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<昨日のエントリーから続く>ホテルの外観はタクシーのフロントウィンドウから見えるものの、かなり手前で停めた運転手。27,000ドン(135円)のところを40,000ドン(20,000ドン札2枚)出して、「テン、プリーズ」と言うMizumizu。お釣りは10,000ドンでいいから、という意味だ。ところが、この運転手、物凄い勢いでかぶりを振り、「ノー、ノー、ノー、セブン!」と叫ぶ。セブンというのは7,000ドン(35円)のこと。だから、細かい札は持ってないっちゅーの。それはさっきの「故障タクシー」の請求を踏み倒したところで、アンタ見てたでしょーが?「ノー、ノー、テン!」。Mizumizuもひるまず20,000ドン札2枚を手に強く言う。「ノー、ノー、ノー、セブン!」またも言い返すドライバー。そして、「なぜか」厚めの新聞紙を広げて、そこに何か数字を書いた…か、書く真似をし、その新聞紙をこっちに突き出しながら、「セブン! セブン!」となお大声を出している。厚めの新聞紙を広げてこっちに突き出すなんて、まるで、ヨーロッパのスリみたいだ。だいたい、目的地はここじゃないじゃん。ホテルの名刺を渡して、「もっと直進して…」というゼスチャーをしてみたが、室内灯をつけて、そこにわざとらしく名刺を近づけ、「ココだ、ココ」と言い張る。ホテルは見えてるが、距離はある。そんなところで停まるなんて、後ろ暗い証拠でしょう?しかし、あまりにしつこいので、仕方なく、入ってないと知りつつ細かいお札をさがすフリで、ウエストポーチを見るMizumizu。「イエース、イエース、セブン」←そうそう、7だよ。さがしてさがして、というような口調。さっきこのドライバーも見たはずのウエストポーチの中には、50,000ドン札が入っている。これを1枚出して20,000ドンを渡せとでもいうのだろうか? しかし、それは「70」であって「7」ではない。「ない」という意味で、「ノー、ノー」と頭を横に振るMizumizu。再び20,000ドン札2枚を持って、ドライバーのほうに突き出し、「テン、テン」と言い張る。「ノー、ノー、セブン!」負けずに言い張るドライバー。お釣りがないのだろうか? しかし、それにしたって一銭も持ってないハズはないだろう。お釣りがないなら、そう言うとか、そこまで英語力がないというなら、さっきの故障ドライバーのように、持っている小額紙幣をこっちに見せればいい話ではないだろうか?ところが、持ってるお金は一銭も見せないのだ、このドライバー。そして、新聞紙を広げてこっちに押し付けながら、「セブン!」と、ほとんど脅迫のような口調になってきた。小額紙幣を持ってないことを納得させなければいけない雰囲気だ。意に反して、ショルダーバッグのファスナーをあけるMizumizu。実は、ウエストポーチとは別にショルダーバッグの中に、財布を入れていて、そこに日本円で3,000円分ぐらい入っているのだ。だが、1,000ドンとか2,000ドンとか5,000ドンとかは入っていない。両替をしたのはホテルで、ホテルでは100,000ドンを50,000ドンと20,000ドン+10,000ドンに細かくしてくれたが、それ以下の紙幣はくれなかったし、こちらも10,000ドンとか20,000ドンあればいいでしょ、ということで要求もしなかった。今回20,000ドンが2枚あって10,000ドンが1枚もなかったのはあくまで偶然だ。ショルダーバッグのファスナーをあけて、財布の中を見て、「ノー(やっぱり、ない)」と言うMizumizu。さっさとバッグのファスナーは閉じた。すると、ドライバーは今度は後ろのMizumizu母に、新聞紙を突き付けるようにしながら、「セブン、セブン!」と言い始めた。実は、Mizumizu母はお金は持っていない。それはMizumizuは承知していたのだ。この日はホーチミン2日目。最初の日は2人で分けて5000円分ぐらいずつのベトナムドン持っていたのだが、ガイドブックや日本語のネット記事に載っているような街中のショップやレストランは、VISAだけでなく、MasterもJCBも問題なく使えるということが分かったし、何となく虫が知らせたのか、Mizumizu母が持っていたベトナムドンはMizumizuが一括して持つことにしたのだ。日本円やパスポートは全部ホテルのセーフティボックスの中。お金を持っていないMizumizu母。だが、あまりに運転手がヒステリックなので、ないことを納得させようと、財布を出して、中身を見せる。日本円の硬貨がちょっとあるだけであとは財布は空だ。「セブン、セブン!」ドライバーの追い詰めるような執拗な声に、もうしょうがなくなって日本円の硬貨を差し出すMizumizu母。一瞬、ベトナムドンのコインだと思ったのが、受け取ろうとして、外国の小銭だと気づき、「ノー、ノー」と怒ったように、また新聞紙を突き出すようにする運転手。だから、持ってないっちゅーの。もう一度、「テン! テン」と言いながら20,000ドン札2枚をドライバーのほうに見せるMizumizu。ところが、またも、「セブン、セブン」と新聞紙を下のほうで振り回す。その行動、おかしーでしょ、アンタ、完全に!さすがに頭にきて、ドライバーの腕をつかみ、降りようという仕草で、「ホテル、ホテル」と言うMizumizu。ホテルに一緒に行けば、20,000ドンをくずしてもらって、お望みの「セブン=7,000ドン=35円」を払ってあげられるからね。しかし、「ホテル」で明らかに一瞬ひるむドライバー。やっぱり後ろ暗いことがある証拠だ。タクシーのドライバーはお釣りを持っていないことがある、という情報は読んだが、まったく所持金がない、なんてことあるだろうか? このドライバーは、自分からは一銭も見せないのだ。10,000ドン札さえ持っていたら、20,000ドン+10,000ドンをさっさと渡して降りたのだが、なまじっか27,000ドンのところで停められたので、こんな面倒なことになった。ホテルは車のフロントウィンドウから見えている。もう少し走って、左折して戻れば、メーターはもっと上がってもっと稼げるハズなのだ。ところが、ホテルの前には行かず(つまり、行きたくない理由があるのだ)、「ココだ」と嘘を言い張り、さらにお釣りを出さずに、「セブン、セブン」怒ったように叫びながら新聞紙を押し付ける。そうやってスキを見て、こっちのウエストポーチかバッグから何かスるつもりなんじゃないの?降りようと言っても降りないし、もっと行けと言っても「ココだ」と言い張るし、「セブン」と叫んで20,000ドル札2枚は取らない。面倒だから、20,000ドル札2枚渡して降りよう…と普通の日本人なら思うかもしれない。行きは51,000ドンを負けてくれて50,000ドン(250円)で行ったのだし、40,000ドン(200円)払っても、まだそっちのが安い。だが、そこはMizumizu。こんなに怪しい、目的地に行きもしないドライバーに、そこまで払う気はない。20,000ドン札1枚(つまり100円)だけ渡し、ジロッと蔑むような一瞥を思いっきり投げて、車を降りた。13,000ドンのお釣りを10,000ドンでいいと言ってるのに、1,000ドンさえ見せずに、我を張ったのはドライバーのほうだ。根負けしたように、「自分は悪い人間じゃないですよ」的な顔をするドライバー。車を降りてしまったら、「なぜかもう」大声は出さなかった。Mizumizu母も降りた。人通りの多い通りだ。周囲に危険は感じない。一通の道に挟まれた広い歩道を歩き、道を渡ってホテルに着いた。人形劇が終わったのが午後6時ちょっと前で、午後7時からホテルのディナーの予約があった(ツアーに入っていたもの)。タクシーと悶着はあったが、無事部屋に着いて、ディナーのために着替える時間は十分にあった。Mizumizu母とは部屋で、やはりあの故障ドライバーと新聞紙ドライバーは結託していて、あらたな詐欺をやろうとしたのではないか、と話し合った。まず故障と言って、いくらか取る。10,000ドンとか15,000ドンぐらい。その時、お客が一人なら、前に乗せて、故障ドライバーとなんだかんだと言ってる間に、横のドライバーが、スキがあれば何かとる。あるいは物色する。完全に変な場所に連れて行ったら、悪質な犯罪者だが、ホテルが見えるあたりまで来れば、それこそ万が一スマホで通報されても、「間違えた」で、すむ。このごろの観光客はスマホを持っている。MizumizuもSimカードを入れ替えたスマホを持っていた。そして、数字が分かってない客ならぼったくり(最初に50,000ドンを出したときに、0を切るマネをしたが、そのときの客の反応で、数字がどれくらい分かっているか、分かるはずだ)、Mizumizuのように数字が分かってる客だったら、細かいお金を強い口調で要求し、そのドサグサでお金を抜く。そんな手筈だったのではないか? しかし、残念ながら、Mizumizuはスリ天国のイタリア、フランスを自由旅行で渡り歩いてきた人間。スリには狙われたことがあるが、すられたことは一度もない。イタリアの人気のない路地で、段ボールを突き出して金目のものを狙ってきた少女2人組(やり方はジプシーだが、見かけは完全な白人だった)がいたが、逆に突き飛ばしてやった。「お~」と急に被害者みたいな声を出してたっけ。ドロボーのくせに、急に被害者ヅラすんなよ!と汚らわしいものでも見るように、睨みつけてその場を去った。プラハでは、市内バスでスリの男女グループに狙われたが、気づいたところで、「何やってんのよ!」と、力づくで捕まえてやろうとした。作戦が失敗したスリグループは、慌ててバスから転げ落ちるようにして逃げ出していったっけ。あの時も他にも白人の客がたくさんいたが、非力そうな東洋人と見て、ターゲットにされたのだ。今回のホーチミンのタクシーは、結果として、27,000ドンの7,000ドンを踏み倒し! 20,000ドンしか払わなかった。ホテルの部屋で念のため、残金を照らし合わせてみる。前回の旅行で余ったドンもいくらか持っていたし、その日に所持していたドン札が何枚かまでは覚えてなかい。だから、数十円、数百円レベルの細かいところまではよく分からなかったが、少なくとも千円レベルでの被害はなかったハズ。というか、多分残金も合っていたし、いくら新聞紙に気を取られたとはいえ、ウエストポーチの中からも、ショルダーバッグに入っていた財布からも、紙幣を抜かれたようには思えなかった。本当に、ただお釣りがなかっただけなのだろうか?いや、それにしてはあまりに行動が変だ。ないならないで、最初の故障ドライバーのように、「これだけしかない」と見せればいい。一銭も持ってないなんて、ありえない。Mizumizuはこう見えてガードが堅いし、新聞紙ドライバーの「その方面」のスキルが「まだ」高くなかっただけかもしれない。もちろん、真実は闇の中だが。ホーチミンのタクシードライバー。ロクなもんじゃない。しかし、ハッキリ言って、ヨーロッパのぼったくりタクシーのほうがタチは悪いと思う。ニース(フランス)のメーターこっそり違法操作ドライバーの悪辣な表情ったらなかった。居丈高で、東洋人の女を明らかに見下していた。弱い者からは平気でぼったくる、という強引な悪質さに比べれば、ホーチミンのベトナム人はそこまで根性ねじくれた「ワル」な感じはしなかった。結果として踏み倒されて、諦めているわけだから。この「事件」は、ホーチミン滞在2日目の出来事。実は1日目にも、目的地に連れて行けなかった「白タク」をMizumizuは踏み倒したのだ。なぜ「白タク」に乗ってしまったのか、なぜ踏み倒したのかについては、また後日。ここで教訓:とにかく、現金はあまり持ち歩かないようにしよう。ホーチミンの店は、数百円レベルでもカードが使えるし、カードが使えないような地元民向けのような店はとても安い。例えば、地元民だらけの店でバインミーとイチゴのスムージーを頼んだが、どちらも25,000ドン(125円)だった。カードをメインに使えば、1日3000円分も持っていれば、それでも多すぎるぐらいだ。大きなお金を持っていなければ、大きく取られることもない。小額だったら、たとえ盗まれても、痛手は小さい。パスポートは街中では要らないから、必ずセーフティボックスへ。Mizumizuは自分のパスポート番号を記したページのコピーだけをウエストポーチに入れて持ち歩いていた。これがあれば、身分証明にもなるし、免税手続きなどもできる(ホーチミンでは必要ないが)。帰りのチケット(このごろは1枚ペラの紙のことが多い)も必ずセーフティボックスへ。そして、タクシーの運転手が騒いでも、財布の中身は極力見せてはいけない。10,000ドンや20,000ドンぐらいなら、切り上げて払いさっさと降りたほうが、結果として安心だ。ドサクサに紛れて、金目のものをとられたり、落としたり、置き忘れたりしたら、そちらのほうが痛手だ。ホテルで10,000ドン札を多めに替えてもらっておくといいかもしれないが、ホテルには置いてないこともある。Mizumizuは実はホテルで100,000ドン札を細かくしてもらったとき、10,000ドン札をもっとくれ、とスタッフの女性に言ったのだが、「10,000ドン札は、それが最後の1枚」と言われ、50,000ドン札1枚、20,000ドン札2枚、10,000ドン札1枚しかもらえなかったのだ。
2017.04.30

ホーチミンで水上人形劇を堪能し、劇場を出て、タクシーを拾う。客待ちのタクシーが並んでるかな、と思ったらそうでもなく、バスが多い。それでも数台のタクシーが入り口付近に待機して、ドライバーが2人ほど車外に出て客引きをしていた。そのうちの1人にホテルからもらった住所の書いてあるホテルの名刺を見せる。あとから思えば、これが失敗だった。客引きをしているタクシーにロクなのはいない。少し離れて、道路を流してるMAI LINH社やVINASUN社などのタクシーを止めたほうが安全だったと思う。しかし、流してるタクシーは案外お客さんが乗っていて、すぐ拾えないことも多いし、MAI LINHやVINASUNが止まってくれるとは限らないのだ。いったん止まってくれたタクシーを信頼できるか否かすぐに判断するのは観光客にとっては至難の業だという思いもあった。ホテルの名刺を見たドライバー、「お前行けよ」という感じで、隣のドライバーに名刺を渡す。不安がないわけではなかったが、ホテルから51,000ドンで来たし、遠回りされたところで100,000ドン(500円)以内にはおさまるだろうと思っていた。午後6時前というまだ早い時間帯だし、それほど不安はなかった。後ろにMizumizu母と2人で乗り込む。右側通行の車は来た方向とは逆に走り出すが、それは交通事情から考えて仕方ない。次の角を右折。方向は合っている。道は非常に混んでいる。ややわざとらしく、「Many...(←車がいっぱいというような意味だろうと思う)」と、カタコトの英語の単語を口にするドライバー。直感的に、あまりイイ感じがしないので、「Oh...」と愛想のない、低い声で答えるだけのMizumizu。すいてる道、ホントは知ってるでしょうに、とも思うが、変に車の少ない道を遠回りされても不安になる。大きな道を行っているし、だいたいの場所は頭に入っているから、この道で問題はないハズ。と。なぜか、急にドライバーが「あれ?」というようなジェスチャーをして、ノロノロ減速し始め、道の脇に停めてしまった。「故障した」というようなことを言ってるようだが…おかしくないか?たった今走り出したところで故障? 古い車でもないのに? 停めたところで、わざとらしく何度かキーを回し、エンジンがかからない、というような様子のドライバー。もっとキーをしっかり回せば、かかるんでは?とも思うが、後ろからでは、よく分からない。そして、なぜか車を降り、前のバンパーあたりを歩きながら覗き込みむ。なんかワザとらしい。エンジンがかからないときになんで、バンバーの下を見るのだ? 見て何が分かるのだ??とはいえ、車の運転には詳しくないし、どうにもできないので、黙って座ったままのMizumizu。Mizumizu母も「何か変」と感じているようで、黙ったまま。ドライバーが後ろに来て、ドアをあける。「故障したので出てくれ」と言ってる様子。走り出してすぐこんなことになって困るなあ、なんか変、と思いつつ、仕方がなく出るMizumizu+Mizumizu母。どこか不自然なので、同情したり、理解を示したりする気になれない。じとーんと不機嫌顔。お金も出さないでいた。ドライバーは、「申し訳ないと思っていますよ」とでも言いたげだ。変に親切げに、体を寄せてMizumizuたちを後ろのほうに誘導し、後ろから来たタクシーを止めてくれた。タクシーはすぐに来て、スムーズに停まった。全然待ちもしなかった。まるで連携プレーのようにスムーズ(←あとから考えたら、もしかしたら本当に連携していたのかもしれない)。故障ドライバーが、新しいタクシーのドライバーに何か言っている。行先ならホテルの名刺がある、とピラピラさせるMizumizu。すると、これまた変に親切げな新しいタクシーのドライバー、「乗って、乗って」という感じ。故障ドライバーが「なぜか」親切に前のドアを開けてくれ、新しいドライバーが、「乗れ乗れ、名刺を見せて」というジェスチャーをするので、そのままうっかり前に乗ってしまった。注意:流しのタクシードライバーに「前に乗れ」と言われても、必ず後ろに乗りましょう。ドライバーの「横」というのは、なにかと危険。2人のうち1人が前、1人が後ろというのも、連れの動向が前と後ろで見えなくなるので、とてもマズイ。故障ドライバーの「故障」を100%信用していなかったので、お財布は出しておらず、お金も払っていなかった。メーターは12.0、つまり12,000ドン(60円)か、14.0、つまり14,000ドン(70円)ぐらいだったと思う。注:ベトナムのタクシーのメーターは、お札より0の数が少ない。12,000ドンを12と表示したり、12.0と表示したり。12.00というのもあったように思う。これがまた日本人にとっては混乱のもとだが、要は「区切り点に注意」ということだ。ホーチミン市内なら、よほど遠くに行くか、ひどい渋滞にはまらない限り100,000ドン(500円)を超えることはない、というのも覚えておくとよいあまりにスムーズに後ろのドライバーが来たので、お金の話はできなかった。窓ごしに、故障ドライバーが、「Money」と言うので、微妙に疑いの目でジロジロ見つつ、金を入れているウエストポーチの中をのぞくMizumizu。来るときにタクシードライバーが1,000ドン負けてくれたので、お釣りは来なかった。だから、細かいお札は持っていない。持ってる紙幣で一番少ない金額は20,000ドンが2枚。あとは50,000ドンと100,000ドンだ。注意:タクシードライバーに財布の中身は見られないようにしましょう。そのためにも前に座ってはダメ。前からだと横に座ったドライバーから財布の中をのぞかれてしまう。100,000ドン札(500円)なんて、ホーチミン市内でタクシーに乗る分には要らない。多額のお金を持ってると分かってしまうのは、とても危ない。20,000ドンを出して、故障ドライバーに「Change, please」と言うと、困ったようにベトナム語で何か言っている。そして、自分のもってるお札をビラビラと見せ始めた。これをくれ、と言ってるようでもあり、「これしかないから、お釣りはない」と言ってるようでもある。彼が見せてるお札は1,000ドン(5円)とか2,000ドン(10円)ばかりだ。10,000ドン(50円)札をもっていたら、それを渡して済ませたのだが、しかし、あいにくMizumizuが持ってるお札は、20,000ドンが最低(それが2枚)。50,000ドンを出して、「あとはこれしかない」というところを見せると、横の新しいドライバーが、手をのばしてきて、0を1つ切るマネを手でして、「ノー、ノー」と言う。桁が違うよ、と教えてくれているようで親切そう。あとから考えたら、この親切も芝居だったのかもしれない。後述するが。いや、桁が違うのはもとから分かっていますよ。こう見えてイタリア・リラ時代にイタリアを自由旅行して歩いた旅のツワモノなのだ。0が増えても数字は分かっている。0だらけのベトナムドン札を見て、日本円に換算するときは、たとえば、50,000ドンなら、まず0を2つ(手で)隠す。すると500になる。それのちょうど半分ぐらい。だから50,000ドン札なら250円ぐらいだ。そうやってお札を見て頭の中で必ず確かめるようにしてる。実際にお札を使う場合は、この方法が一番確実だ。必ず「0を2つ(手で)隠して」みる。その半分。これを徹底すれば、うっかり桁の違うお札を払ってしまうことは、まずない。故障ドライバーは、20,000ドン札を強引にさっと取って行ってしまう、なんてことはしなかった(そんなことしたら、ぼったくりなので、Mizumizuは怒りを爆発させて新しいタクシーを降りて追いかけただろう)。そこまで悪質ではなかったということでもある。ただ、1,000ドン札をバラバラ見せながら、何か言っている。「5,000ドンでもいいから」というようなことを言ってるようでもあるが、とにかく、ないものはないのだ。向こうからすれば、10,000ドン札もなく、最低紙幣が20,000ドンというのは予想外だったかもしれない。走り出してすぐ故障して、お釣りも持ってないドライバーに、20,000ドンを払う気もない。そもそもメーターはそこまでいってない。10,000ドン札があったらそれをあげただろうが、たまたまとは言え、ないものはないのだ。大きなお札を見せて、細かいのは「ないから」という感じで頭を振ると、あきらめたように故障ドライバーはその場を去った。結果として、踏み倒し!しかし、変に諦めがいい… やっぱり何か後ろ暗いことがあるのでは? あとから考えれば、そうやって故障ドライバーがなんだかんだ言って、お財布の中身を出させ(あわよくばいくらか取るのはもちろんだが)、横に座った新しいドライバーが客の所持金をのぞきこんで確かめていたのかもしれない。確証はないが。新しいドライバーは、走り出した。ホテルの部屋からも見えた見慣れた超高層ビルBitexco Financial Towerが見えたので、「あっちね」なんて方向を指したりするMizumizu。これがBitexco Financial Tower。スカイデッキという展望台もある。サイゴンのスカイツリーだと考えれば分かりやすい。市内の地図はある程度頭に入ってますから! 無事近づいてきてはいるようだ。と。ドライバーが急に車を停めた。そして、「ここだ」という。えっ。明らかにそこはホテルの前ではない。そのときは、そこまで分からなかったが、タクシーが停まった場所は、人民委員会庁舎を背に、ホテルの反対側の一方通行の道に入り、Ho Chi Minh Squareというところを少し過ぎたあたり。ホテルの前(Times Square)に着くためには、もう少し一方通行を直進し、左折して反対側の一方通行の道を少し戻る感じになる。これが人民委員会庁舎。ホテルは、人民委員会庁舎に「向かう一通の道」のほうに建っている。Mizumizuはすぐホテルの場所が分からない。そもそもここじゃないでしょ、と運転手を「ノー、ノー」と険しい顔でにらみつける。メーターは27.0だったか27.00だったか。メーターの0表示は忘れたが、つまりは27,000ドン(135円)。ホテルから劇場まで51,000(255円)だったのだから、それよりはるかに少ない、つまりぼったくりではないが、ホテルに着いてないし(苦笑)。Mizumizu母は、ホテルの派手な外観のライティングを覚えていたよう。すぐホテルが反対側の道の先にあると気づいたようで、「あそこよ、ホテルはあそこ」と後ろで言っている。これがThe Reverie Saigonホテルの外観。高いビルだし、赤紫の流れるようなライティングがとても目立つ。夜の目印だ。しょうがない。ホテルまで歩くことになるが、27,000で済んだから。と、20,000ドン札を2枚差し出して、「テン(ten、つまり10,000ドンのこと)、プリーズ」と言うMizumizu。正確には13,000ドンだが、3,000(15円)は、おまけして払ってあげるつもりだった。ベトナムでのお金の呼び方は、10,000、つまり1万なら「000」を省略してテンという、5,000(5千)ならファイブ、だ。これがまた日本人の混乱を招くもとなのだが、とにかくお札を見て0を2つ隠し、半額にすれば日本円での感覚がつかめるはず。ベトナムドンを見て、日本風に「万」の単位で考えようとすると混乱する。10,000(1万)はテン(10)だ。ベトナムドンはそうやって考え、日本円に換算するときはお札の0を2つ隠して半額、だ。すると、タクシードライバーは、実におかしな行動を取ったのだ!<明日に続く>ホーチミンのタクシーの利用については、以下のサイトを事前に読んでおきましょう。http://tripping.jp/asean/vietnam/ho-chi-minh/14386
2017.04.29

ハノイが本場で、現在ではホーチミンでも上演されている「水上人形劇」。大人気だという話通り、金曜日の午後5時からの公演、時間にはほぼ満席になった。数分遅れてスタート。劇場は古びていて、お客がぎっしり入ると、公演の最後はちょっと空気が悪くなる。エアコンもあまりきかないが、ぎりぎり暑すぎるということはない。舞台中央に濁った池。両脇に楽器をもった奏者がいて、伝統楽器を奏でながら、歌やセリフもこなす。時々ペットボトルの水を飲みながらの、わりあいリラックスした雰囲気。「前のほうの席だと水がかかる」なんていうネット情報があったので、防水ジャケットを持って行った(笑)のだが、全然必要なかった。前から3列目なら水はまったくかからないし、最前列だと、ちょっとかかるかもしれないが、ラフなTシャツを着てれば問題ないレベル。不運なことに前の席に、縦にも横にもデッカイ男性が座ってしまった。しかも…右のヤツは、本格的なデジタル一眼レフで写真を撮りまくり、迷惑このうえなし。左のヤツも、手を前にかざしてさかんに写真を撮っている。あんたら真剣に撮りすぎ! 観えないっちゅーの!おかげで、体を右左に移動させつつ観劇するMizumizu。水上人形劇の詳しい説明は、以下のWikiを読んでください。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E4%B8%8A%E4%BA%BA%E5%BD%A2%E5%8A%87_(%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0)この人形劇、水をうまく使っての「動き」が実に面白かった。オムニバス形式で短い演目が展開されるので、言葉が分からなくても楽しめる。舞台の水を水田に見立てての田植えのシーンでは、植えているしぐさのあと、ちゃんと緑の苗が水上に出てくる。子どもが魚と戯れるシーンでは、本当にばちゃばちゃと水しぶきを立てながら泳いでいる雰囲気が出ている。捕まえられた魚が、人の腕の中でバタバタ体を動かすところなど、本当にリアルだった。観る前は、「水中にもぐって下から動かしているのかな?」と思ったのだが、そうではない。真下から操っていると思うほど巧みに動くが、それは不可能だと観始めてすぐ分かった。どうやって細部を操っているのか、想像もつかない。それぐらい舞台の池を大きく使って前後左右に人形が自在に動く。写真はうまく撮れなかったので、こちらのサイトをご覧ください。http://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/report/VN/2014/07/puppet-show.htmlしかし、この人形は動いているのを観てこそ真価が分かる。目鼻立ちが大きく、顔もデカいのはあくまで舞台でナマを見たときに分かりやすいようになのだ。水上で動くさまは、実に生き生きと魅力で、時にユーモラス、時にダイナミック、そして時にエレガントですらある。最後のほうは賑やかに龍が火を吹いたりして終わった。御簾の向こうから人が出てきてご挨拶。潜って操っているのではないから、当然ながら頭は濡れていない。人気があるのも納得の、素晴らしいパフォーマンスだった。ホーチミンもしくはハノイに行ったら、絶対に観よう!ツアーバスで来てる人が多く、個人客は帰りは自分たちでタクシーを拾うことになる。しかし、この時拾ったタクシーが、とんでもなかったのだ!!
2017.04.27

The Reverie Saigon(ザ・レヴェリー・サイゴン)のデラックスルーム。http://www.thereveriesaigon.com/room/deluxe-room/Mizumizuたちの部屋はツインだったが、部屋の雰囲気はホームページ通り。非常に豪華で清潔だった。部屋の大きな窓からゆったりと蛇行したサイゴン川が広く見え、夜は街の灯りがきれいで、眺めが非常に良かった(見たい人は泊まってください・笑)。エレベーターホールからは、観光名所にもなっているサイゴン大教会(聖母マリア教会)や人民委員会庁舎(左の黄色い洋風建築)が眼下に見える。右奥のサイゴン大教会(聖母マリア教会)につながる通りが、有名なショッピング通りのドン・コイ通り。東京でいえば銀座に当たるようなロケーションにあるホテルということだ。高級ホテルの条件、それはコンシェルジュのサービスが行き届いているか否か。その面でも、The Reverie Saigonは完璧だった。ホーチミンでは水上人形劇を見ようと思い、日本でネット情報を見たのだが、案外人気で窓口ではチケットは「売り切れ」と言われ、旅行社を通すと買えた、などという口コミもある。旅行社が押さえてしまっていて、個人だと買いにくい場合もあるようだ。旅行社のオプショナルツアーだと、サイゴン川のディナークルーズがついて45ドルとか、そのくらい。ディナークルーズにはあまり興味はない。そこで、ホテルのコンシェルジュを利用することに。朝飯のついでに、コンシェルジュに相談すると、「今日の公演は、●時と●時と●時。チケットはxxx,000ドンからxxx,000ドンで(詳しい数字は失念)、最初に現金で払ってもらい、午後●時にここでチケットを渡せる」というような手筈でいくという。なるほど。前払いということですね。いったん部屋に戻り、外出する前に現金を携えて、再度コンシェルジュデスクへ。今日の午後5時からの公演を予約したいと言うと、どこかへ電話をかけるコンシェルジュ。一人23万ドン(1150円)だと言うので2人分の現金を渡す。「午後4時にはチケットが来ている。ここから劇場まではタクシーで20分(←確か)ぐらい」というような説明を手際よくしてくれる。買い物などに出掛けて、午後に部屋に戻って休憩。午後4時にコンシェルジュデスクに行くと、ちゃんとチケットが用意されていた。5時の公演には少し早いが、渋滞もあるかもしれないので、すぐにタクシーの手配を頼んで劇場へ。ホテルから劇場まではタクシー代51,000ドン(255円)だった。4時半ぐらいに着いて、少しまだ早いぐらい。あいにく1,000ドン札も10,000ドン札もなかったので、50,000ドン札+20,000ドン札を出して、「Change, please」と言ったら、なぜか20,000ドン札を返してくれた。19,000ドン(95円)のお釣りを出さずに、1,000ドン(5円)負けてくれたということだ(笑)。劇場はまだ開いていなかったので、ちょっと劇場周辺を歩いたのだが、別に見て楽しいような店も近くになかった。水上劇場そばのTruong Dinh通り。背の高い街路樹が美しく、気持ちよさそうな大通りなのだが、クルマとバイクがご覧の通り、すごい数で空気は最悪。すぐに劇場敷地内に戻ると、中に入れるようだったので、座って待つことに。前から3列目の良い席だった。この水上人形劇、使われる操り人形の写真は、こんなん↓なので、正直、「見る価値、ホントにあるのかい?」とやや懐疑的だった。だが、ネット上の口コミの評価がえらく良いし、公演時間は50分とほどよい長さ。チケットも1000円ちょっととお手頃なので、行くことにしたのだが、行って正解。ってか、「見る価値あるの?」などと言って、スイマセンでした。素晴らしい伝統芸能、心から感服し、かつ楽しませていただいた(詳しくは明日)。
2017.04.26

The Reverie Saigonの朝食、雰囲気&サービスだけでなく、質・量ともに満足のいくものだった。パン、チーズ(ブリーまでおいてあったのには驚き!)、ナッツ、ヨーグルト、卵や肉類といった洋風のものから、中華、和食だと巻き寿司、生のフルーツ、スムージーやジュース、なぜか朝からシャンパンもあり、選択肢は豊富。焼き菓子を中心としたスイーツもたくさん並んでいる。これなら好き嫌いの激しい人でも、何か好みのものが見つかるだろう。例えばMizumizuは2日目に並んでいたマンゴーのスムージーがとても気に入って、何本も飲んでしまったのだが、Mizumizu母は、一口飲んで「わ、ダメこれ」。味の好みというのは、本当に人による。スムージーはなぜかタバスコのビンみたいのに入って、日ごとにフルーツの種類が違うものが出されていた。3泊してマンゴースムージーが1日しかなかったのがやや残念(笑)。でも、他にも美味しいものはたくさんあるので、「気に入ったもの」に執着する必要性は感じなかった。さらに、メニュー表が手渡され、フォーのような麺類や、パンケーキのような洋風の軽食など、いろいろなものを作ってもらえた。メニューには正確な日本語が書かれていて分かりやすい。ふと見ると、上のほうにベトナムドンで値段らしきものが書かれていて、確か日本円で3300円とか、そのぐらいだった。このホテルは英語が完璧に通じる。「これは別料金なの?」とスタッフに聞くと、「ノー」だという。チェックアウト時にも請求されなかったので、今回のツアー料金に含まれていたようだ。好きなだけ頼めるといっても、そんなには食べれない。せいぜい1品か2品で十分。1皿の量が少なめなのが、逆に嬉しかった。ベトナムといったらコレでしょ、のフォー。チキンとビーフから選べる。温かな作りたてのフォーはやさしい味。スープの味も上品。チリソースや黒味噌、ハーブや唐辛子で味を調節できる。前回のベトナム滞在(ダナン、フエ、ホイアン)では、あまりアタリのフォーに出会えなくてがっかりしたのだが、The Reverie Saigonのフォーはことのほか美味しく、逆に行くつもりでいた街中の「(ガイドブックが言う)フォーの名店」に足を運ぶ意欲がなくなってしまった。こちらはベトナム風の焼きそば。焼きそばにはウルサイMizumizu母が、非常に気に入った一皿。Mizumizu母は、これに少し甘みのあるベトナムの黒味噌を入れて食べるのが好きなのだが、ベトナムではそうしないのか、調味料は来なかった。そこでスタッフに頼んでもってきてもらう。Mizumizu母は大満足。このほかにも豚のナントカというローカルフードを頼んだのだが、ほんのり甘辛い味付けで、日本人の口に合う料理だった。初日にMizumizuはパンケーキも頼んだのだが、個人的には2日目に頼んだこちらのフレンチトーストのほうが気に入った。こちらはココナッツウォーター。これは穴のあいていない状態で置かれていて、スタッフに「これを」というと、穴をあけてストローをさして持ってきてくれる。バンコクで1度、ホイアンで1度だけこの手のココナッツウォーターを飲んだことがあるが、どちらも気に入らなかった。だが、The Reverie Saigonのココナッツウォーターは、変なクセがなくて、甘さが心地よく、「人生で初めて美味しいと思ったココナッツウォーター」になったのだった。日替わりで中身が変わる巻き寿司。1日2~3種類ぐらいあって、お酢の打ち方が上品で上手。米からして本場・日本のものとはちょっと違うが、それが逆に新鮮で、十分美味しくいただけた。醤油とわさびも用意されている。The Reverie Saigonの朝食。100%満足なり。このように楽しく、心地よく、思い出に残る朝飯というのは、ありそうでなかなか無いものだ。朝から食べ過ぎてしまうことだけが、まずい(笑笑)。
2017.04.25

4月20日から24日までベトナムのホーチミンに行ってきた。ちょうど今日の朝8時に成田に着いて、お昼前に帰宅したばかり。時差は2時間なので時差ボケもなく、飛行機は深夜便だったが、まあまあ寝れたので割合に元気だ。今回利用したのは、日本旅行社の「海外ツアー 極みの旅」の中のホーチミンの豪華ホテルに泊まる企画。「極上を知り尽くした大人のための素敵な贅沢 ザ・レヴェリー・サイゴンに泊まるホーチミン5日間」というもの。成田から出発、エコノミークラス、デラックスルーム指定。ホーチミン空港とホテルの間の送迎のみガイドが付きあとはフリー。ホテルは3泊で、最終日はレイトチェックアウトで現地時間の21時まで部屋を使うことができる。お値段は、空港税は別途(1人5000円ちょっと)で、ツアー代金は1人134,900円だった。ホーチミンだけでこの値段というのは高いようにも思うが、The Reverie Saigonというホテルがそもそも1泊5万ぐらいする超豪華ホテルなので、今回の3泊企画は、宿泊代だけで往復の飛行機代がタダでついてるという考え方もできる。ホーチミン空港は市内中心地から遠いので、タクシーの手配がちょっと面倒。たいていはホテルに送迎を依頼するのだが、案外高くつく。それがもともとついているのは助かる。もちろん旅行会社としては、行きの車中でオプショナルツアーを勧めて、それで申し込んでもらえれば儲かるという算段もある。しかし、オプショナルツアーは別に頼みたくなければ頼まなければいいだけの話だ。The Reverie Saigonは、まだできてそれほど経っていないホテル。こういう超豪華ホテルは初期によくこの手のプロモーションをやる。ホイアンに行った時もその手のプロモーション価格で豪華ホテルに宿泊して満足したので、今回も同じような趣旨の企画に申し込んだワケなのだが、大正解。非常に満足のいく滞在ができた。ホテルの施設はベネチアガラスや大理石をふんだんに使った豪華絢爛たるもの。7階にあるチェックインカウンターは見上げるような大ホールに、モザイクと大理石の装飾。ふっかふかの絨毯。ホームページを見て、びっくらこいたが、行ってみたら写真通りで二度びっくらこいた。一体いくらかけたんだろう、この内装に…と想像もつかない。趣味から言うとアラブの大金持ちや中国人の富裕層をターゲットにした感じだが、お客は欧米人のほうが多かった印象。わりあいみんなラフな格好でホテル内をうろうろしていた(まあ、外が35度とかいう気候だし)。アジア人はやはり多数派は中国系だろうか。日本人には一組ぐらいしか会わなかった。ツアーは何人が定員なのか分からないが、おそらくは少ない。空港――をちょうど出たところにお迎えのドライバーやガイドがずらっと並んでいるのだが――では、Mizumizu+Mizumizu母だけをガイドが待っていた。こちらが朝をいただくホテル内6階にあるカフェ。大理石がすごい。複雑ならせん階段で7階にあるフロントからおりてくる。吹き抜けになっていて開放感抜群…というか落ち着かないほど豪華(笑)。きびきびと働くスタッフ。サービスも行き届いている。ホイアンで泊まった「ホイアンナンバーワンのホテル」は、朝食の質にやや不満があったが、今回の朝食は文句なかった(詳しくは後日)。施設の豪華さ以上に素晴らしかったのが、スタッフのサービス。特に7階のチェックインカウンターの向かいに常駐しているコンシェルジュにレストンランの予約やら水上人形劇の予約やら、お願いしまくって、ラクをさせてもらった。その都度ホテルのコンシェルジュカードに予約の詳細を書いてくれて、地上階のフロントデスクにそれを見せればタクシーがやってくるという至れりつくせりのサービスの連携。ちなみに、ホテルから呼んでもらってもタクシーは乗車後にメーターが上がるので、高くなるというわけではない。ただ、タクシーのサイズによって、初乗りが12,000ドン(60円)のクルマと21,000(だったか25,000だったか?)のクルマがあった気がする。初乗りが高いのは立派なSUVだったと思う。はっきり憶えていないのだが。ホテルは設備も大事だが、やはりキモは人的なサービスだとMizumizuは思っている。The Reverie Saigonは、間違いなくバンコクのオリエンタル・ホテルや、ドバイのブルジュ・アル・アラブと肩を並べる世界トップクラスのホテルだった。ホーチミンはそれほど優れた文化遺産があるわけでもないが、雑貨店を見たり、ベトナム料理を食べたり、あとはホテルでノンビリしようという人には心からオススメできるツアーだ。ワイルドチックなオプショナルツアーも用意されているので、アクティブな人はそれを利用すればよいと思う(Mizumizuは今回はMizumizu母と一緒のノンビリ旅が目的だったので、利用しなかった)。ホテルに行く車中でガイドが、パンフレットを渡してくれる。ホーチミンのタクシーは正直言って質がよくない。明らかに渋滞する道にわざわざはまって時間をかけるドライバーもいたのだが、それでもベトナムはタクシーがまだ安いので助かる。市内だけで、それほど遠くにはいかなかったとはいえ、タクシー代は最高でも80,000ドン(400円)ですんだ。ホテルからタクシーを頼むと、ホテルのアドレスカードにタクシードライバーが特定できる番号を必ず書いてくれるので、何かあったらクレームができる。必ずこのカードはキープしておくことだ。街中で個人でもタクシーを拾った。ハッキリ言って変なドライバーばかりだったのだが(詳しくは後日)、「悪質なぼったくり」はなかった。Mizumizuたちが拾った街中で流してるタクシーは、初乗りが9,000ドン(45円)とか12,000ドン(60円)だったと思う。この旅行会社のツアー企画、5月末までやっていて、まだ空きもある(4月26日に確認したら6月以降も企画は続くようで、空いてる日もまだ多い)。ネットでも電話でも簡単に申し込める。趣味に合いそうだな、と思った方は、さあ予約!(笑)
2017.04.24
4月10日の夜、何とはなしにテレビを見ていると、緊急速報の音声表示。どこかで地震でもあったかと思いきや、浅田真央選手引退のニュースだった。そのあとは、テレビは浅田真央一色。次々に特番を組むテレビ局。改めて浅田真央という存在が、フィギュアスケートという範疇を超えた一大スターであることを思い知らされた。最後の試合となった全日本で、Mizumizuが秘かに注目していたのは、実は本田真凜選手。浅田真央の「次」のスターがいるとしたら、その候補者は本田真凜しかいない。競技者として素晴らしい選手は多くいるが、説明のつきにくい「華」というものを備え、チケット代を払ってでも見たいと思わせるファンを多く呼び込める選手はなかなかいない。これから世界に羽ばたくであろう本田真凜が、どれほどの輝きを見せるのか、浅田真央が登場する舞台だからこそ見比べてみたかったのだ。結果は――試合結果ではなく――やはり浅田真央の「魅せる力」に及ぶ選手は、まだまだいないな、という感想に終わった。ジャンプに回転不足が多いにしても、ちょっとした体の使い方を含めたプログラムの密度は圧巻だった。フリーなど、あっという間に終わってしまった感がある。伸び盛りの若い力には魅力はあるが、高橋大輔氏が述べたように、浅田真央はやはり「別格」だった。このブログで何度も書いているが、美しいものは誰が見ても美しく、凄いものは誰が見ても凄いのだ。スポーツ選手は「強い者」に人気が集まる。だが、浅田選手に関して言えば、試合で結果が出なくてもファンが離れることはなく、したがってスポンサーも離れず、一種、宗教的とも言える人気を誇り続けた。もちろん、それは彼女の魅せてくれたパフォーマンスが空前絶後だったから。ソチのフリーは、「伝説」という言葉さえ安く感じられるほど。阿修羅のように鬼気迫り、女神のように気高く、リンクがそのまま天上世界に移行してしまったかのような表現世界。誰も近づくことさえ許されないような至高の世界だった。朝日新聞DIGITAL編集部が、「引退を表明した浅田真央選手。その歩みを、様々な形で振り返ります。ソチ五輪ショートプログラム16位からの鮮やかな切り替え、印象深い生い立ち、そしてすべてを勝負・演技にかける姿勢。ウェブ技術を駆使してお送りします」として、美しい写真とともに、デジタル特集を組んでいるが、http://www.asahi.com/olympics/sochi2014/lastdance/その中に出てくるフリーの得点。その演技構成点の低さには、今更ながら失笑してしまう。「滑走順」と解説者が言い訳したが、「スーパーのレジ係」になってしまったジャッジの点など、このようなものだ。世界中に驚きと感動を与え、誰しもが賞賛する演技の「パフォーマンス」にも「振付」にも「解釈」にも、このような点しか出せなかったことも、今後物笑いのタネ語り草になるだろう。ソチの女子シングル金メダリストの演技は忘れても、浅田真央のフリーは誰も忘れることはできない。これから時を経るにつれ、その輝きは褪せるのではなくますます強まり、ソチの女子フィギュアと言えば浅田真央のフリーということになるだろう。連日の浅田真央報道を見るにつけ、これほどのスターがこれから先、出るだろうかと思わずにはおれない。得点から言えば、ロシアの「最強女王」メドベージェワが、史上最高得点を更新し続けているが、浅田真央時代にあったような熱狂はすでにそこにはない。今後、どれほど採点システムを攻略しつくした女王が出ようが、浅田真央ほど国中を熱狂させ、泣かせ、笑顔にするスターは出ないように思う。そして、これほどまでに商業的な成功をもたらす選手も。これからも、浅田真央のファンには、アイスショーに足を運ぶことで彼女を支えてあげてほしいと思う。これだけのニュースになったのだから、今年のTHE ICEの動員に問題はないだろう。だが、1年たち、2年たち、5年たったら?5年たっても、10年たっても浅田真央には滑り続けていてほしいと思う。フィギュアを一時的なブームに終わらせずに、アイスショーがショービジネスとして成り立つようになってほしいと思う。男子では高橋大輔がいる。女子では浅田真央。この2人のスターが、これからますますアイスショーを盛り上げていってくれれば。バレエやオペラを見に行くように、人々がアイスショーを見に行く。時には新作を楽しみに、時には伝説のプログラムを見るために。それがMizumizuの今の一番の期待だ。浅田真央ファンはこれからも、長く地道に、彼女を支えていってくれればと願っているし、Mizumizuもそうするつもりだ。
2017.04.12
2017世界フィギュア男子シングル。ショートが終わった時点では、「ベテラン」の快進撃が印象的だった。ハビエル・フェルナンデス選手109.5、パトリック・チャン選手 102.13点。その中に、まさにRising Sunの宇野選手が食い込んできたのは、彼の才能と今の実力からすれば当然と言えば当然。だが、羽生選手とネイサン・チェン選手がトップ3にいないというのは、予想外だった。何度も書いているが、「羽生結弦時代の男子シングル」は「誰が勝つかまったく分からない時代」なのだ。このショートの順位を予想できた人が、果たしていただろうか? 基礎点が非常に高い4回転を複数入れてくるプログラムは、常にハイリスク・ハイリターン。ショートでは規定のジャンプが跳べなかった場合の減点が厳しいので、優勝候補の実力者であっても、1つの失敗が大きく点数に響いてくる。5位という予想外の低い順位、トップと10点以上の差という点数を見ると、羽生選手の世界王者奪還はまたもならなかったかと、すでに諦めていたMizumizuだったが、時代を変えた「氷帝」は、そんなふつーな予想を、圧倒的なジャンプの完成度で一蹴してみせた。羽生選手のフリー、本当に信じられない。冒頭の2つの4フリップ、4サルコウ。単独ジャンプとしてはこれ以上ないというぐらい、美しく、完璧な着氷のジャンプだった。後半に入っての4サルコウ+3トゥループには度肝を抜かれた。ショートでは失敗したジャンプ。今季試合でまったく決まっていない。それをこの大一番にピタリと決めた。これは彼にとって大きな自信になったハズ。本当に驚かされた。普通に考えれば、ここはセカンドジャンプを2トゥループにおさえ、そのあとの得意のトリプルアクセルの次につけるジャンプを3トゥループにしてもよかったハズなのだ。ショートでの失敗を考えると、そういう回避策もあったと思うが、羽生選手は得意のトリプルアクセルのあとではなく、あえて試合で確率の悪い4サルコウのあとにつけてピタリと降りて見せた。この貪欲で挑戦的な性格。若き日の皇帝プルシェンコを彷彿させる。四大陸では失敗した3A+1Lo+3Sの超難関ジャンプも無難にこなした。この難しい3連続を無難にこなせるというだけで、もはや神。故障以来、控えていた4トゥループも非常にきれいだった。来季、足の状態が良くなれば、4トゥループに3トゥループをつけるという選択肢がまた出てくるだろうし、そうなればジャンプの安定性はさらに揺るぎないものになるだろう。とにかく、ハードスケジュールでけがをしないように、羽生選手の課題は、もはやそれだけだ。 宇野選手も、ジャンプがさらに安定してきた。彼の場合、着氷の「こらえ」がかなり気になっていたのだが、だんだんそれが「ピタリ」になってきているように思う。あっという間に4ループと4フリップをものにしてしまう才能と努力もすごいが、後半に超難しい3A+1Lo+3Fをさらっと降りたのには本当に、気絶しそうになった。ユーロスポーツの解説者が宇野選手の演技を見て、「信じられない、これが現実なんて」と言ったのには、まさに同意。リアルで、男子シングルは信じられないジャンプの進化を遂げている。ちょっとミスがあったとは言え、300点越えを果たした世界王者が、台にのれないなんて、そんなことがあるんですか? ちょっと前なら信じられない話だ。だが、今回290位で6位だったネイサン・チェン選手だって、ジャンプがもう少し決まれば、すぐに300点を越えてくるのだ。300点出せる選手がこんなにも…メダル争いは熾烈にならざるを得ない。そうした現状の中で、1つ言えるのは、男子シングルにも「少年潮流」が見え始めたこと。この流れを決定的とまで言うのは時期尚早かもしれない。だが、今回優勝した羽生選手こそ20歳超えだが、2位、3位はともにまだ20歳前。事実上、4回転ジャンプの出来で勝負が決まる現在の男子シングルでは、こうなってくるのが当然だ。どうしても体の重いベテラン選手になると、ショートならまとめることができても、長いフリーの中で、高く跳ばなければいけない高難度ジャンプを複数決めることは難しくなってくる。ショートでメダル圏内にいながら台のりを果たせなかったチャン、フェルナンデス選手に比べて、台にのった3人のアジア人選手は、全員非常に細い。300点プレーヤーであるチェン選手もすらりとして、体躯には少年の面影がある。今のままの採点では、体が軽く、若く、元気な「少年」が勝つことになる。若い選手はベテランとは表現力で劣るというのは、フィギュアの定説だが、宇野選手などは、そんな定説を覆す天才だ。フリーの、あのある意味「すれっからし」感のあるピアソラのボーカル入り楽曲を、とても品良く艶っぽく、ちょっとしたトゥの使い方だとか、上半身のスムーズな動きだとか、巧みなターンやステップだとか、劇的な表情だとかで表現してみせる成熟度と自信は、日本人離れしている。生来の育ちの良さを感じさせる宇野昌磨というキャラクターも、羽生結弦にはない世界を氷上に構築して、私たちを魅了する。あくまで個人的には、なのだが、スケーターとしては羽生結弦より好きなタイプだ。羽生選手が皇帝プルシェンコを継ぐ者なら、宇野昌磨は不世出の天才高橋大輔のレガシーを受け継ぐ者だろう。この2人の対決を(けがさえなければ)五輪で見られる私たちは幸運だ。そして、羽生結弦と宇野昌磨にとっても幸運だ。だが、ルールは明らかにいじる必要がある。すでに演技構成点の係数をあげて、演技構成点を底上げするという案が出ているが、それは良い考えだ。技術点を楽に100点越えする選手がこうたくさん出てくるとなると、演技構成点の割合はもっと増やしたほうがいい。そのほうがベテランにとっても闘いやすい。羽生・宇野は別格の表現世界を作る若き天才だが、そうはいっても、パトリック・チャンやハビエル・フェルナンデスの見せる、成熟した男性的な世界が男子シングルから消えていくのは悲しい。円熟味というものは、この競技ではもっと評価されていい。スピンやステップの基礎点を上げる、3回転ジャンプの基礎点を上げる、という手もあるだろう。大きな改革は五輪後になるだろうけれど、4回転が決まるか否かの、博打打ち同士の闘い、みたいな競技にはしてほしくない。
2017.04.03
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