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おいしいパスタが食べたくなって、近所で探してみた。駒沢公園前にあるイタリアンレストラン「Tu sei Grande トゥ セイ グランデ」。ここは以前ジェラート屋さんがあったとこ。駒沢オリンピック公園にはドッグランの施設があるらしく、犬好きの人に人気がある。このあたりには犬のグッズ専門店や、犬連れで入れるカフェやレストランが多い。ここのお店も入口の外側にテラス席があって、犬連れの人も食事ができるようやった。平日はサラダ、日替わりパスタ、ドリンクで1200円のランチがあるけど、土日は2300円のAランチと、それにメインがつくBランチ3500円だけ。メインが鶏やったので、二人ともAランチにした。最初に大きなお皿にきれいに並べられた、前菜の盛り合わせ。 フリッタータ(イタリアのオムレツ) 牛のレバーのマリネ 野菜のバーニャカウダ 青のりの入ったナポリ風揚げパン あんきものテリーヌ風 イワシのトマトグラタン 帆立のマリネ リエット イタリアンだけやなく、フレンチや日本のもんも取り入れてはるようや。生の島にんじん、きゅうり、にんじん、ヤーコンがとってもおいしかった。パスタは、5種類から選べる。そのうえ二人で違うもんを頼んだら、最初から取り分けてそれぞれに持ってきてくれはる。穴子と焼き葱のペペロンチーノは、普通においしい。自家製サルシッチャとモッツアレラのガルガネッリが、とってもええ。サルシッチャはイタリアの生ソーセージ、スパイスの効いたミートポールみたいなの。手打ちのガルガネッリっていう、溝のある変形のショートパスタにトマトソースとフレッシュな水牛のモッツァレラが絶妙なお味。デザートは、ナッツの入ったエスップレッソ入りクレープ、金柑のコンポート、ティラミス。これは普通かな。ドリンクは、エスプレッソとカプチーノにした。どっちも本格的なお味でおいしかった。カウンター席もあるので、そこに座るのもおもしろそう。Tu sei Grandeでも、このあたりには駐車場が少ない。どうにか探したコインパーキングの駐車料金が1500円もした。今度来るときは、電車かバスにせな。今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。Tu Sei Grande (イタリアン / 駒沢大学)
2010年01月31日
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昨年末に行ってた、ハノイのことを書きはじめようと思う。書きかけの旅行記がいろいろある。2年前の年末に行った台湾、1年前の年末のアンコールワット、昨年11月のロンドン。どれもちゃんと書き終えようと思うてるけど、まずは直近の旅のことを。昨年7月にマイレージ特典で取ったチケットを使うた。7月末までは、燃油サーチャージが無料やったので、ありがたい。ハノイはあこがれのラオスに行くための経由地やったんやけど、だんな様の腹痛で予定を変更してハノイだけで帰ってきた旅行。成田エクスプレスに乗って空港に行ったんやけど、途中で私のぜん息の薬を忘れてきたことに気がついた。アドエア250ディスカスっていう朝晩吸入する薬。しょうがない、ええかとも思うたんやけど、だんな様の機転で空港の中のクリニックに寄ってみた。第2ターミナル地下1階に日本医科大学成田国際空港クリニックがあった。相談してみるとアドエアはないけど、同じような成分の薬はあるということやった。受付だけ済ませて、先にチェックインをしてきた。戻ってきて診察、薬をもらうことができた。もちろん、健康保険証も使える。日本医科大学成田国際空港クリニックベトナムの都心は空気が汚いから、この薬があって助かった。JAL76便は、予定より20分遅れの18時10分ごろ出発。18時45分にはもう機内食が出た。普通のは、「たいめいけんのキーマカレー」か「鮪の照り焼きと野沢菜ごはん」から選べる。だんな様はキーマカレーに。日本橋の「たいめいけん」とコラボレーションした機内食なんやそうや。JALのプレスリリースほかには、スモークサーモン、小えびの冷静、フィッシュケーキ(魚のすり身の海苔巻き)、ごぼうサラダ、フレッシュサラダのイタリアンドレッシング、フルーツケーキ。なかなか本格的なお味のキーマカレーやったけど、ちょっと量が少ないかなあ。私のは、事前に予約した低カロリーミール。白身魚のトマトソースかけ、ジャガイモ、マッシュルーム、ほうれん草、白身魚とカッテージチーズ、トレビス・キュウリ・チコリのサラダ、パイナップル・キウイ・オレンジ、パン、マーガリン。やっぱり味つけがほとんどないので、塩コショウをもろてふりかけて食べた。隣の席にはベトナム人のお兄ちゃんが座ってた。テキサスの大学に行ってて、クリスマスと年末の休暇で里帰りやそうや。テキサスからダラス、成田経由でのハノイ。日本の空港はきれいで設備が整ってて、JALも快適やから日本経由が好きなんやて。成田空港とJALになりかわって、お礼を言うといた。6時間弱でハノイに到着。日本との時差はマイナス2時間やから、22時。入国も預けた荷物が出てくるのも順調で、20分後には外に出られた。ハノイのノイバイ空港のタクシーやとトラブルがあったらめんどうやので、行きだけホテルに迎えの車をお願いしてあった。料金は20US$やったから、エアポートタクシーでも12US$から14US$ぐらいみたいやし、エアポートタクシーが空いてるかどうかもわからんので、頼んどいてよかった。お迎えのトヨタの車は時速70キロぐらいで走って、45分ほどでホテルに到着した。ハノイのこと続きます。今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月30日
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浅草歌舞伎を1月22日に観る前に、三井記念美術館「江戸の粋・明治の技 柴田是真の漆 × 絵」に行ってきた。これも楽しみにしてた展覧会。柴田是真(しばた ぜしん)は幕末から明治にかけて活躍した、漆芸家であり、画家であり、またデザイナーでもあったという多彩な人。色漆を使うて和紙に絵を描く「漆絵」を発展させた人でもある。繊細で多様な技巧で、これが漆?っていう作品をようけつくってはる。「砂張塗盆」はお茶事の時の菓子の器、銅と錫と鉛の合金でできた砂張盆 (さはりぼん)そっくりに、紙胎(和紙で作った素地)に漆で仕上げたもの。重いと思うて受け取った人は、あまりの軽さにびっくりするやろうなあ。金属の青銅(銅と錫の合金)を模した青銅塗(せいどうぬり)、四分一(銅と銀の合金)を模した四分一塗(しぶいちぬり)、唐木の紫檀を模した紫檀塗(したんぬり)、古墨を模した墨型塗(すみがたぬり)など、こんなに似せてつくれるもんかとびっくりする。鉄が錆びた表情を出す鉄錆塗(てつさびぬり)は、地塗りの漆にあらかじめ炭粉と酢を混ぜたものを塗って、さらに炭粉と弁柄を混ぜた粉を蒔くそうや。ようそんなん考えつくなあ。パンフレットに使われてる作品「柳に水車文重箱」では、水車の羽根車にそれぞれ違う技法を使うてはるし、背景には青海波塗(せいがいはぬり)という鋸の歯の状の櫛篦(くしべら)で繊細につけた模様が浮かぶ。絵画も個性的やし、屏風には別の紙に精密に描いた蝶が貼りつけられてたりする。漆絵は独特の質感がおもしろい。漆でこんなことまでできるんやと、驚きの連続やった。大きな作品もあるけど、私は小さな印籠や文具のほうが好みやった。今回展示されてる作品の多くは、アメリカ、テキサスのエドソンコレクションのもの。エドソン夫妻が柴田是真のコレクションを始めたのは、そんなに古いことではないらしい。外国の人が日本のすばらしい技巧を認めてくれはるのは、すごくうれしい。でも自国でもちゃんと評価せなあかんなあ。2010年2月7日まで開催。江戸の粋・明治の技 柴田是真の漆×絵今日のラッキーくじは、Infoseekが1ポイント、ラッキーサーチが5ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月29日
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渋谷区松濤美術館に「ガランスの悦楽 没後90年 村山槐多」展を観に行った1月21日、国立劇場の歌舞伎を観た後のこと。村山槐多(むらやまかいた)は、夭折の天才画家といわれてる一人。明治29(1896)年に生まれ、22歳の若さで結核性肺炎にスペイン風邪が重なり命を落とす。以前、東京国立近代美術館で観た「バラと少女」のインパクトが忘れられへんかった。早熟で、多感で、相当変わってて、人生を思いっきり濃く生き抜いた槐多。この展覧会でいろんな槐多を知って、切なくなって、うらやましくて、もっと好きになった。小学6年生のころから外国文学を読みあさり、15歳で仲間とつくったグループ「毒刃社」で「強盗」などの同人紙を発行し、都府立第一中学校時代17歳のころには1級下の稲生きよし君に恋して「ピンクのラブレター」まで書いてる。茜色の紙に茜色のインクで書き綴られてる恋文。ピンクのラブレター三重県立美術館の出品作品リスト槐多はこの後も、モデルの女性や離婚した女性などに惚れて、ストーカーのごとき恋をする。恋というより、槐多は自分がきれいだと思うものを、自分の絵や詩のなかに熱烈に閉じ込めておきたかっただけなのかもしれん。サブタイトルにある「ガランス」は、槐多が好んで使った絵の具の色。仏語でgarance、英語やとrose madder、「茜色」のこと。こんな色 みたいや。荒々しい筆遣いで、洗練されたとはいえん色たち。でも、心に迫ってくるやさしさと烈しさがある。代表作「尿(いばり)する裸僧」が、槐多そのすべてを表してるようや。托鉢に放尿する裸の僧侶を、黒褐色や「ガランス」色で描いてる。会場に槐多の詩、「一本のガランス」が大きく書かれてた。ためらふな、恥ぢるなまつすぐにゆけ汝のガランスのチユーブをとつて汝のパレツトに直角に突き出しまつすぐにしぼれそのガランスをまつすぐに塗れ生のみに活々と塗れ一本のガランスをつくせよ空もガランスに塗れ木もガランスに描け草もガランスにかけ魔羅をもガランスにて描き奉れ(会場では□□と伏字)神をもガランスにて描き奉れためらふな、恥ぢるなまっすぐにゆけ汝の貧乏を一本のガランスにて塗りかくせ。会期は1月24日までやった。村山槐多については、ここが詳しい。がらんす倶楽部今日のラッキーくじは、ラッキーサーチが15ポイント、楽天ブログが1ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月28日
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とうとう吉兆でお食事。とはいうても、歌舞伎座のなかに入ってるお店。 今の歌舞伎座がある間に一度吉兆でお食事しようと思うてたので、お正月料理がある1月昼の部に行ったときにした。吉兆は歌舞伎座の2階西のほうにある。事前に電話で予約しておいて、当日開演前に、1階の専用カウンターで松花堂弁当の6300円を払うて、引換券をもらう。メニューはこの一種類だけで、月替わり。今月の昼の部は、石切梶原と勧進帳の間の幕間がお食事時間。30分しかないので、大忙し。名前が書かれた席に着くと、松花堂やなくて立派な春慶塗りのようなお弁当箱が置いてあって、きれいなお料理が並んでる。お正月やからと、最初にお祝いのお酒をいただく。今月はお献立を書いたものを用意してはらへんということやので、私が想像した内容。八寸 数の子 ハモの焼き通し蒲鉾 黒豆のゼリー寄せ 造り 鯛の昆布〆 蟹 あられ酢蕪 結び昆布和え物 紅白柿なます ごまだれ焼物 サーモン酒粕漬 芥子蓮根 しし唐射込み強肴 田作り いくらの金柑盛り 松風 厚焼玉子 焚合 若筍煮 蕗 金時人参 くわい団子お椀 鶏団子のお雑煮御飯 栗赤飯 白めし(お替り) 香物デザート ゼリー寄せ御飯とお椀は後から持ってきてくれはった。御飯のお替りを勧められたので、お赤飯やなくて白い御飯を頼んだらお昆布もついてた。お雑煮は、焼いた角餅に鶏団子と小蕪、柚子の皮という関東風。東京吉兆やからか、お味がお江戸風でどれもお醤油の味を強く感じた。期待が大きすぎたのと、ゆっくり食べてる時間がないので思うてたほどのお味やなくて残念。一度は食べてみたいけど、一度食べればええかなあ。これやったら、お正月に食べた瓢亭のうずら粥のほうがずっとおいしかった。歌舞伎座の幕間に食べるなら、歌舞伎そばが一番や。歌舞伎見物が終わって、帰りにシャネル・ネクサス・ホールに寄った。銀座通りのシャネルのお店に入っていって、ネクサス・ホールに行きたいと言って奥のエレベーターで4階に上がる。エレベーターのボタンが、シャネルのロゴマークになってるのがおもしろい。ここで1月31日まで、「イントゥー・ザ・ワイルド」っていうフィリップ・マリニグさんの写真展が開催されてる。照明を工夫してあって、まるでジャングルの木漏れ日の中にいるような雰囲気。動物たちの鳴き声もかすかに聞こえる。フランス人のマリニグさんは南アフリカのケープタウンに暮らしてはる。南アフリカの国立公園でキリンやライオン、象、サイ、豹などを撮った写真なんやけど、すごく緊迫感があって、個性的でおしゃれに感じる。望遠レンズをあまり使用せずにできるだけ近づいて撮影したそうやけど、豹のお食事風景などは、ようこんな写真が撮れたなあとびっくりする。、「イントゥー・ザ・ワイルド」3月4日(木)~3月30日(火)までは、『ア・ライフ・イン・アート』フランソワーズ ジロー回顧展をやりはる。画家フランソワーズ ジローはピカソのミューズやった女性。もちろん入場無料。12:00~20:00までで、会期中無休。シャネル・ピグマリオン・デイズという、若手音楽家のソロコンサートも開催してる。こちらは、事前申し込みの抽選制。4月の応募はこれから始まる。申し込みはこちら。今日のラッキーくじは、ラッキーサーチが15ポイント、ブログくじが1ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月27日
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午前中はボロ市で買い物をして、歌舞伎座壽初春大歌舞伎に行く前に、松屋銀座で「川喜田半泥子のすべて」展を観て、お蕎麦も食べたから、1月15日は充実した一日やった。晴海通りを行くと、歌舞伎座を通り越して万年橋西を左へ。首都高の銀座北ランプ入口のあたりにある雑居ビルの2階にある「東風庵(こちあん)」。階段を上がって扉を開け、靴を脱いでる店内へ。板敷きの右手にちゃぶ台のある畳の間、二人がけの小さなテーブル席が3つか4つ、カウンター席もある。16席ほどのこじんまりとしたお店。珍しく、女性の店主さんが蕎麦を打ってはる。ちゃぶ台に座らせてもろた。この畳の間の壁際に折りたたみ式の打ち台があって、開店前にその日使う蕎麦を打ちはるそうや。田舎そば900円を注文。薬味は鮫皮おろしの本わさびと白葱と大根おろし。最初に何もつけずにいただく。太い蕎麦は、噛みしめると甘みと旨みがたっぷりで香りも高く、ねっとりとした歯ごたえ。残念ながら、つゆは私の好みやなかった。甘みが強くて、薄め。蕎麦つゆはキリッと辛口がええのになあ。失礼ながら、置いてあったお醤油を足すとおいしくなった。こんな骨太のお蕎麦を女性が打ちはるとは、ええなあ。お連れさんが頼んだ、せいろ750円よりこっちのほうが好き。4時前の店内は、一人できて蕎麦を楽しんでさっと帰る蕎麦好きの男性が多かった。夜は、お酒を片手につまみを楽しむ人が多いんやろうな。歌舞伎見物の後の食事にもええかも。でも、全席喫煙可なのがちょっとなあ。今日のラッキーくじは、ラッキーサーチが15ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。東風庵 (そば / 東銀座、築地、新富町)
2010年01月26日
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15日に歌舞伎座に行く前に、松屋銀座で観た「川喜田半泥子のすべて」展のこと。川喜田半泥子(かわきたはんでいし)さんは、本名も川喜田久太夫政令(きゅうだゆうまさのり)というすごいお名前。三重県津の富豪、川喜田家の16代目として明治11年(1878年)に生まれ、百五銀行の頭取をはじめ、多くの要職を務めた方。10代の時に藤島武二から洋画を学び、陶芸、茶道、書画、俳句などにも才能を発揮しはった。50代後半からは、自宅のある千歳山に登り窯を築いて轆轤(ろくろ)場を「泥仏堂(でいぶつどう)」と名づけ、本格的に「しろうと」陶芸を極めていきはる。「東の魯山人、西の半泥子」「昭和の光悦」と称されるほどの活躍をしはったそうや。半泥子という号は「半ば泥(なず)みて半ば泥まず」という意味で、参禅の師から授かったそうや。泥まずというのは、とらわれないということ。昭和38(1963)84歳で亡くなりはった。 それほど期待せずに観に行ったんやけど、最初に展示されてた粉引茶碗「雪の曙」に目が釘付け。雪のような白と淡紅色がなんとも色っぽく、すっとした容が繊細でいて豪快。志野茶碗「赤不動」はヒビや金繕ぎが雷鳴のよう。半泥子は茶碗にならない土はないと、いろんな土を試し、混ぜ物をしないその土の味を生かした作陶をしてはったそうや。そんなこともあって、ヒビや傷のある焼き物も多く、それを隠すのではなくうまく直して生かしはる。呼繕茶碗もいくつかあっておもしろい。古伊賀写水差「欲袋」は、正面が大きく焼きつぶれてるけど、そこに青海波の蒔絵直し。直しは「楽山堂」に頼んではったそうや。 金の青海波の繊細さと荒々しい焼き物がなぜかみごとな調和となっていて、見飽きへん。銘のつけかたも、思わずニヤリとするものが多い。「ほし柿」「ヤシノミ」など、ほんまにそのまんま。書もユニーク。「波和遊」は“How are You?”、「大夢出門」は“Time is Money”とくるから恐れ入る。こんなに楽しいわくわくする焼き物の展覧会は初めてや。半泥子さんはほかに、「無茶法師(むちゃほうし)」「莫加耶廬(ばかやろう)」「鳴穂堂(なるほどう)主人」「紺野浦二(こんのうらじ)」「其飯(きはん)」「反古大尽(ほごだいじん)」「部田六郎(ぶたやろう)」などの号も使うてはる。人生を縦横無尽、自由奔放に楽しみはった「無茶法師」さんの世界をたっぷりと楽しませてもろた。お孫さんの川喜田 敦さんが二代目半泥子を襲号してはる。二代目半泥子松屋銀座での展覧会は1月18日で終了。松屋銀座 川喜田半泥子のすべて10月に岐阜県現代陶芸美術館で始まったこの展覧会、これからも巡回する。横浜そごうでは、半泥子さんのお茶碗による茶会もあるそうや。また行こうかなあ。2010年2月11日(木・祝)~3月22日(月) 横浜 そごう美術館2010年4月3日(土)~5月30日(日) 山口県立萩美術館・浦上記念館2010年6月8日(火)~7月25日(日) 三重県立美術館今日のラッキーくじは、ラッキーサーチが30ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月25日
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11月にロンドンに行ってから、リンボウ先生の本を3冊読んだ。節約の王道昨年10月に出た本。「スーパーへは『虚心坦懐』で赴く」「家計簿はつけない」「小銭入れは持ち歩かない」「現金をおろすときは『3万4千円』」「保険料は節約しない」「プレゼントはしない・もらわない」「ご祝儀はお金で渡さない」「ものを贈る場合は食べ物を」「『飲み会には行かない』と公言する」「ユニクロを恥じない」「オーソドックスこそ節約の味方」「ホテルは素泊まりに限る」「(子どもに)ブランド品は断固として買い与えない」。ここぐらいまでは、ふむふむ私もやってることもあるなあって思って読んでた。「車は『年収の1カ月分』の価格のものを買う」「高校・大学になってもアルバイトはさせるな」は、お金に余裕がある人やないとむずかしいやろうなあ。「(本は)借りて読むな、買って読め」「自分で買った本は、たとえこの先読み返すことがないと思っても、ブックオフなどに売ったりない。手放さない。」などは、書誌学者さんであって、著述家ならではの「節約」方法やなあ。後半になるにつれて、独特のダンディズムが鼻についてきた。イギリスはおいしいこれはおもしろかった。私が初めて行った外国は、1975年の英国。高校生の夏休みに1か月ホームステイさせてもろた。リンボウ先生の初英国は1984年やそうやから、それより9年前のことになる。語学の勉強と気負ってて、観光はほとんどせんかった。残念ながら英語は身につかへんかったけど、リンゴとビスケットのおいしさは記憶に残ってる。1975年も、1984年も、2009年もほとんど変わらない部分が少なくないのが英国なんやろうなあ。この本読んでからロンドンに行ってたら、鱈子の燻製も食べてみたのになあ。1991年初版やけど、イラストも自分で書いてはって今読んでも楽しめる。イギリスはおいしい 2「リンボウ先生ディープ・イングランドを行く」改題して、二匹目のどじょうのタイトルにしはったそうや。写真がきれいやった。でも、内容はそれほどでもなかった。あとがきみたいなところで、この旅は三菱地所ホーム社から協賛金を寄せられて取材費の一部を負担され、キャノン社からAPS一眼レフカメラ「EOS/IX50」の提供を受けたと書いてあった。ヒモつきの旅やからつまんないのかなあ。でも、イングルビーのマナーハウスには泊まってみたくなった。今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月24日
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予約してたギャレット・デ・ロワを取りに行った。昨年10月26日に近くにオープンした「Boulangerie パリの空の下」。 シェフの巴さんは、パリでクロワッサンコンクール、アントルメコンクール、バゲットコンクールで優勝した経験のあるすごい人。 パリに骨を埋めるつもりやったのに、素敵な日本女性と出会って日本に戻ってきはった。彼女と始めた店が「パリの空の下」。パリに行ったことはないけど、ここのパンやお菓子のおいしさは本物やと思う。病みつきになって、毎日でも食べたくなる。自家製のジャンボン・ド・パリや豚の柔らか煮をはさんだバケットサンドイッチ、クロワッサン、バゲット、カンパーニュ、ブリオッシュ、タルトタタン、などなど、選ぶのがむずかしいぐらいどれもおいしい。特にすごいのが、折りパイのフィユタージュ。シェフいわく、生地とバターが伸びてゆく様がはっきりと見えるそうや。そのフィユタージュをたっぷり使うたギャレット・デ・ロワ。21cmの大きさだけで3700円。2008年にはサルコジ大統領もこのシェフのを食べはってんて。二人で食べきれるかちょっと心配やったけど、注文してみた。ギャレット・デ・ロワは、1月6日の公現祭の時に食べるお菓子。星に導かれ東方の三人の博士が黄金、乳香、没薬の贈り物を持ってベツレヘムやってくる。馬小屋に寝かされたイエズス様をみつけたのが1月6日なんやそうや。フランスの風物詩で、日本でもお菓子屋さんでこの時期よく見かける。シェフはその由来を大切にしたいと、フランスから三人の博士が描かれたギャレット・デ・ロワ用の袋まで取り寄せはった。そのギャレット・デ・ロワは表面にゴールドが吹きつけてあって、パイの層が盛り上がってサクサク。中に入ってるクレーム・ダマンドゥは、アーモンドパウダーを使うんやなしに、スペイン産マルコナ産の皮付き粒アーモンドを使うつど、湯剥きして一晩乾燥させてから挽いてはるそうや。パイの塩味とアーモンドの香りとコクが一体となって、なんともいえずおいしい。ボリュームがあるからお腹はいっぱいになっても、口がさらに求めてしまう。そうそう、ギャレット・デ・ロワのなかには、フェーブという小さな陶器が一つ入ってる。切り分けたなかに、フェーヴが入ってた人は王冠をかぶって、みんなから祝福され、幸運が訪れるそうや。最初の一切れはだんな様。次の私の一切れの中にフェーブが入ってた。パン屋さんらしく、バゲットの形のフェーブ。今年もええことがいっぱいあるかなあ。こんな素敵なパン屋さんが、近くにオープンしてくれたことが幸せの一つや。巴シェフのブログ今日のラッキーくじは、どれもはずれやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月23日
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1月の歌舞伎見物。トリを飾るのは、新春浅草歌舞伎。新春浅草歌舞伎 第2部お年玉〈年始ご挨拶〉亀治郎一、奥州安達原(おうしゅうあだちがはら) 袖萩祭文 袖萩/安倍貞任:中村勘太郎 八幡太郎義家:中村七之助 平直方:市川男女蔵 安倍宗任:片岡愛之助二、猿翁十種の内 悪太郎(あくたろう) 悪太郎:市川亀治郎 智蓮坊:中村亀 鶴 太郎冠者:市川男女蔵 安木松之丞:片岡愛之助お年玉の年始ご挨拶は亀治郎さん。袖萩祭文の背景やあらすじを話してくれはった後、役者羽子板の抽選会があった。前に昼の部を観に来たときは、ロビーに飾ってあった羽子板が舞台の上に。21日から夜の部で1枚ずつプレゼントされる。対象はイヤホンガイドを借りた人。私は借りてへんので関係ないけど。まずは、残り5枚のうちどの羽子板にするかを抽選。四角い箱の中のピンポン玉みたいなのを取り出すと、愛之助さんのやった。次にチケットの半券を箱から取り出して、この日は1階席の人が当たってはった。亀次郎さんから直々に羽子板を手渡されてはった。このお客さん、観劇中羽子板はお膝の上やったんやろうか。係りの人がちゃんと箱とかに入れて置いといてくれはるんやろうなあ。「奥州安達原」は国立劇場の文楽で観たことがある。勘太郎さんがんばってはったし、子役さんもけなげ。でも祭文の場面では、勘太郎さんのお三味線と浄瑠璃の太棹の音がかみ合うてへんので、それが気になってお芝居に集中できへんかった。むずかしいもんやなあ。桂中納言の公家姿から「ぶっかえり」で侍姿の安倍貞任になるところでは、舞台の上で後ろ向きになったまま自分で隈を入れてはった。案外ゆっくりていねいにやってはって、間に合うのかなあってこっちが心配になるほど。おもしろいことに、最後にはぶっかえった着物をまた着なおして公家姿になってはった。「悪太郎」は、大酒飲みでまわりに迷惑をかけてばかりいる悪太郎が、懲らしめるために坊主にされてしまうという舞踊。酔っ払って、通りかかった修行僧に悪さをしたり、最後には4人で念仏踊りをしたりと楽しませてくれる。これは、勘三郎さんも踊ってくれはらへんかなあ。怒涛の週に4日歌舞伎見物もこれでおしまい。ハードやけど楽しかった。今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月22日
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歌舞伎見物が続いてる。今度は、国立劇場の新春歌舞伎公演。「通し狂言 旭輝黄金鯱(あさひにかがやくきんのしゃちほこ)」四幕八場尾上菊五郎大凧宙乗りにて黄金の鯱盗り相勤め申し候序 幕 (京) 宇治茶園茶摘みの場 宇治街道の場二幕目 (尾張) 那古野城内大書院の場 同 天守閣屋根上の場三幕目 (美濃) 笠縫里柿木金助隠家の場大 詰 (伊勢) 御師大黒戎太夫内の場 (尾張) 木曽川の場 鳴海潟の場盗賊柿木金助:尾上 菊五郎 足利家乳人園生/金助母村路:中村 時蔵盗賊向坂甚内:尾上 松緑 小田家重臣鳴海春吉:尾上 菊之助ねりの定八:坂東 亀三郎 西国道者太郎作:坂東 亀寿小田勘十郎春勝:尾上 松也 足利家若党和平太:中村 萬太郎下女おふく:市川 男寅 戎大夫娘おみつ:尾上 右近 足利国姫:中村 梅枝小田家家老山形道閑/ころの三蔵/小田家家臣岩瀬久馬:片岡 亀蔵小田家奴瀬平:河原崎 権十郎 足利家腰元関屋:市村 萬次郎御師大黒戎大夫/足利家重臣最上新兵衛:市川 團蔵足利家家老石谷歩左衛門:坂東 彦三郎 小田家後室操之前:澤村 田之助サービス満点ですごく楽しかった。名古屋開府400年にちなんで、並木五瓶作の「けいせい黄金鯱(こがねのしゃちほこ)」をアレンジして復活させたものやそうや。尾張那古野城主の小田家と足利将軍家に父を滅ぼされた柿木金助が、小田のお家騒動を利用して亡き父の復讐と天下を狙う話。次はどうなるのかとストーリーにも引き込まれた。菊五郎さんの宙乗りは、3階下手客席から、寅と書かれた凧に乗って舞台上手に下りていく。中間ぐらいのところで、停まって戻ったりぐるっと一回転するのも目新しい。「大詰」の伊勢「御師大黒戎太夫内の場」では、伊勢に身を隠し機会を狙う金助。伊勢の御師と金鯱観世音をでっち上げて金もうけ。下座の音はEXILE(ZOO)の「Choo Choo TRAIN(チューチュートレイン)」。菊五郎さんを先頭に縦一列に10人並んでウェーブする。まさか国立の歌舞伎でこんなのが観られるとは思わなかった。「木曽川の場」では、菊之助が赤い下帯ひとつで、大量の本水で金の鯱と格闘。バックに滝があって、手前プールで水が飛ぶ飛ぶ。最前列と2列目の人はビニールシートを渡されてかけてはったけど、5列目ぐらいまで水しぶきがかかってた。菊之助さんのお尻のきれいなこと。夢に出てきそうや。風邪ひきはらんとええけど。最後は手ぬぐい撒き。菊五郎さんの奥様も、幕間に2階のお茶処「さつき濃」に座ってはった。お顔が小さくてなで肩できれいやなあ。録画は入るってアナウンスがあった。2月27日(土)9:00~12:10 NHKデジタル衛星ハイビジョンハイビジョンステージ 歌舞伎「通し狂言 旭輝黄金鯱(あさひにかがやくきんのしゃちほこ)」これのことかな。今日のラッキーくじは、ラッキーサーチが25ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月21日
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歌舞伎座さよなら公演壽初春大歌舞伎の昼の部。一、春調娘七種(はるのしらべむすめななくさ) 曽我五郎:橋之助 曽我十郎:染五郎 静御前:福 助二、梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり) 鶴ヶ岡八幡社頭の場 梶原平三景時:幸四郎 梢:魁 春 俣野五郎景久:歌 昇 大名山口政信:由次郎 大名川島近重:種太郎 大名森村宗連:宗之助 剣菱呑助:秀 調 六郎太夫:東 蔵 大庭三郎景親:左團次三、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう) 武蔵坊弁慶:團十郎 源義経:勘三郎 亀井六郎:友右衛門 片岡八郎:高麗蔵 駿河次郎:松 江 常陸坊海尊:桂 三 太刀持音若:玉太郎 富樫左衛門:梅 玉四、秀山十種の内 松浦の太鼓 (まつうらのたいこ) 松浦鎮信:吉右衛門 其角:歌 六 鵜飼左司馬:由次郎 渕部市右衛門:松 江 早瀬近吾:吉之助 里見幾之亟:種太郎 江川文太夫:桂 三 お縫:芝 雀 大高源吾:梅 玉踊りは苦手なんやけど、この「春調娘七種」は楽しく観られた。七草の行事のなか曽我十郎・五郎兄弟が父の敵、工藤祐経の館に入り込もうとするのを静御前が止めるというお話。静御前が七種を打ってはやし、曽我兄弟がこれに合わせて踊る。「唐土の鳥が日本の土地へ 渡らぬ先に」と毎年私がうたう囃子歌も出てきた。「石切梶原」は、2008年の十二月大歌舞伎で観てる。富十郎さんが梶原で、名鷹誉石切(なもたかしほまれのいしきり)っていう外題になってた。梢は魁春さん、六郎太夫は段四郎さん、大庭三郎景親は梅玉さん、俣野五郎景久は染五郎さん、囚人の呑助は家橘さんやった。前日に、鶴岡八幡にお参りしたばっかりやのでなんやうれしい。幸四郎さんの梶原は、源氏のためというより、単に名刀を自分のものにしたかっただけのように感じられてしもた。この日は、幕間に歌舞伎座の吉兆でお昼ごはんをいただいた。そのことは、また別の日記で。お腹いっぱいになって、この日一番のお楽しみ「勧進帳」。 これで4回目になる。2008年の四月大歌舞伎では、仁左衛門さんの弁慶、勘三郎さんの富樫、玉三郎さんの義経。2009年二月大歌舞伎は、吉右衛門さんの弁慶、菊五郎さんの富樫、梅玉さんの義経。2009年九月大歌舞伎は、幸四郎さんの弁慶、吉右衛門さんの富樫、染五郎さんの義経。勘三郎さんの義経がきれいで上品やった。團十郎さんの弁慶は、絶品やな、おおらかで、豪快で、大きくて。弁慶はほんまにこんな人物やったんとちゃうかなあ。最後の六法の引込みでは、じんときてしもた。弁慶としての覚悟と同時に、この歌舞伎座よさらばっていうてはるように感じた。最後の「松浦の太鼓」は、2007年の国立劇場12月歌舞伎公演で観た。国立劇場では吉右衛門さんが松浦鎮信、其角が歌六さん、お縫が芝雀さん、大高源吾が染五郎さんやった。今回もほとんど同じメンバーで、大高源吾が梅玉さんなのが違うぐらい。梅玉さんの源吾のほうがしっくりきて、伝わってくるもんがある。3月、4月の演目が決まったようで、ちらしができてた。どちらも3部制。3月は仁左衛門さん、玉三郎さんが出はる。4月の配役は書いてへんかったけど、最後の最後は助六やから團十郎さんやろう、先代萩は玉三郎さん?、藤娘は藤十郎さん?、連獅子は勘三郎さんファミリー?、寺子屋は、熊谷陣屋は、三人吉三は、と想像するのもまた楽しい。でもほんまに御名残惜しいなあ。今日のラッキーくじは、ラッキーサーチが5ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月20日
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年末から調子が悪かっただんな様の胃の具合。年明けに胃カメラを飲んで、エコーで詳しくみてもろた結果を聞きにいった。胃潰瘍ぐらいは覚悟してたんやけど、それもなくて軽い胃炎ぐらい。それと胆嚢に3mmぐらいのポリープがあるとのこと。でも、どちらも今の症状にはそれほど関係なさそう。続けてガスターと新しく漢方の六君子湯(リックンシトウ)を処方された。本人は心配性やから、絶対に悪い病気で入院手術もやむなしと思うてはったそうや。たいしたことなくてよかった。安心したところで、だんな様は仕事、私は鎌倉へ。神奈川県立美術館鎌倉館に「内藤礼 すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」を観に行ってきた。タイトルの言葉は、ジョルジュ・バタイユ「宗教の理論」からの一節やそうや。内藤さんの作品を意識して初めて観たのは、直島。家プロジェクトで古民家「きんざ」に設置されてる「このことを」やった。横浜トリエンナーレ2008では、三溪園の茶室「横笛庵」に展示された「無題(母型)2008年」。にどれもそこはかとないひっそりとした風情なんやけど、見飽きることがなく深く心に染みいる。今回は古都鎌倉、鶴岡八幡宮境内にある神奈川県立近代美術館 鎌倉での展示。この美術館は1951年にル・コルビュジエに師事した坂倉準三の設計で建てられたもの。そのこじんまりとしたシンプルな空間に、内藤さんの作品がよう合うてた。外階段を上がって、2階の左手にあるL字型の第1展示室へ。照明を落とした暗い部屋に、作品「地上はどんなところだったか」がある。ガラスの展示ケースの中がところどころぼっと光ってる。近づいて見ると、奥に花柄などのプリント布がたたんで置かれ、その上に豆電球を繋げたコードが花のような形でのせてある。そばには、リボンやテープを丸くとめたのや、ガラス球などが置かれ、上からは白い風船がぶら下がってる。展示ケースの手前には水の入ったガラスの瓶もある。眺めてると懐かしいような気持ちになってくる。展示ケースが4か所あって、そのうちの2か所には、靴を脱いで入ることができる。順番を待って入ってみた。ガラス越しやのうて、作品を間近に見ることができる。それだけやなく、展示ケースの外にいるお客さんも作品の一部のようなおもしろさがあった。逆に言えば、私が作品になってることにもなるんやけど。中庭を見下ろす回廊に出ると、作品「精霊」が風にゆらめいてる。幅1.1cm、長さ779cmのオーガンジーのようなリボンが2本。ほのかに見えるこの加減がええなあ。中庭の真ん中にはイサム・ノグチの彫刻「こけし」があって、リボンとコケシのカップルがまるで遊んでいるよう。扉の向こうは、第2展示室。床の7割ほどに、小花プリントの布が敷きつめられてる作品「地上はどんなところだったか(母型)」。一枚の大きな布やのうて、同じ柄の四角い布を何十枚も重ねて敷いてある。その重なりが微妙なニュアンスを生み出してる。布の右手前に直径78mmの丸い薄い白い紙が重ねてあって、一枚ずつ持ち帰ってもええ。よく見ると、小さな小さな赤い字で「おいで」ってオフセット印刷されてる。それも鏡文字で。これも「恩寵」という作品。「恩寵」っていうのは「他者をうけいれる」っていうことなんかなあ。階段を下りると、平家池を目の前にしたテラスに出る。手すりの上に、小さなガラス瓶が3つ置かれててそれぞれに溢れるぎりぎりまで水が入れてあって、表面は張力で盛り上がってる。どこにでもある普通のジャムの瓶。たっぷりと水をたたえた瓶があるだけで、そこの景色がちょっと変わって見える。この水の入った瓶は彫刻室という半屋外の展示スペースにも1つ置かれてて、「無題」という作品名。テラスのところには、直径2mmの透明なビーズをテグスに通したものが天井から垂らされてた。彫刻室には、直径1.5mmの透明ビーズをテグスに通したのが、天井から吊られて床まで届いてる。どちらも「恩寵」というタイトル。中庭に下りて、2本のリボン「精霊」を見ると、上から見てた以上にひらりひらりと舞ってる。コケシと向かい合うような感じで石壁の隙間に「精霊(わたしのそばにいてください)」があった。直径23mmの貝ボタンが2つ。ボタンの穴を加工してあって、まるでコケシカップルのお顔のようや。かわいかった。こういう展覧会は、好き嫌いがはっきりするやろうなあ。年配のおじ様は、「絵はないんか?」って係りの人に聞いてはった。そのへんにあるようなもんをぽつぽつと置いてあるだけで、なんのことかわからんのやと思う。お天気もよくて、私には至福の時間やった。日ごろ見過ごしてしまいがちな、ささやかやけど大切なことを気づかせてもらえるような感じ。1月24日まで。内藤礼 すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している東京新聞の記事その後、鶴岡八幡宮にお参り。仮名手本忠臣蔵大序の「鶴ヶ岡社前の場」の舞台やと思うと今までとは違って、親しみを感じる。ついでに、神奈川県立近代美術館鎌倉別館にも行ってみた。「所蔵品による イギリスの版画」展をやってた。こっちは、私にはもひとつやった。小町通りを歩いていって、少し脇に入ったところにある鎌倉市鏑木清方記念美術館 にも寄った。1月11日までサントリー美術館で「清方/Kiyokata ノスタルジア―名品でたどる 鏑木清方の美の世界―」展をやってたばっかりで、そちらに貸し出してる作品が多いのか押絵羽子板がメインでちょっと残念。鎌倉市鏑木清方記念美術館 小町通りを鎌倉駅の方に歩いて行くと右手の寿名店ビルの内にお惣菜の松田屋さんがある。大正14年創業の地元で人気のお店。少し先の左手の横道に入ったとこには、納言志るこ店。ここも地元の人に人気のお店。田舎しるこ700円は、甘さ控えめでボリュームたっぷり。納言志るこ店充実した鎌倉の半日やった。今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。 1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月19日
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日本橋三越新館7階ギャラリーで「世界遺産 アンコールワット展 アジアの大地に咲いた神々の宇宙」展を観てきた。1年ほど前にアンコールワットに行ったとき、プノンペン国立博物館で案内の人が日本で展覧会が開催されるっていってはったのがこれやったんや。ジャヤバルマン7世のお顔や「ライ王のテラス」の閻魔大王ヤマ天に再会できてうれしかった。上智大の調査団がバンデアイ・クデイ遺跡で発掘し、シハヌーク・イオン博物館に展示されている仏像なども拝見することができた。この展覧会、昨年8月イオンの岡田名誉会長が理事長をしてはる三重県パラミタミュージアムから始まり、10月からJR伊勢丹京都店の「えき」KYOTO、日本橋三越本店が今年の1月18日まで。その後も、山梨県立博物館、金沢の大和香林坊店、岡山県立美術館、群馬県立近代美術館、福岡市博物館、熊本県立美術館、大分県立芸術会館 と1年半ぐらいかけて巡回するそうや。東京はなんで三越でなんやろう。せっかくやから博物館か美術館でやってくれはったらええのに。出展数が60点とそれほど多くないからかなあ。世界遺産 アンコールワット展その後、新橋演舞場へ。初春花形歌舞伎夜の部は慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)猿之助十八番の内 伊達の十役(だてのじゅうやく) 市川海老蔵十役早替り宙乗り相勤め申し候 発 端 稲村ヶ崎の場 序 幕 第一場 鎌倉花水橋の場 第二場 大磯廓三浦屋の場 第三場 三浦屋奥座敷の場 二幕目 滑川宝蔵寺土橋堤の場 三幕目 第一場 足利家奥殿の場 第二場 同床下の場 四幕目 第一場 山名館奥書院の場 第二場 問註所門前の場 第三場 問註所白洲の場 大喜利 「垂帽子不器用娘(ひらりぼうしざいしょのふつつか)」 口上/仁木弾正/絹川与右衛門/赤松満祐/足利頼兼/土手の道哲/高尾太夫腰元累/乳人政岡/荒獅子男之助/細川勝元 :海老蔵 渡辺民部之助:獅 童 八汐/祐念上人:右 近 京潟姫:笑 也三浦屋女房松代/栄御前:笑三郎 山中鹿之助/むてき坊:弘太郎山名持豊:寿 猿 松島:春 猿 大江鬼貫/ひっち坊:猿 弥 渡辺外記左衛門:市 蔵 沖の井:門之助 海老蔵さんが八面六臂の大活躍。最初の向上で、海老蔵さんが十役の大きな写真パネルを前にあらすじを説明してくれはった。慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)という題名は、モミジのように顔を真っ赤にして大汗をかきながら演じるということやそうや。鶴屋南北原作で、仙台の「伊達騒動」を素材にした「お家騒動もの」。1815(文化12)年にの七代目團十郎が初演しはったのを、1979年(昭和54)年に市川猿之助さんが復活しはった。敵味方、男も女もみんな海老蔵さんが演じはって、上演5時間ほどの間に40回以上も早替わりしはる。その早替わりのために、吹き替えの役者さんを2人使う場面もあった。女形のお役はまだまだ固いとこも多かったけど、こんなけの役を演じはるんやから「鷹揚の御見物」。三幕目の「御殿」の場では、政岡を演じはる。玉三郎さんのご指導やそうで、竹本も葵太夫さん。ようがんがってはって、こんな強い政岡もええかもと思うた。でもかっこええのは、床下の荒獅子男之助や弾正の花道から宙乗りで悠々と歩いて消えて行く 引っ込み。うっとりと見とれてしもた。最後に、大喜利 「垂帽子不器用娘(ひらりぼうしざいしょのふつつか)」 。道成寺の花子の代わりに高尾と累姉妹の霊が登場する。押戻しの左馬五郎は、歌舞伎座で観た團十郎さんが応援で来はったのかと思うほど、お父さんそっくり。演舞場と歌舞伎座で親子競演とはおもしろい。最後の最後まで海老蔵ワールドを堪能させてもろた。猿之助さんの伊達の十役も観てみたかったなあ。今日のラッキーくじは、楽天が1ポイント、ラッキーサーチが5ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月18日
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新春浅草歌舞伎を観に行った1月14日、その後また東京国立博物館に古代ガラスを観にいった。古代ギリシア時代よりも古いミュケナイ(ミケーネ)時代出土の首飾や頭飾は、なんともいえないきれいな青。うっすらと浮き彫りの模様もみえる。 素敵やなあ。それから、六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーに「ヴァン クリーフ&アーペル ザ スピリット オブ ビューティー展」を観にいった。世界で最も伝統のあるグランサンク(フランスの5大宝飾商)は、1827年創立のメレリオ・ディ・メレー、ショーメ、モーブッサン、ブシュロン、ヴァンクリーフ&アーペルやそうや。そのなかでも、ヴァンクリーフ&アーペルは一番新しくて1906年の創立。まだ100年ちょっとの歴史なんやな。展示の仕方がとってもユニークで見やすかった。木をイメージしたようなオブジェにつけられた水滴の形の透明のボールや筒のなかにジュエリーが入れられてるので、どの角度からも見ることができる。パリ本店の内装を手がけたパトリック・ジュアンさんが「魔法のおとぎ話の世界を旅する」をコンセプトに会場デザインをしはったそうや。「自然のスピリット」、「エレガンスのスピリット」、「冒険のスピリット」、「インカネーション(美の化身)」の4つのテーマに分かれて展示されてる。ヴァンクリーフ&アーペルといえば「ミステリー・セッティング」。宝石を留める爪が見えないように石をセットしてあって、花や蝶や小鳥などの表現に使われるととっても映える。「インカネーション」のコーナーでは、ジャンヌ・モロー、グレース・ケリー、マリア・カラス、ジャクリーン・ケネディ・オナシスなどが愛用したジュエリーが展示され、ご自身も愛用者やというカトリーヌ・ドヌーブが案内役という豪華版。世界5大ジュエラーというのもあって、ヴァンクリーフ&アーペルは両方に入ってる。こちらはハリーウィンストン、ティファニー、ブルガリ、カルティエ。昨年上野の国立博物館で観たカルティエの展示ジュエリーのほうが迫力があったように思う。『Story of …』カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶」以前は貴石といわれるダイアモンド、ルビー、サファイア、エメラルドも好きやったけど、イスタンブールのトプカプ宮殿の宝石の数々を見てからはどれもかなわんことやと思うようになった。それよりは、半貴石といわれる石や古いガラスのほうが味わいがあっておもしろい。ヴァン クリーフ&アーペル ザ スピリット オブ ビューティー展1月19日まで。今日のラッキーくじは、ラッキーサーチが10ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月17日
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ウェスティンホテル東京の中国料理「龍天門」にだんな様と食事に行ってきた。芙蓉コースっていう一人9500円のコース。最初にかぼちゃの種が出てきた。お茶は有料なのもあるけど、プーアル茶は無料で出してくれはる。前にランチで来たときに、少し塩からかった記憶があるので、塩分を控えてもらうように頼んだ。 ・焼き物入り前菜の盛り合わせ 叉焼と鶏の焼き物、大豆の中華風煮豆、カブの甘酢漬けと醤油漬け、白きくらげと杏の寒天寄せ、ハナッコリー(ブロッコリーと中国野菜「サイシン」をかけ合わせた野菜)のあえもの・山海珍味入りふかひれスープ牛肉やサメの皮が入ってるそうや。お願いしたとおりどれも薄味になってた。・帆立貝と彩り野菜の炒め帆立、ハナッコリー、ベビーコーン、マッシュルーム・豚トロの葱生姜炒め・千葉県産中国野菜の炒めカラシ菜にちょっと火が通り過ぎのようで、もったいない。・芝海老のチリソースこれは海老がプリプリで辛味もきいてておいしい。・特製タンタン麺ゴマだけやなくてクルミもスープに使うてるそうでコクがあるのにまろやかなお味。中央にはラー油たっぷりの細かくたたいた豚肉、ザーサイの刻んだのがのっていて、紅白で見た目もきれい。白ゴマのタレとラー油の赤がマダラとなって広がり真中にひき肉、ザーサイ、赤ピーマンなどのいためたものが固まっている。・杏仁豆腐 とっても柔らかくトロトロに作ってあって、おいしい。海老チリとタンタン麺と杏仁豆腐はおいしかったけど、他のは普通かなあ。昨年「ミシュランガイド東京2010」 で1ツ星を獲得しはったそうやけど。このお食事、クレジットカードの特典のひとつで招待券を使わせてもろた。だんな様のクレジットカードでは、ザ・クラス メンバーズセレクションっていうのなかから年に1回プレゼントがもらえる。1年目は、ホテル西洋銀座のフレンチ「レペトワ」での食事、2年目、3年目は日光金谷ホテルの1泊宿泊(2名)にした。他にもバカラのタンブラー、マイセンやアウガルテンのカップ&ソーサー、ワイン、日本酒、ウィスキーなどから選べたと思う。気前がええようやけど、それ以上に高い年会費を取ってはるからんやなあ。龍天門今日のラッキーくじは、楽天が1ポイント、ラッキーサーチが5ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月16日
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今年の初歌舞伎座。大凧、繭玉飾りなどのお正月飾りで出迎えてくれた。歌舞伎座さよなら公演 壽初春大歌舞伎夜の部の外題は、一、春の寿(はるのことぶき) 梅 玉 福 助 魁 春(雀右衛門さん休演のため)二、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ) 車引 桜丸:芝 翫 梅王丸:吉右衛門 杉王丸:錦之助 金棒引藤内:錦 吾 松王丸:幸四郎 藤原時平:富十郎三、京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ) 道行より押戻しまで 白拍子花子:勘三郎 所化:高麗蔵 同:松 江 同:種太郎 同:新 悟 同:種之助 同:宗之助 大館左馬五郎:團十郎四、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなよこぐし) 木更津海岸見染の場 源氏店妾宅の場 切られ与三郎:染五郎 お富:福 助 鳶頭金五郎:錦之助 番頭藤八:錦 吾 蝙蝠安:彌十郎 和泉屋多左衛門:歌 六 ロビーに、雀右衛門さん休演の案内が貼られてた。初日から一度も出てはらへんようや。四代目 中村 雀右衛門(なかむら じゃくえもん)さんは大正9年(1920年)生まれやから、89歳。舞台で拝見したのは、2008年1月の壽初春大歌舞伎での、けいせい浜真砂と翌月松本白鸚追善二月大歌舞伎の口上だけ。ほんの少しでも出てきはるだけで華やかになってた。お姿拝見したかったなあ。「車引」は、2008年の松本白鸚追善二月大歌舞伎で観た。橋之助さんの松王丸、松緑さんの梅王丸、錦之助さんの桜丸、歌六さんの藤原時平。それと、2008年第14回稚魚の会・歌舞伎会合同公演でも観たなあ。こういう様式美が見ものの舞台は、役者が揃うとほんまにかっこええ。ほんまのお役の何倍もの年齢の役者さんが演じはるんやけど、それが違和感がないだけやなく、その人たちでなければ出せない風格や大きさがあってのお芝居やということがようわかる。特に富十郎の存在感はすごかった。京鹿子娘道成寺も今までに、三津五郎さん、七之助さんさん、藤十郎さんで観てる。それぞれに雰囲気が違う花子さんでおもしろい。勘三郎さんのはおきゃんな花子さんで、かわいらしかった。最後、團十郎さんの押戻(おしもどし)大館左馬五郎が迫力満点。「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」は、2008年の新春浅草歌舞伎で観てる。このときは、愛之助さんの与三郎、七之助さんのお富、亀鶴さんの蝙蝠安、獅童さんの金五郎、男女蔵さんの多左衛門。 彌十郎さんの蝙蝠安、歌六さんの多左衛門のおかげでええ味わい。歌舞伎は主役級だけ華やかでもおもしろない。脇の方々がしっかり支えてこそ、主役が引き立つ。最初のほうに染五郎さんと錦之助さんが客席を通る場面があるんやけど、「大江戸りびんぐでっど」の宮藤官九郎さんが座ってはったので紹介してはった。この日は、午前中世田谷ボロ市で買い物をして、銀座松屋で展覧会を観て、お蕎麦を食べてそれから歌舞伎と大忙しやった。今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月15日
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今年も新春浅草歌舞伎に行ってきた。第1部の外題は、お年玉〈年始ご挨拶〉男女蔵一、正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり) 曽我五郎:市川亀治郎 小林朝比奈:中村勘太郎二、元禄忠臣蔵(げんろくちゅうしんぐら) 御浜御殿綱豊卿 徳川綱豊卿:片岡愛之助 中臈お喜世:中村七之助 祐筆江島:中村亀 鶴 新井勘解由:市川男女蔵 富森助右衛門:市川亀治郎三、忍夜恋曲者(しのびよるこいはくせもの) 将 門 傾城如月実は滝夜叉姫:中村七之助 大宅太郎光圀:中村勘太郎海老蔵さんもええけど、新橋演舞場の花形歌舞伎昼の部よりこっちのほうがずっとおもしろかった。正札附根元草摺は、昨年の歌舞伎座さよなら公演六月大歌舞伎ので観てる。松緑さんと魁春さんやった。今回の亀治郎さんと勘三郎さん、がっぷりと組みあって見ごたえがあった。御浜御殿は、昨年の歌舞伎座さよなら公演三月大歌舞伎で、仁左衛門さんのを観てる。中臈お喜世は芝雀さん、富森助右衛門は染五郎さん。仁左衛門さんの監修やということもあってか、愛之助さんは仁左衛門やんによう似てはる。亀治郎さんの助右衛門が、すごい迫力。二人の応酬は真に迫ってて、涙が出そうなほど。「将門」は、平将門の娘、滝夜叉姫(たきやしゃひめ)が亡父の無念をはらそうと傾城に身を変え、蝦蟇蛙(がまがえる)の妖術を使い謀反を企てるというお話。七之助さん、勘太郎さんの兄弟による熱演。蝦蟇の着ぐるみはユーモラスやった。これからの歌舞伎界は、亀治郎さんや勘三郎さんが支え、変えていってくれるんやろうなあって実感した。帰りに浅草寺にお参り。お正月の浅草はええなあ。仲見世は独楽、凧、加藤清正の虎退治などのお正月飾りで華やか。言葉を聞いてると、日本人やない人のほうが多いぐらい。 浅草寺の本堂は工事中やけど、白いシートに大きな金の龍が描かれてた。本道天井画の龍の絵なんやろうな。伝法院通りを通ると、白浪五人男が現れた。この近くに狂言作者、河竹黙阿弥が住んではったそうで、代表作「青砥稿花紅彩画(白浪五人男)」にちなんで作られたそうや。2008年の暮れにできたらしい。日本駄右衛門は車止めの大役、弁天小僧菊之助は呉服屋さんの庇に座って、忠信利平はもつ焼き屋さんの看板によじ登り、赤星十三郎はラーメン屋さんの屋根上。ここまではすぐにわかったんやけど、南郷力丸が見当たらん。近居の人に聞いて、ベランダに閉じ込められてるのをやっとみつけた。こういう遊び心も、浅草の魅力。今日のラッキーくじは、ラッキーサーチが5ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月14日
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だんな様が初めて胃カメラを飲みはった。ついて行こうかと思うたけど、だいじょうぶというので家で待ってた。5分で終わった、あんなのへっちゃら、何度でもやってやる、と偉そうに言うてはったのに、夕方から喉が痛いと言いはる。カメラを入れてるときは唾液を飲み込んだらあかんのに、何度か飲み込んだので喉が傷ついたらしい。でも翌日には直ったと言うてはった。来週エコーをやって結果がわかるので、やっと落ち着く。そうそう、年末ウイルス性腸炎で救急外来に行ったときのお金は、クレジットカードについてる海外旅行保険で払ってくれるそうや。保険の種類にもよるやろうけど、疾病治療費用補償は旅行期間終了後72時間以内に発病した疾病は対象になるし、病院までの交通費も払うてくれる。今回は1回の通院で終わったけど、必要なら180日以内にかかった費用は対象になる。保険は掛けることだけやなく、払ってもらうことにも気をまわさなあかんなあ。お正月の写真の続き。1月3日、瓢亭別館でおいしいうづら粥をいただいた後のこと。東京に帰ってから知ったんやけど、瓢亭は「ミシュラン京都・大阪2010」で三つ星やったそうや。近くの平安神宮に初詣。 それからタクシーで二条城まで行った。母(リコウランさん)のリクエスト。私も二条城は行ったことがなかった。ここも世界遺産の古都京都の文化財17つのうちの一つ。これで全部行ったことになる。「古都京都の文化財(京都市・宇治市・大津市)」は、賀茂別雷神社(上賀茂神社)、賀茂御祖神社(下鴨神社)、教王護国寺(東寺)、清水寺、延暦寺、醍醐寺、仁和寺、平等院、宇治上神社、高山寺、西芳寺(苔寺)、天龍寺、鹿苑寺(金閣寺)、慈照寺(銀閣寺)、龍安寺、西本願寺、二条城。実は私、お城はあんまり得意やない。歴史がようわかってないこともあるんやけど、お庭も建物も立派過ぎるんはちょっと苦手。御殿内はお正月期間(1月2日~4日)は非公開やった。これを観ないと二条城に来たことにはならんかな。二の丸庭園は松が清清しい。お手入れが大変やろうな。防寒のため菰(こも)巻きされた蘇鉄は冬の風物詩やそうや。跡だけになった天守台からの眺めは、ビルもそんなに目につかんで古の時代を偲ぶことができた。四条烏丸のイノダコーヒーで休憩して、母と別れた。毎年行く六波羅蜜寺にお参りして、昆布と梅干しの入った300円の皇服茶(おうぶくちゃ)を飲んで、梅干の種はお財布へ。福徳自在初稲穂をいただいて飾りをつけた。六道珍皇寺 (ろくどうちんのうじ) にも寄って、「冥土通いの井戸」を眺めた。途中に気になったカフェがあったので入ってみた。オーガニック洋裁カフェの「柴洋(しばよう)」さん。ちょっと変わったお店の名前は、柴田洋裁学校から来てるみたいや。ストーブの前には看板娘のアメリちゃんが陣取ってる。テイクアウトで、オーガニックチーズケーキと玄米おはぎ2種類をお願いした。きな粉の緑豆の。全部で800円ぐらいと安かった。おはぎを作ってくれてはる間にお店をうろちょろ。糸や素敵なお裁縫道具、手編みや手縫いの品々が置いてある。お針子セットという、ドリンク+材料キット+お裁縫道具レンタルで840円からというのもあるそうや。その月ごとに作るもんが決まってて、お茶を飲みながらその場でチクチクできる。ええなあ、こんなお店。帰って食べたおはぎのおいしいこと。緑豆のおはぎもやさしい甘さ。近くにあったら、きっと通ってしまうなあ。柴洋カフェ「おさいほうスタートbook」っていう本も出してはった。今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月13日
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お正月の写真の続きで、1月3日に行った瓢亭別館のこと。瓢亭は南禅寺の畔にある1837年創業の料亭。本館は、数寄屋造りの草葺き屋根の離れの茶室で雰囲気もすごくええらしい。今回は、その隣にある新しい別館へ。こちらのほうがお安くいただけるし、椅子席になってる。1階のほうがお庭がよう見渡せるけど、団体さんが入る予定やということで2階に案内された。お煎茶が出された後、すぐにお料理が運ばれる。 お正月らしいお料理がうれしい。お膳の奥には、瓢箪の形の三段重ね鉢。上段には大根と人参のなます、中段はさわらの蒸し物にもずくと大根おろしに割りだしをかけたもの。下段は海老、聖護院大根、にんじん、湯葉の炊き合わせ。お膳の右手には羊歯の葉のうえに祝い肴で、黒豆、田作り、立派な子持昆布。左手には、八寸。帆立に生うにをのせて焼いたもの、鯛の赤蕪巻き、寅の焼印の入ったくわい、柚子蜜煮、それと名物瓢亭玉子。白身は硬く、黄身が柔らかい半熟卵に薄口醤油で味をつけたものやけど、詳しい作りかたは一子相伝と言われてるそうや。汁物は京都らしく白味噌のお雑煮。大根とにんじんにゆでた丸餅だけのシンプルなものやけど、白味噌のおつゆが濃厚でおいしかった。最後に、陶器に入ったうづら粥。お粥と名付けてあるけど、細かく刻んだ鶉のお肉が入った雑炊。お椀に2杯分以上とたっぷりの量。お昆布の佃煮とお大根、すぐきのお漬物。ほうじ茶が出ておしまい。ちょっと甘いもんが欲しい気もしたけど、朝ごはんやもんな。仲居さんのサービスはもひとつやったけど、おいしくいただいた。母にもご馳走してくれて、だんな様おおきに。母(リコウランさん)がとっても喜んでくれた。別館のうづら粥は、税・サービス料込4500円。12月1日から3月31日までの午前9時から午前11時までいただける。4月から11月は、朝8時から午前11時までで、白粥に葛あんをかけた「朝粥」で同じ4500円。本館でいただくと、朝粥は6000円で7月と8月だけ。冬のうづら粥は12100円。11時までに入ればええから、今回のように早めのお昼にもなる。瓢亭瓢亭について今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月12日
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最近読んだ本のこと。大向うの人々 歌舞伎座三階人情ばなし 山川静夫著 NHKのアナウンサーやった山川静夫さんが書いてはる。山川さんは1933年生まれで、国学院大学在学中に歌舞伎好きの仲間に誘われて歌舞伎のとりこになりはったそうや。学生時代歌舞伎座で「音羽屋」と声をかけて以来、大向うのとりこになる。一幕見席から三階席に飛び降り、ついでに2階席まで降りていったり、当時初日は昼夜の区別なく「初日特定公演」で朝から晩まで通しで観られ、昼の料金だけでよかったり、三階席も別の入口やったりと、今とはずいぶん違う歌舞伎座の様子も興味深い。歌舞伎には「大向う」の会というのがあるそうで、会員から見込まれて声を掛けられると入会できる。会員になると、木戸御免で三階席に入れるそうや。うらやましいように思うけど、出勤簿があって毎日のように通ったり、関西にも行ったりと道楽でないとできん世界みたいや。怒鳴るのではなく、舞台まで飛ばす「邪魔にならない掛声」を出すには練習も必要やし、タイミングを合わすために台本はもちろん、長唄、浄瑠璃も把握してんとあかん。一階や二階席から声を掛けるのはルール違反やそうや。女性の声も好まれん。大向うの歴史や、大向こう名人の人たちの人生などが綴られており、歌舞伎好きにはうれしい本やった。世界一の美女になるダイエット エリカ・アンギャル 図書館に予約して半年ぐらいかかってやっと順番が来た。ダイエットに限らず体にええことを68項目、それぞれ見開き2ページでまとめてあるからわかりやすい。体にええのと悪い油脂があるのは知らんかった。もっと食べるべきなのは、オメガ3という必須脂肪酸。EPA、DHA、アルファ・リノレン酸などで、サーモン、マグロ、イワシ、サバ、亜麻仁油、大豆製品、クルミ、ケール、ほうれん草、カラシ菜などに含まれてるそうや。必須ではないけどたっぷりとるべきなのは、オメガ9でオレイン酸が代表。オリーブ油、アボカド、アーモンド、ゴマ油、アサイー、ピーカンナッツ、ピスタチオ、カシューナッツ、へーゼルナッ、マカダミアナッツなどに含まれてる。必須脂肪酸やけど量を減らしたいのが、オメガ6でリノール酸が代表。避けたほうがええものは、サンフラワーオイル、べにはな油、大豆油、コーン油、綿実油、サラダオイルなどの精製植物油。おすすめなのは、亜麻仁油、麻実油、グレープシード油、ゴマ油、カボチャの種、松の実、月見草オイル、ピスタチオナッツ、ひまわりの種、アサイーなど。美容の大敵で極力避けたいものは、トランス脂肪酸。マーガリン、ショートニング、揚げ物、スナック菓子、焼き菓子、加工食品(デリ)、栄養補助バー、ジャンクフードなど。さっそく、調理用のをグレープシード油に変えた。おすすめ食品とサプリメントも載ってた。ララバー ボラボラオーガニックスナックバー青汁 プログリーンズロサンゼルスにあるサプリメント専門の通販ストアiHerb(アイハーブ)も紹介されてて、そこやと日本で売ってる半値ぐらいで買えるみたいや。iHerb覚えといて、今度ハワイで買うてこよう。世界一の美女になるダイエット・バイブルっていう本も最近出してはる。今日のラッキーくじは、ラッキーサーチが10ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月11日
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10日は2月歌舞伎座チケットのゴールド会員発売日やった。2008年8月に入会してその年の11月までに18回歌舞伎のチケットを購入して、昨年は特別会員。そのときの記念品は、特製カードケースでこんなの。使ったことないし、どっかにいってしもた。昨年はほとんど皆勤賞でお江戸の歌舞伎を見物してるから、2008年12月から昨年11月の間になんと34回も買うてる。それ以外にも国立劇場の歌舞伎も観てるから、えらい数や。28回以上購入するとゴールド会員やから、楽々クリア。年末留守にしてる間に、平成22年度ゴールド会員の案内が送られてきてた。一緒に、チケットサイズの特製クリアファイルが入ってた。紺色で、表には「歌舞伎座」の文字、裏にはさよなら歌舞伎の鳳凰ロゴが金色で入ってる。4か所ポケットがついてて、なかなか使いやすそう。ゴールド会員やと、一般前売り発売日より5日前、特別会員より1日前から購入することができる。10時の発売開始からずっと電話して、つながったのは2時半ごろ。ゴールド会員の数もさよなら公演で増えてるんやろうなあ。5月からは新橋演舞場がメインの劇場になるんやろう。1866席ある歌舞伎座に比べて、演舞場は1428席、そのうえ3階席は歌舞伎座の半分ほど。特別会員のときには、発売開始日に電話しても演舞場の3階席は売り切れのこともあった。ゴールドやと、なんと買えるかな。その前に、観に行きたいような魅力的な演目と役者さんやとええけどなあ。歌舞伎会今日のラッキーくじは、ラッキーサーチが10ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月10日
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上野でチベット展 を観た1月7日、その後東京国立博物館にも行った。本館の正面奥にある特別5室で2月21日まで「国宝土偶展」をやってる。大英博物館で昨年9月から11月まで開催されてたTHE POWER OF DOGUの帰国記念展。ほの暗い照明のなかに、土偶さんたちが立ったり、座ったり。国宝の縄文のビーナス(長野県棚畑遺跡出土)、合掌土偶(青森県八戸市風張1遺跡出土)、中空土偶(北海道函館市著保内野遺跡出土)のお三人が、一堂に会すのはこれが初めてやそうや。それぞれに表情や形が違うて、興味深い。女性の像が多くて、妊娠線や産道が刻まれてるもんもあった。古いものやと5000年以上も前に作られてる。しっかりと焼き締められてて、案外丈夫そう。耳飾りやみみずく土偶のかすかに残る赤彩も印象的。文化庁海外展 大英博物館帰国記念 「国宝 土偶展」本館特別2室の「新春特別展示 寅之巻」では、1月31日まで干支の虎を題材とした日本、中国、朝鮮の作品が展示されてる。円山応挙の虎図も展示されてた。応挙は他にも何点かあって、「梅図襖」が迫力があった。特にうれしかったのが、2月14日まで開催の特集陳列 古代ガラスの発達「吹きガラス」への道。古い時代のガラスも展示されてる。地中海東岸や中東で作られた、とんぼ玉を使うた首飾りや指輪、腕輪など。紀元前14世紀ごろのものもある。ずっと見とれてた。ガラスの成分の珪酸などが化学変化を起こして、銀化してるものもあって、見飽きない。そのうえ、8ページもあるカラーの立派なパンフレットも置いてあった。博物館は楽しいなあ。古代ガラスの発達「吹きガラス」への道今日のラッキーくじは、楽天が1ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月09日
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今年の初歌舞伎は新橋演舞場の初春花形歌舞伎。昼の部の外題は、一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん) 曽我五郎:獅童 曽我十郎:笑也 小林朝比奈:猿弥 鬼王新左衛門:寿猿 化粧坂少将:春猿 大磯の虎:笑三郎 工藤祐経:右近二、猿翁十種の内 黒塚(くろづか) 老女岩手実は安達原鬼女:右近 強力太郎吾:猿弥 山伏大和坊:猿三郎 山伏讃岐坊:弘太郎 阿闍梨祐慶:門之助三、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし) 小姓弥生後に獅子の精:海老蔵 老女飛鳥井:右之助 局吉野:歌江 用人関口十太夫:市蔵 家老渋井五左衛門:家橘 歌舞伎座が5月から建て替えになるためか、演舞場が少しお色直ししてた。エスカレーターで2階に上がったとこに、ドリンクカウンターができてる。舞台の左右に休憩時間などを表示する電光掲示板もついてた。うれしいのは、お手洗い。和式と洋式が半々ぐらいやったのが、1つを残して洋式になってた。お年寄りの人は和式を嫌いはるから、よかったなあ。「寿曽我対面」は、 2008年松本白鸚追善二月大歌舞伎と昨年の歌舞伎座さよなら公演 壽初春大歌舞伎で観てる。二月大歌舞伎では、富十郎さんが工藤祐経、三津五郎さんが曽我五郎、橋之助さんが曽我十郎。壽初春大歌舞伎では、幸四郎さんが工藤祐経、吉右衛門さんが曽我五郎、菊五郎さんが曽我十郎。それらと比べたらかわいそうやけど、やっぱりこの演目は花形ではしんどそうやった。獅童さんは「むきみ隈」が似合ってたけど、なんや現代劇っぽい。右近さんは、こういう古典物でも独特の話しかたやし。「黒塚」は、お能「安達原(黒塚)」を二代目 市川猿之助さん(猿之助さんのお父さん)が舞踊化しはったものやそうや。これは、途中ほとんど寝てしもた。「春興鏡獅子」も2回観てる。同じ松本白鸚追善二月大歌舞伎で、染五郎さんのと、壽初春大歌舞伎で勘三郎さんの。海老蔵さんのは迫力があって美しいけど、私は勘三郎さんのがええなあ。でも、こうやって舞台を重ねていくことでみなさん立派になっていきはるんやろうから、文句ばっかり言うてたらあかん、あかん。今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月08日
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京都に帰ってた時に、お正月に開いてる美術館がほとんどないことにびっくりした。京都国立博物館でも1月5日まで休み。東京国立博物館や奈良国立博物館は1月2日から開いてるし、上野の森美術館は年末年始も無休。京都は初詣する人が多いからかなあ。細見美術館は1月2日からやってはったけど、お能がテーマの展覧会やったのでパス。年末年始も無休やった、上野の森美術館に「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」展を観に行ってきた。終了間際やからか、平日でもようけ人が来てはった。 この展覧会には、批判の声もある。「この展覧会に展示される仏像、書物、経典は、中国政府が不法な侵略で手に入れた中国共産党の戦利品です。展覧会では『チベット文化を総合的に紹介する』と謳いながら、中国がチベットを侵略した歴史や、ポタラ宮の主であったダライ・ラマ14世については全く触れていません。」とこの展覧会が、中国政府によるチベット支配の正当性を主張するためのものやというてはる。2009 「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」展に抗議する国際連盟一理あるかも知れんけど、この展覧会を観てチベットに関心を持つ人は、いつかその歴史的背景についても知ることになるようにも思うんやけど。実際の展示のこと。11世紀ごろ造られた仏像でも、お顔や頭部は鮮やかに彩られてるものが多い。金や、青はラピスラズリ(瑠璃)、赤は珊瑚をすりつぶしたもの使うてるんかな。髪や衣服にはめこまれてるのも、トルコ石や珊瑚など。仏さまそのものも素敵やけど、それらの石にもとっても魅かれる。チラシの写真にも使われてる「十一面千手千眼観音菩薩立像」では、ほんまに手が千本ありそう。金とトルコ石のコントラストも美しい。そんなに大きなお像やないけど、迫力がある。後ろ側にはお顔がなく、正面、左右を向いたお顔が三段、一番上には阿弥陀頭部がのってる。「カーラチャクラ父母仏立像」も60cmほどのお像。方便(慈悲 実践)の象徴である主尊カーラチャクラ(時輪 父)と 空の智慧(般若)の象徴である妃ヴィシュヴァマーター(母)が抱き合うてはる。2人の合一によって到達できる悟りの世界を象徴しているそうや。向かい合う男尊と女尊のお顔が険しいのが印象的やった。こうゆう父母仏は、通常お寺に祀られているときは錦の衣をまとってはるそうや。一番気に入ったのは、「ダーキニー立像」。髑髏(どくろ)を36個連ねた首飾りや髑髏付きの五面宝冠、豪華な装飾品を身につけ、右手には刀、左手には脳みそのはいってる頭蓋骨(カパーラ)を持ち、足元には人間が踏みつけられてる。良好な関係であれば、修行者を快業の果てに悟りの境地に導いてくれるけど、機嫌が悪いと食い殺すという、空飛ぶ智慧の女神やそうや。ええなあ、こういうの。「チベットの暮らし」という展示に、金、銀、真珠、珊瑚などでできたすばらしい胸飾りがあった。赤や緑の石はルビーやエメラルドなんか、もしかしたらインドや欧州から伝わったガラスかもしれん。「四部医典」というチベット医学の大著も興味深い。樹木の根元から食餌療法、生活療法、薬物療法、外科療法の4つの幹が伸び、さらに枝、葉に分かれて、それぞれの病気に応じた治療法が詳しく絵で示されてる図もあった。貴重な至宝を観ることができて、ありがたかった。この展覧会、九州国立博物館、北海道立近代美術館をまわってきて、上野の森美術館では1月11日まで。その後、1月23日から3月31日まで大阪歴史博物館、4月20日から5月30日まで仙台市博物館で開催される。聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝今日のラッキーくじは、ラッキーサーチが5ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月07日
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京都では携帯メールからの日記更新やったので、そのときの写真を。京料理ちもとさんのおせち。一の重いくら醤油漬、丹波黒豆含め煮、柿なます、伊勢海老、このわたレモン釜、唐墨、合鴨ロース、平目竜皮巻、紅白真蒸二の重菊蕪、叩きごほう、鮑旨煮、栗きんとん、寿人参、松風、柚子蜜煮、数の子、田作り、柿玉子、蓮当座煮、松蓮根白煮、姫くわい、昆布巻、鱈の子旨煮三の重なまこ旨煮、絵馬くわい、千社唐(ちしゃとう)味噌漬、花百合根蜜煮漬、椿サーモン、海老芋旨煮、絹さや漬け煮、梅人参、筍土佐煮、棒鱈、どんこ椎茸含め煮、和牛フィレ肉煮、車海老艶煮、だし巻玉子、諸子時雨煮、赤むつ西京焼、ちょろぎ梅酢漬一番気に入ったのは、柿玉子かな。温泉卵の黄身だけを、白味噌に漬けて作るみたいや。唐墨を焼いたお餅にはさんで食べるのも好き。コレステロールが上がりそうなもんばっかりや。今日のラッキーくじは、ラッキーサーチが5ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月06日
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やっぱし家はええなあ、狭いながらも楽しい我が家。ベトナムと京都で年末年始、12日間も家を空けてた。ベランダのハーブたちも、なんとかもってくれてた。今年の年賀状は、黄色のクラフト粘着テープと金色のマスキングテープで干支の寅の模様をイメージして貼り付けていった。裏に糊がついたテープやから簡単かなと思うたけど、寅の縞模様らしく見せるのには試行錯誤。慣れてくると、マチスの切り絵コラージュみたいで楽しめた。マスキングテープはもともと養生に使うもんやから、クラフトテープにを貼るとはがれやすい。上からボンドを塗って強化。 8年前から、年賀状にその年の体験と読んだ本でおもしろかったもんを書いている。2009年は、体験ベスト3 1.世田谷アートフリマでアーティスト?デビュー 2.クルーズで見たハロン湾の朝靄 3.サントリーホール上原ひろみソロジャズライブ本ベスト3 1.利休にたずねよ 山本 兼一 2.絶対貧困 石井 光太 3.グローバリズム出づる処の殺人者より アラヴィンド・アディガ 昨年のは、こんなん。今日のラッキーくじは、どれもハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪ 。
2010年01月05日
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長かった年末年始の休みもそろそろおしまい。今は京都から東京に向かう新幹線のなか。晩ごはんは、京都駅の伊勢丹で買うたお弁当。はつだの牛肉弁当とひさご寿しの穴胡、鉄火、こうこ巻き。デザートは御影ダニエルのシュークリーム。ラオスに行かれへんかったのは残念やったけど、だんな様がゆっくり骨休めできてよかった。今夜から久しぶりでPCに触れるなあ。
2010年01月04日
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京都の老舗料亭、瓢亭別館で鶉粥の朝ごはんをいただいてきた。お正月やからおせちのお料理や白味噌のお雑煮が出てきて、最後に鶉粥。おいしかった。税サービス料込みで4400円。1月1日から3日まで開けてはって、4日から数日お休み。鶉粥は3月いっぱいやそうや。その後、二条城のお庭を観たり、平安神宮、八坂神社、六波羅蜜寺に初詣。京都を堪能した。
2010年01月03日
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元日は満月。雪のちらつく京都の夜空にまんまるのお月さんが浮かんでた。だんな様のお腹の具合は、すっかりようなった。京料理ちもとさんのおせちの続き。福禄寿の3種類あって、真ん中の禄47000円の。三の重は、なまこ旨煮、絵馬くわい、千社唐味噌漬、花百合根蜜煮漬、椿サーモン、海老芋旨煮、絹さや漬け煮、梅人参、筍土佐煮、棒鱈、どんこ椎茸含め煮、和牛フィレ肉煮、車海老艶煮、だし巻玉子、諸子時雨煮、赤むつ西京焼、ちょろぎ梅酢漬。さすが老舗のお料理屋さん、どれも上品で上等でおいしかった。
2010年01月02日
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今年もよろしゅうお頼もうします。 京都のだんな様のとこのおせちは、今年も京料理ちもとさんの。 一の重は、いくら醤油漬、丹波黒豆含め煮、柿なます、伊勢海老、このわたレモン釜、唐墨、合鴨ロース、平目竜皮巻、紅白真蒸 二の重は、菊蕪、叩きごほう、鮑旨煮、栗きんとん、寿人参、松風、柚子蜜煮、数の子、田作り、柿玉子、蓮当座煮、松蓮根白煮、姫くわい、昆布巻、鱈の子旨煮 長くなったので、三の重は明日。
2010年01月01日
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