わたしのこだわりブログ(仮)

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2012年02月15日
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前にも少しふれた「ヘイアウ」はハワイの神様との交信の場所です。
その「ヘイアウ」は大量の生け贄が捧げられた神殿でもあり今でも一般人は決して近づいてはいけない所とされています。
むやみに近づく者には原因不明の高熱など後に災いが起きていると言われています。

またハワイにある石をハワイの外に持ち出す事も禁止事項です。
女神ペレの怒りをかい、災いが起こる・・と言われ、実際、ハワイの郵便局当てに災が起きた人達から大量の石が国際郵便で返却されて来ているのです。

古代、ハワイアンの人は自然の中に住む見えない神? を崇めつつ、交信してその意思の元に事をなして来ていました。
彼らの崇めた神様は今もハワイにいるのです。

因みにハワイの神様Tiki(ティキ)像を土産にする方がいますが、これも日本の神様と相性が悪いので「神様は1家に1神」でカブるなら置かない方がいいようです。


さて、博物館で本を探しても博物間自体の展示物について書かれた小誌も無い。まして日本語解説の本も無く、ポリネシアン関係の資料が無いのです。
そんなわけで調べていたら載せるのが遅くなってしまいました。
困ったねしょんぼり

バーニス・パウアヒ・ビショップ博物館 2 (鳥の羽のマント)
Bernice Pauahi Bishop Museum
カメハメハ1世と羽のマント

ハワイと言えばアメリカ合衆国の中で唯一王朝のあった所です。
カメハメハ大王の名は、誰でも一度は耳にした事があると思いますが、 ハワイ諸島に移民した多数のポリネシアン達の部族を統一し、初めて王朝を築いたのがカメハメハ1世 なのです。

Kamehameha I(カメハメハ1世) (1758年?~1819年)

カヒリ・ルームにて撮影したカメハメハ1世(大王)の肖像画。
pict-カメハメハ1世.jpg
これが本当の大王の顔です。
イオラニ宮殿前の大王像は、欧州から運ぶ途中船が沈んだ為に急遽適当にしつらえられた全くの別人ブロンズ像なのです。
(欧州系の姿をしているのはモデルがあちらの人がベースだからです。)


オアフ島の最後の激戦地がコオラウ山脈の切れ目にあるヌアヌ・パリです。
1795年、この戦いを制してカメハメハは建国

(ヌアヌ・パリはオアフ島の観光で皆さん一度は行く風の強い名所。古戦場だったと知る人は少ないのでは?)

その後もカメハメハ1世は イギリスから武器や軍事顧問に援助を受け、マウイ島やオアフ島など周辺の島々を征服して1810年に全島を統一

カメハメハには強いマナがあり、かつ軍神クー(K?)が加護を与えたと信じられています。また戦闘のみならず、統一後も西洋諸国との友好関係を維持するなど外交でも政治手腕を発揮。

「Kamehameha the Great(カメハメハ大王)」
彼は 絶対的なカリスマ性でハワイを統治したハワイの英雄 なのです。


ハワイアン・ホールに飾られていた絵画から。
pict-ビショップ 15.jpg
昔の部族闘争はこのようなスタイルで行われたようです。

新兵器を導入しての勝利ですから、カメハメハ1世の戦いは、例えれば長篠の戦いで戦勝した織田信長の立場だったように 思います。

戦いの神、クー K? (K?-ka-ili-moku) を表現している鳥の羽でできたオブジェ?
pict-ビショップ 11.jpg
カメハメハ家に代々伝わった赤い羽根でコーティングされたこのおブジェは戦いの神、クー K? (K?-ka-ili-moku)を祀ったもの で、カメハメハ家に最強の力を与えてくれたようです。

解説には 「先祖代々の崇められる軍神(the coveted ancestral war god)」 とありましたが、このクー K? (K?-ka-ili-moku)像はカメハメハ1世の伯父が所有し、その息子に継承され、従兄弟であったカメハメハの手に来たものだそうです。

pict-ビショップ 16.jpg

強いチーフのみが所有し、統一を果たす事ができると信じられ、カメハメハは彼のカフナ(kahuna)のアドバイスによりハワイ島にプコフラ・ヘイアウ(Pu`ukohola Heiaw)を建造し、これをKuka`ilimokuに捧げた そうです。

因みにハワイ島のNational Historical Park(国立歴史公園)にはそのカメハメハの神殿遺跡が残っているようです。


戦闘や、儀式の時に身につけられる首長の正装用マント
pict-ビショップ 14.jpg
とても希少な鳥の羽毛で作られているのが特徴。

クー Ku (K?-ka-ili-moku)には鳥のように飛ぶ神のイメージがあるようで、クーを示すのにはしばしば鳥の羽が使われたようです

同時に鳥の羽毛は最高のチーフの装飾となり王族が好んでまとったようで、鳥の羽や羽毛を使ったマントや髪飾りが多数展示されています。

pict-ビショップ 12.jpg

実は黄色の鳥の羽ではなく、黒い鳥の羽の下にある数枚の黄色の羽根だけを抜き取って集められて作られたマントです。
何万羽の鳥からかき集められた当時としても非常に希少価値のある品だそうです。

pict-ビショップ 17.jpg

pict-ビショップ 13.jpg


Kamehameha II(カメハメハ2世) (1797年~1824年)
pict-カメハメハ2世.jpg
本名Liholiho

Kamehameha III(カメハメハ3世)  (1813年~1854年)
pict-カメハメハ3世.jpg
本名Kauikeaouli

カメハメハ2世とカメハメハ3世は同母兄弟ですが、共に子供が無く、しかも短命です。それは続く4世、5世にも言えるのですが、総じてハワイ国の王家は短命の者が多いのです。

長くなったので続きとその理由は次回に。

ところで2010年5月に「 ハワイ統一王朝 1 (ハワイアンのカプ、マナ、フラ) 」の所でカメハメハ像なども紹介しているのでよかったらバックナンバーを見てね スマイル
Back number
リンク ​ バーニス・パウアヒ・ビショップ博物館 1 (ホノルル)

リンク ​ ハワイ統一王朝 1 (ハワイアンのカプ、マナ、フラ)
リンク ​ ハワイ統一王朝 2 (ハワイ王国とイオラニ宮殿)

リンク ​ ハワイ王国歴代の君主 1 (カメハメハ朝)
リンク ​ ハワイ王国歴代の君主 2 (カラカウア朝)






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Last updated  2020年10月18日 15時26分22秒
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