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昨日は、MyMixiのの~いさんと飲み。場所は桜木町、野毛町のBarSheep。久しぶりに伺ったけど、やはりいいボトルが多いですねぇ。マスターの嗜好に共感できる。できれば試したいボトルがバックバーには多くある。横浜に出たときに立ち寄ってみたいBarのひとつであることには間違いない。今回は、の~いさんの「旅人終了」祝賀会、早い話が、「仕事が決まっておめでとう」のお祝い会である。彼の仕事はとても専門的なので、私には内容が少ししか理解できなかったものの、自由に自らの裁量で進めていける、システム的に高度なことをなさるということ、自らが中心的な役割となって動けるということまでは理解できた。ほとんど起業に近い形らしいので、これはとても立派なことだと思う。彼のような若者が自らの意思を強く持って進んで行くことに心からエールを送りたい。の~いさんは若いけどしっかりとした飲み方をいつもなさる方なので、こちらも安心して飲める。彼はSingleMaltを始としたScotchに対する知識のみならず、ブランディー・カルヴァドスに至るまでの幅広い知識を持った方であり、知識だけではなく、実際に胃の中に入れた量も相当のものだろうと想像できる。もちろん彼の保有本数も相当なものであることは言うまでもない。だからこのような方と飲めたこの日は酒談義を楽しむことができ、うれしい日であった。ただ、私のほうが、速度違反で捕まってしまって講習を受けた話、酔っ払って寝過ごしてしまった話、など馬鹿話になってしまい、なんだかこっちが頼りなく情けないくらいだ。の~いさんと話が弾んでしまい、マスターにも懇意にしていただき、居心地がいいのでついつい長居をしてしまった(たった5杯で粘ってしまいすみません、マスター)。さてさて頂いたものは、1,J&B15年の水割りこれは口濡らし。2,Glendronach 15y私の定番。3,Exclusive laphroaig1993‐2005 11y以前いただいたことがあるやさしめのラフロイグ。ゆったりしたいときにはいい。ピーティさも程よいものの熟成感が足りない感じがするのは仕方ないところ。4,Exclusive Ardmore1994‐2005 11y甘い麦っぽい香り、青さもある。案外オイリーだ。みずみずしい感じがするほど若さを感じる。そこに程よいピーティーさが乗ってきて気持ちいい。この銘柄にしては確かにピートを焚きこんでいる感じがするがうまく重なっていると思う。口に含めば穀物の甘味が広がる。5,Glendronach 8yGlendronach を好きだということでマスターが選んでくださったボトル。珍しいですねぇ。これははるか以前に流通していたもの(1980年前)。多分日本では流通量は少ない。よくぞこんなボトルが有ったとふたりで感激。香りははじめ漬物臭。酸味。枯れた感じもある。こういうとおいしくない感じががあるだろうが、実はとてもおいしい。懐かしい感じのする味わい。昔の高校時代のきれいだった清楚な子をイメージした。甘さから苦さ、森下仁丹。カシス・ラズベリー。あとからドライ。懐かしい。よい郷愁を呼び起こす。
Jan 31, 2006
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過日BarB♭に伺ったときに、とてもいいアイディアをいただいた。昨年創って「こまったチャン」になっていた自家製「ペレツォフォカ」の使い方である。やはり酒は酒、飲まなければとも思いつつも、あまりの辛さに創った本人すら飲むのを躊躇っていた。そのままShotで飲んだら唇・舌・喉が麻痺するほどのものなのだが、気合で飲んで飲めないことはない。といっても相当の気合で臨まねばならず、しかも飲んだ瞬間から周りの物を当たりかまわず蹴飛ばしたくなってしまうので、どうもそこまでの気合を入れる気になれず、そのまま放っておいた。実はシャレでBarB♭に持っていって、お客さんを騙しては飲ませていたのだが、それっきり飲まれていないものとばかり思っていた。でも過日伺ったときに見たら、なんと、少し減っているではないか!こんなものを好んで飲む酔狂な人がいるとは(創っておきながらひどいね)?事実はそこにあった。なんとカクテルのベースになるのである!カクテル名は「ブラッディー・メアリー」。ウォッカにトマトジュースを加えたスタンダード・カクテルだ。よく考えて欲しい。このカクテルを飲むときは、お好みでソルトやタバスコを入れるじゃないですか。タバスコを入れる代りに、初めから唐辛子が入っているウォッカを使ったと思えばいいのである。実際にマスターにそう言われて、創っていただいたら、おおっ不思議!なかなかいけるではないか!自製「ペレツォフォカ」は普通量より少な目がいい(だって辛すぎるから)。ただ、飲んだあとはさすがに唇・舌がひりひりする感じが残るものの、割と飲める、飲める。風邪引いたときなどいいかもしれないね、などと話しながら皆でまわし飲み。好評であった。いや~、これで救いができましたね~。温まりたいときなど気軽にやれそうだ。いい使い道ができた、マスターさすがです。ちなみに、その日、家に帰ってグレープフルーツ・ジュースで割ってソルティドッグを作ってみたが、激不味だった。辛くて青臭くて飲めたもんじゃない!やはり辛味と甘味が同居すると変な感じだ。トマトジュースが○ですな。
Jan 29, 2006
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昨日もBarAmberTimeに行って飲みまくり。年初から昨日までの間、とにかく飲んでいた。このBlogをお読みいただいている方々の想像通り、Barではもちろんのこと自宅でも飲んでいた。Barでいただいたものはこうして記しているのだが、自宅のみものはあまり記すことはほとんどない。では飲んでいないのかというとそんなことあるわけがなく、しっかり飲んでいる。SingleMaltだったり、ウォッカであったりと様々だ。だが、今日ふと、「これはあまり体に良くないことなのではないのだろうか?」と突然思ってしまった。正しいといえば正しい考えで、別によく考えなくとも当たり前のことなのだが、なぜか今日まで思うことがなかった。う~ん、依存症の入り口であったのかもしれない、ヤバイヤバイ。なぜ急に思ったのかを考察(というほどのものでないが)してみると、なんだか急に弱くなった感じがするからである。Bar廻りをしていて、BarB♭を出るときに、「あれっ、少し酔っているぞ~」と気がついた。珍しくマスターに頼んでお店の前までタクシーを呼んでいただいたりした(普通は歩いて帰る)。Shotで8杯しか飲んでいないのに酔った自分が確認できてしまったのである。これは完全に弱くなっている。まあ、当たり前のようだが、こう飲み続けているから内臓機能が疲れてきているのだろうな。来月は月の半ばに狂気のごとく飲むことになるであろうから(WML)、ここらで少々リフレッシュ&リセットしておかねばならない。ということで、週末は「飲みはなし!」 本当にアルコールはなし!ああ、なんて健康的なことを考えるんだろう!なんだか真人間に戻れるような気がする。
Jan 28, 2006
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昨日は「バーンズ・ナイト」でした。世界各地で同様の会合が開かれていたことだったでしょう。このBlogをご覧いただいている方の中には、Whiskyを嗜まない方もいらっしゃるので、この「バーンズ・ナイト」を軽く説明しておきましょう。バーンズというのは人の名前なんですね。スコットランドの国民的詩人「Robert Burns(1759-1796)」のことです。彼の詩は日本でも有名で、誰もが知っている「蛍の光」などがそうですね。約400ある彼の詩は、反骨心・愛酒精神・愛情にあふれていて読むものの心を今なお打つものがあります(といっても私自身全部を読んでいるわけではありませんが)。バーンズ・ナイトは、彼の誕生日を祝う愛国的な祭りです。彼の誕生を祝い、皆で楽しもうという趣旨での祭りであります。伝統的料理のハギスを食し(ポテト・蕪・チーズがあればなおよい)、Scotchを飲む、そして語り合い、謡い合う、そういう会合です。もちろん自宅でバーンズを想いながらひとり静かにScotchを飲むのも有りです。この日はWhisky飲みにとっては特別な日なのです。私がバーンズ・ナイトでお邪魔したのは、いつものBarAmberTime。ハギスが手に入らなかったのでわびしくポテトを持参。1、Dewars whitelabel 750ml 43% 特級表示20年ほど前のボトル。現行品よりも濃い味わい。これがスタンダードだったと思うとやはり今は残念かも。2、DICE 12Y 43% 500ml 特級表示かなり上質なもの。香る樽香が心地よい。ジャパニーズオークのような香りもある。重さが気持ちいい。本当においしいと自然に言ってしまうほどおいしい。Netで調べてもよく分らないBlended。分る方教えてください。3、NIKKA 70th blended いい余市・宮城峡・カフェグレーンを使った逸品ですが、DICEのあとでは分が悪い。こちらを最初に頂くべきでしたね。落ち着いた香りと味わいなのですが。でも久しぶりに飲むといいものですな。4、ARRAN lmited editionこの日初めてのSingleMalt。知っている味わいなので割愛5、DICE 12Y 43% 500ml 特級表示あまりにもおいしいのでもう一度いただきました。これはいいですよ、ほんとお勧め。常連の女性Kさんにディンプル特級表示ものをお勧めしながら、バーンズ・ナイトのお話を。さらにESさんいらっしゃって、3人でScotch談義。さて、お店は変わってBarB♭。いつものコースですね。隣のカップルのお客様方にまた「酒屋さん」と間違えられるもめげない。Whiskyを今日は飲むと決めてきたのだから。なぜかここではSingleMaltで通す。う~ん、なんでだったんだろう?6、Glenmorangie10yここはひとつ基本で。7、Glendornach 15y大好きな銘柄なんですねぇ、これは。私の中では、シェリーもののオフィシャルではMacallanの現行品より上に位置します。惜しくも終売です。Laphroaig 11y/My dream drum自分が年末に持ってきたボトル。たまに飲むにはいいでしょう。でも相当減っていたのでうれしい。皆さんに紹介していただいたことに感謝。マスターありがとうございます。最後にワン・ポイント・トリビア。「蛍の光」は卒業式などで歌われたりして日本人で知らない人はいないでしょうが、この詩を創ったのが「Robert Burns」ということは上記のとおりです。この詩の原題は「Auld Lang Syne(Old long since)」です。和訳すれば、「昔以来、むかしむかし」といったニュアンスの題でしょうか。彼が29歳、1788年の作品だそうです。ただ、スコットランドなど世界各地で歌われている原詩と全く違う歌詞が日本の「蛍の光」につけられています。これは明治の時代にこの歌を紹介した稲垣千頴氏がつけたものということです。かなり異なる詩ではありますが、これはこれで、こちらも後世まで残る名曲ではないでしょうか。ちなみに、この「蛍の光」、お隣の韓国の国歌の元曲である事実はあまり知られていないようです。
Jan 26, 2006
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ウィスキー関係の新しい本が出た。池田書店「シングルモルト&ウィスキー 完全ガイド」1400円池田一郎さんが編集している。テイスティング協力に、IslayBar Tokyo・Malt House Islayのみなさんがでていることに注目。立ち読みして即買い。SingleMaltのみならずBourbon、Scotch Blended、Japanese、Canadianとほぼすべてがのっている。オールカラーなので綺麗なつくりに感心。さすがに1月25日発売(なのに私は24日に書店で買った)なので、最近のものも取り上げられている。例えば、サントリーの「VintageMaltシリーズ」やキリンの「富士山麓」などもきっちりコメントが付されている。そのかわり、200ページ強しかないので、SingleMaltは47種といった全蒸留所の半分以下の掲載、それもかなりのメジャーMaltである。Bourbonは20種くらいか、日本物は11種の掲載。まあ、少ないといってしまえばそれまでだが、オールカラーなのでそこそこ満足できる。中ほどに「Whiskyと合う料理レシピ」なるものも付いているので興味ある方は参考にもできるであろう。資料的価値のある本とは言いがたいが、初心者向けでもあるし、暇なときにぱらぱらめくってみるというのも悪くはないかもしれない。何しろ綺麗なのがいい。書店で見かけたら是非手にとってみて欲しい。なにしろ出来立てほやほやだ。また、資料的価値という点ではHIDE麻呂さんや、T・Sさんも執筆されていらっしゃる「Malt Whisky Yaer Book 2006」がよいと思われる
Jan 25, 2006
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珍しく新規開拓をしてみた。BarAmberTimeが休みだったこともあり、以前から気になっていた茅ヶ崎のBarに行こうと思った。本音を言えば、「茅ヶ崎に本格的なBarがあるのか?」と思っていたが、なかなかどうして、いいBarだ。場所は、茅ヶ崎駅南口をまっすぐに海の方に歩いて100mほど、海に向かって左手側の1階にある。総ガラス張りで外から中がよく見える。店の名前は、「BarFake」ここでは3杯で切り上げ。G&M Macphail CollectionGlenglassaugh 1986-2000 43%若いブドウの香りがはじめに香る。漢方薬っぽい香りもある。独特の青草・レモンキャンディーのような甘さが香る。飲み口は軽い。さらっと口に入るイメージ。ヨモギのような薬草香が口に広がる。次第に甘さが支配的になる。NIKKA Miyagikyou Singlecask 10Y No.117599 61%宮城峡蒸留所でのみ扱っているボトルである。私もいくつか持っているが、樽番違いなので飲んでみる。桃・洋ナシ・バナナなどのフルーツの香りのついた蝋燭。グレープフルーツもある。あとから杉の木のような香りも出てくる。飲むと甘味と苦味が混在。香りと同様の香りが口内に広がる。あとからココアが立ち上る。加水するとココアっぽさがより増す。る案外気持ちいい。余韻は軽く甘いがそれほど長くはない。St.Magdalene 1982 Kingsburys Celtec56.5% 2/150ここの蒸留所はRosebankと並んでLowlandでは好きな蒸留所だ。棚の上の他のボトルの陰に隠れているところを発見。即決いただく。20年経っているとは思えない軽さ、いい意味で。熟成されたモルティさも香る。品のある白ワインのよう。甘くオイリーな感じも出てくる。レモン・ライムのようなシャープな柑橘系。含んでみるとミント様の香りも広がりもあり、飴のような舌に来る感じもするもののバランスのよさがある。包み込まれたブーケ。さすがkingsbury'sいい樽選んでいる。これはやはりバカラデで飲むmaltだ。余韻もほどよく楽しめる。初めての割にはマスターたちとも打ち解け、会話も楽しませていただいた。お二人ともとても気持ちのよい方たちだ。ここもいい!茅ヶ崎という場所にありながら落ち着いている店構えも好感が持てるね。時を見てまたお邪魔したいBarである。
Jan 24, 2006
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家に「Ballantine's17年」がおいてあり、よく飲む。まあ、定番中の定番であり、基本中の基本のScotchなのだが、実はこの17年、私はあるとき以来家でのストックを切らしたことがない、というよりも切らさないようにしてきたといった方がいいかもしれない。私が以前、都内の支店に勤務していたときのお客様に大手上場企業の創業者の方がいらっしゃった。そのときは既に後進に道を譲り現役を退いていたが、相談役をなさっていた当時でも自社には相当の影響力をお持ちの方であった。このお客様には、自社のみならず、相談役個人としても多大なるご愛顧を私はいただいた。業務を離れて、個人的にもお付き合いさせていただき、取引以上にかわいがっていただいたことは今でも感謝している。人格的にもすばらしい方で、「人間こうあるべき」の見本のような方であると今でも思っており、私にとっては心から尊敬できる方が身近にいらしたことがうれしかった。この相談役には何度もプライベートで料亭やクラブ・Barなどに連れて行っていただいたのだが、必ず最後に嗜んでいらしたのが、「Ballantine's17年」であった。そこまでビール・日本酒・ワイン・ブランデーなど結構お飲みになられるほど酒が強いスーパーじいさんなのだが(しかもボトル開けるまで飲む)、最後は決まって「Ballantine's17年」なのである。そして私が帰りしなに渡されるお土産も決まって「Ballantine's17年」であった。当時は酒税法改正前だったから割と高かったWhiskyである(今は6000円くらいで買えるが)。相談役からいただくのは本当に恐縮してしまうが、家に帰ってのんびりしながら味わうとこれがまたいい。相談役が「一日の最後に気分を落ち着けて飲むには最高の酒だ」といつもおっしゃっていたが、まさにそうであると私も思う。私自身、このフルーティな香り、落ち着いた香り立ち、品のある味わいがとても気に入っていることもあるが、それ以上に、相談役への感謝の気持ちを込めて飲むような感じだ。それほどまで私にとって有難くお世話になった方なのである。切らさないようにしている、もっと言えば切らしたくないScotchである。だから、からだを壊してお酒を飲めなかった(ドクターストップですな)ときでも家には持っていた(もちろんそのときは持っていただけで飲んでいない)。単純なことかもしれないが、私はお酒とは「心と心で飲む」要素のあるものだとも思っているので、私にとっては重要なこだわりとなっている。誰でもこうしたこだわりのある「お酒」はあるのではないでしょうか?よろしければ、リアルでお会いしたときにでもお聞かせいただければ、それぞれのお酒に花を添えることが出来るのではないでしょうか?
Jan 23, 2006
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さて、続きの「26Malt」である。ご存じない方のために、少々解説しておくと、「スコットランドやイングランドの26人のもっとも優秀なライターが、26人の最も素晴らしいデザイナーと組んで、SMWSの秀逸なMaltのラベルとアイデンティティーを創り上げた」ものである。1本1本Maltの個性は違う、その個性を各ライター・デザイナーたちが実際に飲んで感じ取ってボトル・デザインやコピーとして発表したものと思っていただければよい。全部で26種類のMalt、デザインもすべて違う。26Maltセットで180000円。案外安いかもしれない。でも私は持っていない、私が懇意にしていただいているNさんの奥様は先月購入していた。流石です。今回は、このうち6種をテイスティングさせていただいた。SMWSのつくってくださった今回のテイスティング・コメントはイメージが合致していて非常に参考になった。実はこのコメント、よくわからないものが多かったりする。私はよく「禅の公案」に喩えるが、まさにそんな感じのものが多々ある(詩的な表現を通り越して暗号のような感じがする記述まである)。その点、今回のコメントは案外ぴったりであったことが意外。Wellcome Malt4.81 1992-2001 8Y 65.4%寒い外を歩いてきた身にはぴったり。甘くそして暖かく、力強い。「これから飲むんだ」と気合を入れさせてくれるMalt。Flight 141.33 1990 14Y 60.4%(Dailuaie)はっきり言ってめちゃマイナーな蒸留所。でも今回の6種のMaltの中では変化率No.1.参加された方々みなさんが驚きと賞賛の声をあげていたのが、このDailuaieだった。最初によく熟れた桃、さくらんぼの香りが気持ちよく香る、でもほのかである。さらに乾いた塩、ペパーミントの鋭さも香りに同居。飲んでみると香りからは想像できないほどナッティ、ピリッとくるほどのドライさを感じる。しかし、しかしである。しばらく放っておくと全然変わる。フルーツ形の甘い香りが支配的になり、しかも香り立ちが極めてよくなる。楽しめる。開けておけば置くほどよくなってくるようだ。ボトルも半分まで飲んでからがもっとも楽しめる局面入りするのではないか。2.62 1988 16Y 57.8%(Glenlivet)トップノートは、レーズン、デラウェアといったブドウ系の香り。そこにオイリーな感じが香ってくる。松脂っぽい香りもある。案外ドライを想像させるが、口に含んでみるとそうでもない。甘さもあり、チョコレート・ココアの中に青さも感じられる。余韻も程よい。甘さから次第にドライで締めくくられる。37.26 1986 18Y 59.9%(Cragganmore)SMWSのコメントにもあったが、確かに南国系のフルーツを感じる。マンゴー・パパイヤ・バナナ、をイメージした。確かに、品の良いレザーのような香りも感じられる。でも刺激的なレザー香ではないのでうまくバランスを取っている。個人的には次第にオイリーさが増してきたように感じられた。舌の上にドシッとくる重さがあり、それが安心かを呼び起こす。かなりヘビーなタイプだ。ヘビーにしてシャープ。こういうCragganmoreもあるんだ。加水してみるとフルーツ香に熟成感が出てきたように思う。Flight 226.40 1992 12Y 53.9%(Clynelish)ーSold Out(セットでは購入可能)この蒸留所は好きですねぇ。期待を裏切らないものだったことは確か。まずはバニラ、アイスクリーム、ミルク、そしてとろっとしている様に感じるほどクリーミー。かすかにピーティー、よく嗅がなければすっと通り過ぎていってしまう。家ではオフィシャルの14年を飲んでいるが、それをかなり凝縮したと感じるほどのClynelishだ。意外だったのは、しばらく置いておくとこれまた変化すること。かなりピートが効いてくるのである。ただしこれはこれで楽しめる要素は充分。77.10 1987 17Y 57.6% (Glen Ord)モルティな香りから始まる。「甘酸っぱいソースとエンジェルズ・ディライト」というフレーズがよくわからなかった。個人的な感想をいえば、バターっぽいオイリーさが強く残るMaltだということ。なんとなく溶剤のような香りも出てくる。甘いんだが、甘さに身を任せてというところまではいかない。余韻が割りと苦味が勝ってくるからである。45.16 1975 29Y 49.2%(Dallad Dhu)ーSold Out(セットでは購入可能)皆さんが6種の中で「今日1番」にあげたボトルである。始からやさしく香る煮りんご、桃、ラフランス、グレープフルーツ、メロン。香り立ちが時間とともに良くなるタイプ。口に含んでも甘さは変わらず、その甘さはフルーツ系から次第に「和三盆」へと移行する。余韻はビターなチョコレートにコーヒーがのってくる感じで口内にやさしさを感じる。いいMaltだ!確かに「極めて官能的」。うっとりしてしまう。しかもこのボトル、かなり印象的。このMaltの特徴をよく現している(ちょっとHぃけど)。なんとなく、女性(嫁さんでも可)と二人きりで夜景など見ながら飲んでみたい感覚を持ってしまうMaltだ。それでもって、元木さんに電話で注文したら、欲しいと思っていた26.40と45.16は既に完売していた。う~ん、残念。対策を練り直さねば。
Jan 21, 2006
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今年初めてのSMWSマンスリー・イベントに行ってきた。場所は急遽変更になって、カナダ大使館の地下1階「City Club of Tokyo」。ここは懐かしい場所。都内の支店に勤務しているときに取引のある金融機関との打ち合わせによく使ったところだからだ。久しぶりに来たが落ち着いた雰囲気は変わっておらず安心して楽しむことが出来た。今回のお題は、「26Malt&1.130」昨年末発売された「26Malt」の内から6種をテイスティング。さらに今月末にアナウンスされる1.130をテイスティングさせていただいた。各MaltをテイスティングしながらSMWSの元木さんが解説をつけるという形式で行われた。とは言っても決して堅苦しい会合ではなくむしろ和気藹々という風情だった。長くなるので、26Maltのことは後日に記すことにして、順序は逆になるものの1.130のことを先に今日は述べたい。SMWSボトルとしてははじめての40年Overもの。皆さんの期待が高まる。May/1965-Sep/2005 40Y 57.2%結論から言えば、Excellent!開けてすぐだったので、明確な判断は出来ないかもしれないが、香りたちは始からいい。しかし中に秘めた香りも感じられるので、開栓して数日して飲んだら、それはまた素晴らしく花開くことだろうとの思いまで持たせる。グラスに注いで間際は樽由来の香りが強いものの次第に落ち着いてくると、幾重にも香りが変化して複雑になって行く。アルコールが揮発しながら様々な香りを花開かせていく。楽しい、テイスティングが楽しいと感じる瞬間がここにあった。バニラ香、ビターチョコレート、オレンジを連想させる柑橘系の香り、八橋、ちょっとだが松脂、オイリーさもある。しかも次第にクリーミー。バランスが極めていい。バラバラにはならない。最後までまとまったハーモニーを奏でるイメージ。ここの香り・味わい同士がいいインタープレイを楽しんでいるかのよう。ただ、驚くべきは、これほどリッチなのに繊細という形容が当てはまらないこと。むしろ「パワフル」、かなりの力強さ(このことは参加された皆さんが口々におっしゃっていた)がある。もう一度樽に入れて40年寝かしても全然OKかもしれない。57.2%という度数からして高いところにおかれていたのではないか。また、相当にいい樽を使っていたことがよく分る。これはいい!年明け初めてのSMWSイベントからすごいものをいただいてしまった。今年のSMWSも期待が持てそうだ。このあと、いつものメンバー(Nさんご夫妻、Oさん、女性のKさん)に加えて、イベント初参加・新入会のMissieさん、ほそちぃさんと7人で、BarHelmsdaleへ。ここは10日前に行われたHIDE麻呂さんのオフ会で撃沈してしまったので、今回は自制して「YONAYONA」で通す。私以外の他の男性陣はさすがに強い、Maltを飲んでいる。それはそうだ、ここHelmsdaleはMaltの品揃えがすごいのだから、ほんとはMaltを飲むべきなのだろう。私が自制しすぎたのかもしれない。でも翌日仕事があるしなぁ、といいわけ(実は飲む気力がなくなっていた、年かなぁ、でもMissieさんは先輩だしなぁ、ただ単に私が弱いだけ)。WhiskyMagazineLiveのMC予定や日本酒(ほそちぃさんはプロフェッショナル)の話で盛り上がる。さすがに明日はみんな業務があるので12:00まえに店を出る。私は渋谷から横浜まででたものの(終電で混み混み)、横浜からはすべての電車が終わっていたので、あとはタクシーで帰る。8000円なり。でもタクシーだと寝過ごすことありえないので大助かり(起きたら伊東や沼津というのはもう勘弁)。以下続く・・・・
Jan 20, 2006
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珍しく仕事が早く終わったので、帰宅前に近所の酒屋を久しぶりに訪ねてみた。ここはたまに行くと「おっ」と思うようなものを倉庫から出してくることがあるので、何とはなしに行ってみることにした。一通り見渡しても「これは!」というほどのものがなかった(当たり前である、めぼしいものは私とAmnberTimeのマスターでほとんど買ってしまったのだから)。仕方がないので、気が向いて買ってしまったものは、「LEDAIG 1974 20Y」である。LEDAIGといえば、マル島のTobermory蒸留所のセカンド・ブランドであるが、Tobermoryのピーティー版としての位置づけであったと思う。価格もまあまあだったし、たまにはマイナーな(失礼)蒸留所もいいかなとの軽い考えから購入。しかも珍しく買ってすぐに家で開栓。しばらくストックしておくことが多い私にしては珍しいのだが、気分的に飲んでみたくなり開栓。第一印象は、「まあ、こんなもんでしょうなぁ」というもの。ピーティーさが初めに香るものの、かなりやさしい。グッとくる感じではなく、「そういえばピーティーさがあるなぁ」と述べた方がいいのかもしれないほっだ。20年寝かしたイメージはない。樽香もほとんどない。のど飴を乾かしたような甘い香りもある。さらに、しっとりしているもののべたつきまでとはいかないオイリーさがある。古い感じもしないが若い感じもしない。不思議な味わいだ。なんとなく「いいところを持っていかれて残ったあとの味わい」のイメージがある。つまり置き過ぎだったのではないのだろうか。余韻もすでに消え消えになってしまったり、変に軽くなっているとことからそのように推察してみた。全体的に軽さが気になり余韻も「ふわっ」としてすぐ消える。Maltをよく知っている方に「これです!」とは勧めるMaltではないが、家で一人で飲むときなどはいいのだはないか。でも開栓してすぐなのでこうなのかもしれない。2ヶ月ほど放っておいてみたらどうなのだろう?ここはしばらく様子を見ながら飲んで行くことにしよう。
Jan 18, 2006
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今日は火曜日、昨日はBarAmberTimeが定休日で飲みたくともお邪魔することが出来なかったので、本日早速伺う。先週金曜日も税理士の先生と行ったばかりなのにまた行きたくなってしまう。う~ん、はまっていますねぇ。会議があって、そのあと軽く同僚と行ったあとだったので、AmberTimeでも軽くと思ったもののしっかり3杯きちんといただいてきてしまった。Glenfiddich Special Reserve現行品の2世代前くらいのボトル。そんなに現行品と変わらない感じがするものの、香り立ちがいい。しかもちょっと味わいが濃い。でもFiddichはFiddich、甘さもしっかりあり、独特のナッティさと梨のようなみずみずしいフルーティさは健在。Glen Garioch 10Y 57% (Scotch Malt Sales)ボトルがでかい。四角いリッター瓶だ。スコモルが今から数年ほど前にボトリングして輸入したものとのこと。意外にうまい。ギリーらしい石鹸香はかなり薄め。よく嗅がないとわからないほど。くるみゆべし、コーヒークリーム、青い草原。味わいは甘さからドライに移行する。オイリーであり、とろっとした感じがある。ドライフルーツを食べたあとにコーヒーを飲んだイメージの余韻が残る。10年という熟成期間からは想像できない複雑さと旨みがあることに驚いた。正月に飲んだ現行品の10年オフィシャルとは明らかに異なる香り・味わい。こっちの方が格段にいい。Talisker 1982 20Y No,8262 58.8% 締めに持ってきた1本。安心して飲めるTaliskerだ。しっかりしている。重さも充分。やはりTalisker、スモーキーさ、樽香、辛さ(スパイシー)、麦芽っぽさ、塩っぽさが渾然となって自己主張しているが、全然嫌味ではなく、まとまっている様がまたいい。イメージとして頭に浮かんだのは、「カリカリに炭火で焼いたベーコンに胡椒を振ってから乗せたコッペパン」。変なたとえかもしれないが、そう外れてはいないだろう。少々酸味を感じたのは体調のせいなのか。飲み込んだあとの鋭さ(?)はさすがTalisker。しばらくして、隣に16周年でお知り合いになった女性のKさんがいらしたのだが、あまり話しをする時間がなかったのが残念(私が帰ってしまったので)。こんどまた、一杯やりましょう。
Jan 17, 2006
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そういえば先週、「The Whisky World 4号」が手元にきた。まだ購入されていない方は是非手にとってほしい。今回の特集は、「ジャパニーズ」。わが日本の蒸留所を詳しく取り上げている。微にいり細にいり、余市・宮城峡・白州・山崎・富士御殿場・軽井沢・駒ケ岳といった7つの蒸留所のデータ、特色を記してあるので資料的価値は相当高いと思う。この7つの蒸留所の中で「駒ケ岳(本坊酒造)」はまだ行ったことがない。現在において稼動していないということだが、ストックを売り出すのはもっともだが、ここはひとつ是非早期の稼動を願うしだいである。私自身、思い入れが強いのは、やはり「白州蒸留所」。年間に6~7回も訪れることもあり、もっとも身近に感じている蒸留所だ。見学や試飲、セミナーに参加しなくてもこの蒸留所内の森を散策しているだけでいい気分になれる。白州の森には私の心を和ませてくれるオーラが満ちているような気がするくらいだ。もちろん製品としての「白州」も好んでよく飲むMaltである。スタンダードの10年・12年もそうであるが、とくに好んでいるのは、「樽出原酒」シリーズ。10年・12年・15年とある(最高の味わいの20年は残念ながら終売)が、15年シェリーものがひいきである。スポットでサントリーが「Cask」シリーズや、「VintageMalt」シリーズを出したときには、山崎よりも「白州」ものをまず手に入れるほどだ。続いては、Nikkaの「宮城峡」。地元から近いということもあり、学生のころから見学に行ったり食事にいったりしていた場所(レストランがまたおいしい)だ。見学は過去に何度も訪れているので、ここ数年は見学せずに、有料試飲コーナー入りびたり、蒸留所限定のMaltをいただいたり、それを数本買ったりして、あとは「赤レンガ」で食事というパターンになってきている。ここの蒸留所限定ものはいい!ニューポットが売ってあったり(もちろん試飲可)してなかなか面白いのだが、お勧めは、「原酒」シリーズと「カフェグレーン原酒」だ。個人的にカフェグレーン大好きなので、行ったときにまとめて買ってくることも珍しくない。ブレンディドだが、ここでしか買えない「Sendai」もおすすめ。軽くフルーティーで飲み口爽やかな中にもしっかりとした味わいがあるいいブレンディドだ。かわせみの絵の描いてあるラベルもかわいい。山崎・富士御殿場は1度しか行ったことがないのでそうそうコメントできる立場にはない。でももう一度山崎には行ってみたい。行った中で一番驚いたのが、軽井沢蒸留所である。行ったことがおありの方は分ると思うが、「えっ」と思うほど小さい。特に白州や宮城峡を知っている方であればなおさらだ。本当に想像を通り越すほど「小さい」。ポットスティルなども「これでつくっているんですかぁ?」と言ってしまいたくなるほど小さい。その割には、ビジターセンター(試飲会場も)が充実しているのが意外な感じがする。しかも綺麗にディスプレイされていて、気持ちがいい。しばらく行っていないので今はどうか分らないが、建物も年季が入っていていい感じだった。是非皆さんにも行って欲しい蒸留所だ。さて、この雑誌の目玉の一つに「The Tasting」がある。今話題になっているボトルや定番ボトル、または新ボトルなどを5人のテイスターが評価して行くという企画である。私も新たに購入するときなどは、ここのところを参考にしたりする。特にいつもお世話になっているHIDE麻呂さん、NUMEさんの評価は重要だと思っている。日本ものでは「白州12年」「響17年」「余市」「鶴」の高得点は納得。そういえば、ほそちぃさん、「スコットランド・ツアー」の記事では、しっかり写っていましたね。うらやましい~。
Jan 15, 2006
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hiko1963さんのテーマに便乗して、私も自分の使っている「酒器」について記してみようと思う。私も、スキットル(フラスク)を持っているが、実家に新幹線で帰るとき以外に使うことはめったにないのだが、これはこれで結構便利なものである。第一カッコイイではないですか。この中に適宜Maltを入れて、新幹線の中でチビリチビリ飲むのはなかなか乙なものである。180ml入りだからちょうどShotで6杯分。片道分にはいい感じの量だ。グラスは「サントリーの白州蒸留所で購入した「蒸留所銘入りステンレス・ショットグラス3個セット(\1000)」。安定感とワイルド感がまたいい。hiko1963さんがおっしゃるとおり、これはまさしく「モバイル酒器」だなぁと思う。では家ではどうか?さすがにうちにいるときまでステンレス・ショットグラスでは飲まない。グラスはいろいろとあるものの、それぞれの局面で使い分けている。大きく分けて3種類。1、「ロック・グラス」Glenlivetの懸賞で当たったもの、Macallanのおまけグラス、サントリーの粗品の3つを使用。程よい重さと大きさで手によくなじむ。こちらは主にブレンディドやバーボンをやるときに使う。2、「ショット・グラス」娘がオーストラリアから土産で買ってきたコアラプリントのもの(結構かわいい)、白州で買ったかわせみプリントの小さいやつ(これもかわいい)、とあるBarの記念品の3つを使用。よく味のわかっている定番Maltときに使う。3、「テイスティング・グラス」SMWSのテイスティング・グラスを使用(6本)、たまにサントリーのブレンダーズ・グラス(3本)を使うこともある(目盛がついていて便利なため)。SMWSのボトルを飲むときや、ボトラーズMaltを初めて飲むときに香りを楽しむために使う。以上でお気づきのように、「ソファに座って、バカラのブランデーグラスを持って、シャム猫がひざの上」というどっかの漫画のようなブルジョアな飲み方をしているわけではない。普通のダイニングテーブルにMaltの入った粗品グラスを置いて、ノートPCのキーボードをカチャカチャ叩いている貧相な姿がここにはある。「バカラ」とか「なんとかクリスタル」などの高級グラスは持ってもいない。リーデルすら持っていない。白州で買った安いグラスとか、粗品・景品のグラスばかりである。私の日ごろの言動から「どんないいグラスで飲んでいるのだろう?」と思った方、残念でした。私の日常はこんなものです。
Jan 14, 2006
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このBlogをご覧いただいている方の多くはすでにご周知のことと存じるが、来る2月12日にお台場の東京ビックサイトにおいて「第6回Whisky Magazine Live in Tokyo」が開催される。このイベントの詳しいご案内は、Whisk-eのWebSiteに譲るが、今年も多数の方々の参加が見込まれているようだ。なんともうれしい限りではないか。全国からWhisky好き、SingleMalt好き(好きを通り越してマニアックな方のいらしゃるが)が、この日のために体調を整えて集まってくる。ここのところ若い方々や女性の参加者も多くなり、Whisky業界にとっても喜ばしい傾向になってきた。やはり若い世代にこの「香るお酒」を広めていってもらわないと。当然、私も参加表明している(なお、私自身は一般人であり、素人です)このイベントでの悩みは、マスタークラス(略してMC)の選択をどうするかである。参加なさったことのない方々のために申し上げておくと、このイベントは「入場チケット(\4000)」を購入すれば展示会場で各社のブースにおいて試飲を行うことが出来る。ここをベースとして、他に「マスタークラス(MC)」という講座が用意されている。蒸留所の責任者やマスターブレンダー、業界の著名な方々がパネラーとなり、サンプルを試飲しながら勉強していこうとするものだ。こうした講座(MC)が今回は23講座用意されている。このMCは別料金で、1MCあたり\3000。各MCは、各蒸留所での未発売ものだったり、長熟ものだったり、貴重なサンプル品であったりと、普通ではなかなか口にすることの出来ないMaltが試飲として出されることが多い(それも5~8種も)。よって、毎年人気の蒸留所・ブランドのMCはすぐに参加チケットが売り切れとなってしまう。ただ、気をつけなくてはいけないのが、この講座であるMCの取りすぎである。取りまくると結構しんどいことになる。考えていただければ分ると思うが、1MCあたり6~10種のサンプルが出される。MCを4講座参加したとして、出された試飲サンプルを全部飲んだ場合、単純計算で20から40杯Maltを飲むことになる。よっぽど肝機能に自信のある方以外は、確実に酔う。さらに展示会場のブースでも試飲するので、そのスピードは間違いなく早くなっていく。現に、今までのライブでは、酔い過ぎて具合の悪くなった方がトイレやロビーでうずくまっている光景をよく目にした程である。では、MCを取らずにひたすら展示会場で飲みまくるというのも、これはこれでヤバイ。各ブースを周って試飲しているうちに、次第に惰性と気合で飲んでいるようになってしまい、あとからかなり酔いが回るからである。しかも会場は盛り上がりまくっているので、勢いでテンションがあがってしまい飲みまくって、具合を悪くしている方も多数お見かけした。第一MCに参加しなければ楽しみも半減というものであろう。適度にMCに参加しながら、空いた時間で休みながら展示ブースを見て周るというのが正解だろう。でもって、私自身が申し込んだMCはというと、どれもが魅力的で、参加したかったものが多かったのだが、時間的にもバッティングしてしまうので、今回は以下の3MCに絞って申し込んだ。MC1:Glenmorangie&ArdbegDr.ビル・ラムズデン氏がパネラー。これは訊いておかねばなるまい。Ardbegは大好きな銘柄のひとつだ。MC7:Laphroaig即日売り切れ。当然である。パネラーはかの有名なバランタインのマスターブレンダー、ロバート・ヒックス氏であるのだから。氏がどのような観点からLaphroaigを語るのか興味津々。MC23:白州急遽決定。パネラーはサントリーのチーフブレンダー輿水さん。私にとって最もなじみがあり身近な蒸留所であるとともに、最も好きなブランドのひとつである。これは参加しなくてはならない。そのほか、Bowmore、Glenrothes、SMWS、Jura、Duncan Taylorと、迷いに迷ったものの、以上の3つに申し込みをした。果たしてチケットは取れているか?もしまだ申し込んでいない方の中で、このBlogを読んで興味が湧いた方は是非足を運んで欲しい。この年に1度のイベントに参加して、楽しみながらWhiskyを学び、飲もうではないですか!
Jan 11, 2006
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パソコンが飛んでしまった。1月6日の夜にレポートを書いているところ、突然「ピッピ、プシュー」という小さな音がして画面が落ちた。「ええっ」思い、再度電源を入れたが、BIOSも立ち上がらない。いろいろ調べたら、どうやらマザーボードの電源系統の故障らしいことが分った。HDDやメモリは関係ないようだ。私は十数年IBM(現レノボ)のThinkpadシリーズを使い続けているので、Thinkpadの分解や改造はお手の物だが、MBの故障はもう取り替えるしかない。でもいちいち分解してMBだけ交換するのも面倒だし、オークションでMBだけ落とすのも時間的に待てないので、ここはひとつMBを含めた筐体のみを手に入れることにした。ちょうどよく前述のテイスティング会が都内であったので、始まる前の時間を利用して秋葉原に行く。ほぼ1年ぶり(あまり行きたい所ではないので)。目指すはジャンク物などを扱っている怪しげなShop。裏通りにあったりすることが多い。飛んでしまったPCはThinkpadーX24なので、X22~X24までの筐体で、HDDなし、メモリなし、キーボードなし、バッテリーなしでもかまわない。動いて液晶がきちんと映ればいいという感覚で探すこと1時間、あった。キーボードはついていたものの文字消え多数、クリックボタンは完全ヘタリ。HDDは10GBなので、これは両方取り替えるしかない。しかも筐体全体が汚い。安くしかもジャンクものなので、これはまあ仕方ないところだ。何とかなるだろうと思って家に持ち帰った。家に帰って飛んでしまったPCからキーボード・HDD・メモリをはずす。買ってきた小汚いPCを綺麗にクリーニング。見違えるように綺麗になった。こちらにキーボード・HDD・メモリを交換して装着。電源ON。簡単に立ち上がった。設定の必要もなし。以前のままの状態で普通に使えるようになった。おなじThinkPadなのだから当たり前といえば当たり前なのだが、拍子抜けするような復旧作業で終わり。3日間嫁さんのPCを使かわせてもらっていたが、これでまた自分のPCで作業が出来るようになった。おまけに購入したジャンクPCについていたバッテリが、なぜか元気で大助かり(以前のは完全に死んでいたので)。でも、ThinkpadもIBMからレノボになってしまったし、Xシリーズも40番台になってしまったし、そろそろ本格的に買い替えの時期なのかもしれないなとも思う。店頭でいろいろ見ていたら、液晶も以前よりもはるかに綺麗になっているし、1280*800や1400*1050などWXGA・SXGAがごく普通になってきている。技術は確実に進歩しているんですねぇ。HDDも60GB~80GBなんて当たり前とは(いったい何を入れるんですかねぇ)すごい時代になったものですねぇ。さてさて、Maltの話題であるが、明日1月11日は、Whisky Magazine Liveのチケット発売日である。なのに、マスタークラスをどうしようかまだ決まっていない。今回はどれもが出てみたいものばかりなので、結構迷ってしまう。MC1:Glenmorangie&Ardbeg or MC4:Yoichi&Miyagikyo or MC5:SpringbankMC7:Laphroaig or MC12:SMWSMC14:Bowmore or MC15:Highland ParkMC18:Lagavulin or MC22:Glenrothesうーん、どうしよう?みなさん、どうします?
Jan 10, 2006
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Mixiでのコミュ「モルトウィスキーを飲もう」のテイスティング会に行ってきた。主催はHIDE麻呂さん、会場はムンビさんのお店「BarPolkaDots&Moonbeams」。HIDE麻呂さん、ムンビさん、幹事役のしゅーきちっさん、ふうさん、ありがとうございました。そして会場にいらした皆さん、楽しいときを共有できましたこと感謝申し上げます。一夜明けて、ようやくこの時間になって復活することが出来た。朝帰りもいいところで、帰ってすぐにお風呂入って洗濯掃除をして、それから爆睡。起きても胃の辺りの調子がいまいちで食事もろくに取れなかったほど。いやー飲んだ飲んだ!相当いってしまった。Moonbeamsでは、HIDE麻呂さんのお持ちのレアボトルの数々をいただいた。その数20数本、さすがに全部試すことは不可能だったが、それでも15~16本はいけたのではないか。HIDE麻呂さんご馳走様でした。まだ酔わないうちに飲んだ中で印象に残ったものは、Macallan 1974-1996 Royal Mile Whisky 54.8% Bowmore 1968-2004 The Whisky Fair 40.5% Strathisla 1969 35y WWW.Falster 2005 56.3% Linkwood 1988 11y Wein-Depot Schleswig 57.8% Highland Park 1992-2005 13y James MacArther 50% Ben Nevis 1966-2005 Hart Brothers for Suddeutsche Zeitung Magazine 40.2% Pulteney 1990-2004 Dansk Maltwhisky Akademi 43% Glen Albyn 1980-1995 Krueger Whisky 63.8% Abelour Warehouse No.1 1990-2002 63.5% Single Islay Malt for Malt House Islay (Lagavulin) 58% Ardmore 11y Heavily Peated 1994-2005 60.8% Dallas Dhu 10y GM 特に、Pulteney、Ardmore、Strathislaはすばらしいものだった。また、サンドイッチ、オードブルもおいしく飲みが進んでしまったほどだ。ふうさんのケーキの前回に引き続きお持ちいただき堪能させていただいた。こちらもご馳走様でした。さて問題は2次会、ヘルムに行ったのだが、不覚にも撃沈。Islandsさんがいらしていたこと、はじめ、エールでおとなしく飲んでいたのだが途中からの記憶が全くない。ムンビさんから促されて寝たことは覚えていたのだが起きてからの記憶はまたドロップアウト。これまた促されてタクシーに乗って渋谷駅に着き、始発の山手線に乗ったはいいが爆睡。品川に向うはずなのに起きたら西日暮里を過ぎていた。何のことはない1周してしまって品川へ。品川からの東海道線も爆睡してしまい、起きたらナント「伊東」近くの駅だった。これは寝過ごし記録更新間違いなし!いやはやいやはや、とんでもないことだった。電車は国府津で切り離しとなり、一部車両が伊東行きになるのだが、どうやらその車両に乗ってしまっていた模様。ついてないというか、運が悪いというか、まあ寝てた自分が一番悪いのだが。自分のおろかさに呆れてしまった。 _| ̄|○でも、そんな寝過ごしをしても落ち込まないほど、私にとっては楽しいテイスティング会だった。ご迷惑をおかけしたことも多々あったかもしれないが、もしこんな酔払いでよかったら、また呼んでください。
Jan 9, 2006
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年明け初めてのBar通い。いわゆる「お年始」で伺う。行き先は当然BarAmberTime。ただ、SingleMalt以外を頂くことにした。今年はMalt以外のいろいろなお酒にも挑戦して飲んでいこうととの思いから、年初にあたり実行。AmberTimeはMaltも凄いが、そのほかのBourbon、日本ものなどのWhiskyのみならず、ラム・テキーラ・グラッパ等の洋酒も、しかもかなりのレアものが多く置いてある。こちらを頂いていなかったというのは、いかにももったいない。今年はこちらもじっくり味わっていきたいと思っている次第だ。ということで、2006年のAmberTimeでの口開けは、Framboise des Peres Chartreux (Liqueur de Framboises)21%ラベルにあるとおりFramboiseのリキュールである。日本では「きいちご」といわれるが、どちらかといえば英語で「Raspberry(ラズベリー)」といった方が通りがいいかもしれない。まさにラズベリーの味わい。色からしてきれいな赤く濃いルビー色。香りもそのままラズベリー。シロップにつけたラズベリーをイメージさせる甘い香り。カシスっぽさも感じられる。なんだろう?子供のころに嗅いだことのある香りのような気がする。懐かしさがこみ上げてくる。ほっとする気持ちになれる。マスターは「子供のころに飲んだシロップ薬」と形容なさっていたが、まさにそんな感じ。からだにもよさそう。Hospices de Beaune Fine Bourgogne 1992 45%フランス語つながりでブランデーを頂く。「オスピス・ドゥ・ボーヌ・フィーヌ・ブルゴーニュ」と読む。これはれっきとしたワインをそのまま蒸留して造られるブランデー(コニャックなどはブランデー用のブドウ醸造液を造ってそれを蒸留する)。もともとは修道士が造っていたものらしい。調べたところでは、ブルゴーニュ地方のボーヌの病院(オスピス)に寄付された畑から取れたブドウで造られたワインの中で、「売るにはちょっと?」というようなワインを集めて蒸留したのだとか。そして樽に入れて熟成。ワインとして飲むには、酸味が強かったりとか苦味が際立っていたりだとか、そのまま飲むには少々苦しいものでも蒸留・熟成によりとてつもなくおいしくなるものがある。このブランデーもそういうタイプなのだろう。さて、味わいであるが、香りはブランデーというよりも、やはりワイン。樽の香りが結構強い。割と新しい樽を使ったんだろうか。本当に「赤ワインをそのまま蒸留しました!」という感じだ。蜂蜜につけたブドウをイメージする甘さがある。面白い。Black Maple Hill(Premium Single Barrel Bourbon) 16Y Cask No.128 95proof名品。さすがに「Heaven Hill」が生んだ逸品だ。「Premium Single Barrel Bourbon」との表記は決して伊達ではない。現在において、これと比べることが出来るのは「George T Stagg」しかないだろう。グラスに注いですぐは、セメダイン香が強いものの、しばらくするとそれは控えめになる。そこからがいい! 甘いバニラ、シュークリーム、ココアアイス、フルーツキャンディが次々に現れてくる。そしてわずかだが「ヒノキ風呂」「鉛筆」の香り。やさしくそれでいて強く自己主張するイメージが湧き上がってきた。口に含んでもフルーツの甘さがふわっと鼻に抜けていく。後味の切れ上がりも◎。誰にでも薦められるBourbonだ。(自分でも同じものを1本保有しているのだが、次いつ手に入るのか分からないので、まだ自宅飲みにしていない)AmberTimeでは以上の3杯で店をあとにする。AmberTimeのあとは、当然ここにも挨拶せねば。藤沢のBarB♭だ。伺ったときにはお客さんは私ひとり。新年の挨拶のあとに年末年始のことを話す。なんだかんだで話が弾み長居してしまった。頂いたものは、ここではなぜかSingleMalt。Convalmore UD Rare 24YGlendronach 15YBruichladdich 10YLaphriaig 10Y好きな銘柄を時間をかけてゆっくり頂く。あとからいらっしゃるお客様も少なく、のんびりしながら、マスター・ママの時間も同時に頂いてしまった。今年は本当にいい年明けを迎えることが出来たと思う。ありがとうございます。昨年以上にお世話になるでしょうから、よろしくお願いいたします。
Jan 6, 2006
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あけましておめでとうございます!今年の年末年始は4日間。12月31日から1月3日まで。例年になく短かったものの、金融機関はこれが普通だ。土日をはさむことが多いので12月28日が仕事納めだったり、1月5日が始まりだったりすることもあるので今年のようにプレーンな年はここ最近少なかったので、短く感じるだけかもしれない。今回は小淵沢で正月を過ごそうと嫁さんが提案したので、寒いと思ったものの逆にゆっくりできるのかなとも思ったので、ここはひとつのってみることにした。さて移動であるが、年末年始といえば「渋滞」、「渋滞」と言えば年末年始といえるほど名物になってしまっているものの、「早朝移動」によって全然渋滞に巻き込まれずに済むことが出来た。初詣は、別荘の近くの古神道本宮「身曾岐神社(みそぎじんじゃ)」に行く。ここは神道十三派の一つである禊教の本宮であり、けっこう由緒正しい神社なのである。夏には能楽堂(これがまた立派)で薪能が催されたりもする。ただ、今まであまり行っていない、なぜなら拝観料を取るから。なんとなくセコイ理由だが、年末年始は取らないとのことで近くでもあるし行ってみようかとのことで家族で参拝。今年のご利益のほどはいかに?いつも行っているのだが、元旦にも「白州詣」をと思っていた。もとより年末年始は営業しいていないことは承知済み。ただ、「雪の白州」を見てみたかっただけであるのだが、予想大ハズレで雪が全然ない。仕様がないのですぐ帰る。目的は違うものの、雪はスキー場(ちびっ子とソリ遊びしただけ)で堪能したのでまあよし。ここで別荘でゆっくりしてぐうたらしていたことや、スキー場で雪遊びしたことを詳細に記しても仕様がないので割愛。ここはひとつ、新年の初Maltに何を選んだのかを記して締めたい。今年は、「Glen Garioch 10Y」からはじめた。向こうの酒屋に売っていた中で安かったからという拍子抜けするような理由だが、なかなかどうしていいMaltだ。程よくクリーミーでオイリーな味わい、なかに蜜柑を連想させる柑橘系の香り。家飲みにはいいと思う。今年も濃い1年になっていくことだろうと思う。なるべく体調を崩さずにおいしく楽しくWhiskyを飲んでいけることが一番だろう。今年もいろいろな方々、旧知の方、これから出会う方々、なじみのBarのみなさん、よろしくお願いいたします。
Jan 3, 2006
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