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朝、テレビをつけたらキューバ風の音楽。ブエナビスタソシアルクラブっぽい。ただし、歌っているのはあの映画みたくおじいちやんではなく、とても若い声。人の目線よりやや下に設けたカメラで、キューバ(かどこか。南米だとは思う)の町並みを駆け抜けるという映像にも私の目は釘付け。まるで私が知らない町を走っているみたいで楽しいったらない!!カメラは時々ちらっと後ろ側を振り返り、ミュージシャンらしき人を映し出す。が、誰だか見覚えはない。誰だろう…。南米の人?名前とタイトルを気にしていたら「como diamante」「copa salvo」と出た。どっちが名前かわからないまま「copa salvo」で調べてみた。あったあった、ありましたよ~。それは意外にも日本のグループでした。南米音楽などをやっているとあり、CDも出てる。コパ・サルーヴォと読むんだそうで、今日聴いた「como diamante」は3月にリリースされるアルバムに入っている1曲。欲しいCDがまた増えたかな…。コパ・サルーヴォのおかげで、たっぷりの満足感で始まった1月最後の今日。夕方入った喫茶店では、「パッヘルベルのカノン」に出迎えられて、それはそれはいい気分にさせてもらいました。KAIが英会話教室に行っている間の待ち時間、週末の金曜日にはいつも1時間ほどを費やしている郊外の喫茶店。通いだしてもう3、4ヶ月ほどになるかしら。頼むのはコーヒーか紅茶。メニューを頼んだことがないのでわからないけれど、今やカフェには欠かせない“ラテ”系のものは、おそらくないだろう。それほど昔ながらの喫茶店なのだ。テーブルにはサーモンピンクの1人掛けソファで統一されていて、全部で30席ほどある。店内には会話をさまたげないような静かな音量でクラシックがかかっていて、ママさんはいつもカウンター席で新聞を読んでいる。私のいく時間帯にあまりお客はおらず、今日は他に3人ほど。それでも多い方なのだ。この時間は読書と決めてあるので、バッグには文庫本をしのばせておく。今日は『ここまでわかったボケる人ボケない人』――それを半分まで読んだ。ここにいると読書が進むので、ビジネス書だとか、内容が込み入るものはここで読むに限る。昨日買った『見仏記(いとうせいこう・みうらじゅん)』と『一日江戸人(杉浦日向子)』はお風呂で読むことに決定!!カフェとは違って、お客の年齢層がずいぶん高いこのお店。でも300円のコーヒーで、ここまでゆっくりさせてくれる場所は他に知らない。
2003年01月31日
朝早くから取材でした。倉敷でドラマのロケがあるので、終了まで密着です。主演は古谷一行さん。ご存知、金田一耕助シリーズです。14日間撮影期間があり、今日はその最終日。スタッフの睡眠時間は平均3時間ほどと聞けば、ドラマ1本撮るのも大変なんだなぁと痛感します。ほとんど撮影は終わっているため、今日はタイトルバック他、金田一耕助が歩くシーンを撮るのみ。セリフはなし。それでも丸一日です。倉敷市とその周辺何カ所かでの収録でしたが、一応「観光地」みたいな場所だったこともあり、古谷さん、いろんなところでおばちゃんたちにつかまり、「がんばってくださ~い」の合間に「息子さんにもよろしく!!」なんて声も…。なんてったって“ドラゴンアッシュ”。それにしてもおばちゃんたちにはかないませんな(笑)。お疲れだと思うのに笑顔はたやさず、握手や写真撮影に応じる姿、さすがでしたよ~!!ずっと一緒の車で行動させていただきましたが、ほーんと物静かな素敵な方でした。こんなわけで今日は音楽聴く間はありませんでした。まぁ、頭の中はドラゴンアッシュだったりするんだけどね。では、また明日――。
2003年01月30日
「雪!!」――朝起きたダンナの第一声。岡山県南で雪景色はめずらしい。うれしい。だが、寒い…。いつから降り続いていたんだろう。夜中に半身浴して雑誌を読んでいたら、どんどん湯が冷めていって、おかしいなぁとは思っていたのだ。その頃にはかなり気温下がってたんだろうなぁ。先日からセキが続いていたKAIはお腹が痛いという。えー、せっかくの雪なのに?小学生たるもの、校庭で雪合戦でワイワイやるのはジョーシキでしょうに。でもどうも調子が悪そう。またみんなからオニハハ呼ばわりされても困るので、今日は休ませることにした。「食欲はある」と朝、チーズトーストとココア、それにブルーベリージャムをたっぷり入れたヨーグルトをぺろりと平らげたKAIも、それから昼過ぎまでずっと寝ていた。薬が効いたか、本当に体が弱っていたか。夕方近くにモソモソと起き出して、納豆入りのお好み焼き作ったらおいしそうに全部食べた。そしてお絵かき――。今日は犬をテーマに万年筆で描く。うちには“上品な”パピヨンがいるが、KAIが「世界の犬」という本からモデルに選んだのは可愛い系ではなく、男らしい犬だ。 まいごのまいごのこねこちゃん あなたのおうちはどこですか♪犬といえばこの歌を思い出した。 いぬのおまわりさん こまってしまって ワンワンワワン ワンワンワワン♪KAIがまだお腹にいるとき、「毎日お腹の赤ちゃんに歌を歌っていたら、生まれた後に覚えている」という話を聞いて、実験的にやってみたことがある。もう胎動があった頃だから、妊娠5ヶ月以降だったと思う。童謡調だけではつまらないので、こぶしをきかせて演歌調でもやってみた。毎日歌ったからきっと覚えているに違いないと、期待していた。なのに、生まれてきたKAIはちっともそんなことを覚えちゃいない。ところが、KAIには生まれたときの記憶はあった。お腹の中の様子も話していた。手を組んで、あたたかいところに浮かんでいたみたいなことを2歳の時に言っていた。赤ちゃんが産まれてすぐに泣くのは、もう帰り道がわからなくなってあのあたたかいところに戻れないのが淋しいからだとも言った。細い細いトンネルの中、痛い痛いと思って通ると明るい出口が見えるんだそうな。そんな不思議な話を、2歳頃よく聞いた。今はすっかり忘れている。つまんない!!いぬのおまわりさんをかわいい声で歌うこともない。その代わり、すごい犬の絵を描く。これまた笑えます。今日、新作UPしました。
2003年01月29日
BS-iの「60minutes」という番組で、カウンターテナーの歌手が登場した。カウンターテナーと言えば、「もののけ姫」で認知度を高めたのが米良さん。それまでカウンターテナーなんて聞いたことがなかった私も、女声とは違う不思議な響きにすっかり魅了されてしまった。この日記の第一話で紹介したスラヴァも、美しいカウンターテナーである。安ワインをボトル半分空けて、かなり気持ちよくなっていた頃だったので、深夜に登場したその歌手が何という名前か聞き逃してしまった。ただ、その中でカウンターテナーが置かれている現在の立場というものがとてもよくわかった。彼はボーイソプラノとして知られていたが、変声期によって名声を失う。苦悩の末、転身したのはバリトン。だが何か違う。そんなとき出会ったマリリン・ホーンの助言を受けて、女声とは違うソプラノ=すなわちカウンターテナーの歌い手として成功を収めた。昔、オペラの世界には去勢することによって変声をさせなくする「カストラート」という人たちがいた。その音域がカウンターテナーに当てはまるのだが、現代のオペラで女性が男性役で認知されるのと違い、気持ち悪い好奇の目で見られることも多かったのだとか。神様からさずかったせっかくの美声を――と思うが、多くの人の目には、いつまでたってもゲイが特別な存在であるのと同様に映るものらしい。しかし、カウンターテナーは訓練とかそういうことではなく、選ばれた者だけに与えられる芸術のように思う。カウンターテナーへの意識は「10年後には変わる」という。ええっ、まだ10年もかかるの?と私は思う。前述のマリリン・ホーンのことを少し。マリリン・ホーンはメゾソプラノの歌手。持っているCDに2曲彼女の歌うものがあり、最初はてっきり「これこそカウンターテナー!」と思っていた。女声は細さが特徴だったりするけれど、彼女の声には太い深みがあって、私の耳には障りがいい。興味を持ったので調べてみたら、「セサミストリート」にゲスト出演して歌ったこともあるのだとか。高音は響かせることは比較的簡単だが、メゾやアルトの領域をうまく響かせることは難しい。彼女の声には憧れる。お聴きになりたい方は、ワーナーの「BEST100 CLASSICS」というシリーズにある「The ULTIMATE Opera collection」をどうぞ(今も売ってるかなぁ)。
2003年01月28日
夕方、雨がやんだのを見計らって近所のスーパーに行く。カートを押して店内に入ると、景気のいい音楽。あ、「豊年音頭」だ~。なぜに沖縄の曲?もしかして物産展?と見ると、入り口付近でサーターアンダギーを売っている。(知ってます?)沖縄風ドーナツって感じのお菓子です。(うふふ、コレおいしいんだよね。)ってことは、ミミガーとかラフテーとか沖縄お総菜でも買えるのかしら…とワクワクしてたら、アレッ?そのとなりにあるのは蒸し饅頭。そしておっちゃんが黙々とお好み焼き作ってる。何の出店なんだ、一体。ぜんぜん沖縄と関係ないじゃ~ん。だとするとあの歌はサーターアンダギーだけのため?すごいなぁ、勇気あるなぁ。豊年音頭は、KAIと一緒に行った石垣で楽しませてもらった1曲。よくわからないまま入ったライブハウスで、たまたま店に出ていたオーナーにして沖縄民謡歌手の方が演ってくれた。那覇で歌って帰ったばかり、その前も、そして翌日からもずっと別の場所でライブだというから、運が良かった。「いつもは船に乗ってる」という常連らしいおっちゃんとは話が弾み、私もライブも最高潮。フロアでは勝手に踊り出す人、手拍子する人。KAIはお店のお姉ちゃんから頭に手ぬぐいを巻かれ、ステージで踊っていた。お店の名前は「安里屋」だった、と思う。楽しかった時間を思い出すと、今年もまた“オキナワイキタイ”病が再発しそう。
2003年01月27日
椎名林檎の新アルバムがいよいよ発売。それまで待ちきれずに「茎(STEM)」を買ってしまいました。初回プレス分はCD-EXTRA仕様だというし、また私はこういうPRに弱いのです。情感たっぷり、艶っぽく歌い上げる「茎(STEM)」は、万華鏡がいくつものパターンで次々と妖しい模様を創り出しているかのようでドラマチック。ジャケットにある紅い襦袢姿の林檎と重なって、なんとも言えない色と匂いを放っております。昔、ゲルニカというのがいたけど、スタンスは似ているよね。ゲルニカの妖しさと孤高さ、あれも好きだったなぁ…。さて、今日は日曜日。どこかに行こうと思っていたけど、昨日はおそくまでこのページの大改修を行っていたので、なんだか疲れがドッ。明日締め切りと自ら表明してしまった仕事は手つかずのまま、のんびり一日を過ごしました(笑)。ちょっともったいなかったかな?
2003年01月26日
CDとか書店にない本はだいたいamazonで購入する私。今回も注文していたCDが届きましたよ~。椎名林檎とともに梱包されて来たのは、かねてから気になって仕方なかった「ちょんまげ天国」!!いやー、これがなかなかヘヴィーな世界でして、朝から繰り返して3回も聴いてしまいました。杉良太郎の歌う「ああ人生に涙あり(水戸黄門)」に始まって、銭形平次、遠山の金さん、暴れん坊将軍、必殺仕事人…と名だたる時代劇主題歌(挿入曲も)がてんこ盛りって感じ。そのほとんどが口ずさめたりするから、私って子供の頃は結構時代劇好きだったのかも。時代劇のおまけとしてでなく、こうしてひとつの作品として聴いてみると良いもんですよ。口笛でしみじみ聴かせる「大岡越前のテーマ」はなんだか泣けてくるし、「大江戸捜査網のテーマ」は壮大なシンフォニーという雰囲気。「ててご橋(子連れ狼)」は歌詞の哀しさに絶句。大五郎は苦労してんのね…。そして、最大のビックリは若林豪の歌。「花のお江戸のすごい奴」ってどんな内容だったんでしょう。なんというか、グループサウンズみたいな歌で、こりゃもう抱腹絶倒。何度聴いても笑っちゃう。ほ~ら、あなたも時代劇音楽、聴きたくなったでしょ?
2003年01月25日
昨夜の余韻がまだ残っていて、「オレの話を聞けいぇぇぇぇ~♪」と和田アキコ風のあの歌声が一日鳴り響いていた。なにしろイイのだ、クレイジーケンバンド!!BBSの方で昨日少し書いたのですが、昨夜のNHKご覧になりました?かっこよかったでしょ~(って誰に同意を求めてるんでしょ、私)。今年はぜったいきますよ、彼ら。妖しいというよりどこかインチキ臭いところとか…、それに昭和歌謡みたいな懐かしさがうまくMIXされてイイ感じなの。ゴーゴークラブが流行した時代のことはよく知らないけど、私のイメージではそういう景色が重なってみえる。エッチでクール。ことばで言うとそんな感じかなぁ。(え、違う?)クレイジーケンバンドに興奮しながら、今日は半日外で過ごしました。資料集めの日です。イラストに関する本を3冊、雑誌を2冊購入して、その後ロフトをウロウロしたもんだから重い重い!!HMVではフリーペーパーだけもらって店外へ。そして、スタバで大好きなキャラメルマキアート。ここで雑誌を開いて幸せな時間を過ごしましたよ。充実していたのかしていなかったのか。けれど家には取りかからなきゃならない仕事も山積み(…ってほどじゃないけど)。はー、今日は何時に寝られるかしら。
2003年01月24日
Jazzはあんまり聴かないけど、1枚だけなんとなく聴いていたCDがあった。思い出して引っ張り出してみた。セロニアス・モンク――。彼のことは、ピアニストであること、人気があること、有名なこと。それ以外のことは今もなにひとつ知らない。知らないまま、このCDだけは幾度となく聴いてきた。BLUE MONKはけだるいような軽妙なような…こういうJazzは好きだわ。そう私に思わせてくれた1曲。そう言えば、先月、仕事でお目にかかった中にジャズピアニストの女性がいた。彼女はNYと日本を行ったり来たりしながら勉強中とのこと。NYでは、昼は先生の元で、夜セッションをしながら実力をつけているんだとか。はじめて聴いたJazzがかなり質の高いもので、それに感動したから今の自分があるという彼女。今度は自分が誰かを感動させたいなんて言ってたっけ…。こういう人に会うと気持ちいい。Jazzを志す人は多いし、たぶんやってもやっても奥の深い世界なんだと思う。けれど、まだまだ20歳代半ば、がんばってほしいなぁと心から願ったのでした。
2003年01月23日
時代劇ブームなんだそうである。我が家もこのブームが去年の春に到来した。それまで時代劇なんて見ることのなかったKAIは、たちまちハマった。夏には太秦映画村まで出かけ、学校では殺陣を披露し、ハロウィンには悪役侍姿で英会話教室をわかせたほど。もう彼を止めることはできない。今日も学校から帰ったらすぐにCSで「桃太郎侍」を見て、続いて民放で「水戸黄門」の再放送を堪能。それも東野英治郎のやつ(知らない人も多いでしょ~)。KAIはあんまり歌を歌わないけど、水戸黄門の「人生楽ありゃ苦もあるさ~♪」だけは気がつけば口ずさんでいる。この歌、あんなに長くやってるのに飽きがこないってのはスゴイよね。ここまでくると日本の名曲。「故郷」と並べて紹介したいぐらい(笑)。さて、ここからは余談ですが…。なぜに我が家に時代劇ブームが来たかというと、それは福本清三さんという人の影響です。福本さんは東映の役者さん。斬られ斬られて出演回数2万回…“日本一の斬られ役”というフレーズで本も出ています。その方に仕事でお目にかかる機会があって、はずかしながらその時には「顔は知ってるけど名前は」というほどの時代劇音痴だった私(でも、子供の頃から時代劇でよ~く見ていた悪役さんとして気になっていたのだ)。その場にいらっしゃった他の役者さんや、福本ファンのケルビムさんから「福本さんがどれだけスゴイか」ということをさんざんレクチャーを受け、後日、本を購入して読んだら、まあ時代劇の世界のおもしろいこと!!以来、時代劇の見方が変わっちゃったのでした(詳しく知りたい方は『どこかで誰かが見ていてくれる』を読んでね)。かくしてKAIも福本ファンとなり、ストーリーはさておき「であえ、であえ~~」のシーンでは目をサラのようにしてお目当ての福ちゃん探し…。特に昔の水戸黄門は欠かせない。ウォーリーを探せみたいで、もう楽しい楽しい。人生楽ありゃ苦もあるさ――。夕方4時には、当分この歌が続くのだ。
2003年01月22日
ここ数年、いや、もっとかもしれないけど、お洒落には無頓着な人になってしまっている。髪型を3ヶ月ごとに変えていたのも過去のこと。マニキュアも塗らなくなったし、あれだけ好きだったバッグも靴も安物ですませている。洋服に至っては、近所のスーパーで5割引なんていう世界。ああ、すっかりおばさんだ~!!これじゃいかん。今年はじめに私は心に誓ったの。今年はいっぱい服買おう。ピンク×オレンジなんていう、おそろしく派手な色あわせが好きだった時代に戻ろう、と。でもね、ないのよ。この中途半端な年代に個性的な普段着をすすめてくれる店ってのが。スーツもいらない、ワンピもいらない。セーターにジーンズを脱して、普段の私をちょっと可愛くしたいだけなのに~。この世代の人たちは、一体どこで服買ってんですかね。それとも、私らには黒やベージュの無難な色しか世間は認めないんですかね。なのでつい目がいってしまうのがエスニックな洋服屋。タイとかインドとかアジアンテイストたっぷりのアイテムを組み合わせると、なんとまあ派手になること。家ではこれがフツーなんだけど、一歩外に出ると浮く浮く(笑)。でも着やすいし、可愛いし、そしてなんと言っても安いので、私はとっても気に入っているのだ。前置きが長くなっちゃったけど、今日はインド音楽を聴いてみた。そういうショップに行くとインドっぽいポップスがかかっているので、これを家でもやりたくて買ったもの。ところが、インドの服は好きだけど、インドという国をよく理解してなかった私。どこの地方の何ていう曲を選べばわからず適当に購入したら、とんでもなく正統派なのに当たってしまった!!『南インドの古歌』――それはもう瞑想の世界で、曲が変わったことさえわからないほど単調。私が思い描いていた楽しいインド・ポップスとはほど遠い。邪念を入れずに仕事に没頭するのはいいかも。今日はそう思ってかけてみたけど、あ~イライラする…。
2003年01月21日
日本語のタイトルを「私のお父さん」という。プッチーニのオペラ「ジャンニ・スキッキ」の有名なアリアだ。このオペラを観る機会はいまだないけれど、オペラガイドで内容を読むに、裕福な老人の遺言状を巡って争う中、その本人になりすまして遺言状を自分に有利に書き換えちゃう――というなんともあこぎなストーリーらしい。ところが、このアリアはそういう展開とは関係なしに実に美しい1曲なのだ。プッチーニの代表作でもあるから、「知らない」というのはただタイトルと一致しないだけで、きっと誰でも耳にしたことはあるだろう。 私の大好きなお父さん! 私とってもあの方が好きなのよ。 これからふたりで指輪を買いに行かせて…。 そうでなければ私たち、 アルノ河に身を投げるわ。 本当に心から愛しているの、 だからお父さん。お願い。とまあ、要約するとこんな内容だから、結婚式のクライマックスにはもってこいかも(私も誰かの式でやりたいのだが、結婚式とはすっかりご無沙汰…なぜかなぁ~)。マリア・カラスもキリ・テ・カナワも、そして私も――ソプラノの人ならば情感たっぷりに歌い上げるこの曲、私はサラ・ブライトマンで聴くのがお気に入り。なんて、今日は久々にクラシックネタで攻めてみました。みなさま、たまにはアリアでゆるゆる時を過ごしませんか?
2003年01月20日
ゴスペルは楽しい。そして、聴くよりも歌い手になる方が断然楽しい――。というのは、私もクワイアのひとりになってみたからエラソーに言えるのだ。一度だけなんだけどね(笑)。昨年の春のこと。地元で活躍しているゴスペルグループが4日間のワークショップを開催するというので思い切って参加してみた。ゴスペル教室と名打っているものもほとんどは、坂本九の歌をゴスペル風にして歌いますみたいな、「それ、ゴスペルじゃないじゃん!」的なものだったりするけれど、それは正真正銘のゴスペル。本場アメリカでちゃんと学んできましたという人を講師に迎え、おまけにアメリカからのゴスペル歌手を招いて教会で共演。黒い服に身を包み、1時間以上のステージをこなすという華々しいゴスペルデビューだ。英語の歌詞を10曲近く、たった3日間で覚えなきゃならないというのは確かに大変だったけど、想像以上にいい経験になった。「オー・ハッピー・ディ」ぐらいしか知らなかった私の視野は、ここで一気に広がった。歌詞の意味を理解すれば「神様!」と心の底から声が出せるし、知らず知らず体も動く。ゴスペルは楽しいっ!!でもね、まだ経験浅い私には、どんなCD選べばいいかわからないの。歌手だって大御所のマヘリア・ジャクソンって名前ぐらいしか知らないしね。いくつか買ってみた中では、今聴いている『GOSPEL IS…!』というのが一番聴きやすいかなぁ。Oh,Happy DayもAmazing GraceもSwing Low,Sweet Chariotも…比較的なじみ深いものも含まれてるし。気軽にゴスペルというなら、たぶんいいです。コレ。ほかにもこんなのいいよ、というのをご存知の方。あなたのおすすめも聞かせてくださいな。
2003年01月19日
通りを歩いていて、ふと振り返って見てしまうように、音楽にも振り向かされるものがある。気がつけば“ケツメイシ”の名前を覚えていた。あ、この曲好きだわと思ってタイトルを見ると、ケツメイシの…ってことが続いていたから、たぶん私は彼らの音楽と相性がいいんだろうな。彼らの新曲「はじまりの合図」はテンポもいいし、とても元気になれる一曲。人間その気になれば何度でもやり直せちゃうぞ~という前向きさが伝わって、ここんとこ仕事でくじけちゃってる私を奮い立たせてくれるアリガタイ歌なのだ。ひとりでコピー書いて、ひとりで経理して、ひとりで営業して(あ、これはほとんどしないけど)――の孤独なコピーライターの私は、自分で自分を叱咤激励しなくちゃ日々の仕事は成り立たない。そして、仕事で頭を使いすぎた翌日などは、元気の素ってヤツがほしくなる…。というわけで、ケツメイシよ、どうかこんな私のために歌っておくれ!!あと一息がんばんなきゃね。
2003年01月18日
朝からMTVとスペースシャワー。この前もちょっと書いたけど、またあの高宮マキが何度も何度も登場する。こうやって作品をインプットしちゃおうってわけね。フフン、こういう戦略にはひっかからないゾ――と思うのだが、ひっかかるのが私。繰り返しに弱い。キャッチフレーズに弱い。まんまとプランナーの仕掛けにハマっちゃうんだよなぁ。車のCMを見れば「あー、COLTはまじめだよ」と納得し、ビールをごくりの映像で普段飲まないメーカーの新商品を買い、コンビニではお菓子の売り文句に食指が動く…広告のプロにあるまじき!!と言う人もいるけど、こういうのに乗れる感覚ってのも必要なのよ(←人はこれをマケオシミという)。人間どこが弱いか身をもって知ってる私にまかせれば、いい広告展開ができるって(笑)。とまあ、まんまとひっかかった高宮マキ。彼女の歌う「鍵穴」は、映像とともに“色”をとても意識したものになっている。ビジュアルは、映画「アメリ」と同じような色展開していて、もしかしたら私のような人間をひきつけるために、女性に受けたこの映画を意識しているのかなと勘ぐる。 すべての花の色 すべての空の色 新しい 光の中へ…くそぅ、いかにも女性好みのフレーズ。映像、フレーズ、そしてリピート…。ま、まいりました。まいりましたとも~!!彼女の前に流れた宇多田の「COLORS」は、すっかり色あせて見えたのでした。
2003年01月17日
マリリン・モンローは、私の好きな映画女優のひとりだ。外国人なんてみんな一緒に見えるという古い人間の私は、洋画にはとても弱い。服装や髪型が変わったら、もうそれだけで誰が誰なのか判別不能になっちゃうことがあるから疲れるのだ。登場人物がやたらと多いのも苦手だ。その点、マリリン・モンローはいい。どんな映画でも彼女とひと目でわかるし、それに彼女が出演する映画はどれもこれもチャーミング!!私は基本的に恋愛モノはあんまり好きじゃないけれど、モンローのは別。コメディーもシリアスなのも、すべてOKなのだ。彼女の歌声もいい。ちょっと切なくて、古き良き時代を思わせるあの感じ…。ついつい聞き入っちゃうから、仕事のBGMには不向きなんだけどね。
2003年01月16日
感動の「第九」ライブCDが届いた。去年参加した“市民の第九”コンサートのだ。300人が歌い上げたステージである。聴いている方からは「感動した」と言われたが、隣の人は完全に音がずれていたし、半音ずれてんのに大きな声で歌う人いるし、私的には「こんなんでいいんか?」と不満も残っていた。けれど、実際のところ音響効果抜群の大ホールで、この集団の声がどんな風に聞こえたか歌っている私にはわからない。このCDだけが頼りだったのである。聴いてみた。第三楽章までは普通にオーケストラの演奏。第四楽章が合唱が入る部分だ。お?!それは意外にもちゃんとした第九だった。なんだか感動的だったりする。強弱もちゃんとついているし、素人としてはなかなかの出来映えなんじゃないかしら。半音ずれてたあの声もこうしてみれば他の声に包まれてしまってわからない(笑)。3ヶ月の練習の間、正しいドイツ語の発音だの言葉の意味だの、絞られた数々が思い出されて感慨深い。こう聴かせたいからあんな指導があったのね、と納得もできる。楽しかったなー、第九。でも…でもね…。私はやっぱり集団のひとりはイヤなの。次は独唱できるチャンスを探さなきゃ。私はこういう性格なのだ。
2003年01月15日
こんな私だが、ピアノぐらいは弾けちゃったりする。ただし、“簡単な”という条件付き(笑)。中学校1年生でやめたものだから、お子さまピアノの域は出ていない。私のピアノ人生は「ソナタ」の入り口であっけなく終了したのだ。小学校4年生の時にはピアノリサイタルで感動。ピアニストになるんだと練習に励んだ時期もあった。ただ、私は根っからの怠け者で、練習は大嫌い。向上心もゼロ。おまけに飽き性だ。ある程度ピアノが弾けるようになったら、もう興味はギターに方に向かってしまったのだ(このギターでは高校時代にバンドまで組むのだが、やっぱり練習がいやでギターを勝手に卒業。子供が生まれてからはバイオリンに独学で挑戦するが、キラキラ星が弾けたらそれで納得してしまった!!)。それが、この年になってもう一度ピアノを弾きたいと思うようになった。ところが20年あまりのブランクは指の動きを妨げ、楽譜を瞬時に読みとる力を衰えさせていた。こんなはずじゃ…。最初はバイエル程度から徐々にリハビリして、ツェルニー、ソナチネへとたどってきた道をもう一度繰り返してみた。おお、いける!!やっとシューマンの「トロイメライ」が弾けるまでに回復。本来のレベルまでリセットされた状態だから、ここからが勝負なんだよね。エリックサティの「ジムノペディ」が弾きたくて楽譜だけは手元にある。朝から練習するが、夫からは「これは一体、何が弾きたいワケ?」と冷たいことば。私だって何弾いてんのかわかんないよぅ。「ジムノペディ」って知ってました?ドラマや映画では、静かなシーンや不思議なシーンでよく登場するピアノ曲です。異端の作曲家と呼ばれるサティの代表曲で、“裸の子供たち”という意味のギリシア語にもとづいてサティが創作した造語――という説明書きがありました。私がこれをうまく弾きこなすにはもう少々時間が必要。練習嫌いで飽き性の私がいつまで続けられるか、そっちの方が問題かも。
2003年01月14日
いろんな方のHPにおじゃまする。大抵は「ランダム」で検索するんだけれど、こちらのページに足跡を残してくださった中でニックネームが気になったり、これはと思う方のところにも顔を出す。子育てに奮闘している方、パートナーを亡くされた方、老人介護、夢に向かって勉強中、外国生活をはじめた…本当に生き方というのはさまざまで、私は文章からネットの向こうの顔だけを勝手に想像している。昨日おじゃました中に、ミュージカルに興味があるという人のものがあった。観るだけでなく、ワークショップのようなものも経験された方らしいので、好奇心の旺盛さはちょっと私と似ているのかもしれない。そういえば私も…と思い出した。ミュージカルは昔むかしに1度だけ、劇団四季の人が指導してくれるというワークショップに参加したことがある。何やったか忘れたけど。ミュージカルはやるとおもろいだろうなぁと思う。でもあれだけ動いて歌えるかというと、絶対にムリだ。断言する!!劇団四季では、かなり前の「コーラスライン」と2年ほど前に「オペラ座の怪人」ぐらいは観た。あんなに有名なのに「キャッツ」を観ていないというのはいいでしょう?ロンドンかどこかで観てきた妹は、言葉はわからなくてもすごくよかったと絶賛していたけど。これら人気のミュージカルを手がけたのがアンドリュー・ロイド・ウェバーだ。彼の元妻であるサラ・ブライトマンが好きなので、彼女の歌で構成された『アンドリュー・ロイド・ウェバー・ソング』というCDをを持っている。この中にはオペラ座の怪人もキャッツもエヴィータもジーザスクライストスーパースターも、人気のミュージカルナンバーがずらりと収められていて、なかなかお得な1枚だ。その中でもやはり「メモリー」はつくづくいい曲だなぁと思う。サラはミュージカル女優として才能を開花させた女性だけれど、クラシックの「ソプラノ」としてもかなりの実力派だと私は思っている。彼女のCD『もし私がふたたび恋に落ちたら』では、メモリーはイタリア語で、しかもクラシックとして歌われている。ミュージカルのメモリーより崇高なイメージだけれど、詩の内容からしてこれほど格調高くても違和感はない。プッチーニのオペラです、と言っても信じちゃうかも。人によっては好き嫌いはあるだろうけど、私にはどちらのバージョンも切々と心に響く。そしてメモリーは名曲――これだけは確か。
2003年01月13日
ラジオで「青い花」を聴いた。今月の末頃にリリースされる姫神のアルバムに収められているらしい。沖縄らしい独特の音階を使って、美しい1曲を創りました。そんな感じのメロディーでとても心地よい。タイトルも素敵だよね。青い花――。デルフィニウム、ブルースター、ニゲラ…花屋を飾る青い花たちを想うだけで、洗練感にふわっと包まれる。あの歌はどんな歌詞だったろう。沖縄に青い花はあるんだろうか。音にばかり気を取られて、歌詞までは聞き取らなかった。残念。姫神はヒーリング系のオムニバスに収められているところをつまみ食いしたことだけで、これまで単体で聴いたことはなかった。でも、人気があるということは、たぶんいい作品がいっぱいあるんだろうねぇ。期待しちゃう。
2003年01月12日
先日ここで書いた小島麻由美を探しに、TSUTAYAに行った。あったあった!!ベスト版と昔のアルバムと2枚、ついでに遅蒔きながらorange pekoeを借りたよ。曲もヒットしたし、アルバムとしての評判も高かったorange pekoe――だけど私はまだこれを聴いていなかったのでワクワクしながらかけてみる。んーっ、んー…。確かにいい。うまいしきれいだし。でも何だろう、ソツがなさすぎるのかなぁ。変な言い方だけど“無難な”って感じがしたのね、私には。今朝、お仕事仲間のきなこちゃんと話をしていて、テノール歌手の新垣勉さんの話題になった。沖縄を歌った「さとうきび畑」で一躍有名になった人だ。以前、この人の歌を聴いたとき、私、涙が出そうになったのね。彼が盲目だからということは無関係。この声に反応したの。失礼ながら、私は彼が世界クラスのテノール歌手とは思わないし、うまさからすれば上には上がいくらでもいる。でもなぜか感動する。それはきなこちゃんも同じで、やはり涙が出そうになったと言う。歌は技術ではなく、感動は無難さにはなく…?いえいえ、新垣勉にはひっかかったけど、orange pekoeが単に私の心にHITしなかった。ただそれだけなんでしょうけれどね。
2003年01月11日
dorlisが岡山出身とは知らなかった。うかつだったわ~。知ってます?今、「ひとりごとみたいにアイシテタ」を歌ってる人です。これ、ボサノバとか軽めのジャズとか好きなあなたなら、きっと好きになる1曲。なんともキュートな雰囲気で、“ガーリッシュ”という言葉がピタッとはまるのだ。初めて聴いたのは車の中。ラジオから流れてきた時にはまだdorlisなんて名前聞いたことなかったから、どんなコなんだろう?って興味もってしまった。カヒミ・カリィを初めて聴いた時みたいな。「ひとりごとみたいにアイシテタ」は、メロディーがそのままお洒落なインテリアになりそうな1曲。部屋でこれ聴きながら紅茶でも飲んだら、空気はすっかりカフェだわよ。やってみる?
2003年01月10日
あんまり寝てない。嬉しいことに仕事なのだ。新年あけたら景気が良くなったか?――というのがこのまま続けばいいけど。今日はほとんどスペースシャワーTVで過ごした。ケツメイシや中島美嘉や(このあたりまでは辛うじてわかる!!)、知らない人たちもいっぱいいてギャップを感じたよ。高宮マキの「鍵穴」が何度も何度も流れていて、今日はじめて見たのにもうすっかり懐かしいような気持ち(笑)。小島麻由美の歌もはじめて聴いた。ちょっと風変わりな店に彼女のCDがずらーっと置いてあって、いつも横目でチラチラ見てたんだけど、どういうジャンルの人かわからなかったのでこれまで買えずにいたの。あー、やっと会えたねって感じだった。「ポルターガイスト」という曲名からして、くせ者っぽいところが私好み。椎名林檎とヤプーズを一緒にしたような歌い方も気に入っちゃったぞ。もっと早く聴いとくんだったなぁ~。さっそくamazonで検索。これは“買い”ですわ。
2003年01月09日
昔の彼氏はかなりいい趣味の持ち主だった。まだ女子大生の頃の話だから、ずーっとずっと昔のことだ。もう名前なんてすっかり忘れてしまっているけど、感受性の豊かな時だっただけにその人の影響力というのは相当なもので、音楽や絵や、とにかくいろんなものを教えてもらったように思う。キース・ジャレットやリッキー・リー・ジョーンズなど、顔は知らないけどとても身近だった。モディリアニの絵を気持ち悪いと思わなくなったのは、映画『モンパルナスの灯』のことを聞かされてからだ。ポールスミスというブランドがあることを知ったのも、この頃だったかなぁ…。会話も覚えていないし、背が高かったことだけは鮮明だけど、それ以外のことはどこかに閉じ込めてしまってかなりの年月が経つ。でもね、声も顔も約束も、どんなに多くを忘れても、音楽だけは時代に重なって蘇るものなんだよね。私の女子大生時代を思う時、いつもトム・ウェイツが耳の奥で響く。まさかあの頃は、将来こんなにおそくまで仕事する人になろうとは予想もしなかったけど、トム・ウェイツの大好きな1曲「THE HEART OF SATURDAY NIGHT」は、夜中に仕事が終わった今日みたいな日には、ちょうどいい。酔っぱらったようなあの声に誘われて、ワインでもひっかけて寝るかなぁという気にもなるしね。彼は私のこれまでの人生で、この人に出会えてよかったと感謝できるひとりだ。恋愛感情は抜きにして、これからもこういう人にたくさん出会えたらいいなと思うこの頃。
2003年01月08日
ただの草なのに、七草なんて呼ばれて「無病息災」なんて言われたら、おいしくなくても食べてしまう。なんのキャッチフレーズもなければ、土手に生えてるのと同じ“草”なんだよね。土用丑の日だってそう。夏バテしないからなんて、今ではうなぎが嫌いという人まで買って食べてるけど、これだって平賀源内が鰻屋から宣伝を頼まれて「薬になるよ」と言いふらしたのが始まりだっていうじゃない?おかげで、この日ばかりはうなぎがありがた~いものになっちゃった。胃を休めるんなら草じゃなくてももっと別のものがありそうだし、夏バテ防止ならニンニクだっていいんだけどね。でも、食べちゃうのよ、やっぱり。七草粥を食べると、お正月が終わったって気がする。そして、今日でKAIの冬休みも終わり。なのに、彼は風邪で熱を出している。うーむ、明日の学校は大丈夫なんだろうか?一日静かに寝てなさいと言ったって、所詮子どもには無理。昼頃、KAIは退屈したらしく絵を描いて私のところに持ってきた。KISSのジーンのイラスト――。さっそくジーンファンのケルビムさんにFAXしたところ、「これはジーンじゃなくてデビルマンだっ」と厳しいお言葉。画伯、まだまだ修行は足りず…。それにしてもKISSとはね。私がポールに夢中だったのは中学生の頃だったなぁ。あんな独創的なバンドは他になかったし、何よりかっこよかったよ。火を吹く、血を吐く、ギター壊す。大道芸かリングの上か?みたいなエンターテイメント性たっぷりのステージは、今でも十分見応えあるはずだ。あー、七草の話からなぜかKISS。どう見ても草食系ではないですね。お腹もすいたし、焼き肉食べに行こうかなぁ。
2003年01月07日
寒いのは苦手だ。だから冬なんて大嫌い。スキーをやらなくなったので、よけいに冬の楽しさなんて感じなくなった。今日みたくヒーターの温度がなかなか上がらないような日は特に、ああ、早く春がくればいいと思う。そんなことを思いながら、ヴィヴァルディを聴いた。『四季』は、小学校だったか中学校だったか、授業で音楽鑑賞することになっている曲なので、まあほとんどの人は知っているはずだ。この音楽鑑賞ってやつ、音楽嫌いにとっては授業がつぶれるので大歓迎だったかもしれないけれど、昔から歌うことが大好きだった私には退屈以外の何モノでもなかった。その曲がどんな様式であろうが、誰が作っていようがどうでもいいことだし、そんなことより大しておもしろくもない曲を「すばらしいでしょ」と聞かされるのはバカバカしいと思ってた。音楽なんて所詮ひとりひとりが自分で感じればいいものなのに、感想を求められてもね~。小学校の高学年だったかな。ある時、音楽の先生がひとりずつに「これまで音楽鑑賞した中でどれが一番印象に残っていますか」という愚問をして、ほぼ全員が同じ答えだったというのを覚えている。先生、「あら、この曲は人気があるのね」と満足そうだったけど、それは違うゾ!!とにかく、学生時代には有名な曲を“強制的に”聞かされただけあって、もったいない聞き方をしていたことだけは確かだ。今日、『四季』で馴染み深い「春」を聴いたんだけど、こんなにヴァイオリンの美しい曲だったっけ?と新たな発見をしてしまいました。演奏はイギリスのケネディという人らしい――。ヴァイオリンの音色は、他の楽器よりも演奏する人の個性が現れやすいような気がする。上質さ、奔放さ、ダイナミックさなど、奏者の「気質」みたいなのが感じられる楽器だなぁと私は思う(私が無責任に思っているだけのことです。深くツッこまないでね)。ケネディがどんな人か――音色以外に何の根拠もないけれど、この人のこと、私はたぶん嫌いじゃないとどこかで感じている。
2003年01月06日
仕事をする時間、BGMは欠かせない。テレビの音でも何でもいい。私、意外と淋しがり屋さんなの――というか、ひとつには音楽を聴いている自分がいて、ひとつには仕事をしている自分という風に、私は何かを同時進行している方がコトが速く進むという人なのだ。だから本を読む時にも1冊を集中して読むことはしない。今読んでいるのも3册。『赤ちゃんはスリッパの裏をなめても平気』という微生物について書かれた本と、キリスト教の話をおしゃれなイラスト付き文章で楽しく案内してくれる『マリアのウィンク』、そして子供時代に夢中で読んだ『怪人二十面相』。お風呂の中で半身浴しながら読んだり、夜ベッドに持ち込んだり、一日に何冊かを同時進行で読む時もあれば、一日交代で読みすすめる場合もあって、なんとも自由な読書だ。ひとつのことに集中するのは苦手かもしれない。だから、と言い訳するんじゃないけど、締め切りまで時間のある1本の仕事を取り込むよりも、時間のない5本の仕事をこなす方が私の性には合っている。そして仕上がりをみると、断然同時進行の方が納得できる。と、まあ私はこういう風に一点に集中できない人なのだ。今、Charaを聴いていて思い出した。音がない時、私は知らず知らず自分でBGMを出していることがあって、その多くが「あいのうた」だったりする。映画『スワロウテイル』の挿入歌だ。古い?仕事をしながら「あいのうた」。まさか熱唱まではしないつもりだけど、もしかしたら無意識のうちにやっちゃってるかも。 私はうわの空で あなたのことを想い出したの そしてあいのうたが 響きだして… 私はあいのうたで あなたを探しはじめる明日はいよいよ仕事始め。うわの空で仕事はしないつもりなので、大声で歌いながらコピーを書いている私の姿に偶然遭遇したりしてもどうぞ驚かないでね。これが私のスタイルなんですよ~。
2003年01月05日
ついにパソコンお買い上げ。仕事用としては3番目の機種。私の場合、PCに馴染んできたころになぜかいつもトラブルが生じて、替える気はないのに替えざるを得なくなってしまう。今回もそうだ。おかげで、今、とても苦労しながら打ち込んでいる。思うようにならないので、イライラも募る。でも、今までの事務的な機種よりか、ずっとスマートなiMAC、ちょっぴり嬉しいのだ。昼前に家電屋さんに行って、すべてのセッティングをし終わったのは夕方をとっくに過ぎたころだった。後に残ったのは発泡スチロールと大きな箱。ヤケになって、MOもプリンタもスキャナもすべて買い替えてしまったため、もう部屋中ゴミの山って感じ。うわー、これ片付けるのだれだよう?と見回しても、これを子供に頼るわけにはいかず、渋々自分で片付けるはめに。ところが、私、掃除はきらいなんだけど、片付け出すともう止まらない。本の整理を始め、少しばかりたまった新聞を束ね、ふーっとひと段落ついた頃には疲れも最高潮。御飯の支度の力を残しておくことを忘れたため、夕飯は近所のラーメン屋ですませ、再度片付け。なんで片付けなんか始めちゃったんだようと後悔しきりの私の背中に「ハイサイおじさん、ハイサイおじさん~」とKAI。特別寒い今日みたいな日に沖縄の歌とはな。でも、なんか肩の力が抜けていい感じ。あははは、いい歌だ。ハイサイおじさんに元気づけられながら、先程やっとこさ片付け終了!あー、よかった。
2003年01月04日
ダミアを聴いている。美輪明宏はエディット・ピアフを崇拝して、彼女の生涯を綴った芝居まで作ったけれど、私はピアフよりダミア。でも、持っているCDは一枚きりだし、ピアフをたくさん聴いたことがないので本当のところはあやしい。最初に耳にしたシャンソンがダミアだったので、そう思いこんでいるだけなのかもしれない。シャンソンを聴きたいと思ったのは、寺山修司の作品に触れてからだ。彼の文章の中にはピアフもダミアも登場し、シャンソンの歌詞も引用されている。海で死んだ船乗りたちはみんなかもめになるのです…といった内容の文章が、何かの作品中にあったようなおぼえがあるけど、実際に「かもめ」というタイトルのシャンソンがある。海で死んだ船乗りの死体は海に投げ入れられ、かもめだけがその運命を憐れむ。かもめは、彼らの信心深い魂を飛びながら集め、やがて魂とかもめはひとつになる。だからかもめを殺さないで。それは船乗りの魂で、自分の墓の上を飛び回って泣いているのだから――という内容らしい。ダミアはすばらしい歌手だ。「かもめ」は感情を押さえた調子で割と淡々と歌い上げ、だからこそ詩がぐっと心に迫る。日本人の歌うシャンソンはなぜか魅力がない。クラシックの延長という感じで、それならば別にシャンソンじゃなくてもいいんじゃない?と思うこともある。シャンソンは芝居っけがないとだめだ。曲だけじゃなくて、詩が浮かび上がるような演出がなくては。そこにいくと、美輪明宏は別格だ。フランス語は堪能、そして美的センスは高く、あの歌唱力――。あららら、今日はダミアを聴きながら美輪さんを絶賛という締めくくりになりそう。もっとも、ダミアはすでに故人だけど、美輪さんのステージはまだまだ楽しめますもん。おすすめします!!
2003年01月03日
私の高校時代は決して薔薇色じゃなかったけど、3年間を共に過ごした仲間と、年に一度、この年になっても集っている。今ほど積極的ではなくて、面白みもない私が毎日楽しく学校に行けたのはサッカーがあったからなのかもしれない。選手としてではない。私はA高校サッカー部のマネージャーだったのよ~。日本がワールドカップに出場するどころか、Jリーグの誕生の片鱗さえ見えない時代のこと。当時、1年上の先輩たちの活躍は目覚ましく、私たちのチームはインターハイ出場を遂げる。幸いなことに、私はその時代を共有させていただいた。1月2日の今日、その仲間たちが集まる日と決まっている。太ったり、家族が増えたり、仕事が変わる人もいる。それぞれにそれぞれの事件がある。事情で来られない年もあれば、何年も音信不通の人がひょっこり現れたりする。「どうしてたの?」「あいつは元気?」と見えない顔の情報も飛び交う。そんな会だ。二次会はWという店にほぼ決まっている。15人ほどが話をするにはもってこいの広さで、カラオケもあるお店だ。他に2組ほどグループが盛り上がっていて、今日は「学園天国」を熱唱していた。おそらく私たちのような同窓会的な集まりなんだろう。「学園天国」か~。見ると若いんだか私たちより上なんだか、よくわからないグループだ。下ならば小泉今日子バージョンだよね。でも同世代、もしくは上ならばフィンガーファイブ…。ううむ、微妙。どっちなんだ!!まあどっちにしても、「学園天国」は古いよね。――などと思ってフト気づいた。近頃カラオケから遠ざかってる私、さあどうぞとマイクを渡されて一体何を歌えばいいんだろ。若作りのお洒落をしたまではいいけれど、一番年齢が出ちゃうのは選曲だったりして。若い頃、「銀座の恋の物語」みたいなデュエットしか歌えないオヤジを疎ましいと思ってた。「昴」を熱く歌い上げる男を白い目で見ていた。だけど、気をつけなくっちゃ。そろそろ自分がその年代にある…。
2003年01月02日
あけましておめでとうございます。皆さま、どんな年明けでしたか?私は実に衝撃的な…。先頃、勤めていた会社を辞めたIさんの趣味はア・カ・ペラ。趣味といっても、その活動はかなり本格的で、今では各地のイベントに引っ張りだこと聞く。会社を辞めるに当たっても、音楽活動のウェイトが大きくなると楽しそうでもあった。そんな彼女から電話があったのは30日のこと。「第九、歌いませんか?」と。事情がのみこめないまま、おもしろそうなことには何でも食らいついてしまう私は即OK!地元で一番と誉れ高いゴスペルグループが一緒と聞いて、さらに嬉しくなる私。行ってみたら、それはライブなんかもやっているパブのカウントダウンイベントだった。メンバーは全部で20人少々。ア・カ・ペラやゴスペルで活動している人たちが集まって、行く年来る年を盛り上げようという…らしい。うーん、まだまだ事情は飲み込めないけど、なんかおもしろそう。メンバーは若く、みんな陽気で、みんな歌がうまい。練習は2時間。その間に振り付けも、登場するタイミングもみんな仕込む。男性5人組のグループがメインで、私たちはコーラスだから気楽なもんだ。待機する間、その日のメイン会場であるパブに行く。すごい人!!当然、イスに座れるはずもなく、人、人、人でごったかえした中、ビールを飲む。大画面ではボブ・サップの試合が流れ、もう大騒ぎだ。そしていよいよ本番。私たちのステージは店の前の歩道。黒で統一したコーラス隊とは対象に、メインの5人は…なんとフンドシ姿!!ヤツらの可愛いおしりを見ながら歌った第九は散々だった。ボブ・サップでエキサイトした気持ち(いや、あの試合で燃焼しきれなかった気持ちというか…)をそのまま引きずったか?なんか盛り上がり過ぎちゃって、一応歌うには歌ったけど、あれハーモニーになっていたのか?でも、私たちのライブが中継された店の中は歓声と爆笑と拍手と、いろいろ混じった“歓喜の”声でいっぱいだった(ような気がする)。まさかこの年になって、ストリートライブしちゃうなんて思わなかったけど、とってもいい第九だった。Iさんは「こんなイベントに引きずり込んで、怒っていません?」と心配そうだったけど、こういうチャンスを与えてくれた彼女に感謝。一度やってみたかったんだ~、こういうの。正装した第九は、それはそれで感動だけど、ハメをはずした第九もサイコー。そして何より、この年になっても楽しいことに誘ってくれる友人がいるのはいいことだ。こんな私を今年もよろしくね。みなさん!!
2003年01月01日
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