わたしのこだわりブログ(仮)

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2014年12月08日
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カテゴリ: 旅行

一年は早いものです。もう12月。
初夏の旅行の報告が冬になってしまいましたが、今回はウイーンを離れて、夏のヴァッハウ渓谷ドナウ川クルーズから紹介です。(このクルーズは5月から10月初旬まで運行。)
クルーズはウイーンより上流にあるメルク(Melk)まで行って乗船。途中デュルンシュタイン(Durnstein)で下船して観光して最後はクレムス(Krems)で下船して列車でウイーンに戻りました。

風光明媚なヴァッハウ渓谷 (Wachau)はワインの産地でもあり、そのドナウ川両岸にはブドウ畑と古城が点在。クルーズの景観は2000年にユネスコ世界文化遺産に登録されています。
メルク(Melk)では崖の上に立つメルク修道院が目玉。
デュルンシュタイン(Durnstein)ではイングランド王リチャード1世が幽閉されていた場所を探して山の城塞まで登ってしまいました。
今回はイントロ。 全4回くらいになりそうです ぽっ

ヴァッハウ渓谷 (Wachau) 1 (メルク)

列車でメルク(Melk)へ
メルク(Melk)の街
メルク修道院(Stift Melk)

pict-MK  1.jpg

ドナウ川はドイツ南部から始まり、現在は東欧諸国を10ヶ国ほど通過して黒海にそそぐ国際河川 ですが、 ローマ帝国時代、ドナウ川は侵入してくる蛮族(ゲルマン人)との攻防ライン だったそうです。
そしてこの 河川は内陸より黒海へ、そして地中海に出る事が出来たので古来より交易には欠かせない経済航路

中世に入ると帝国の国境は川を越えて広がって行きますが、やはり 東は異教徒の領域。
ドナウ川の沿岸には防衛の為の城塞がたくさん建てられたようです。

半分廃墟になった城塞跡含めて古城がこのヴァッハウ渓谷 (Wachau)にはあちこち見られるのです。
pict-クルーズ 1.jpg左下が上流
通常乗船場所のメルクまではツアー・バスで行く方の方が多いと思いますが、個人旅行向けに列車での行き方を紹介。

列車でメルク(Melk)へ
ウィーン西駅からオーストリア連邦鉄道(OBB)のレールジェット(railjet)で出発。
途中ポルテン中央駅(St.Polten Hbf)でローカル線に乗り換えメルク(Melk)駅まで列車で約1時間ほど


チケットは往復列車代とクルーズ船の乗船代。それにメルク修道院の入場圏付きのお得キップがあるのでネットで予約をしてから行くのがお勧め。(但し、クルーズの運行は5月から10月初旬までなのでキップもこの時期だけかも・・。)

pict-メルクへ 1.jpg
西駅の券売機or発券機
下がお得チケット(上 列車往復チケット 中 クルーズ乗船チケット 下 メルク修道院観覧チケット)
一人48ユーロ
pict-メルクへ 2.jpg
※ マシン以外に窓口で発券してもらえますが、1ユーロかかります。

7:30発のレールジェット(railjet) Bregenz 行き
pict-メルクへ 3.jpg

ポルテン中央駅(St.Polten Hbf)でローカル線のCity Shuttleに乗り換え
pict-メルクへ 4.jpg

ポルテンから先、車窓は小麦畑 (写真撮影できるほど窓は綺麗 大笑い)
pict-メルクへ 5.jpg

メルク(Melk)駅
pict-メルクへ 6.jpg
オーストリアでの鉄道旅行はとても快適ですスマイル日本とほとんど変わらなく清潔でサービスが行き届いているからです。これがドイツだとまあまあ・・になり、イギリス、フランスだと掃除は一日1回らしくゴミだらけ、窓もキズだらけでバッチイ感じ しょんぼり

レールジェット(railjet)については2014年8月「オーストリア国鉄レールジェット(railjet) 1・・2」で紹介しているから見てね。
オーストリア国鉄レールジェット(railjet) 1 (機関車と制御車)
リンク ​ オーストリア国鉄レールジェット(railjet) 2 (列車レストランのメニュー)
ザルツブルグの所でQBBの発券機を紹介しています。
リンク ​ ザルツブルグ中央駅(Salzburg Hauptbahnhof)

メルク(Melk)駅外観
pict-メルクへ 7.jpg
一応駅前ロータリーになっているが店は喫茶店1件のみ。何も無い。
例えるなら私鉄のローカル駅。でもとても新しく綺麗でトイレもありましたスマイル

メルク駅の正面からメルクの修道院が見える。
pict-メルク街 1.jpg
一見近く見えるが実は谷があり、そこにメルクの街が広がっています。メルクの街に入るまで5分くらい。
pict-メルク街 2.jpg

メルク(Melk)の市内
pict-メルク街 3.jpg
とても綺麗な街ですスマイル
pict-メルク街 9.jpg

pict-メルク街 6.jpg
この当たりが街の広場らしいのだが、工事中で残念な状態 しょんぼり

スラブ語でメルクとは「ゆるやかな川」を意味するそうだ
ローマ帝国の手が及ばなくなってからこの地に6世紀頃スラブ人やアヴァール(Avars)人がやってきたと言う。
当時スラブ人はアヴァール王国の支配にあったそうだがアヴァール(Avars)人についてはよくわかっていない。中央アジアか、あるいは東ヨーロッパから渡来してきた新しい民族で、現在のハンガリー中心に遊牧国家を建設していたらしい。(彼らもゲルマン系かも・・。)
もちろん宗教が異なるのでローマ帝国側からすると彼らは蛮族なのである。

アヴァール(Avars)王国は804年頃にはドナウ川を征服してきたフランク王国のカール大帝に討伐されて滅亡。以来、ここはフランク王国の土地としてそこそこ重要ポイントになったようだ。

pict-メルク街 4.jpg
メルクは修道院を中心に栄えた門前町と言うよりは城下町のような所。
このあたりは修道院につながる路地がいくつかあるので観光客向けの土産物屋さんやカフェが建ちならんでいます。一番賑やかな通りです。
パステルの色彩が可愛らしい。なんとなくアウトレット・モールにありそうな景観の建物が並ぶ・・大笑い
pict-メルク街 5.jpg

修道院は小高い丘の上にある。
pict-メルク街 7.jpg
こんな路地が幾つもあり道は修道院まで続く。
pict-メルク街 8.jpg

次回メルク修道院から
リンク ​ ヴァッハウ渓谷 (Wachau) 2 (メルク修道院)

他列車
ICE インターシティエクスプレス(Intercity Express)
リンク ​ アウグスブルク 1 (Intercity Express)
国際列車ユーロスター(Eurostar)
リンク ​ ユーロスター(Eurostar)
ミュンヘン中央駅(München Hauptbahnhof)​
リンク  ミュンヘン中央駅(München Hauptbahnhof)

少し古いですが、スペインのレンフェ (RENFE)です
RENFE  (Red Nacional de los Ferrocarriles Españoles)

AVE  (Alta Velocidad Española)

リンク ​ RENFE AVE (スペイン高速鉄道) 1
リンク ​ RENFE AVE (スペイン高速鉄道) 2







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Last updated  2020年11月05日 13時40分05秒
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