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2003年11月08日
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カテゴリ: ボランティア
私達の若い頃は、「キレル人」というのは誉め言葉だったし、

しかし、最近は「キレル」と言えば
感情を抑制できず危ない人というような意味で使われることが多い。
いつの頃からこのような傾向になったのだろうと、
ふと考えてしまった。
最初に「あいつはキレやすいから危ない」という言葉を
身近に聞いたのは、もう15年以上も前のことだった。
その頃、仕事で高校生のボランティア活動の世話役のようなことをしていて、

主に、市内の二つの高校の生徒達が一緒に協力していてくれたのだが、
両校のリーダー的な男子生徒が、あまりうまくいっていなかった。
しかし、お互いにそれなりに我慢したりしながらやっていたらしいが、
ある出来事で片方の子が我慢できずにケンカになってしまった。
このようなことは、大勢の高校生が何かやる時にはありうることなので、
私は単なる調整に入ったのだが、
一方の男子生徒はいわゆる「キレタ」のか、
プイッと挨拶もせずに出て行ったのである。
私は、そのうち冷静になったら戻ってくるだろうと思っていたのだが、
他の高校生達は
「あいつはキレやすいから、ほおっておくのは心配だ」と口々に言い、

それを聞いているうちに私も多少不安になってきたのだが、
「大丈夫だよ。彼は今日のことで、それほどのことにならないと思う」と作業を進めさせ、
同僚にはこっそりと
「事務所に物品をとりに行くついでに、車で探してみて」と頼んだ。
すると簡単に近くの公園で見つかり、

一緒に物を取りに行って戻って来たのだ。
しかし、当人同志は当然バツが悪いので、
別々の場所で行動してその日は無事に終了した。
次の日、出て行ったほうの高校生が事務所を訪ねてきた。
「昨日は、忙しい時に心配かけてすみません」と、謝りに来たのだ。
私はその彼の行動と、
仲間達が「キレやすい」という言葉とのギャップに戸惑った。
もちろん、仲間達がそんなことを言っていたとは言えなので、
「急に出て行ったから、みんなも心配していたんだよ」と伝えた。
彼は神妙な顔で、
「あのままあの場所にいたら、俺、どんなことするか分からなかったから・・」と言う。
私は
「偉いよ、ちゃんと自分の感情を押えられたじゃない。でも、今度出て行くときは、大人の誰かにちょっと耳打ちしてね」と言い、
ちょうど誰かが差し入れてくれたお菓子を一緒に食べた後、彼はスッキリしたような顔で帰っていった。
その会話の中で、彼は
「○○さん(私のこと)には、絶対に迷惑かけられないと思った。だから、我慢できた」
と言ってくれたのだ。

私は特別に彼を可愛がっていたわけではない。
彼がキレやすいことも知らなかった。
しかし、彼らが一所懸命協力してくれることを、
常に「ありがとう」とは言うようにしていた。
ひょっとしたら、その私の感謝と信頼の言葉のシャワーが、彼のどこかでブレーキになっていたのかもしれない。

さて「キレる人」と「キレやすい人」、
言葉はとても似ているが、意味合いはかなり違う。
言葉が同じということは、頭の中での「キレル」という構造も、
かなり近いのではないだろうか。
ほんの少しのコントロールができるかどうかが、
プラスになるかマイナスになるかの差なのかもしれない。
そのブレーキの作用に大きな役割を果たすのは、
「人間のことば」のような気がしている。
いわゆるキレル人の言葉が、時折鋭すぎてグサッとくることがある。
そのような言葉のシャワーを浴びていると、
心がだんだん鈍感になってくるような気がする。
私自身、時々自分の言葉がきついように感じることがある。
何か嫌なこと、納得できないことを語る時には、
どうしてもそのようになりがちだ。
暖かい言葉、感謝の言葉を、意識的に使いたいとふと思う。





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最終更新日  2011年06月05日 10時04分46秒
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