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2026.07.29
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カテゴリ: 高校野球
ミラクル福山 春夏通じて初の甲子園!小田監督就任4カ月で公立高校導いた 広商撃破 人間的成長が一番「ついでに勝とうね」最高の結末


「高校野球広島大会・決勝、福山4-3広島商」(28日、マツダスタジアム)

 ミラクル福山だ。決勝戦が行われ、福山が広島商を4-3の逆転で下し、1975年の創部以来、春夏を通じて初めての甲子園出場を決めた。1-2の六回に松井湧心捕手(3年)の中前2点適時打で逆転し、逃げ切った。監督として西条農と総合技術で計3度、甲子園に導いた小田浩監督(62)が4月に就任。公立高校を、わずか4カ月で聖地に導いた。

 マウンドにできた歓喜の輪。抱き合い、最高の笑顔でマツダスタジアムの空を力強く指さした。広島商を逆転で下し、たどり着いた頂点。小田監督に導かれた福山ナインが、創部52年目で春夏を通じて初の甲子園出場を勝ち取った。

 21年ぶりの公立対決。三回までに2点をリードされたものの、焦りは一切なかった。五回に1点をかえすと、六回無死二、三塁で松井が逆転の中前2点適時打。「日頃から練習している中堅への打撃ができた」。七回にも福島悠杏内野手(3年)の左越え適時三塁打で加点し、逃げ切った。

 これまで16強が最高。8強以上の戦いは未知の世界だった。終盤で逆転し、勝利をつかみ取るのが“小田野球”。快進撃を続けるごとにナインはたくましさを増し、決勝の舞台でも力を発揮した。小田監督は「一番驚いているのは私。本当に選手のおかげ。ありがとう」と感謝した。

 4月から福山の監督を務める。西条農、総合技術で計3度、甲子園に導き、2011年夏を最後に現場を離れていた。定年まで1年を残し、監督就任の打診を受けた。「人生100年時代。そういうタイミングで話をいただいた」。西条農、海田、総合技術に次ぐ、公立4校目の監督を引き受けた。

 就任直後に選手、保護者らを集めて1時間半にわたり語ったのは「勝利至上主義」からの脱却だった。
全国で勝てるのは1校だけ。誇り高い敗者、謙虚な勝者になろうと話した。でも、ついでに勝とうね、と伝えた
勝敗に加え、人間的な成長を重視する姿勢がチームの土台となっている。

 その象徴が激戦の合間に見せた選手の姿だ。準々決勝後から準決勝までの3日間、3年生全員が練習後に夕方まで模擬試験を受けていた。福山は進学校でもある。文武両道を体現し、厳しい日程も前向きに乗り越える姿に、グラウンド外での確かな成長がのぞいた。

 広島商OBで3年時の夏の甲子園では準優勝も経験している小田監督。母校を破っての優勝となり、福山を含め、甲子園に導いた3校とも公立高校だ。聖地での戦い方を問われると「イメージは全然湧かなくて。渡辺主将をはじめ、選手から良い提案が上がってくると思う」と目尻を下げた。

 「ついでに勝とうね」から始まったドラマは最高の結果を迎えた。「ワンチャンあるぞ」と選手を信じ、頼もしく成長した選手とともに踏む甲子園の土。福山の新たな歴史が幕を開ける。

“小田マジック”福山初甲子園 小田浩監督100日間の意識改革

「“スケール感”を意識しながら指導してきました。こうなるとは夢にも思わなかった。高校生って、こういうことがあるんですね」

今年4月に就任したばかりの小田監督は、選手の成長に目を丸くした。総合技術高での指導から15年ぶりの現場復帰。高校野球の環境は大きく変わっていたが、校長などを歴任した教育現場での経験によって監督として自然とアップデートされていた。就任から夏の大会まで約100日。
「100日しかないと思うのではなく、まだ100日ある」
練習時間を長くしたり、新たな練習法を取り入れたりしたわけではない。
選手個々の意識改革を行った。

主将の渡辺雄介内野手(3年)は「来られる前にネットで調べると“寡黙で怖い人”という情報があったのでビクビクしていた」と笑顔で振り返る。初対面時には「気さくに話しかけてくれてびっくりするくらい優しかった」とイメージが一変。 ミスを指摘されるのではなく、ミスを受け入れることから始まり、走攻守での安定につながった。 それまでは1つのミスから大量失点につながっていたが、 ミスの連鎖がなくなったことで無駄な失点が激減 1イニング複数失点は1度もなかった



福山 17点コールド発進 甲子園3度の小田浩監督62歳が意識改革「大人の野球」で大勝 広島に新旋風
7/11(土)
「高校野球広島大会・2回戦、福山17(五回コールド)0油木」(10日、ぶんちゃんしまなみ球場)

 2回戦11試合が行われた。福山が油木を17-0の五回コールドで破り、初戦を突破した。先発全員となる計17安打。投手陣は3投手が無失点リレーを決めた。4月から過去に他校で3度、甲子園出場経験がある小田浩監督(62)が就任。ナインに説いた「大人の思考」と「シンプルさ」が大量点をもたらした。

 一気呵成(かせい)に攻めた。初回は5四死球に3安打を集め5得点。三回は打者11人の猛攻で7点を奪った。4月から就任した小田監督は「普段やっていることを、やろうと話をしました」。つなぎの意識が実を結んだ。

「練習ではいろいろと考えさせるけど、最終的には、できるだけシンプルな形に落とし込んで、やっていこうと言っていた」 。重圧がかかる夏だからこそ、 極限までそぎ落とす重要性 を説いてきた。西条農、総合技術で計3度、甲子園に導いた名将がたどり着いた境地だ。

打席では「しっかりスイングする」「球に食らいつく」という原点 に立ち戻る。極限状態で迷わずバットを出せるように背中を押してきた。

 この教えが冷静さにつながった。渡辺雄介主将(3年)は 「入れ込みすぎず、客観的に大人の余裕を持ったプレーをしろと言われている」 と明かす。 この日はチームで狙いを「高めの浮いた球を打つ」とした。シンプルで明確な共通認識が、大量点の要因だ

 クリアな頭脳で戦う「大人の野球」。小田監督が目指すチーム像だ。

「3カ月、監督をやってきて、すごい吸収力を感じています。やることが整理できているし、浸透していると思う」

 “小田イズム”を体現する福山が、広島の夏に新たな旋風を巻き起こす。





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最終更新日  2026.07.29 05:41:19


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