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最新の「アントニ・ガウディ(Antonio Gaudí) 」シリーズのリンク先をラストに載せました。
アントニ・ガウディ カサ・ミラ 3 (屋上1)
最初の構想
カサ・ミラに使用された石は同じカタルーニャ州のアルト・ペネデスのビラフランカ(Vilafranca)産の石だそうです。
比重が大きく重量感があるのが特徴で、その石をわざと荒削りにしてダイナミックさを出しているそうです。
最初の構想
最初の構想では各フロアが400m 2
以上の3階か4階建ての建築
を考えていたようです。2つのパティオを持つ所は今も同じですが、 構想では大きなパティオの周囲を馬車で各フロアまで乗り付けられるような二重螺旋の道を建設し、それぞれのフロアの住宅まで馬車で乗り付け、かつそこに駐車場をも併設したかった
ようです。
しかし、2000m 2
以上の土地の確保が不可能だったので 実際はパティオをとりまく螺旋階段は3階住居までで終わり、自動車と馬車の駐車場は地下になり、その為地下に至る傾斜道を建築
しています。
カサ・ミラ(Casa Milà)の模型 (1回目に紹介した模型の裏側断面)
写真右がグラシア通り側
実際のカサ・ミラは
地下1階(当初駐車場)、居住フロアは地上6階。
それに屋上の下の屋根裏が現在展示フロアとして使われています。
1859年「バルセロナ近郊の再生と拡張の為の計画案」にのって始まったバルセロナの開発ですが、1800年代末にはまだこのグラシア通りには馬車鉄道が走っていた時代です。
(それが電化され路面電車となったのが1899年)
新旧革命が起きている中にあって造り上げられたカサ・ミラは当時の建築設計も工法
も革新的なものでした。
それが今見ても遜色(そんしょく)なく見えるのが凄いです。
カサ・ミラ(Casa Milà)屋上の図面
前回の図面同様に左がグラシア通り側。
2つのパティオ(中庭)の他に屋上に6個の円が見られますが、それが屋上に至る螺旋階段と通風口になっていて、それぞれがオブジェのような小屋になっています。
現在は屋上に落下防止のフェンスが取り付けられていますが、建築当初それはありませんでした。
めったに来る所ではなかったからでしょうが、屋上は今や見学コースの目玉の1つです。
甲冑のオブジェのようにデザインされた煙突が屋上を飾り、うねった床はやはり山の頂をイメージしているのかもしれません。
全体として非常にシュールなデザインです。
中庭を見下ろす。
屋上すぐ下に小窓がたくさん開いているのが見えますが、それがいわゆる子屋根の下の屋根裏で、現在は展示場になっています。



屋上つづく
リンク リンク アントニ・ガウディ カサ・ミラ 4 (屋上2)
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リンク アントニ・ガウディ(Antonio Gaudí) 1 高級住宅
リンク アントニ・ガウディ(Antonio Gaudí) 2 コロニア・グエル教会とカテナリー曲線
リンク アントニ・ガウディ カサ・ミラ 1 (外観)
リンク アントニ・ガウディ カサ・ミラ 2 (パティオ)
アントニ・ガウディ カサ・ミラ 3 (屋上1)
リンク アントニ・ガウディ カサ・ミラ 4 (屋上2)
リンク アントニ・ガウディ カサ・ミラ 5 (屋根裏の梁)
リンク ガウディ博物館 1 (グエル公園)
リンク ガウディ博物館 2 (ラ・トーレ・ローザ・la Torre Rosa)
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