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2016年09月10日
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カテゴリ: 仕事
パラリンピックが始まった。

かつての仕事柄、様々な障害を持つ人達と出会った経験があるので、
人間の強さや可能性、本人の努力や周囲の人たちの支えなどを思うと、
とにかく胸は熱くなり、クールを自認する私の涙腺もゆるんでしまうのだ。

「障害は不便ではあっても不幸ではない」と、柔道で銀メダルをとった廣瀬誠さんがおっしゃっていたが、
私は30年前にも同じような言葉を聞いた。
当時、「ノーマライゼーション」の考え方を地域の人達と共有しようという活動&仕事をしていた頃、
車椅子マラソンの草分けでもあるМさんが言った言葉だ。

出会った当時は多分30代後半で、まだあまり一般的ではなかった車椅子マラソンで頑張っていた。
彼には本当に色々なことを教えてもらったのだが、
とにかく明るく前向きにチャレンジする姿勢には感服していた。
それまで出会ったどんな人よりも、彼は前向きだったし大らかだった。
その生き方は、当時ボランティアとして関わった多くの若者たちに刺激を与え、
人として生きる姿勢をその姿で教えてくれたと思う。

彼の腕や肩は車椅子マラソンなどで鍛えていたので筋肉隆々で、
その腕で多少の段差などは軽々と乗り越える姿に、
「Mさんって鉄人28号みたいだね」と感嘆した高校生の言葉と表情が、今でも目に浮かぶ。
もちろん、車椅子生活をする人にも中途障害の人もいれば生まれつきの障害の人もいるし、
性格だって人それぞれだ。

当時は、スポーツ用の車椅子は日本には普及していなくて、アメリカから購入すると言っていた。
彼のそばにはいつも笑顔の絶えない奥さんがいて、夫婦二人三脚で様々な大会や活動に取り組んでいた。
そんな人だから、様々な人を巻き込んで障害者スポーツの普及・啓発に取り組み続けている。
現在は年賀状のやりとりをするだけなのだが、
きっと今でも自分の可能性を見つけてはチャレンジし続けているはずだ。


「僕は障害者になって、良かったとまでは言わないけど、悪くなかったと思ってる。
 自分が障害者になって知ったことがたくさんあるし、健常者のままでは広がらない世界もあった。
 でも、まだまだ障害者は社会的弱者で差別されていることは多いし、
 自分の可能性に気づけないままでいる人たちも多い。
 僕が車椅子であちこち走り回っているのは、そんな仲間たちに可能性があるということを伝えたいからだ。
 同時に、多くの人に障害者について理解して欲しい。
 障害は確かに不自由なことだから、周りの人に手伝ってもらわなくてはならないからね。
 僕がスーパーに行くことで、車椅子はこのようなことで不便なのだとわかってもらえる。
 そんな中で人との新たな出会いや交流も生まれるしね。
 障害は不自由なことだけど、それを不幸にしてしまうのは本人と周りの人たちの気持ちだよ」

彼の言葉は、私には目から鱗であった。
それまで、私は乳幼児から学齢期までの障害児とその親とは付き合っていたけれど
大人の障害を持つ人との出会いは少なかったから、
そのような人と付き合うことに多少(いや、かなりかも)の遠慮があった。
当時の障害者団体は、どちらかというと傷痍軍人のような人たちを中心に組織され、
付き合うのがちょっと難しい印象があった。
その人たちの言葉は「我々は大変な苦労をしてきた。今の人たちは幸せだ」のようなニュアンスが強く、
Mさんのようなタイプには馴染めないようで、最初はその団体に入っていたが、
やがて自分たちで別の団体を作ったため、市内の障害者団体からは少し距離を置かれていたような気がする。
つまり、障害者同士でも意識や目的は同じではなく、時には反発しあうことにもなりうるのだ。

私が出会った時のMさんはバリバリの障害者スポーツ分野のリーダー的な存在だったが、
最初からそうではなかったはずだ。
彼との縁から色々なタイプの障害をもつ人たちに出会ったけれど、
本当に「障害は個性の一つだなあ」と実感することにもなった。
しかし、そう思えるのはやはり当事者も含めて少数者なのかもしれない。
今回のパラリンピックだって、何度も出場している人は注目もされているけれど、
ほとんどの人は初めて知る人ばかりだ。
なんといっても驚いたのは、出場者の中に地元出身の人がいたことだ。
オリンピックに出場することになったら、市役所には「頑張れ!」の横断幕が掲げられ、
応援団は結成され、地元の新聞にも取り上げられるのは必定。
それなのに…と、唖然とする思いだった。
多分、当市が出身地ということで、現在は別の地域で活動しているのだろうけど、それにしてもねえ。
つまり、それだけパラリンピックは一般的に注目されていないという証のような気がする。
試合は明日のようなので、応援したいと思う。Yさん、頑張れ\(*⌒0⌒)♪









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最終更新日  2016年09月10日 09時15分33秒
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