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去年はよく 「乗り越えよう」 という言葉を耳にしたり、目にしたりした。 「乗り越える」ことなどおろか、 「認める」ことさえできないよ。 ご家族の遺体がまだ見つからない方々は、 震災は過去のことではないの、現在進行形。 現実を見つめれば、 身体の力がごっそりと奪われ、 何もしていないのにぐったりと疲れ果てる。 でもこの頃は、 思考回路が「ノーマル」の位置に落ち着くことができている。 やらなければいけないこと、 やりたいことほしいもの、 そういう普通のことが考えられるようになった。 それはね、 部分的思考回路停止、 苦しいことは考えないようにすることができるようになったから。 乗り越えることはできないけれど、 「あきらめる」 これが一番今の自分の感情に近い表現かな・・・・・・・。
2012年10月24日
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「鑑定物件(骨片・爪・歯等)の処分方法の意思確認について という題名で、宮城県警から書類が届いた。 母は家の中で私と息子が見つけて、遺体にも名前を書いてくくりつけ、 発見から5日後にやっと遺体安置所に運ばれたあとに更に、 混乱の中何重にも確認したから、 母親本人であることがきちんと確認されたが、 父親は自衛隊の人が日和大橋の下でおびただしい数の遺体の中のひとつとして見つけてくださったから、 遺体安置所には、 「身元不明者」として、 簡易テントの中に、 これまたおびただしい数の遺体の写真として展示されていて、 そこから私が見つけ、 遺体も私ひとりで確認した。 今になってわかった。 そうか、身元不明者は、ついているものは爪や歯、ついていないほど傷んでしまったものは、骨片などをとって、 番号を振って管理しているのか。 足しか発見されていない遺体もある。 見つかっても、 3か月も水につかっていて顔の原型がわからない形のものもある。 それらを収容して、 似顔絵を書き、 DNA鑑定をして、 とにかく遺族に返そうとする仕事をこの1年半以上行ってくださっている方がいる。 この方々には、頭が下がる。 警察の方、自衛隊の方には、心からお礼を言いたい。 怖くて似顔絵を見れないというご遺族もいる。 けれども、 見てほしい。 見なくちゃいけない。 お前に何がわかると、ぶんなぐられてもかまわない。 でも、見なくちゃいけないんだよ。
2012年10月03日
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