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ソリヤショッピングセンターのスーパーマーケットでお買い物をして、フードコートでカンボジアのデザートを食べて、空港へ向かうた。12月25日から30日まで行ってたカンボジアの続き。今回はルックJTBのツアーやったのに、ジーさんが専属ガイドのようについてくれはったおかげで、24時間もいいへんかったプノンペンをたっぷりと楽しむことができた。日本語ガイドさんのレベルは、アンコールワットのあるシュムリアップよりプノンペンのほうが高いらしい。プノンペンでのガイドの仕事は限られてるので、わざわざシュムリアップに行って仕事をする人も少なくないようや。心ばかりやけどチップを渡して、ジーさんと空港でお別れした。ジーさん、おおきに。プノンペンからシュムリアップまでは国内線やけど、バンコク・エアウェイズやった。18時35分発のPG0996便。熱帯魚を描いたトロピカルな塗装のATR72型プロペラ機。18時5分に搭乗開始で、ゲートから飛行機まで歩いて行く。座席は2-2でゆったりしてる。18時35分発のはずやのに、18時15分には出発した。40分の飛行時間やのに、軽食が出た。フランスパンにツナのパテときゅうり、トマトをはさんだのとオレンジジュース。とってもおいしかった。18時55分にはシュムリアップに到着。ここでも歩いて空港のバゲージクレームへ向かう。預けた荷物は、コンテナからバケツリレーのように手作業で運んではった。荷物も無事出てきて、ガイドのヤラットさんと会うことができた。カンボジアのこと続きます。今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月31日
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セントラル・マーケットでクロマーを買いこんで、次に向かうたのが、ソリヤショッピングセンター。12月25日から30日まで行ってたカンボジアの続き。 スーパーマーケットに行って、カンボジアのデザートも食べてみたいという私の要望にガイドのジーさんが応えてくれはった。ソリヤショッピングセンターはプノンペン初の大型ショッピングセンターで2002年末にできたそうや。45分後に待ち合わせの時間を決めて、自由行動。グランドフロアには、外国人向けの高級スーパーのラッキーマーケットが入ってる。欧米や中国、日本からの輸入食品がようけあった。缶のペプシ・ライト 0.6US$小魚とナッツのスナック 1袋 1.15US$ピーナッツに胡麻をまぶしたスナック菓子 1US$黒胡椒 1kg5.45US$を1.51US$分蓮の実入りココナッツミルクのデザート 0.5US$ココナッツの実が入ったデザート 0.5US$合計5.26US$。クレジットカードの利用は10US$(たぶん)以上やそうで、20US$札で14US$と3000リエル分のおつりをくれた。1階は衣料品の小さな店がいくつも入ってる。2階も衣料品。3階はCD、DVD、ゲームなど。4階がフードコート。周囲がぐるっと軽食の店になってて、真ん中にイスとテーブルが並んでる。デザートの店をみつけて注文しようとしたら、まず食券を買わなあかんっていうことやった。2000リエル分(約0.5US$)を食券に替えて、注文。言葉は通じないので、指さすだけやけど。パンダンの葉で色づけされたのか緑色をした魚素麺みたいな寒天。透明なぷにょぷにょしたんは、トナオトっていう砂糖ヤシの実のなかの澱粉質のもんかなあ。それにココナッツミルクを加え、上にカキ氷をのせて、さらに練乳をかけてできあがり。さっぱりとしてておいしかった。屋台で食べることができへんかったのは残念やったけど、カンボジアの地元のデザートも食べることができた。5階には、映画館やレストランとインラインスケートのリンクがあった。リンクの金網のまわりには、若い子がようけ見物してた。ここからプノンペン市街を眺めることができる。もうすぐプノンペンともお別れ、名残惜しかった。空港に向かう車の中でガイドのジーさんに、好きなデザートはって聞いたら、ボッボー・チャエ・ダウっていう 小豆やもち米の入ったのやそうや。ジーさんは、最近3か月ほど大阪のお寺に泊めてもろて日本に滞在してはったそうや。一番気に入った日本の食べものはおでんやそうや。それと、お寺で食べさせてもろたメロンにウイスキーをかけたのが忘れられない味やて。いったいどんなお寺に泊まってはったんやろう。カンボジアのこと続きます。今日のラッキーくじは、nfoseekが1ポイント、ラッキーサーチが5ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月30日
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国立博物館でジャヤヴァルマン7世の像とご対面した後は、お買い物タイム。12月25日から30日まで行ってたカンボジアの続き。プノンペンの中心部にある最大の市場、セントラル・マーケットへ案内してくれはった。丸いドームの中心から放射線状に何本も通路がのびてるユニークな建物。入口の手前では、昆虫や蛇の素揚げを売ってる。昆虫はコオロギやゲンゴロウ、タガメにクモやそうや。果物屋さんがあったので、ガイドのジーさんに頼んでマンゴスチンの値段を聞いてもらう。まだ出始める前やので高いそうやけど、3つで2US$やったのでさっそく買うた。マンゴスチンは果物の女王といわれてる。大好きな果物の一つ。ガイドさんが待ち合わせ時間を決めてくれて、1時間ほど自由にお買い物。スリに気をつけることと、ある程度値切ることをアドバイスしてくれはった。建物の外の目立つ所にある店は、観光客向けのおみやげを売ってるところが多いようや。何軒かで、クロマーの値段を聞いてみると、1枚1US$や2US$ぐらい。それでは買わないとみると、値段を下げてくる。帰りにまた来るといって、中に入っていった。ドームの中は天井がすごく高い。真ん中にあるのは、宝石や貴金属、時計などを売る店。ニセ物や質の悪いものが多そうやった。8方向に伸びた通路ごとに、男性用の衣料品、女性用の衣料品、電化製品、おもちゃ、布地、化粧品などの店が固まってある。ミシンだけを置いた簡易仕立て屋さんや、食料品、食堂、マニュキアやペディキュアをしてくれるコーナーまであって、ありとあらゆるものが売られてるようやった。どんどん奥に入っていって、クロマーの店が集まってるところに来た。クロマーってうのは、カンボジアで広く使われてるストールのような布のこと。素材は綿かシルク。大きさは、マフラーのような細長いのやバスタオルぐらいの大きさの長方形で両端がフリンジになってる。赤や黒や青のギンガムチェックが定番柄やけど、さまざまなチェックや無地のものもある。シルクのはお出かけ用やけど、綿のはいろんな使い方をする。帽子のように頭に巻いたり、首や腰に巻いたり、荷物を入れてでたすきがけにしたり、ハンカチやタオルとして汗や濡れた手を拭いたり、テーブルクロスにもなる。カンボジア版手拭いみたいなもんかなあ。もっとも日本では今は手拭いはあんまり使われてへんけど。どの店も山のようにクロマーを積み上げて売ってる。好みの柄がありそうな1軒をみつけて、じっくりと品定め。端のほうと真ん中では色や柄が違ったりするので、引っ張り出して選んでいく。そのうちマダムのような雰囲気のおばさんが、私の好みそうな色合いを出してくれたりした。奥の店のほうが、地元の人を相手にしてるからは安かった。綿のが1枚0.5US$から1US$。シルクのは2US$ぐらい。11枚選んで少しまけてもろた。薄くてかさ張らへんでかわいいので、日本に帰って重宝して愛用してる。カンボジアのこと続きます。今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月29日
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クラタ ペッパーで胡椒を買うて、フン・セン首相のお家や独立記念塔を見て、ほどなく国立博物館に到着。12月25日から30日まで行ってたカンボジアの続き。 クメール様式の赤茶色が印象的な博物館。入口を入るとコーケーの大きなガルーダ像がお出迎え。ここと中庭は写真を撮ってええけど、館内は撮影禁止。ガイドのジーさんは、ここでまた博物館の日本語を話せる案内の人とバトンタッチ。説明つきで、観てまわれるとはうれしい。ここには、カンボジア全土から出土した彫像や青銅器のクメール芸術の至宝が収蔵されてる。中庭を囲んで建物がロの字型になってて、6世紀ごろのプレ・アンコール紀から年代順に展示されてるのでわかりやすい。最初に目についたんは、「横たわるヴィシュヌ神の胸像」。11世紀半ばごろ造像の青銅製。アンコールの西メボン遺跡で発見されたそうや。シヴァ、ブラフマー、ヴィシュヌがヒンドゥー教の3つの最高神で、そのうちの一つ。4本の腕を持ち、右にはチャクラという車輪型の武器)と棍棒を、左にはパンチャジャナ(法螺貝)と珠を持ってはる。宇宙創世のたびごとに不滅の大蛇の上に横たわって眠り、その間に来世が創造されるそうや。この神は、目覚めるたびに魚、亀、猪、、人獅子、小人、斧を持ったラーマ、ラーマ、クリシュナ、仏陀、カルキンへと姿を変えていく。横.たわって手枕をし、うたた寝してはるから、来世を創ってはるねんな。6世紀前半に造られ、プノン・ダで発見されたヴィシュヌ神は片岩でできてる。日本に仏教が伝来したころのものやと思うと、その技術力と芸術性の高さには驚かされる。プラサット・アンデットで発見された、砂岩のハリハラ神は8世紀に造られたもの。ハリハラ神は右半身がシヴァで、左半身がヴィシュヌという合体神で創造と破壊を象徴しているそうや。スラッとしてかっこよかったなあ。館内で、きれいに竹に刺したお花を渡してくれはる。それを展示されてる神像にお供えする。博物館の中で、お供えができるなんてめずらしい。アンコール・トムのクロル・ロメアスで見つかった有名なジャヤヴァルマン七世像も砂岩でできてる。 12世紀末から13世紀初頭に造られたものやそうや。ジャヤヴァルマン七世はチャンパー軍の侵略を駆逐した後に、バイヨン寺院を中心にしたアンコール・トムを建設した王様。ちょっとふっくらとしたお体で、威厳と慈悲に満ちたお顔をしてはった。中庭は緑や花がきれい。その真ん中の東屋のようなところに、ライ王といわれてる像があった。アンコール・トムのライ王のテラスにはレプリカが置かれてて、こっちが本物。像のモデルはジャヤヴァルマン七世ともヤショヴァルマン1世とも、口の端に牙が見られることから閻魔大王とも言われているらしい。博物館の中には外の光も風も入ってきて、とっても開放的。気持ちよく過ごせる博物館やった。ガイドさんによると、近々この博物館の彫像などが日本にやってくるらしい。1997年にあったという「アンコールワットとクメール美術の1000年展」に匹敵するような展覧会がまたあるんかなあ。楽しみや。カンボジアのこと続きます。今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月28日
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二日続けての新橋演舞場。今日は着物はやめとた。初春花形歌舞伎の昼の部の外題は、一、猿翁十種の内 二人三番叟(ににんさんばそう) 三番叟:市川右 近 三番叟:猿 弥 附千歳:弘太郎 千歳:笑 也 翁:段治郎二、寿初春 口上(こうじょう) 市川海老蔵「にらみ」相勤め申し候 海老蔵三、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら) 木の実 小金吾討死 すし屋 いがみの権太:海老蔵 梶原平三景時:獅 童 若葉の内侍:笑 也 女房小せん:笑三郎 娘 お里:春 猿 主馬小金吾:段治郎 母おくら:右之助 弥助実は三位中将維盛:門之助 鮓屋弥左衛門:左團次四、お祭り(おまつり) 鳶頭l:老蔵 鳶頭:獅 童 鳶頭:市川右 近 鳶頭:猿 弥 鳶頭:段治郎 芸者:春 猿 芸者: 笑三郎 芸者:笑 也 芸者:門之助「二人三番叟」は、「翁」や「千歳」の舞いもあったから、「寿式三番叟」みたいで長かった。踊ってはるほうも動きが激しくて大変そうで、疲れて踊りをさぼろうとする振り付けが、リアルに感じられた。「口上」は、お正月の儀式のようや。三宝に載せられた狂言名題の書かれた巻紙を読みあげる。その後、三方を持ち上げ、客席へ向かって目をむいてぐっと睨む。これを観ると、一年間無病息災でいられるそうや。「義経千本桜」は源義経が兄頼朝に追われ、都落ちする長いお話で、平知盛、いがみの権太、佐藤忠信の三人の人物が大きく取り上げられている。知盛編は、渡海屋、大物浦。権太編は、木の実、小金吾討死、すし屋。忠信編は、鳥居前、道行初音旅(吉野山)、川連法眼館(四ノ切)。海老蔵さんは、昨年の七月大歌舞伎で佐藤忠信を、團菊祭五月大歌舞伎で平知盛を演じてはって、今回は権太役。「すし屋」は昨年六月大歌舞伎で、吉右衛門さんの権太、芝雀さんの お里、吉之丞さんのおくら、高麗蔵さんの若葉内侍、歌六さんの弥左衛門、段四郎さんの梶原景時、染五郎さんの弥助実は平維盛:で観た。 今回は、「木の実」から演じてくれはったので、話がようわかった。海老蔵さんは、「権太ほど自分に似ている役はない。悪くはあるが、結構気が優しい。でもそれを裏の方向に見せてしまう。一番共感できる役」と言うてはるそうや。その言葉どおり、ぴったりのはまり役やった。「木の実」でも「すし屋」でも、やっぱり脚が美しかった。アポロンが歌舞伎を演じたらこんなやろうか。今までは海老蔵さんのセリフを聞いてて、ええなあと思うことは少なかったんやけど、父の鮓屋弥左衛門に刺され、手負いになってからの長台詞では、涙がポロポロ出てきた。「お祭り」は、花形役者9人が鳶頭と芸者になってそろい踏み。みんなのびのびと楽しそうに踊ってはった。最後に、手拭い撒き。海老蔵さんの投げたのは、2階席の最後尾や3階席にまでびゅーんと飛んでいってた。今日のラッキーくじは、楽天が1ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月27日
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3年ぶりぐらいで着物を着ておでかけ。金茶色の極々鮫の江戸小紋に12月ボロ市の時に500円で買うた雪輪の名古屋帯、道明の帯締めをあわせてみた。今月のボロ市で400円やった長羽織に、ロロピアーナのカシミアのストールを巻いて。長羽織は2、3か所虫に喰われてたんで、わからんように繕うといた。帯揚げは京都四条きねやさんのバラ匹田絞り、バッグは、ハノイのIpa- Nima (イパニマ)ので黒のベルベットに華やかな刺繍がしてある。久しぶりの着物で、そのうえいつも着付は自己流やので、帰りがけにはクタクタになってしもた。豆に着なあかんなあ。新橋演舞場の初春花形歌舞伎の夜の部の外題は、一、歌舞伎十八番の内 七つ面(ななつめん) 元興寺赤右衛門:海老蔵 他二、恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい) 封印切 亀屋忠兵衛:獅 童 傾城梅川:笑三郎 槌屋治右衛門:寿 猿 丹波屋八右衛門:猿 弥 井筒屋おえん:門之助三、弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ) 白浪五人男 序 幕 雪の下浜松屋の場 稲勢川勢揃いの場 大 詰 極楽寺屋根立腹の場 同山門の場 滑川土橋の場 弁天小僧菊之助/青砥左衛門藤綱:海老蔵 南郷力丸:獅 童 鳶頭清次:市川右 近 忠信利平:段治郎 赤星十三郎:春 猿 浜松屋幸兵衛:右之助 日本駄右衛門:左團次着付けに手間取って、「七つ面」は途中から。面打ちの名人、元興寺(がごぜ)赤右衛門が、翁、猿、荒事の若衆、公家荒、関羽、般若、恵比寿の七つの面をつけて踊りわけるという舞踊。最後には他に6人出てきはって、七福神となるという趣向やった。お面がヘタウマみたいで格調高くないのは、海老蔵さんの白塗りのお顔の美しさを際立たせるために、わざとやったんやろうか。「封印切」は文楽では観たけど、歌舞伎では初めて。獅童さんの関西言葉のイントネーションが耳障りやった。しょうがないとは思うけど。はんなりした色気のある忠兵衛というより、阿呆ぼんみたいやった。猿弥さんの八右衛門が忠兵衛をいたぶるのは迫力があったけど、あんまり悪い人にはみえへんなあ。これは、文楽のほうがおもしろいかもしれん。「弁天娘女男白浪」は、昨年の團菊祭五月大歌舞伎で観てる。弁天小僧菊之助が菊五郎さん、日本駄右衛門が團十郎さん、南郷力丸が左團次さん、赤星十三郎が時蔵さん、忠信利平が三津五郎さん、浜松屋宗之助が海老蔵さん、青砥左衛門藤綱が富十郎さんという豪華メンバーやった。今回も負けてへん。重厚さには欠けるけど、みんな役柄と同じような年頃やから、活気に満ちてる。海老蔵さんの肉体美も堪能させてもろた。歌舞伎の長い歴史のなかで、これだけ長身で脚が長く、きれいに筋肉のついた役者さんはかつていはらへんかったやろう。型を超越した美しさが目の前に展開される。極楽寺屋根立腹の場の立ち回りは、まるで究極のダンスのようで脚に見とれてた。そのうえ凄みもある。最後には早変わりで青砥左衛門になって、静の美しさも見せつけてくれる。獅童さんの南郷もよう似合うてはった。眼福の白浪五人男やった。今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月26日
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カンボジア名物アモックなどをクメール料理のお店でお昼に食べて、また観光。12月25日から30日まで行ってたカンボジアの続き。観光の前に、ガイドのジーさんに無理を言って、近くにある「クラタ ペッパー」に連れていってもろた。日本人の倉田さんが、カンボジアの胡椒に惚れ込んで、有機栽培で育てた胡椒を売ってはる店。フランス植民地時代には、カンボジアは良質ともに最高の胡椒の産地やったそうや。長年の内戦でダメになってしもてたのを、1994年から試行錯誤を繰り返し復活させたのが倉田さん。どんな年配の人かと思うたら、1969年生まれでまだ39歳やねんて。すごいことしはる人やなあ。倉田さん、楽天でブログも書いてはった。カンボジアン・ペッパー KURATA PEPPERレジの所にいたカンボジアの女性は、とってもきれいな日本語を話してはった。奥の部屋では胡椒の選別作業中。写真を撮らせてもろた。黒胡椒が50g4US$。カンボジアのスーパーで売ってた胡椒は、1kgが5.45US$やからすごく高くはある。でも食べてみるとまったく別物。倉田さんの胡椒は、鮮烈な香りと味わいが突き抜ける。応援したいなあ。カンボジアの街路樹にはプルメリアなどが使われてる。樹の根元は、ベトナムと同じように白く塗られてた。夜車が走る時、道幅をわかりやすくするためなんかなあ。シアヌーク通りとノロドム通りの交差するロータリーのところに独立記念塔があった。1953年のフランスからの独立を記念して1958年に建てられた塔。100リエル紙幣の柄に使われてる。このあたりは高級住宅街やそうで、瀟洒なお屋敷が並んでた。フン・セン首相の私邸も建築中やった。これから、国立博物館に向かう。カンボジアのこと続きます。今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月25日
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ワット・プノンにお参りしてから、楽しみなお昼ご飯。12月25日から30日まで行ってたカンボジアの続き。 高級住宅街のような地区の一角にある「クメール・スリン」というクメール料理のお店に着いた。一階のオープンテラスの席に案内される。ツアーなので食事はついてるけど、飲み物は別料金やので自分で払う。だんな様はコカコーラ・ライト1.5US$とレモネード2US$、私はミックスフルーツのスムージー2.5US$。スムージーは甘くしないでとガイドさんに通訳してもらって注文。フルーツのおいしい南の国に行くと、スムージーをよく飲む。でもお腹が丈夫でない人は、缶や瓶に入ってる飲み物のほうが安心かもしれん。ガイドさんは食事中は奥の席にいはる。タイのセラドン焼きのような器に入って最初に出てきたのは、チャー・ヨォーというクメール風揚げ春巻き。中身は豚の挽肉のようやった。トゥック・トレイというカンボジアの魚醤を使うたたれにつけて食べる。海老やふくろ茸、トマトなどがたっぷり入った酸っぱいスープのソムロームチューは、タイのトムヤムクンみたいな味で、おいしい。ごはん (バーイ)と野菜炒め(チャー・ボンラエ)、そして一口アモックが登場。アモックは、雷魚などの白身魚をカレー味のココナツミルクで蒸したカンボジアの代表的料理。それがなぜか、一口ずつの丸い窪みに蓋までついた器に入ってでてきた。タイのの甘いたこ焼きのようなお菓子カノム・クロックを焼く器のような感じ。それぞれ種類が違うんかと思うたけど、そうでもなさそうやった。これもとってもおいしくって、長粒種のご飯によう合う。どれも、タイ料理などに比べると、辛さや香辛料が控えめで、ふんわりやさしい味わい。 甘味が少し強い。デザートは、バナナ、スイカ、メロン、ランブータン、マンゴー、パパイヤ。緑がいっぱいの店内で、のんびりとカンボジアの風を感じながらのランチはうれしかった。カンボジアのこと続きます。今日のラッキーくじは、Infoseekが1ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月24日
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トンレサップ河を眺めながら、カンボジアの子どもたちの生活を考えたとこまで書いた。12月25日から30日まで行ってたカンボジアの続き。次に車で向かうたのが、ワット・プノン。プノンペンはクメール語で「ペン夫人の丘」という意味やそうや。14世紀末、信心深いペン夫人が川を流れてきた仏像を見つけ、近くの丘に祠を作り仏像を手厚く祀ったことから「プノンペン」と名付けられ、それが町の名前になった。その丘にはワット・プノン(丘の寺)と名づけられた寺院がある。大きなナーガ(7つの首をもつ蛇神)のついた階段を上っていくと、立派な本堂があった。靴を脱いで中に入ると、熱心に拝んでいる人地元の人たちがいはった。黄金の仏像のまわりに、小さな仏像がようけあった。オレンジ色の布の袈裟を纏うてはって、その間にお賽銭のお金がはさんであった。お堂の裏には両替屋さんがいて、細かい紙幣に交換してくれる。カンボジアの通貨リエルはコインはなく紙幣だけ。1US$がだいたい4000リエルなので、一番小額の50リエル紙幣は約1.25円ぐらい。1ドルを50リエル紙幣に両替すると80枚にもなる。100リエル紙幣でも40枚になるから、たくさんの仏様にはさむことができる。お堂の裏には、ペン夫人を祀った祠があった。ここには化粧品もお供えしてあった。美人にしてくれるご利益があるのかもしれん。蓮やジャスミンの花びらを浮かべた聖水が入った入れ物があった。カンボジアの人は、これを汲んで帰って、家族に飲ませはるそうや。私も飲んでだいじょうぶかと、ガイドさんに聞いてみたら外国の人は慣れてないのでやめたほうがええということやので、顔や体につけさせてもろた。ペン夫人の祠の横で、お祈りしてもろてる人たちも聖水をかけてもろてた。靴を脱いだとこに戻ると、男の子2人が靴を揃えて持ってきてくれてた。二人にも写真を撮らせてもろて、キャラメルをあげた。丘を下りていくと、尻尾の長い猿がいる。ここで飼ってる猿やそうや。このあたりにいた子どもたちは、「ワンダラー」攻撃がものすごい。かわいげもなくて、嫌な感じやった。次はお昼ごはんや。カンボジアのこと続きます。今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月23日
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国立劇場で團十郎さんの象引と、乃木坂の国立新美術館で黄金の切り絵やアルミメッシュの人物を観た続き。同じ国立新美術館で、21日から「加山又造展」が始まった。没後5年の回顧展。あんまり好みの人やないけど、そのバイタリティーには圧倒される。きらびやかな作品が多いなか、水墨画のように描かれた「牡丹」がよかった。最後のコーナーには、絵付けしはった陶器や着物、デザインしはったジュエリーなども展示されてた。黒地銀泥笹文打掛や銀摺箔墨絵牡丹訪問着イなどもすばらしかった。下絵を描きはった祇園祭の山鉾、南観音山の龍王田渡海図の見送りや飛天の水引も展示されてた。加山又造展最後の力を振り絞って、もう一つ展覧会へ。すぐ近くのサントリー美術館でやってる「japan 蒔絵 宮殿を飾る 東洋の燦めき」国立京都博物館との共同開催。あまり期待してへんかってんけど、すばらしさにため息が出るほどやった。「ダイヤモンドよりも漆器のほうが重要」というマリア・テレジアの遺品を譲り受けたアントワネットが、さらに自分でも充実させたコレクションがたっぷり。ミニチュアのような硯箱や、お香の道具を入れる香箪笥など、技の細かさ、確かさとデザインにほれぼれする。それ以外にも、ヴィクトリア&アルバート美術館、フリース美術館、ギメ東洋美術館、ドレスデン工芸美術館、ゴータ・フリーデンシュタイン城美術館、スウェーデン王室、バーリーハウス、などヨーロッパ各地から今回の企画のために里帰りした逸品がずらり。江戸時代に、それだけいろんな場所で珍重されてたんやなあ。ドイツ、ゴータ・フリーデンシュタイン城美術館の収蔵品である「漆の間のあるドールハウス」では、6つある部屋の1つが漆の間。壁に本物の蒔絵のプレートが飾られてた。ヴィクトリア&アルバート美術館の「マゼラン公爵家の櫃」もすばらしい。日英共同で修復したばかりのもののようやた。この高度な技術と芸術性は、今はいったいどこに隠れてしまったんやろう。伝統芸術というのは、愛好してくれるお金持ちのファンがようけおらんと廃れてしまうものなんやなあ。japan 蒔絵 宮殿を飾る 東洋の燦めき 文化庁も、「将来の芸術界を支える芸術家を育てるため」やったら、日本人を海外に派遣するよりも、日本の伝統工芸の芸術性の高い作品を毎年発注するなどしたほうがええんとちゃうかなあ。今日のラッキーくじは、楽天が1ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月22日
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今日は国立劇場で歌舞伎。初春歌舞伎公演で、病気で療養していた團十郎さんが半年ぶりに舞台に復帰してはる。着物で行こうかとも思うたけど、お天気崩れそうやったのであきらめた。 外題は、 歌舞伎十八番の内 象引(ぞうひき) 一幕 箕田源二猛:團十郎 豊島家息女弥生姫:福助 豊島家後室愛宕の前:家橘 豊島家一子葵丸:巳之助 大宮隼人:亀寿 松原段平:亀三郎 堀河勘解由:市蔵 生津我善坊:橋之助 大伴大臣褐麿:三津五郎天皇陛下御即位二十年記念 十返りの松(とかえりのまつ) 松の精:芝翫 梅の精:福助 竹の精:橋之助 松の童:国生 松の童:宗生 松の童:宜生(言甫)競艶仲町(いきじくらべはでななかちょう) 四幕六場 序 幕 永代橋高尾茶屋の場 深川仲町吾妻屋の場 二幕目 浅草駒形米屋の場 駒形堂うしろ河岸の場 三幕目 下総八幡村与兵衛町宅の場 大 詰 行徳船場の場 下総八幡村郷士南方与兵衛:三津五郎 鳶頭山崎町の与五郎:橋之助 吾妻屋女房おさと:秀調 丸屋仁右衛門:権十郎 丸屋番頭権九郎:市蔵 丸屋総領長吉:巳之助 深川仲町の遊女お照:新悟 千葉家家中平岡郷左衛門: 團蔵 深川仲町の遊女都・娘お早:福助「象引」は楽しかった。帝に献上された象が逃げ出し野生化して暴れてる。正義の味方の主人公と悪人がその象を引き合うというお話。悪人役は三津五郎さん演じる都から勅使として来た公家さん。実は美人の弥生姫(福助さん)をわがものにしようと悪だくみをし、象を操って暴れさせていた。そこに鳥屋から團十郎さん演じる武蔵国の荒武者の「待ぁ~てぇ~、待ちゃ~がれ~」の声がかかる。今回は一階花道すぐ横の二等席やった。いわゆる「どぶ」のお席やから、「つらね」のときは背中しか見えへんのやけど、お元気そうなお声にワクワクした。團十郎さんは、田舎のおおらかな、やんちゃ坊主そのもの。新年のご挨拶までしてくれはった。花道で捕り手さんたちが、象尽くしも言うてはった。象は、舞台中央の大セリからの登場。錦絵と同じように、仰向けになって、鼻を三津五郎さん、尻尾を團十郎さんに引っ張られてる。灰色でぶよぶよした感じがリアルで、大きさは小象ほどある。起き上がって、いったん赤い幕のなかに隠れると、今度は前脚と後脚に人が入って歩き出した。目のあたりにワイヤーがついてて、中からそれを引くと鼻が持ち上がるのも、耳がパタパタするのもかわいかった。象は「猫のように」おとなしくなり、弥生姫は剃髪してしもてた。言い争う三津五郎さんと團十郎さん、葵丸役の巳之助さん(三津五郎さんの息子さん)が、「おとっつぁん、ここは成田屋のおじさんに花を持たせて引くものじゃ」って声を掛けるのもおもしろい。ここで手拭いまきがあった。今回は残念ながら降ってこんかった。最後には、三津五郎さん演じる公家さんもええ人になってて、すべてが丸く収まる。象をもらった團十郎さんは「畑仕事をさせる」と連れて帰ることになる。花道で象と團十郎さんが見得を切って、「やっとことっちゃあ、うんとこな」の掛け声も勇ましく引っ込んでいきはる。團十郎さんに合わせて、象も飛び六方をするのがなんともかわいらしい。舞台の上も客席も、團十郎さんお帰りなさいの気持ちがいっぱいなうえに、お正月のおめでたさもたっぷりとあった。「十返りの松」「十返り」ってうのは「松」の別称で、「百年に一度、千年に十度の花を咲かせる」という伝説からきてるそうや。松は、毎年花が咲いて、松ぼっくりができると思うんやけど。昭和天皇御即位の大典を祝う意味でも作られた曲で、今回は天皇陛下御即位二十年記念として上演される筝曲による舞踊。人間国宝の山勢松韻氏のお琴の演奏が格調高かった。それ以外のお琴2人、三味線2人、長唄5人がすべて女性というのもめずらしいんとちゃうかなあ。中村芝翫さんが、長男福助さん、次男橋之助さん、橋之助さんの3人のお子さん、国生くん、宗生くん、宜生くんと同じ舞台で踊りはる。80歳から7歳までが勢ぞろいで、おめでたい。芝翫さんが登場すると、舞台がキリッと締まって、華もあって上品で、さすがやなあ。最後が、鶴屋南北作の「(言甫)競艶仲町」。言偏に甫の(言甫)という字で、「いきじ」というのは、南北が考えた当て読みやそうや。意気地をかけて「大きいこと言う」というような意味みたいや。福助さん演じる深川の遊女都(みやこ)に惚れた下総八幡の郷士、南方与兵衛(三津五郎さん)と鳶頭の与五郎(橋之助さん)が、郷左衛門(團蔵さん)の悪巧みから主筋の窮地を救う話。このお芝居、200年近く上演されていなかった幻の作品やそうや。永代橋のたもとが最初の場面。橋のそばに「渡し銭一文」とあった。当時は橋を渡るのにお金がかかったんやなあ。射的の弓版「土弓場」(どきゅうば)も出てくる。花道から登場する橋之助さんの半被の裾には「成駒屋」と漢字が入り、浴衣の柄も漢字で「橋之助」ってなってた。深川仲町吾妻屋はお茶屋さん。ここで、与兵衛は遊女都を待っているもののなかなか現れないので、寝て待つことにする。当時、一つの座敷に一人のお客さんを寝かせるということは少なかったそうや。8畳に2人から4人のお客さんが相部屋になる。寝床の仕切りは屏風で、こういうのを割床(わりどこ)っていうねんて。隣の寝床にやってきたのは、与五郎と都。与兵衛が起き出した様子なので、都はやむなく与兵衛の寝床に移動。身請けしたいと事情を話す与兵衛に、好きな人がいるからと断る都。事情を隣で聞いていた与五郎が、形だけでもと都を説得し始めた。それを聞いて自害しようとする都に、与兵衛はすっぱりあきらめたと、与五郎に自分の印籠を渡し、何かあったら訪ねてくるようにとまで言う。ここが、三人の意気地比べになるみたいで、なかなかおもしろかった。市蔵さん演じる裏切り者の番頭さんが、片思いの遊女お照を床下に隠して、ご飯やお茶を何度もお替りしてあげるのも楽しい。与兵衛の家では、与兵衛の妹お虎と奉公人才助が羽子板をしてた。上手やったけど、途中で羽が客席に飛んでいくハプニングもあった。行徳船場の場では、与五郎がしめ飾りを使うて立ち回りしてたように見えた。最後は、三津五郎さん、福助さん、橋之助さんの口上で幕切れになった。どれも、見ごたえのある演目でたっぷりと楽しませてもろた。この後、乃木坂の国立新美術館へ。「未来を担う美術家たち DOMANI・明日展2008」を観た。昨年まで損保ジャパン東郷青児美術館でやってたのが、会場をここに移して規模が大きくなってた。文化庁が、将来の芸術界を支える芸術家を育てるため、若手芸術家を海外に派遣し、その専門とする分野について研修する機会を提供する、「芸術家在外研修(新進芸術家海外留学制度)」を昭和42年度から実施してて、その成果を発表する場。15名の作家が紹介されてた。中井貞次(染織)、田中信太郎(彫刻)、原直久(写真)、石井勢津子(ホログラフィー)、舟越桂(彫刻)、山本富章(絵画)、ヒグマ春夫(映像)、馬場磨貴(写真)、小林浩(絵画)、開発好明(現代美術)、駒形克哉(絵画)、伴戸玲伊子(日本画)、山本晶(絵画)、小山利枝子(絵画)、菱山裕子(立体)舟越桂さんもそうなんやなあ。スフィンクスや「言葉をつかむ手」などが出品されてた。今回は庭園美術館の時よりもっと間近で観ることができた。興味深かったのは、駒形克哉さんの 黄金の切り絵。金紙を細かくカットしてつくりあげたもので、物語が浮かんでくるような作品やった。駒形克哉さん菱山裕子さんのアルミやステンレスのメッシュを使うて、とってもリアルにユーモラスにつくった人物も、おもしろかった。菱山裕子さんでも、今どきこんな制度はまだ必要なんやろうか。わざわざ海外に行かんでもええやろうし、行きたいなら自分で行けばええのになあ。この後、さらに展覧会を2つはしごした。続きは次の日記で。今日のラッキーくじは、Infoseekが1ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月21日
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絹絣機織の実演やカンボジア版の沙羅双樹を見たり、青いマンゴーを食べたとこまで書いた。12月25日から30日まで行ってたカンボジアの続き。 シルバー・パゴダを出て車で向かったのは、目と鼻の先にあるトンレサップ河。河岸に小さいお寺があった。王家のお寺とは違うて、こっちは庶民版のようで、大いに賑わってた。ココナッツの実に蓮の花を挿したものや、果物をお供えして、お線香を持って熱心にお祈りしてはった。放生鳥っていうんかなあ。カゴに入った鳥を買うて、それを空に向かって放つと功徳があるらしい。内戦で手足を失うた人が物乞いをしてはった。トンレサップ河に突き出た鉄の台の上で男の子たちが遊んでた。この台は、水祭りの時に使うもんかもしれん。トンレサップ河は、時期によって流れが逆になるめずらしい河。トンレサップ湖から流れ出るトンレサップ河はプノンペンでメコン河と合流している。カンボジアには雨季(5月から10月)と乾季(11月から4月)がある。乾季にはトンレサップ湖からメコン河に向かっていた水の流れは、雨季になるとにメコン河の水位が約10mも上昇し、トンレサップ川を水が逆流してトンレサップ湖の水位も約10m上昇し、面積は乾季の3~4倍にもなるそうや。雨季と乾季の境目にあたる11月の満月の日とその前後3日間、カンボジアの一番の大きなお祭「水祭り」が行なわれる。トンレサップ河の「日本カンボジア友好橋」のたもとから、王宮前のゴールまでの約1000メートルを2艘ずつのトーナメント方式で行なうボートレース。40人から60人乗りの細長い形の手漕ぎボートが400艘以上も参加するそうや。内戦で中断されてたけど、1990年に復活された歴史ある行事。このあたりは観光場所やので、小さな子どもが「ワンダラー」と言ってお金をせがんだりしてる。ガイドさんによると、カンボジアでは政府の方針で孤児はすべて孤児院に入れるようになってるそうや。そこでの規則正しい生活になじめなくて出てくる子もおるのかもしれん。それよりずっと多いのが、親が子どもの稼ぎを当てにして生活しているケースなんやないかな。プノンペンの公務員や教員の月収は50US$ぐらいやそうや。今は、お給料はアメリカドルで払われるんやて。でも、5、6人家族の1か月の生活費は、家賃を入れずに300~400$かかるそうや。アルバイトをしたり賄賂を取ったりせな暮らしていかれへん。現地ガイドさんがつくと、その国の生活についていろいろ教えてくれはるからおもしろい。小さな子どもが「ワンダラー」って言ってきたら、大きな金額やないし、つい渡してしまい気持ちになるかもしれん。そんな人が10人もいれば、1日10$、30日で300$になる。大人が普通に働くよりよっぽど高収入や。子どもの未来より、今どうやって暮らしていくかのほうが大事なんかもしれん。でも、子どもが教育を受けられないと、生活の悪循環は変わらへんし。むすかしい問題や。今回の旅では、キャラメルや飴を持っていった。写真を撮らせてくれた子どもに、それをあげたりしてた。子どもは、お金よりお菓子のほうが好きやろうなあ。カンボジアのこと続きます。今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月20日
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プノンペンのシルバーパゴダ(銀寺)を見て、タイミングよくカンボジアの伝統音楽を聴いたとこまで書いた。12月25日から30日まで行ってたカンボジアの続き。回廊の外に出ると、大きな赤い花がたくさん咲いてる木があった。ガイドさんによると、沙羅双樹とのこと。やさしい甘い香りがする。花びらを乾燥させてハーブティーのように煎じて飲んだりもするねんて。日本に帰ってから調べてみると、これは砲丸木(キャノンボールツリー)のようや。日本でもナツツバキのことを沙羅の樹というたりするし、聖木はいろんな国で混同されてんのかなあ。近くには、ジャックフルーツの実もなってた。柿とドリアンをあわせてあっさりとさせたような味の果物。飲み物などの売店で、ビニールに入ったフルーツのようなものを売ってた。ガイドさんに聞くと、マンゴーやそうや。1袋1US$で買うてみた。青いマンゴーに、オンベルマテッっていう塩とトウガラシを混ぜたものをつけて食べる。シャリっというかサクッというような硬さで、酸っぱい。マンゴーやと思うと違和感があるけど、さっぱりしてる。機織の実演をしてる女性もいはった。サンポット・ホールっていう絹絣のようや。昔からの伝統的な方法は、黄、赤、黒、緑、藍の5色の草木染やったそうや。黄色は、ブローフ樹皮、赤はラック(カイガラ虫の分泌物)、黒(赤と藍の重ね染め)、緑(黄色と藍の重ね染め)、藍を使うらしい。細い絹糸を細かく織ってはって、1枚織りあがるのにすごく時間がかかりそうやった。出口のところで、ガイドのジーさんが待ってはって、車を呼びに行ってくれた。カンボジアのこと続きます。今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月19日
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プノンペンの立派な王宮を見学したとこまで書いた。12月25日から30日まで行ってたカンボジアの続き。きれいな透かし扉を通って隣にあるシルバーパゴダ(銀寺)に向かう。ここは王室の仏教行事が行われるお寺で、内部は撮影禁止。靴を脱いで中に入ると、床はすべて銀製のタイルで覆われてる。1枚が1.125kgあって、それが5329枚も使われてるそうや。赤い絨毯がその上に敷かれてるけど、直接触れることもできた。奥には25カラットもある王冠に嵌められたものを含め2086個のダイヤモンドが埋め込まれた純金90kgの弥勒菩薩。お寺の正式名称ウォアット・プレアハ・カエウ・モロコット(エメラルド仏の寺院)のもとになってるエメラルドの仏像などたくさんの豪華な仏様がいはった。回廊にはカンボジア版ラーマーヤナ「リアムケー」が描かれてた。アンコールワットのものを復元したそうや。ノロドム王の騎馬像やきれいにお供え物がされた小さな祠があったり、睡蓮や花々の鉢が置かれて、庭園のような雰囲気もあった。シルバーパゴダの裏側には、アンコールワットのミニチュアもあった。敷地内にはいろんな建物がにょきにょき建ってる。ひと際大きくそびえてる白い仏塔は、スラマリット王のストゥーパ。ストゥーパはインドが起源のお墓のことで、日本の「卒塔婆(そとば)」のもとにもなってる。王家式典の館では、ちょうど仏様に捧げる音楽が演奏されていた。カンボジアの伝統楽器による宮廷音楽の合奏のようやった。竹の木琴「ロニアット・アエック」、環状ゴング「コーン・トム」、両面太鼓「ソンポー」かな。澄んだ音色が魅力的やった。シルバーパゴダでの伝統音楽の演奏(動画)カンボジアのこと続きます。今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月18日
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プノンペンのシルバーパゴダで、仏様に捧げる音楽が演奏されていた。カンボジアの伝統楽器による宮廷音楽の合奏のようやった。竹の木琴「ロニアット・アエック」、環状ゴング「コーン・トム」、両面太鼓「ソンポー」かな。澄んだ音色が魅力的やった。今日のラッキーくじは、ラッキーサーチが5ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月17日
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今日は世田谷ボロ市の最終日。12月に行った時、帯も着物も1枚500円やったのに味を占めて、今回は暗くなる前に出かけた。ボロ市は曜日に関係なく、毎年12月15、16日と1月15、16日に開催される。最終日やから、着物でも正絹のええのはあんまり残ってへん。でも、残り福はある。まず目に留まったのが、華やかな献上博多帯。深紅の地に黄色と銀色で大胆に独鈷文が入ってる。これが1000円。「献上博多」っていわれるのは、この独鈷文や華皿文が入ってるものを指すそうや。ほとんど使われてへんものみたいやったし、博多帯は前から欲しかったのでさっそく買うた。別の露天で帯500円均一のなかから、目ぼしいもんを探す。広げてみんと柄や傷み具合がわからへんので、なかなか大変な作業。金糸を使うて細かく織ってある豪華な模様の帯は、ハワイへのおみやげに。傷みがあるけど、テーブルランナーなどには使うてもらえそう。自分用には、綿の生地で仕立てた名古屋帯。赤茶色の地に染め残した白と茶色と黒で古代ローマのような変った模様が連なってる。持ってる着物は織りのもんが多いので、こんな帯が好き。これは、ほとんど傷みがなかった。最後に、着物が1枚500円均一の露天へ。小豆色の地に更紗のような柄の羽織をみつけた。ほどいて布にして使うてもええかなと思うたんやけど、仕付けもついたままのきれいなお品。よう見ると2か所ほど虫くいの跡があったけど、このまま羽織として着られそう。もう一つは、濃紺地に茶色の縞が入った野良半纏。傷んでる部分も多いけど、裏の藍色の格子柄の布もしっかりしてる。これは、ほどいてきれいに洗うて、古布として使えそう。最後やからと2枚で800円にしてくれはった。露天商としては、たたむのもめんどうやから、できるだけ売ってしまいたいようやった。今回のボロ市では12月の分とあわせて、小紋、羽織、半纏が1枚ずつ、帯が5本の8品で合計4300円。なかなかええ買い物ができた。着物好きの若い子もようけ探しに来てた。12月に来たら、成人式の着物一式が5000円ほどで揃うかもしてん。安い露天の売り子さんは、アルバイトのお兄ちゃんがほとんどなので、質問してもわからんことが多い。ある程度着物のことがわかる人やないと困るかもなあ。でも、自分が気に入ったと思うもんやった、それでええんかもしれん。今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月16日
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今日は新国立劇場でプッチーニのオペラ「蝶々夫人」。昨日バックステージツアーに参加してきたばっかりやから、楽しみ。エントランスのウェルカムフラワーはあんまりお正月っぽくも蝶々さんらしくもなかった。キャストは蝶々夫人:カリーネ・ババジャニアンピンカートン:マッシミリアーノ・ピサピアシャープレス:アレス・イェニススズキ:大林 智子 ゴロー:松浦 健ボンゾ:島村 武男 神官:龍 進一郎ヤマドリ:工藤 博 ケート:山下牧子合唱:新国立劇場合唱団管弦楽:東京交響楽団指 揮:カルロ・モンタナーロ演 出:栗山 民也芸術監督:若杉 弘カリーネ・ババジャニアンさんはアルメニア出身。海外で何度も蝶々さん役をしてはるけど、日本では始めてのようや。Karine Babajanyan海外での蝶々さんの写真を見ると、着物ドレスみたいなのを着てはる。今回のようにちゃんと帯を締めて着付けしはるんは初めてなんとちゃうかなあ。声の迫力はもひとつやったけど、とっても可憐な蝶々さん。ベッキーが花嫁さんになったみたい。そやから、15歳でピンカートンと出会い、18歳で自害するという設定が違和感なく観ていられた。立つ時に外股やったり、おじぎするとき腰から曲がってなかったりと気になるとこもあったけど。蝶々さんは長崎大村の出身って歌詞に出てくる。プッチーニは相当情報収集して、このオペラを作ったんやなあ。旋律の中に、「さくらさくら」「越後獅子」「お江戸日本橋」なども出てきてた。もったいないことに、楽しみにしてた合唱のコーラスのところは記憶にない。あまりにも気持ちよくてうとうとしてしもたようや。バックステージツアーで楽しみにしてた星条旗がはためくところも、3階席からは見ることができんかった。華やかな舞台の裏側では、こんなことあんなことが進行してるんやろうなと、想像することができておもしろかった。今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月15日
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今日は新国立劇場オペラパレスのバックステージツアーに参加してきた。事前にネットで申し込む。参加費は500円。20人ほどが来てはった。「ツアー参加者タグ」のプレートを首から下げ、舞台を傷つけないように靴を白いスニーカーに履きかえる。舞台の上から客席を撮る以外は撮影禁止などの注意事項を最初に説明された。ホワイエから客席に入り、1階の中央ブロックの真ん中、一般的には一番ええといわれる席に座って舞台を眺める。こんな席に座って観たことないけど、さすがに全体が見渡せる。その席がええかは、好みやそうで、歌手の息づかいまで感じたければ前のほう。音でいえば、4階も管楽器が直接ストーンとくる席やそうや。バルコニーも臨場感が味わえる。説明してくれはるのは、営業部の小山さんと舞台からの客席。そのほかに舞台をやってはるトウさんも含め総勢5名でのご案内。新国立劇場の特徴は、客席のイス、壁、天井すべてが木でできてることやそうや。そうするのは消防法の関係でむずかしいらしい。まるでバイオリンの中におるような音響効果がある。舞台は「プロセニアム」といわれる額縁形式。舞台から1階客席最後列まで約30m。これは歌手から客席が見えて、心理的に歌いいやすい距離やそうや。最前列前にあるオーケストラピットに移動。オーケストラピットは固定で、床面が上下に動いて深さを2.65mまで変えられる。浅いと音が直接的で硬く、ワーグナーなどドイツものは深めにしてやわらかく聞こえるようにするんやそうや。この高さを決めるのは指揮者。譜面灯の配線はすべて床に潜らせるようになってる。指揮台の正面にはカメラが2台付けてあって、指揮者の動きが舞台の奥のからでも見られるように、モニター数台で映像が流れる。2台あるのは、万が一のことを考えて2系統あるからやねんて。指揮者の譜面を照らすのは、高い天井にあるライトでこれも2系統備わってる。次に下手側から楽屋へ移動。舞台に一番近い所にある部屋は男女それぞれの個室のトイレやった。緊急時対応やそうや。その次に近いのが、指揮者の楽屋。個室の楽屋にはトイレ、シャワー、応接セット、窓があってビジネスホテルみたいやそうや。今は、舞台の最中で使うてはるから、中は見ることができへんかった。楽屋Aは、シャープレス役の人、Bは蝶々夫人、Cはピンカートンやった。この順番決めるのも大変そうやな。個室の楽屋で豪華なのは、大阪のいずみホールやシンフォニー、東京やとカザルスホールなんやて。発声室が2つもあった。声の調子を整えるために、この発声室を使うのは日本人が多いそうや。外国の人は廊下を歩きながらや、個室の楽屋のドアをわざと開けたままで声を出しはることが多いねんて。洗濯室、衣装室、メイク、かつら、救護室なども大きい。トレーナーという部屋は、バレエのマッサージに使うそうや。伝言板のようなホワイトボードに、アンコールの登場のしかたや、合唱指揮の三澤さんの感想などが書かれてるのもおもしろかった。楽屋は客席の下に当たる部分にぐるっと取り巻いてある。上手側舞台にやってきた。オペラパレスには、主舞台の両袖と奥に舞台と同じぐらいの面積のスペースがあって、なんと舞台が4面もある。左右の舞台は2、3分で自動的にスライドさせることができて、場面転換が速やかにできる。このときは、次の公演「こうもり」の準備にも使われてた。舞台のセットは木を使うことが多いそうや。軽くて、すばやくセッティングや回収ができるからやそうや。いよいよ主舞台へ。想像してたより小さく感じた。1階2階の客席は、人の表情までわかるぐらいよう見える。居眠りしてるとばれてるんやなあ。蝶々夫人の舞台は、演出の栗山さんがアメリカから支配されている世界をイメージしてつくりはったそうや。舞台の上のほうに星条旗は扇風機はためかせてるねんて。舞台の前方には、プロンプターボックスの開口部があった。ものすごく小さな座っただけできゅうきゅうの大きさ。紙吹雪が降ってきたりもするそうや。プロンプター経験者が舞台監督になっていったりするねんて。奥舞台のさらに奥に組み立て場があって、外から搬入した舞台装置を組み立てる場所。その横のエレベーターで地下3階に降りると、そこは奈落。主舞台の真下にぽっかりと大きな空間が口を開けてる。工事現場のような雰囲気で、一人では来たくないなあ。バレエの公演用の床のパネルもあった。2畳ほどの大きさの板にウレタンの丸い緩衝材がかくさんついてる。その上にリノリウムのシートを敷くんやそうや。衣装の早替わり用の移動式衣裳部屋のようなものもおもしろかった。最後にまた客席に座って、記念のボールペンをもろて、アンケートを記入した。1時間半の予定やったけど、少し延びた。それでも短かったぐらいや。15日に「蝶々夫人」を観るのが、とっても楽しみ。バックステージツアー遅いお昼をパークハイアット東京のデリカテッセンで食べえた。サンドイッチセットはローストビーフのサンドイッチやってんけど、作り置きでぃてたからかトマトのお汁が出てもひとつやった。お隣の外人さんは、サンドイッチをナイフとフォークで食べてはった。私のように齧りつくんはお行儀が悪いんかなあ。奥には、オリーブオイルとビネガーの試飲コーナーがあった。本物のバスサミコ酢はおいしいなあ。新宿から横浜まで、湘南新宿ライン特別快速に乗ったら25分で着いてしもた。早いなあ。そごう美術館でやってる「白洲次郎と白洲正子展」が目的。私は白洲正子さんにずっとあこがれてる。そやけど、二人の住まいやった武相荘に行くのは抵抗がある。そういうふうに見せられるのを、白洲さんが望んでいるようにはどうしても思えへん。そやけど今回の展覧会では、白洲さんが愛用してはった麦藁手の食器や蹲(うずくまる)、法隆寺や中尊寺伝来の金剛鈴の実物を観ることができてうれしかった。食卓が再現してあるのもおもしろかった。黒田辰秋さんのお重に入ったおせちや、ぐじの塩焼き、ラムの炭火焼、イチゴのショートケーキなど。白洲次郎の残しはった言葉にも感心した。「絶対の信頼は、信じられた側の負けに決まってる」「一緒にいないこと。それが夫婦円満の秘訣だ」「遺言書 一 葬式無用 一戒名無用」しょうがないんやろうけど、信楽などの壺に活けた椿などが造花やったのも残念。どうせ造花なら薬師寺の紙のお花でも使いはったらええのになあ。白洲次郎と白洲正子展今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月14日
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今日は浅草。先週は冷たい雨やったけど、ええお天気やった。仲見世には新春浅草歌舞伎役者名と正月飾りが付けられてた。外国の人はちょっと減ったかもしれんけど、すごい人出やった。新春浅草歌舞伎の第一部の外題は、お年玉〈年始ご挨拶〉一、一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり) 曲 舞 奥 殿 一條大蔵卿:市川亀治郎 常盤御前:中村七之助 吉岡鬼次郎:中村勘太郎 女房お京:尾上松 也 八剣勘解由:中村亀 鶴 播磨大掾広盛:市川男女蔵二、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも) 僧智籌実は土蜘の精:中村勘太郎 平井保昌:中村亀 鶴 源頼光:尾上松 也 侍女胡蝶:中村七之助お年玉は、亀治郎さん。今回はちゃんと間におうた。獅童さんは、離党届を出して新橋へ、愛之助さんは大阪に帰ってしもたけど、松也さんが新たに加わりとメンバー紹介。菊池寛の言葉を引いて、演劇は「劇(はげ)しく演じる」ものやと。テレビ、映画、演劇と比べて、演劇は舞台と客席が一つになれることが大きな魅力と言うてくれてはった。「すみからすみ までずずずいっと」のご挨拶では、会場中に気を飛ばしはったようで、最後にすべての座席を見まわしてくてはった。一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)は昨年1月に、吉右衛門、福助さんのを観た。その時は、「檜垣(ひがき)」と「奥殿(おくでん)」やったけど、今回は「曲舞(くせまい)」と「奥殿(おくでん)」。「曲舞」がおもしろかった。阿呆を作ってる大蔵卿が「靱猿(うつぼざる)」を披露する。一緒に舞うふりをしながら隙をみて斬りかかろうする播磨大掾広盛(はりまのだいじょうひろもり)と八剣勘解由(やつるぎかげゆ)を、うまくあしらいながら踊りはる。バイオリンのケースみたいなのを持ってると思うたら、それが靱(うつぼ)で矢を入れて背負う入れ物のことやった。亀治郎さんは、踊りもお上手や。でも、「奥殿」はなかなか吉右衛門にはかなわんなあ。「土蜘」は河竹黙阿弥作の舞踊劇。勘太郎さん、前シテの僧 智籌は、ものすごく凄みが出て迫力があった。クモの巣(千筋の糸)を投げつけるのもかっこよかった。後シテの土蜘の精のほうが隈取を描いてはるんやけど、前シテほどの凄みはなかった。それにしても、勘太郎さんはすごい。二枚目も三枚目もなんでもこなして、いつかお父さんの勘三郎さんを超える役者さんになりはるんとちゃうかなあ。愛之助さんも仁左衛門さんに並ぶような役者さんになるのではと思うてる。浅草公会堂の入り口の前に、大衆芸能の振興に貢献した芸能人の功績を称えるため、芸能人の手型コーナーがあって、「スターの広場」っていう名前がついてるそうや。仁左衛門さん(孝夫さんのとき)と勘三郎さん(勘九郎さんのとき)の手形もあった。お二人の性格を表してるような手型やなあ。浅草寺の観音様にお参りして帰った。今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月13日
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プノンペンの朝のお散歩を楽しんだとこまで書いた。12月25日から30日まで行ってたカンボジアの続き。プノンペンホテルに戻って、チェックアウト。9時半にガイドのジー(YI)さんとロビーで落ち合うた。この日の観光スケジュールに王宮があて、膝が見える短パンやミニスカート、タンクトップやノースリーブでは入ることができない。ちょっとだけ腕にかかるフレンチスリーブの服ならだいじょうぶやろうと思うて着てたら、ジーさんから上に何か着なければというチェックが入った。あわてて荷物を開けて、別の服に着替えた。車はまたカムリ。荷物も積み込んで出発。週に1本しか列車が来ないプノンペン駅を見ながら左折。経済大学を過ぎ、ワット・プノンのロータリーを越えると、トンレサップ河沿いのシソワット・キー通りに出るとカフェやレストアン、ホテルが軒を連ねてる。10分ほどで王宮に到着。ジーさんが入場チケットを買うてくれて、入口からは王宮の日本語ガイドさんにバトンタッチ。カンボジアの歴史はややこしい。簡単におさらいをしてみる。今のカンボジアの元となっているクメール王朝の時代には、現在のタイ東北部、ラオスやベトナムの一部を含んでインドシナ半島の大部分を領土としてた。13世紀にはいるとシャム(現在のタイ)のアユタヤ朝に侵攻され、王都アンコールが没落する。その後、シャムとベトナムの干渉で、国内は混乱が続いてた。1863年ノロドム王のときに、フランスに援助を求め、フランスの保護国になった。1866年に首都をプノンペンに遷都し、ここに木造の王宮が建てられた。1919年シソワット王の時代にフランス人建築家によって再建されたのが、今の王宮。日本でいうと大正8年のこと。1953年シアヌーク王の尽力によって、フランスから独立しカンボジア王国となる。その後も、内戦、ポル・ポト政権、ベトナム軍介入と混乱が続き、シアヌーク国王を国家元首とする新生「カンボジア王国」ができたのが1993年。2004年にシアヌーク国王と6番目の妃の長男ノロドム・シハモニ殿下が即位して、今この王宮に住んではる。まずは一番立派な建物、即位殿へ。ここで戴冠式や国王誕生日、外交使節との謁見などの重要な行事が執り行われるそうや。建物の内部は撮影禁止。中はゴージャスで金ぴかやったような気がする。尖塔には4面の仏頭がついてる。即位殿のテラスから奥に見えたのが、王室の住居。右のほうに旗が揚がってるので、王様はいはるみたいやった。横には、立派なゾウ舎もあった。通りに面したところにあるチャン・チャーヤの館では、ダンスホールとして使われたり、王様がスピーチをしたり、晩餐会の会場になったりする。宝庫には、冠、聖剣、槍や金や銀できた装飾品が飾られてる。かぼちゃの置物がいくつもあったのがおもしろい。日本から贈られたという銀製の刀もあった。奥には妖しいマネキンが7体も並んでる。クメールの女性の盛装で、日曜日は赤、月曜日がオレンジなど色で曜日を表すことになっているそうや。この日は金曜日で、王宮ガイドさんの上着も金曜日の色の青やった。シアヌーク殿下の時は、大きな宴会ホールで食事をされていたそうやけど、今の王様は独身やので住居で召し上がるらしい。国王の執務室の屋根には王家の紋章がついてた。その前にある白い建物は、ナポレオン3世の館。ナポレオン3世が妻ユージーヌ王妃のためにエジプトに建てたものを、王妃がカンボジアのノロドム王に寄贈し、王宮に移築されたものやそうや。現在は絵や写真などを展示する目的で使われているそうやけど、中には入れなかった。きれいな透かし扉を通るってシルバーパゴダ(銀寺)に向かう。カンボジアのこと続きます。今日のラッキーくじは、ラッキーサーチが5ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月12日
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今日は、歌舞伎会特別会員になって初めてのチケット発売日。楽に電話が通じると思うたら、大間違い。10時から何度かかけて、電話がつながったのが5時をまわってた。希望の席は、一日分しか残ってなかった。オペレーターの人に聞いたら、さよなら公演になってチケットが取りにくくなってるそうや。昨日は、家に始めてファックスがついた。今どきファクシミリがない家も珍しいかもしれん。 なくてもなんとかなってたんやけど、使うてた電話機の留守電がうまく録音できんようになったので、買い換えるならファックス付きもええかなあと。近所のコジマ電気で見たら、初売りでサンヨーのSFXD200Wが9,980円やった。プラチナ・ラインに加入するとさらに2,000円も安くなった。マイラインへの登録料が840円かかるらしいけど。それでも実質8,820円。ファックスはごっついかと思うてたけど、どんどん薄く小さくなって値段も安くなってるんやなあ。メーカーさんは大変や。12月25日から30日まで行ってたカンボジアの続き。プノンペンの猥雑とした下町をぶらぶらしてるところまで書いた。プノンペンの街の朝のお散歩の続き。三輪バイクのバナナ売りのおじさん、器用にぎょうさんのバナナを積んではる。大きなモニボン通りに出る途中に帽子をかぶった象の置物もあった。モニボン通りはプノンペン市を南北に貫くメインストリート。通りの両側にはたくさんのホテルやレストランなどが建ち並んでて、車やバイクがひっきりなしに走ってる。プノンペンホテルもこの通りに面してて、北の端にはフランス大使館がある。ロータリーにある公園には犬の立ち入り禁止看板があった。右手の全幅700mの大きなトンレサップ河に架かってる橋が、日本カンボジア友好橋(チュロイチョンワー橋)。もともと1966年に日本の協力でできた橋やったんやけど、内戦のときに爆破されてしもた。それを2005年に復興したのが今の橋。橋の途中に両国の国旗と説明が書かれたプレートがついてた。トンレサップ河はこのちょっと先でメコン川と合流する。外務省 カンボジアの復興は“日本橋”からそろそろガイドさんとの待ち合わせの時間が近づいてきた。さっきのロータリーのところに、銃撲滅モニュメントがあった。内戦後も街中にあふれる銃器を没収して熔かして造られたものらしい。モニボン通りをホテルまで戻った。この朝の散歩のことが、今回のカンボジアの旅でとっても印象に残ってる。カンボジアのこと続きます。今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月11日
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プノンペンの街を、朝のお散歩。12月25日から30日まで行ってたカンボジアの続き。プノンペンホテルのなかなかおいしい朝ごはんを食べたとこまで書いた。プノンペンホテルの裏口には警備の人がいつもいはる。すぐ裏の通りは、プノンペンでも有名なゲストハウス(安宿)やツアーデスク、パブ、食堂が立ち並んでて、ボンコック湖東岸やのでレイクサイドと呼ばれる地域。1泊3ドルぐらいから泊まれるところもあるらしい。電信柱からのタコ足配線がものすごい。ホテルの部屋から見えてたモスクは立派やけどぽつんとこれだけ建ってる。壊れかけた壁にきれいな絵が描いてあると思うたら、Lake Side Guest Houseなどの宣伝やった。道の両側にはいろんなゲストハウスが並んでて、カンボジアの万能布クロマーが干されてる。どんどん奥に入っていくと地元の人の生活している場所になってきた。お肉は塊のまま吊るされて、野菜はきゅうり、カリフラワー、インゲン豆のようなの、空心菜、なす?、もやしなど。別の店では、竹かごに入った鶏肉の横に川魚、後ろには野菜を一一緒に並べて売ってる。細い路地に倉庫みたいなところがあって、子どもたちが遊んでた。クリスマスの翌日やったから、サンタの帽子を持ってる。写真を取らせてもろた。ここは孤児院やたのかなあ。でも、みんなとってもイキイキしてるように見えた。カンボジアのこと続きます。今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月10日
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冷たい雨のなか、、今日は浅草公会堂で新春浅草歌舞伎。若手の人が中心に演じる舞台。新春浅草歌舞伎の第二部の外題は、お年玉〈年始ご挨拶〉一、一本刀土俵入(いっぽんがたなどひょういり) 駒形茂兵衛:中村勘太郎 波一里儀十:市川男女蔵 船印彫師辰三郎:尾上松 也 堀下根吉:中村亀 鶴 お蔦:市川亀治郎二、京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ) 白拍子花子:中村七之助 所化:市川亀治郎 所化:尾上松 也お年玉のご挨拶は、男女蔵さんやったはず。私は遅刻して観そびれた。「一本刀土俵入」は、昨年新橋演舞場の五月大歌舞伎で観た演目。吉右衛門の茂兵衛、芝雀さんのお蔦より、今日の勘太郎さん、亀治郎さんのほうが私は好きや。亀治郎さんの歌う「越中おわら節」が、切なくなるほどよかった。ほんまになんでもできてしまう人やなあ。「京鹿子娘道成寺」はこの1年で何べん観たことか。七之助さんの白拍子花子は美しくて切れがあった。衣装も個性的やったような気がする。長唄の杵屋巳津也さんの唄にも聞きほれてた。亀治郎さんが所化さんをしてはんのもうれしい。途中で中村屋さんの手拭いまきもやってはった。元気で活気のある楽しい歌舞伎やった。今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月09日
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今日も歌舞伎座。今週は3つも歌舞伎の予定があるので忙しい。歌舞伎座のロビーには、立派な鏡餅、大凧に羽子板、紅白の繭玉などが飾られ、ててとても華やか。凧には「寿 己丑歳」って書かれてる。歌舞伎座さよなら公演 壽初春大歌舞伎昼の部の外題は、一、祝初春式三番叟(いわうはるしきさんばそう) 翁:富十郎 千歳:松 緑 千歳;菊之助 後見:松 江 後見:錦之助 三番叟:梅 玉二、平家女護島 俊寛(しゅんかん) 俊寛僧都:幸四郎 海女千鳥:芝 雀 丹波少将成経:染五郎 平判官康頼:歌 六 瀬尾太郎兼康:彦三郎 丹左衛門尉基康:梅 玉三、花街模様薊色縫 十六夜清心(いざよいせいしん) 清心:菊五郎 十六夜:時 蔵 恋塚求女:梅 枝 船頭三次:歌 昇 俳諧師白蓮実は大寺正兵衛:吉右衛門四、鷺娘(さぎむすめ) 鷺の精:玉三郎「三番叟」は、2007年吉例顔見世大歌舞伎のときに梅玉さん、孝太郎さんの「種蒔三番叟(たねまきさんばそう)」を観てる。今回はお正月だけあって、ずっと厳かやった。「俊寛」は、お正月の舞台にはにはちょっとしんきくさいように思うた。歌舞伎座では、さよなら公演が16ヶ月間続くので、いろいろ割り振りがあるんやろうけど。6日行った三井記念美術館に、長次郎作の黒楽茶碗「俊寛」が展示されてた。千利休が薩摩の門人に、長次郎の茶碗を三個送ったところ、一つを残して二つを送り返してきたので、利休が「俊寛」と名づけたお茶碗やそうや。「十六夜清心」は稲瀬川百本杭の場だけやったから、宙ぶらりんな感じがした。鎌倉極楽寺の僧清心は、女郎十六夜との仲を女犯の罪に問われて追放される。清心の子を宿したため、廓を抜け出してきた十六夜は、清心と会って二人で入水心中をはかる。でも、十六夜は、俳諧師白蓮(はくれん)の白魚船に救われる。清心も、漁師の息子のため浮かんでしまい死にきれない。清心は、通りかかった寺小姓を十六夜の弟とは知らず金ゆえに殺してしまう。「今日十六夜が身を投げたも、またこの若衆の金を取り、殺したことを知ったのは、お月様とおればかり」「人間わずか五十年、首尾よくいって十年か二十年が関の山。つづれを纏う身の上でも金さえあれば出きる楽しみ」「同じことならあのように騒いで暮らすが人の徳」「一人殺すも千人殺すも、取られる首はたったひとつ」「こいつァめったに死なれぬわえ」と悪党になってしまう。菊五郎さんの清心も、時蔵さんの十六夜も、吉右衛門さん、歌昇さん、梅枝さんもぴったりのお役で、迫力満点やった。でも今の世相を考えると、お正月にはどうかなあ。最後は、玉三郎さんの鷺娘。これは、うっとりと見惚れてた。3階の東袖のお席やったから、衣装の引き抜きの様子もよう見えておもしろかった。黒地に雪華模様は金糸と銀糸でぼってり刺繍されてる帯。ええなあ、欲しいなあ。終わってから急いで一階の舞台まで行って、雪の紙吹雪を少しもろてきた。真ん中へんにあったのやから、玉三郎さんに振りかかった雪かもしれん。その後、六本木ヒルズへ。森美術館開館でやってる「チャロー!インディア:インド美術の新時代」を最初に観た。「チャロー」っていうのは、ヒンディー語で「行こう」っていう意味やそうや。インドを拠点に活躍する27組のアーティストによるインド現代美術の「今」を探る展覧会。ムンバイの街の移り変わりをテーマにした作品もあった。11月末にテロがあったけど、今はどうなってるんやろうなあ。最後にこれからのインドを表す言葉を何人かの人が書いてはるコーナーがあったんやけど、明るいものは少なかったようや。インドという国は歴史がありすぎて、大きすぎてまるで巨象のように身動きしにくいんやろうなあ。ブラジルのアート「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展のほうが明るくて楽しくておもしろかった。チャロー!インディア:インド美術の新時代夕暮れ時になってきたので、屋上展望台の「東京スカイデッキ」に上った。東京の夜景は冬がきれいや。でも寒かった。最後に、森アーツセンターギャラリーでやってる「ゴールド展~その輝きのすべて~」へ。ニューヨークにあるアメリカ自然史博物館が、ヒューストン自然科学博物館と共同で企画して、2006年に開催した「ゴールド展」を日本に持ってきたものやそうや。これも、もひとつやったなあ。上野の国立科学博物館で秋にやってた「金GOLD 黄金の国ジパングとエル・ドラード展」のほうがおもしろかったので、比較してしまうんやけど。カルティエやティファニーの宝飾品は目の保養になった。ゴールド展~その輝きのすべて~今日のラッキーくじは、Infoseekが1ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月08日
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今日は七草。6時に出勤するだんな様に合わせて、4時半からお粥を作り始めた。「唐土(とうど)の鳥と 日本の鳥が 境の橋を 渡らぬさきに ななくさなずなで ホーホーよ」と祝い歌を歌いながら七草を刻む。おせち料理は作ったことがないけど、この七草だけは欠かさず続けてる。このおかげで元気でいられるんかもしれん。ななぐさのおかいさんと祝い歌12月25日から30日まで行ってたカンボジアの続き。カンボジアに入国して、プノンペンホテルに泊まったとこまで書いた。朝起きて窓から外を眺める。半分は建物でふさがってるけど、残りの半分からボンコック湖とそのほとりにあるモスクが見えた。ボンコック湖は90ヘクタールほどの湖やけど、埋め立てて新都市を開発する計画が進んでるそうや。7時過ぎ、朝ごはんを食べにホテルのレストランへ。シースルーのエレベーターから、中庭のプールが見えた。このホテルには、カジノや日本料理店などもあった。朝ごはんはなかなか豪華。その場でオムレツや汁麺を作ってくれるコーナーもあった。女性のコックさんが作ってくれたオムレツはとってもおいしかった。だんな様は、そのほかにハム、ソーセージ、ベーコン、シューマイ、バイチャー( 炒飯)、ミーチャー(焼きそば)など山盛り。私のお皿の左手前にあるのが、バーイサイッモアンっていう鶏肉のせご飯。長粒のインディカ米のご飯の上に、炭火で焼いた鶏肉とトマト、きゅうりをのせて、甘酸っぱいタレをかける。この鶏、味が濃くって炭火でいい香りがついてとってもおいしかった。右奥のは白粥。薬味がいろいろあった。フルーツは、ザボン、パイナップル、ジャックフルーツ。フルーツケーキに、バナナケーキ、ドーナツ。ヌードルコーナーでは、小麦の麺を選んで、クイティウのミー版を作ってもろた。豚肉、つみれのようなの、もやし、春菊入り。このスープはちょっと甘め。カンボジアでは、甘い味が好まれるみたいや。ここのホテルの朝ごはんはレベルが高くて、シュムリアップのホテルのよりおいしいかった。ロビーには500リエル紙幣(Riel 500) で作った花が飾ってあった。500リエルは0.125US$やから、10円ぐらい。この後、お散歩に出かけた。一番下の写真は、その時であった地元の子どもたち。動いてないミシンの上に座って遊んでる。奥にお母さんがいはって、ニコニコしてた。カンボジアのこと続きます。今日のラッキーくじは、ラッキーサーチが両方ハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月07日
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今年の初歌舞伎座に行ってきた。その前に、毎年この時期にだけ公開しはる円山応挙の国宝「雪松図屏風」を観に、日本橋の三井記念美術館へ。墨と金泥と紙の白色だけで雪のなかに立つ松を描いてはる。屏風の前に立つと、雪の庭で大きな松を見上げているような感じがする。清清しい気分になった。新しく重要文化財に指定された54の能面(うち4面は以前から指定)も展示されてた。こっちは期待してへんかってんけど、豊かな表情に魅了された。三番叟や翁の面は、韓国の河回別神グッ仮面劇の仮面とよう似てる。 青筋をたててたり、眉間にしわを寄せてたり、表情豊かなお面が多いことにもおどろいた。「旧金剛宗家伝来能面」54面の重要文化財新指定記念 寿ぎと幽玄の美―国宝雪松図と能面― 歌舞伎座はお正月ムード満点。大きな門松も立てられてた。歌舞伎座さよなら公演 壽初春大歌舞伎夜の部の外題は、一、壽曽我対面(ことぶきそがのたいめん) 曽我五郎:吉右衛門 曽我十郎:菊五郎 小林妹舞鶴:魁 春 近江小藤太:染五郎 八幡三郎:松 緑 化粧坂少将:菊之助 梶原景時:錦 吾 梶原景高:亀 蔵 大磯の虎:芝 雀 鬼王新左衛門:梅 玉 工藤祐経:幸四郎二、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし) 小姓弥生後に獅子の精:勘三郎 胡蝶の精:千之助 胡蝶の精:玉太郎 局吉野:歌 江 老女飛鳥井:吉之丞 用人関口十太夫:高麗蔵 家老渋井五左衛門:友右衛門三、鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ) 猿源氏:勘三郎 海老名なあみだぶつ:彌十郎 博労六郎左衛門:染五郎 庭男実は藪熊次郎太:亀 蔵 亭主:東 蔵 傾城蛍火実は丹鶴城の姫:玉三郎壽曽我対面は、昨年の松本白鸚追善二月大歌舞伎でも観てる。この時の三津五郎さんの曽我五郎もよかったけど、吉右衛門さんのもすごい。お歴々が出てはって、豪華で華やかなな舞台やった。春興鏡獅子も同じ二月大歌舞伎で染五郎さんが踊ってはった。私は今回の勘三郎さんのほうが好きや。お扇子の扱いにはちょっとハラハラすることもあったけど、表情豊かでダイナミックでかっこよかった。胡蝶の精を演じてはった千之助くんは、孝太郎さんの息子さん、ということは仁左衛門のお孫さん。中村松江のさんの長男玉太郎くんと一緒やった。お上手なほうが千之助くんやろうな。8歳とは思えないほどしっかりした踊りで、流し目が色っぽかった。将来が楽しみ。最後は「鰯賣戀曳網」。三島由紀夫が29歳の時に書きはったそうや。伊勢阿漕ケ浦の鰯売り猿源氏が高名な遊女(傾城)蛍火に一目ぼれし、父の海老名なあみだぶつの協力で東国の大名に扮して思いを遂げるラブストーリー。伊勢から京都の五條大橋までイワシを売りにくるって、このイワシは干したものやったんやろうか。勘三郎さんが、身振り手振りで魚尽くしの合戦のようすを語りはったり、寝言で口からでた鰯売りの呼び声に、和歌をこじつけて釈明したり、楽しい楽しい。染五郎さんが、それとはわからんようなユーモラスや役をやってはるのも似合うてた。玉三郎さんの美しさが、またおもしろみを深めてる。蛍火は、実は紀州丹鶴城の姫君やっ。十年前に天主閣から聞いた鰯売りの声の美しさに城を抜け出し追いかけたんやけど、人買にさらわれ廓に売られてしもた。その鰯売りが、猿源氏。店の庭師として忍び込んでいた紀州の家臣藪熊次郎太が、蛍火を身請けしお城に帰ろうとするけど、姫は身請けだけしてもろて、猿源氏の女房になる。勘三郎さんと玉三郎さんの「いせのくにあこぎがうらのさるげんじがイワシこえぇ~(伊勢の国に阿漕ケ浦の猿源氏が鰯かうえい)」っていう呼び声が、耳から離れへん。今日のラッキーくじは、楽天が1ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月06日
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成田からプノンペンの空港にに着いたとこまで書いた。12月25日から30日まで行ってたカンボジアのこと。プノンペン国際空港はタイとの国力の差が表れてるようにこじんまりしてる。でも清潔でクリスマスツリーも飾られてた。空港でもビザの申請ができるけど、ずいぶん並んではった。私たちは日本でビザをとって行ったので、すんなり入国できた。荷物を受け取り、外に出るとLookJTBのプレートを持ったガイドさんが来てはった。ガイドはジーさん、別にドライバーさんがいて車はトヨタのカムリ。空港からホテルまでの25分ほどの間にいろいろ教えてくれはった。プノンペンでは自転車はあまなくバイクが多いこと。ホンダなどのバイクは中古で90~100US$、新車やと200US$ ぐらいやそうや。今は車は左ハンドルしかあかんねんて。シュムリアップへの飛行機のEチケットをもろて、ホテルのチェックインをしてもろて、翌朝の待ち合わせ時間を聞いてガイドのジーさんとお別れ。お宿のプノンペンホテルは一応5つ星でAクラスなんやけど、なんや古くさい雰囲気。個人で予約すると朝食付きでダブルのルームチャージが170~200US$。ペットボトルのお水や湯沸かし、アメニティ、セキュリティーボックス、バスタブなどなんでも揃ってはいる。プノンペンの治安はよくなってきてるみたいやけど、夜に出歩くのはスリなどに遭うおそれもあるとガイドさんに聞いたので、ホテルの前にあるガソリンスタンドに併設されてるコンビニのようなスターマートにだけ行ってみた。カンボジアではUS$がどこででも使えて、1$以下のお釣りはカンボジアの通貨リエルでくれる。1$が4000リエルぐらい。肉まん(ヌンパウ)が0.4$、缶のペプシが0.45$で0.85$。1$札を出すとお釣り600りエルをくれた。ガソリンスタンドではトゥクトゥク(三輪タクシー)も給油してた。ガソリンは1リットル3000リエルぐらい。約0.75US$やから日本より少し安いぐらい。カンボジアの物価から考えるとずいぶん高い。道の反対側には食べ物の屋台が出てた。炒飯や汁麺が5000リエルやから、1.25$。欧米人のおじさんも食べてはって、おいしいよって教えてくれた。デザートも隣の屋台で売ってておいしそうやったけど、初日からお腹こわしても困るので我慢した。部屋で肉まん食べたら、ゆで卵が入っててあっさりとしてなかなかおいしかった。お風呂のお湯があんまり熱くならなくて残念。移動日で疲れたので10時半ごろには寝た。カンボジアのこと続きます。今日のラッキーくじは、ラッキーサーチが5ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月05日
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9時半ごろののぞみに乗って、昼過ぎには家に帰ってきた。いったん家に帰ったとはいえ、カンボジアと京都で10日ほども家を空けてた。心配してたベランダのハーブたちも、元気にしてた。今年の年賀状は、干支の丑の絵の千代紙をちぎって貼り付けた。昨年のねずみの折り紙より作るのが楽やった。 7年前から、年賀状にその年の体験と読んだ本でおもしろかったもんを書いている。2008年は、体験ベスト3 1.韓国河回村の仮面劇と民泊 2.マカオの世界遺産めぐり 3.平成中村座桜席での忠臣蔵本ベスト3 1.わがままなやつら エイミー・ベンダー 2.ミドルセックス ジェフリー・ユージェニデス 3.脳は奇跡を起こす ノーマン・ドイジ 昨年のは、こんなん。今日のラッキーくじは、楽天が1ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月04日
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今日は、母と一緒に歌舞伎見物。道頓堀に出て今井で遅いお昼兼晩ごはん。関西に戻ると一度は食べたいおうどん。2002年の中座の火事で焼けてしもてビルに建て直しはったそうや。きつねうどんと卵とじうどんと季節の炊き込みご飯が貝柱。おうどんはもちもちしておいしい。だしはしっかりしてるけど、ちょっと塩からかった。大阪のお味も塩が強うなったんかなあ。道頓堀 今井大阪松竹座は、ネオ・ルネッサンス様式の建築。平成9年に建て直しはったからか、エスカレーターもエレベーターも3階席まで通じててよかった。大阪松竹座 壽 初春大歌舞、夜の部の外題は。一、通し狂言 霊験亀山鉾(れいげんかめやまほこ) 亀山の仇討 序 幕 甲州石和宿棒鼻の場より 播州明石網町機屋の場まで 二幕目 駿州弥勒町丹波屋の場より 同 中島村焼場の場まで 中 幕 春寿松萬歳 三幕目 播州明石機屋の場 四幕目 江州馬渕縄手の場 大 詰 勢州亀山祭敵討の場 藤田水右衛門/隠亡の八郎兵衛:仁左衛門 丹波屋おりき/貞林尼:秀太郎 掛塚官兵衛:翫 雀 石井兵介:進之介 源之丞女房お松:孝太郎 石井源之丞/石井下部袖介:愛之助 轟金六/大岸主税:薪 車 六之進妻おなみ:吉 弥 芸者おつま:扇 雀 大岸頼母/仏作介:段四郎 藤田ト庵:我 當 萬歳:藤十郎松竹座の3等席は4200円するけど、座席がゆったりとしててイスの座り心地もよかった。仁左衛門さんの悪役がニヒルでかっこよかった。ヘビや狼が出てきたり、本水を使った立ち回りや、燃える火の中の棺おけが割れて水右衛門が現れたり、落とし穴が出てきたりとおもしろい仕掛けがぎょうさんあった。間に藤十郎さんのおめでたい舞踊が入った。4時に開演して9時10分に終演。初日やったからか、落ちた幕が客席にかぶさってきたりしてた。天井からシャワーのように降る水で、最前列の晴れ着も濡れてたみたいや。最後に仁左衛門さんたちの「本日はこれ切り」っていう切り口上もあった。初めて歌舞伎を観た母は、最後のほうはグロテスクでちょっと気持ち悪うなったてきたっていうてはった。お正月らしい時間を母と過ごせてよかった。今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月03日
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昨日は寒くて出かけんかったので、今日初詣。いつもお参りしてる空也さんのお寺、六波羅蜜寺へ。三が日は、福徳自在初稲穂を授与してくれはる。これに500円の「かっこみ(熊手)」をつけてもろた。皇服茶(おうぶくちゃ)は300円。飲むと無病息災で過ごせるという、小梅と結び昆布が入ったお茶。梅干の種はお財布に入れておくとええそうや。四条通りを歩いて大丸へ。地下にあるいづうのお店で休憩。いなり寿司1050円を二人でわけていただいた。柚子の香りが効いてておいしい。錦通りから寺町通りに入ると、マカオのアンドリューのエッグタルトがあったので、210円のを買ってその場でパクリ。本場のよりちょっと甘いけどよう似た味やった。丑年やから錦天満宮にもお参りして、神牛像をなぜさせてもろた。寺町を本能寺のほうまで行くと、竹苞書楼(ちくほうしょろう)がある。古書籍を販売するお店で、創業は宝暦元年(1751)やそうや。建物も燻し銀のようやし、手書きの年始の挨拶が渋くてかっこええ。晩ごはんは、だんな様の家族と京都ホテルオークラの地下にある中華料理「桃李」で富貴のコースをいただいた。 特製冷菜盛り合わせ ふかのひれの姿煮込み 北京ダックと揚げもの あわびの蒸し中国黒豆味噌風味 和牛サーロインと根菜の辛味炒め ロブスターのチリソース チャーシュー細切り葱汁そば 究極の杏仁豆腐昨日も今日もご馳走尽くめで、罰があたりそうやなあ。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月02日
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12月25日から行ったカンボジアのこと。お天気がよくて、機内から雲海がきれいに見えてた。私の機内食は事前にローファットミール(LFML)を予約しておいた。白身魚のトマトソースかけ、ほうれん草、袋茸、タラとカッテージチーズ、グリーンサラダ、パンとマーガリン。もひとつやったなあ。だんな様は普通の食事で、鰹だしの効いた柔らかチキンカツ重、シーフードのマリネ、魚のダンプリング 柚子風味野菜添え、フレッシュ サラダ、イタリアン ドレッシング、アップルミルクゼリー、ロール、バター。私はあまりにも物足りなかったので、余ってた普通の機内食ももろた。メインは、彩り野菜とボローニャソーセージのドリア。これも、もひとつやったなあ。デザートには、メリークリスマスとチョコで書かれたウェーハウスみたいなのがのっかってた。バンコクまでの飛行時間は7時間ぐらい。到着の1時間前にLFMLはバナナ、普通のほうはバニラとマンゴーのシャーベットが出た。予定通りバンコクのスワンナプーム国際空港に到着。12月の最初まで空港封鎖されてたので心配やったけど、そんなことなかったかのように活気に満ちてた。前バンコクに来た時は、まだこの空港が工事中でドンムアン空港やった。バンコクからプノンペンまではバンコク・エアウェイズ。JALの到着ゲートから、乗り換えのカウンターまで遠くて20分ぐらいかかった。そのうえ、チェックインする人で行列ができてて、到着してから1時間ぐらいかかってやっとチェックイン。楽天プレミアムカードのプライオリティパスを使って、コンコースCにあるLouis’Tavern CIP Loungeに入った。 アルコールも無料で、インターネットのできるPCも2台あった。ツナや野菜、ハム、チーズなどのサンドイッチやケーキ、スイカ、メロン、パパイヤなどが置いてあった。6時出発の予定が1時間遅れ。バンコク・エアウェイズは機内がきれいで、飛行時間が1時間ほどやのに機内食を出してくれる。ワイルドライスにスパイシーなココナッツポークカレー、角切りポテト野菜サラダにりんごのケーキとどれもとってもおいしかった。私の知ってるなかでは、ベスト機内食かもしれん。クマのマークもかわいい。プノンペン上空はバンコクとは違うて街の灯りが少なかった。カンボジアのこと続きます。今日のラッキーくじは、楽天が1ポイントアタリやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月02日
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あけましておめでとうございます。今年もよろしゅうおたのもうします。昨日受け取ってきた、京料理ちもとのおせちはこんなのやった。一の重 紅白なます、黒豆金箔、いくら醤油漬伊勢海老の焼いたの、鴨ロース、柚子釜入りこのわた、だし巻き卵、ヒラメの昆布〆二の重 酢はす、海老芋、梅にんじん、たけのこ、百合根、生麩、ウド、赤こんにゃくの炊いたん、さやいんげん、穴子八幡巻、海老の艶煮、和風ステーキ、まながつおの西京焼、鯛の塩焼き、丁呂木三の重 干し椎茸の含め煮、卵黄の味噌漬け、とこぶしの松かさ煮、たたきごぼう、サーモンの大根巻き金柑の甘煮、田作り、数の子、鶏の松風、蕗の煮たの、結び昆布、六方くわい、からすみ、栗きんとん朝から大変なごちそうやった。カンボジアのパームワイン(椰子の木で作ったお酒)と一緒にいただいた。とってもおいしゅうございました。今日のラッキーくじは、両方ハズレやった。1日1回のクリックで、募金ができます♪
2009年01月01日
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