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2020年12月02日
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テーマ: 読書(10279)
カテゴリ: 読書
「オウリィと呼ばれたころ―終戦をはさんだ自伝物語」佐藤 さとる【著】理論社
内容説明


目次
生い立ち
別れ
卒業式
仮入所式と精密検診
横浜大空襲
母の決断
倶楽部
出発
北上記(東北本線;東北本線の続き;青函連絡船)
北海道〔ほか〕

著者等紹介
佐藤さとる[サトウサトル]
1928年、神奈川県横須賀に生まれる。早くから童話を志し、児童雑誌の編集などに携わるかたわら1950年、長崎源之助、いぬいとみこらと同人誌「豆の木」を創刊。1959年、初の単行本『だれも知らない小さな国』を出版し、毎日出版文化賞・日本児童文学者協会新人賞・国際アンデルセン賞国内賞などを受賞。その後「コロボックル物語」シリーズは1987年の『コロボックルむかしむかし』まで計6作品を発表、現在まで読み継がれている。1967年『おばあさんのひこうき』で野間児童文芸賞・児童福祉文化賞(厚生大臣賞)などを受賞。1988年、厳谷小波文芸賞受賞。2007年、『本朝奇談 天狗童子』で赤い鳥文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


佐藤さとるさんの『だれも知らない小さな国』を知った。
この本を読んでみようかとも思ったのだが、
図書館で彼の自伝物語のこの本があったので、こちらを読むことにした。
佐藤氏のことは不覚ながら今まで知らなかったし、
「コロポックル物語」も読んだことがなかった。
できれば子ども時代に読みたかった本なのだが、
多分その頃には学校の図書室にはなかったのかもしれない。
有川さんの著書やそれに関する記事をネットで読み、


というわけでこの本を読んだのだが、とても面白く興味深かった。
彼は戦時中に空襲の激しい横浜から親戚のある旭川に疎開し、そこで終戦を迎えている。
だから、その当時の交通事情や生活の様子、旭川の様子などが描かれていて、とても興味深かった。
戦時中の旭川市には陸軍第七師団があり、私の父もここから出征している。
戦後の人々の様子も描かれていて、「ああ、そうだったんだ…」と納得することも多かった。

ともあれ、佐藤さんがそのような社会環境の中で
どのように児童文学作家になっていったのかが、とてもよくわかる本だった。

そして思った。
その人の才能というものは、何かの外圧で強く損なわれない限り、
自然に芽を出し花が咲くものかもしれないと。
いいかえれば、「自分には才能があるのに…」と環境を恨んだとしても、

しかし、「それなりの才能」であっても、自分の中で大切にしていたら、
それなりの個性として自分を助けていくのだろうとも思う。

私は幼い頃から本を読むのが大好きで、書くことも嫌いではなかったが、
それで食べることにはつながらなかった。
強く「小説家になりたい」「物書きになりたい」と思わなかったこともあるし、

何よりも別にやりたいこともあった。
それでも、ずっと読書を楽しみ、今ではこんなブログも日記替わりに書いている。
やはり、自分の中のささやかな力は、
何らかの形で自分らしさにつながるものだとあらためて思っている。





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最終更新日  2020年12月02日 09時05分19秒
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