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2021年03月24日
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テーマ: エッセイ(94)
カテゴリ: 過去のエッセイ
「冗談じゃない!」 (45歳)

「教師に制服を!」。新聞でこの見出しを見た時、てっきりブラック・ユーモア的な表題だと思った。しかし、読み進むうちに、それが大阪は羽曳野市での大真面目な議論と知り、笑うに笑えなくなった。

北海道だって負けてはいない。
「大多数の道立高校で、管理職がカラ出張で裏金を作り、道教委に上納金として納めていた」。
これも、信じられないようなブラックジョークではないか。ヤクザもビックリの裏世界だ。(ヤクザ社会への偏見もあるし、ひょっとするとヤクザさんに失礼な言い方かもしれないが)
管理社会・学歴社会の弊害が問われるようになって久しい。その構造の中で必死に耐え続け、何とかそれに順応しようとしてきた子供達は、もう耐え切れずに悲鳴を上げ、「いじめ、不登校、退学、自殺」など様々な表現で、大人社会に警告を発し続けているというのに、いったい教育に関わる大人達は何をしているのか。

 かつて教師は、自他共に認める「聖職者」であり、多分それ故に学校や教育界は「聖域」であったはずだ。確かに今でも、そこは聖域であるようだ。普通の社会では通用しない校則がまかり通り、体罰など犯罪に近いものすら許される、治外法権区域なのだから。
 民主主義のこの日本で、竹刀を持ち歩く大人に、スカートの長さによって小突かれたり、多くの人々の面前で罵倒されたり、法律を犯してもいないのに殴られたりすることも珍しくはない、特殊区域なのだから。

 前記の裏金上納や業者からのリベートが発覚した時、私は関係者内で自浄作用が働くことを期待した。
 まっとうではないことをしたことを恥じて、良識のある校長の何人かは自分の非を認め、辞職するくらいのことはするだろうと。しかし現実は、呆れるほどに軽い処分に甘んじただけで、辞職した人など一人もいない。
 少なくても建て前や正義を教えるべき教育者がこれでは、北海道の教育界に絶望を感じてしまう。勿論教師の中には、真剣に生徒と向き合っている素晴らしい人も多いだろうが、その人たちの思いさえも踏みにじっているのだ。

 某有名進学校では、全校集会で校長がその件について説明したという。
「決して私利私欲ではなく、学校のために良かれとやったことであるが、やり方が間違っていたことを反省してお詫びする」。
 生徒に詫びただけマシというべきだろうが、それに対して一部の生徒からヤジが飛んだそうだ。
「指導部は何をしている。出てきて見解を発表せよ!」。
 いつも生徒指導の名のもとに、些細なことにまで目を光らせ、停学や退学処分をちらつかせて生徒の自由を奪い、さらには「本校にはふさわしくない」と自主退学まで迫る学校(特に指導部)に対する、生徒たちの精一杯の皮肉だった。
 そんなヤジができる生徒の存在にホッとし、若者のまっとうな感覚に思わず拍手してしまうのは、私だけではないだろう。
 ところが集会後、教師たちはその生徒を探し回ったという。いったいその生徒を見つけて、教師は何をするつもりだったのか。
 さすが良識ある生徒ばかりのようで、それをチクル者はいなかったうだが、何のための犯人捜しだったのかと首を捻るばかりだ。(まさか、「よく言った」と褒めるつもりではなかっだろう)

 それにしてもこれらの構図、ポジとネガが反転したような、何とも妙な感じではないか。
 ここまできたら徹底して、先生たちも制服を着よう。生徒会にも指導部を置いて、カラ出張がないかどうか、教師の服装の乱れはないか、人権侵害やルール違反がないか、きちんとチェックしてあげよう。
 これは決してブラックジョークなどという言葉遊びではない。私は本気でそう思う。そして、本気で怒っているのだ。
 まったく、冗談じゃないよ!!​



しかし、そんなこともあっただろうとは思うが、ほとんど記憶に残っていない。
これを書いたのは25年も前のことだが、教育の状況は良くなっているとも思えず、これ以後いじめ自殺や遅刻した子の校門圧死事件など次々と考えられないことが起こってきたので、このくらいのことは記憶のかなたになってしまったのかもしれない。
多分今では、教師にヤジることのできる生徒はいなくなっているかもしれない。

このエッセイで「いじめ、不登校」について触れてはいるが、この時私はまだこの問題は他人事であった。
しかしその後、不登校に関係する活動を始めることになる。
まだ「不登校・登校拒否」はさほどクローズアップされていない時期だったと思うが、多分メディアで取り上げられ始めた頃だったのだろう。

今でも、次々と「冗談じゃない!」と腹の立つことは多いが、年のせいか怒りに任せて書くことは少なくなってしまったような気がする。





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最終更新日  2021年03月24日 15時00分48秒
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