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2003年12月07日
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カテゴリ: 家族・親族
土曜日に、来月4歳になる孫と一緒に、クリスマスツリーの飾り付けをした。
このクリスマスツリーは、息子達が幼い頃に毎年飾っていたもので、彼らが大人になってからは押し入れにしまいこまれて眠っていた。
私にとっては子供達との思い出の品だったので、何となく捨てられなくてそのままになっていただけであったのだが、孫のおかげでツリーもまた再登場となったのだ。
飾りなどは100円ショップで補充して、一歳半の孫も一緒に飾りつけをする。
その作業をしながら、「これを見て、サンタさんも来るかなー?」と声をかけると、
「うん、そうだねー。きっと来るよ」と無邪気に答えていた。
サンタの存在を無邪気に信じている幼児の姿は、大人に忘れていた夢を思い出させてくれることもあり、親は精一杯サンタの実在を信じさせようと努力する。
かつての私もそうであった。
長男は保育園の年長の頃に、サンタの現実を知ったようだが、二歳年下の弟が信じている間は、親にも何も言わずにサンタを信じているふりをしてくれていたらしい。

それを思い出しながら、「この子はいつまでサンタさんを信じていてくれるのだろう」と思っていたのだが・・・。

我家に来ている時に、3歳の孫はいつも私と一緒に寝ている。
夜、布団に入っていつものようにお話をしたりしているうちに、話はクリスマスのことになった。
私「サンタさんに、プレゼントのお願いしたの?」
孫「うん、したよ。ぼく、飛行機がほしいの」
私「そうか。サンタさん、持ってきてくれるといいねえ。
  サンタさんはどこから来るのかな」
孫「サンタさんはね、いないんだよ」
私「エッ!!・・?? いないの????」

思わず私は絶句した。想像もしなかった言葉に、それをどのように受け止めてよいのか、正直なところ混乱してしまったのだ。
最近の孫は、ジョークというものも覚えてきたし、大人の言葉に反論というか逆らうこともするようになったので、その類なのかもしれないし、ひょっするとサンタの真実を知ったのかもしれないし・・・と。

私「えー、おばあちゃんはサンタさんいると思うけどな」
孫「えー、いないんだよ。お母さんがプレゼントくれるの」

あー、もうダメだと私は思った。しかし、母親はサンタさんを信じさせようとしているし、「おりこうにしたら、サンタさん来るよ」なんて、サンタを利用してもいる。
ここはやはり、お嫁さんの共犯者をするしかないと覚悟を決めた。
私「そうだね、お母さんもプレゼントくれるのかもしれないね。でも、サンタさんはちゃんといるんだよ。○○君がいないなんて言ったら、サンタさん悲しくなって来ないかもしれないよ」

孫は「ふーん?」と、それ以上の反論はしなかったので、私は話題を別に移し、やがて孫はすやすやと眠った。

孫が眠ってから、お嫁さんに聞いてみた。
私「ねえ、○○君はサンタさんいないっていっていたけど・・、お母さんがプレゼントくれるって・・」
嫁「えー、そんなことないはずですよ。サンタさんのこと、信じてるはずです」

次の日の日曜の午前中、「クリスマスツリー、きれいだねえ」と言っている孫に、お嫁さんは聞いた。
嫁「ねえ、サンタさんってどこから来るんだっけ?」

孫は一瞬視線を宙に浮かすような、考えているような表情をした後、「えっとね、煙突から来るんだよ」。
(幸い、我家にも息子達が住む家にも、ちゃんと集合煙突があるのだ)
母親はホッとしたように、「そうだよねー、サンタさんはいるよねえ」と言っている。
私は二人の会話を聞きながら、孫はやはり半信半疑の状態だと確信したし、そのような母親の確認の言葉によって、いよいよ疑いを深めつつも、母親を困らせないようにと自分の疑惑を心にしまっているように感じた。

孫がいないときに、お嫁さんは言った。
「あの子、私に合わせてますよね」
「多分、そうだろうね。それだけ大人になったってことだよ」
「えー、でも、何だか子どもらしくなくてイヤですねえ」
「仕方ないよ。今は色々な情報が子どもにだって入ってくるから、いくら大人が頑張っても見抜かれることって多いものね。サンタのことを信じてほしいって言うのは、親の夢というか自己満足の部分もあるから、騙しあう楽しさを学ぶって事でいいんじゃないの?」
「エー? でも、こんなに早くこんな日がくるなんて、ガッカリです」
「でも、まだ半信半疑だと思うから、こうなったら全力あげてサンタさんを信じさせようよ。やっぱり、サンタさんが本当に来たと思うほうが、子どもだって嬉しいはずだよ。いつかはバレても、親が子どもを喜ばせようとして頑張った愛情に間違いはないのだから」
「そうですねー」

それにしても、いつも考えさせられるのは、子どもが見せる大人への思いやりである。
幼児に対して「大人や親に思いやりを持ちなさい」と教える大人はいないだろう。
だけど、幼児はちゃんと大人を思いやったりしてくれる。
かえって、大人が「思いやりを持ちなさい」と説教をするようになる頃から、子どもはその言葉のうそ臭さに辟易して反発するようになる。
さて、孫は今年のクリスマスプレゼントを、誰から貰ったと思うのだろうか。





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最終更新日  2026年07月26日 07時31分31秒
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