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2025年04月13日
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カテゴリ: 政治・政治家
トランプ氏の言動に世界がふりまわされているような気がする現在、私もやはり不安に駆られてしまう。
何年か後に世界や日本がどのようになっているか、確認するためにも載せておこう。

「トランプの世界戦略と日本」



 これからはもうグローバル・リーダシップを執らない。アメリカだけが世界秩序の安定のために身銭を切らなければならないというのは不当である。 アメリカはアメリカだけを守る。他の国は自分で自国を守れ、というのがトランプの「世界戦略」である (これを「世界戦略」と呼ぶことはためらわれるが)。
 確かにアメリカ人はしばしば不適切な人物を大統領に選ぶ。アレクシス・ド・トクヴィルは第七代大統領アンドリュー・ジャクソンと面談した後に、「粗暴で凡庸で、その経歴のうちには自由な人民を治めるために必要な資質を証明するものは何もない」と酷評しているが、そのジャクソンをアメリカ人は二度大統領に選んだ。
不適切な統治者を選んでしまうのは「民主政のコスト」 だからこれは仕方がない。ただ、トクヴィルは不適切な人物が統治者になっても、統治システムは簡単には壊れないアメリカの復元力は高く評価した。「公務員が権力を悪用するとしても、権力を持つ期間は一般に長くない」からである。でも、この復元力はトランプ政権にはたぶん適用できない。統治機構をイエスマンで埋め尽くした後、おそらく彼は「緊急事態」を宣言して、大統領選をしているような余裕はアメリカにはないと言い張って、その地位にとどまり続けると思う(退職後に無数の罪状で訴追されることは確実だからだ)。
 アメリカは「民主主義指標(完全な民主主義がプラス10、完全な独裁制が-10の21段階で評価する)」で今すでにプラス5という 「内戦ゾーン」 に入っている。おそらく次の評価ではもっと低い評点がつくだろう。いくつかの州では連邦からの独立運動が始まっている。カリフォルニア州は連邦からの独立を支持する州民が今や32%に達している。独立すれば人口3900万人、GDP世界五位の「大国」になる。トランプの下にいるよりカリフォルニアの方が「アメリカらしい」と思う人たちは大挙して西へ向かうだろう。映画『シビル・ウォー』はカリフォルニアとテキサスを含む19州が連邦から脱盟して連邦政府と内戦するという話だが、もはやこれも荒唐無稽な話ではなくなった。
 日本について書く字数がなくなってしまった。喫緊の問題はトランプが「日米安保条約の廃棄」というカードをちらつかせて、安保条約を廃棄して欲しくなければ、アメリカの兵器を大量購入すること、「思いやり予算」を増額すること、在日米軍基地を「アメリカ領土」とすること、自衛隊を米軍の統制下に置くことなどを要求してくるということである。自民党政権はトランプの要求を丸呑みするしかないだろう。戦後80年「日米同盟基軸」以外の安全保障政策について何も考えてこなかったのだから仕方がない。
 それ以上に困るのは、トランプが「ディール」に飽きて、日米安保条約を本気で廃棄した場合である。 日本人は自前の国防構想としては戦前の大日本帝国のものしか知らない 。だから、もし安保条約が廃棄されたら、日本は「隣国全部が敵」という地政学的にきわめてネガティヴな環境でハリネズミのように猜疑心で固まった 大日本帝国の「劣化コピー」 のような国家に帰着するだろう。つまり、「金のある北朝鮮」「国土の広いシンガポール」になるということである。
「え、それのどこが悪いの?」と言う人たちが今の日本人に相当数いる (もしかしたら多数派かも知れない)ことが私を気鬱にさせる。
(4月1日)





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最終更新日  2025年04月13日 08時26分31秒
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