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2020年07月27日
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テーマ: 読書(10262)
カテゴリ: 読書
「花のあと」藤沢周平
久しぶりに藤沢周平を読んでみようかと手に取った本。
一時期、藤沢周平は結構読んだけれど、最近はご無沙汰していたようだ。
自分のブログを検索しても出てこない。
多分、読んでいるのだろうけれど、書いていなかったんんじゃないかな。
彼の作品はどこか似通っているものが多いので、この本も読んだことがあるような気がしたりして…。
今、作品をリンクするのに検索したら、10年前に 映画化 もされていると知った。
主人公の以登は北川景子さん。ピッタリの感じがする。
この本は短編集なので、隙間時間読書にピッタリ。


「夢うつつ」あさのあつこ
この本も短編集なのだが、ちょっと趣が異なっている。
作者のあさのあつレビュー

平凡でごくごく普通で、ちっとも目立たない。換言すれば、退屈このうえないと言えるような日々を生きてきたし、これからも生きていくと思います。(中略)
でも、でも、でも、この退屈極まりない日々が書き手としてのわたしの源泉なのだと、わたしはこのごろ気がつきました。わたしが曲がりなりにも物語を綴ってこられたのは、この日々があったからこそなのだと。一見、平凡と思えること、何の華もなく過ぎていく時間が実は物語の種を豊饒に内包しているのだと……やっと気がついたのです。
その証を鮮明にしたくて手がけたのが今回の作品です。今まで、わたしが書いてきた作品群とはちょっと、いささか、かなり異質かもしれません。わたしの日常に生まれた小さな出来事、それは何気ない会話であったり、ささやかな自然現象であったり、取るに足らない事件であったりするのですが、そんなものがわたしの書く物とどう繋がっているのか、意識的に試してみようと思ったのです。前半のエッセイの部分を書くために、わたし自身さえ忘れかけていた記憶をまさぐってみたり、普段よりもちょっと神経を鋭敏にして、「わたしの日常」に網を張ってみました。無駄な会話や行動がごろごろしている中から、ちょっとおもしろそうな種を拾い出し、短い物語に仕立ててみたのです。骨は折れましたが、実に愉快でもありました。自分の書いた物語によって、自分の日々が照射されるのです。
わたしの眼が、わたしの嗅覚が、わたしの身体が、わたしの心が捉えた世界が物語に結実していく過程を自分の内に生々しく感じることができました。祖母が教えてくれた優しく温かな手遊びを思い出したりもしました。
どんな慎ましやかな、地味な生であったとしても、いやだからこそ、そこは物語の宝庫となりうる。十代のころと同じく、根拠のないままに自分を信じて書いていきたい。この一冊をしあげた今、わたしは、心底からそう思っています。 --本書プロローグより あさのあつここさんが、作品を書くときのヒントの見つけ方の種明かしのような作品。


ということなのたが、やはり人気作家になる人は凄いなあと感心するばかり。
私なども、種になる様なものは毎日ゴロゴロしているような気がするが、
決してそれを小説に変換させることなんてできない。
せいぜい、こんなブログに感じたことや気付いたことを書きとめることくらい。
そういえば、私は本を友達にして生きてきたけれど、小説家になりたいと考えたことはなかった。
私は身の程を知っているらしい。
これからも、小説家が身をよじり、身を削るようにして書いた作品を楽しませていただこうと思う。





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最終更新日  2020年07月27日 08時21分22秒
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Re:読書備忘録…「花のあと」「夢うつつ」(07/27)  
七詩  さん
「花のあと」は映画を見てよかったので、原作も読みましたが原作はさらによかったです。主人公は原作ではさほど美人ではないという設定でしたが、映画ではやはり美人でないと興行にならないですね。剣術に夢中な少女、普段はぼおっとしているようだが実は切れ者、恋に奔放な女性、そうした人間模様な昔も今も変わらない。本が好きですけど小説家なんてのは考えたこともないですね。ただ、ときおりは好きな物語を自分でも作っても見たいなんて思う時はありますよ。 (2020年07月27日 12時33分32秒)

Re[1]:読書備忘録…「花のあと」「夢うつつ」(07/27)  
七詩さんへ

「花のあと」の映画をご覧になったのですね。
藤沢作品は映像化しやすいのか、沢山映画になっていますね。
藤沢作品に出てくる女性像は、私の印象では凛としていて好きですね。
映画ではどうしても美人女優になってしまうかもしれませんが、少し庶民的な顔でありながら、芯の強さと優しさを感じられる人を起用してほしいかもと思いました。
今、映画化された作品を見て見ましたが、ほとんど見ていないですね。
仲代達也主演の「帰郷」もそうなのですね。
機会があれば観たいと思いました。

小説家の資質がある人は、「妄想癖」があるか「嘘つき」だそうですよ(笑)
浅田次郎、瀬戸内寂聴、あさのあつこさんがそう言ってます。
七詩さんはどうですか? (2020年07月27日 16時09分23秒)

Re:読書備忘録…「花のあと」「夢うつつ」(07/27)  
msk222  さん
小説家の資質がある人は、「妄想癖」があるか「嘘つき」…。その通りだと思います。

といっても、“小説家の資質”は本当に無いなぁ、と諦めています。過去に書いたエッセーなどを読み直しても、われながら下手なものばかりです。ましてや、きちんとした小説らしきものは一遍も書けていない。
ただ、我ながら感心することは、詩や短歌など文芸を遊んでいるときにはやたらと「妄想」や「虚」が頭を駆け巡るときがあります。それも鈍くなりましたから、最近では“ありました”というべきでしょう。
話が変わりますが、梅雨の無い北海道がうらやましい毎日です。

(2020年07月27日 19時31分47秒)

Re[1]:読書備忘録…「花のあと」「夢うつつ」(07/27)  
msk222さんへ

文章を書くことが好きな人はきっと、多かれ少なかれ「妄想や嘘」を散りばめて書くのではないかと思います。
「妄想」と言えば変な感じですが、「想像の翼を広げる」とほとんど同じようなものでしょう。
「嘘」だって、「私は嘘をつかないようにしている」人は多いでしょうが、努力が必要なほど人は嘘つきだと思います。
肝心なことは、妄想や嘘を昇華して適切な文章で表現できるかどうかですよね。
文章力がなくて嘘や妄想に囚われて行動したら、大変危険な人物でしょう。
私はどれも中途半端なので、やはり小説は書けないようです。
年とともに、妄想力は強くなって人に迷惑をかけることがあるようなので(それを認知症の症状ともいう)、気をつけなくちゃと思う年頃になってしまいました。

北海道は今のところ梅雨前線の被害に遭っていませんが、本州は本当に大変ですね。
近年は「蝦夷梅雨」も珍しくないのですが、今のところ避けてくれています。
そちらは被害はありませんか?




(2020年07月28日 08時17分14秒)

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