまでも価格要素の強いゾーンで価格競争をするのではなく、単価の高いゾーンへ主力をシフトすべきである。 例えば、電機(これには携帯端末、AV、IT関連などのソフト・ハードが含まれる)、自動車、高機能材料などである。また、これだけではなく、他にも沢山あることはいうまでもない。 英国、ドイツ、フランスなど、欧州各国の全盛時代は、19世紀から20世紀の初頭である。各国は長い不況を経験したものの、経済改革などを経て、いま復活し、世界経済の中での一定の地位を確保している。その一つの理由は、象徴的にいうならばドイツにはダイムラーベンツがあり、フランスにはルイヴィトンがあるからではないかと考える。これらのブランドが、それぞれの分野の高級ゾーンを世界的に抑えてしまっているのである。中東のお金持ちはベンツにとって上得意客だし、ヴィトンにとっては日本人が上得意客だ。つまり、お金持ちの国は長い間に入れ替わっていくが、お金持ちの人が買うブランドは変わらない。 日本もこのような高級ゾーンのブランドを育てなければならない。幸い、製造装置を作るのが得意なことから、製造装置に近い高精度の高級品を作るのは得意だ。これは、高機能材料についても同じことがいえる。あとは、高級ゾーンの市場調査を行い、そのニーズに応える商品を企画・開発し、シェアを獲得していくことだ。 しかし、残念だが、日本の企業にそのような戦略がないために例えば中国での高級携帯ブランドのトップはサムスンになっている。10万円の携帯電話を3ヶ月に一回、買い換える層がそこにいるにもかかわらず。洗濯機を中国で生産してコストダウンをしようなどと考える暇があったら、いま4億人いるといわれる沿岸の都市生活者のライフスタイルを調査し、高級ゾーンの洗濯機とは何かを研究すべきではないだろうか。
Oct 22, 2006
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「日本の産業戦略提案(1):製造装置を独占する」具体的な21世紀に日本が食べていくための産業戦略をずばり3つあげたい。まず、その(1)は、「製造装置を独占する」ことだ。 いま半導体製造装置の世界シェアは、約7割。工作機械も汎用、専用色々とあるが、日本のシェアは高い。自動車の製造装置は、つまるところいまや産業用ロボットだ。そのシェアも高い。 どんなに製造拠点が人件費の安い途上国に移動しても、製造装置はそれを作れる国から輸入するしかない。いま、中国をはじめとする東南アジアに目がいっているが、IT業界はすでにインドであるし、その流れは21世紀の後半にはアフリカにいたるだろう。 しかし!当然なのだが、「製品」の精度は「製造装置」の精度を超えることはできない。機械的な精度こそは、日本の生命線だ。それを支えるのは職人芸。手先の器用さと創意工夫、そして「均一性」へのあくなき執念だ。「均一性」に美学を見出す国民性がそれを支える。 どんなに製造国が人件費の安いに国に移動しても、どんなに製品の内容が変わろうとも、製造装置を作れる国は限られる。過去の蓄積の上にしか、進化はないからだ。いわば、量を追いようがない、必然的に質が量に優先する、宿命的なニッチ市場である。例えば、ipodにソニーが出遅れたと騒いでいるが、音楽系だけでなく、携帯も含めてモバイル端末の製造装置のシェアは、そもそも日本が圧倒的に押さえているのではないか? 「製造装置」を独占し続けることで、日本の強みが生かされるだろう。
Oct 21, 2006
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バトンを受け取らない振りをしていたら、もろにきちゃいました。akiraさんから。ということで、さっそく。 ■ぶっちゃけあいつとどういう関係?企業経営のお手伝いをビジネスにしているという意味で同業者。その中でブログを通じて意気投合?している仲間ですね。■あいつを色でたとえると?セルリアンブルー。(明るい独特のブルーです) ■あいつを四字熟語でたとえると?有言実行。(きっとそうだと思う) ■あいつのいいとこ1つおしえていつも人を気遣って、エネルギーを送れるエネルギー源であること。■あいつの嫌いなとこを1つおしえて足が長いこと(爆)。■あいつに歌わせたい曲は?襟裳岬。(理由は不明)■あいつと遊びに行くなら?真冬の旭川のラーメン屋。(ラーメンすすってあったかい話を!)■あいつと1日いれかわるなら?物流のコンサルをしてみたい。(したことがないので) ■この場をかりてあいつに言いたいことは?いつも暖かいメッセージをいつもありがとうございます!それと、この間のパイ、美味しかったです。 ■あなたについて答えさせたい人5人お暇な方がいらしたらぜひ!
Oct 17, 2006
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「日本は、ファインプロデューサー!」 日本人は、前回次のような特徴を持っていると書いた。・手先が器用で、精密で完成度の高い製品を作りこむ。・緻密な仕掛けでアッと驚かせるような楽しい製品を作り出す。・消費者の要求水準が高く、提供側も多様なニーズへの対応をいとわない。・消費者が飽きやすく大量の新商品が多産多死する競争市場。 さて、とうに日本の官民一体のキャッチアップモデルは役割を終え、戻ることは不可能であるが、その次の日本の産業ビジョンが見えない。グローバルスタンダートという名で海の向こうからやってくるの企業統治の仕組みへの対応はやむを得ない。しかし、このとき留意すべきは単なる欧米モデルへの構造改革だけでは日本人の持つ特徴が結局は弱点にしかならないことだ。 受身なばかりであれば、当然のことだろう。我々日本人の特徴を自らの競争力向上と国際貢献に結び付ける戦略的な視点が必要ではないだろうか。 模倣を超え、輝かしい日本の次代を創造するためには、「日本の特徴が強みとして生かされる戦略」が必要だと考える。 冒頭のように日本人は、より完成度の高い商品を評価、企画、開発、サービスなどを通じて作り込むプロデュース力を持っていることが特徴だ。それを生かして、 「世界で最も完成度の高い商品をプロデュースする国」として、新たな価値を創造し、世界に提供していくことがその生きる道ではないだろうか、と私は考えている。
Oct 15, 2006
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「日本は21世紀に何で食べていくのか?」 中国が本格的に成長軌道に乗って久しい。いずれ、アジアの経済中心は大陸に移るだろう。数年前からアジアの中心都市は上海であり、東京ではないとも言われている。上海の超高層ビルは1500本あるが、日本は全国合わせても700~800本程度だ。 さて、日本はこれからどうやって食べていくのか?数回に分けて考えてみたい。 まず、日本人の特徴・・・・手先が器用で、精密で完成度の高い製品を作りこむ能力が高い。(これまでにふれたように食品から工業製品、芸術作品にいたるまで)・緻密な仕掛けを作りこみ見る人をアッと驚かせるような楽しい製品を作り出してしまう。(江戸時代の茶運び人形などのからくり仕掛け、現代では踊るロボットやアニメもそのクチ)・消費者が完成度の高い製品を当然と思っていて、要求水準がとても高い。 また、提供側も多様なニーズにあわせた細かな改良や商品スペックの多様化を全くいとわない。・その一方で、毎日食で地球を1周するように、とても飽きやすく毎年大量の新商品が多産多死で短命に終わるすさまじい競争市場。 これらの特徴については、どうやら日本はいまのところ世界一と思われる。その理由がまだよくわからないので、断定はできないがこれらの特徴は後天的というより先天的、あるいはDNAレベルからの特性である可能性があるのではないか。もし、そうだとするとますます差別化のポイントとして今後も生かしていかなければならないことになる。このような観点から、どんな産業戦略が21世紀の日本が生きていくために必要になるだろうか?
Oct 13, 2006
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「軽薄短小のルーツ」 もう昔から言われていたことだが、日本の製品の強みは「軽薄短小」だ。しかし、なぜそれが可能なのか、何がその本質なのかは意外に語られてこなかったように思う。 例えば、「軽薄短小」のうちで、どれが最も本質的なのだろうか?・・・「軽薄短小」はなぜ可能なのか、という問いへの答えが実は「黒い紙(通称、浅草海苔)」だと思っている。海草のように不均一な水産物を均一の薄さに加工し、食べ物にしてしまう。これはすごい匠の技だ。とてつもなく手先が器用でなくてはできない。 実は工業製品も同様で、細かな電子部品の実装のためには、これまで複数だった部品を統合して一つにしてしまう、それらを結ぶ電子回路全体をフィルムに印刷してしまう、などが中心的な手法だ。・・・煎じ詰めるとそれは「厚みの均一化」に集約される。「厚みの均一化」が実現できれば、全体を薄くすることができる。不均一だと、韓国製の岩海苔のように穴が開いてしまうからだ。 全体を薄くすることができれば、軽く、短く、小さくすることが出来る。すなわち、「軽薄短小」の本質は、その中の「薄」だと分る。 日本人の手先の器用さは、世界的に見て桁違いだ。例えば、オリンピック競技の砲丸投げの砲丸が日本製だ。微妙な重心のずれがないという。職人さんの技がテレビで紹介されていたが、半導体製造装置などの職人技と同様な個人技の世界だ。この手先が器用であるだけでなく、日本人は製品の細かな出来栄えにも非常にうるさい。これがクルマの顧客満足度を世界一にした。また、クルマだけではない。いくつもの製品の品質を世界一にしたし、半導体製造装置など、いくつもの工業製品の製造装置をも世界一にした。 ・・・食の世界と工業製品の世界の間には共通項があり、その結果、日本はその幾つかで圧倒的な強みを発揮しているのは大変興味深い。
Oct 8, 2006
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「黒い紙を食べる国民」 そもそも「黒い紙」とは、何?誰が、それを食べるのか? 「黒い紙」とは焼き海苔のことだ。そう、あの薄く延ばして乾燥された、あれである。 それを食べるのは・・・日本人と韓国人。 欧米人は、それを食べる姿を見て驚くそうである。 さて、本題は、どうして海苔をあのように薄く延ばしてあたかも知らない外国人がみると紙にしか見えないようにできるのか、だ。韓国海苔には、日本と同じで穴が開いていない海苔と穴が開いている岩海苔とがあるそうた。 後者は、穴が開いているので紙には見えない。 焼き海苔の均一な仕上がりには日本人の薄く延ばす匠の技術が活かされている。食べ物などの身近なものを工夫して日常を楽しんでしまう天才が日本人なのだが、それを支える一つが外国人から見ると桁違いの手先の器用さなのである。
Oct 7, 2006
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「デマンドチェーンのスタート点」 生鮮食品の流通のデマンドチェーンのスタート点は、どこか。おそらく、「食卓」というステージだろう。そこに、一週間の献立が並ぶ。 家族がバラバラの時間に食べること、家族がバラバラの献立を食べること、家族が好む献立、好まない献立家族のイベント、残業・・・・・・色々なことが、そこに反映される。 その一週間の動きをビデオにとって、それを吟味したら面白そうだ。つまり、どんなロジックでそれは決められていくのか・・・。 例によって仮説だが、フラクタル(自己相似)図形のようにとても単純な論理プログラムだと思う。しかし、それが一見複雑な献立スケジュールを生み出す。例えば・・・ ・夕飯のおかずは、肉と魚を交互にする。・1週間に1回は夕飯にカレーを食べる。・3日に1回はお昼に麺類を食べる・・・ など。 食卓から逆算して冷蔵庫が管理され、冷蔵庫の管理から逆算して買物行動が決まる。意外に買物行動とは、単純なのではないだろうか。
Oct 5, 2006
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「なぜ外資系流通は日本で苦戦するのか」 これまで多くの外資系の生鮮スーパーが日本に進出しているが、多くが苦戦している。・・・なぜだろうか。あくまで仮説だが、「日本人の食が1日で地球を1周する」ことと大いに関係があると思われる。 日本の主婦が生鮮食品を買うのは20分以内の時間距離の生鮮スーパーが多い。つまり、30分以内に冷蔵庫にしまわれる。逆に言うと、30分以内に冷蔵庫に入らない商品は、売れないということだ。 しかし、日本の主婦が管理する冷蔵庫と、米国の主婦が管理する冷蔵庫の中身は大きく違っている、というより対極の位置付けにあると考えられる。なぜなら、米国の主婦は2~3kgの肉を買い、1週間かけて毎日少しずつ切って食べるが、日本の主婦は1週間で地球を7周するために地球上の各地の実に多様な食品をそこに管理している。 その結果、日米の冷蔵庫の中身は各々次のような特徴があると考えられる。・食品の種類=日本は多く、米国は少ない。・一つの食品の量=米国は多く、日本は少ない。・食品の滞留時間=米国は長く、日本は短い。 このように、3次元でみて、全く正反対である可能性が強い。だとすると、チェーンストア理論やサプライチェーンマネジメントは、売り場での売上高を見ているだけでは、不十分ということになる。それどころか、米国の主婦の冷蔵庫の管理基準に合わせて最適化されたチェーンストア理論やサプライチェーンマネジメント(SCM)は日本では逆効果ということになる。これは、外資系にとどまらず、米国において最適化されたチェーンストア理論やSCMをそのまま取り入れている日本の流通企業についても全く同じことが言える。 少なくとも、30分以内に貯蔵されるであろう冷蔵庫をその出口と考え、その管理基準に合致したロジスティクスマネジメントでなければならないのだ。
Oct 1, 2006
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