MM2022のブログ

PR

×

プロフィール

MW2022

MW2022

カレンダー

コメント新着

天国にいるおじいちゃん@ Re:打席に入る前に、バットを天にかざして、天国にいるおじいちゃんに『力を貸してくれ』(08/24) 天国にいるおじいちゃんについては、 089…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2026.08.01
XML
カテゴリ: 報徳
66

報徳外記

(現代語訳)

 第二十一 教化(下)
 孔子は言われた。「これをみちびくに徳を以てし、これをととのうるに礼を以てすれば、恥有り、かつただし」と。
そもそも、徳をもって民をみちびくのは、もとから教化の本であって前論で言っています。
なぜ礼をもってととのえるというのでしょうか。
 先生は言われた、「礼の本質は譲にある。譲は分に生ずる。分とは何か。今、百軒の家の村が有って、田畑の総収穫を千石とする。これが村の天分である。天分とは何か。天地が二つに分かれて大地の変えられない分が定まる。大地が二つに分かれて万国となり、郡が別れて千石の村となり、千石が別れて十石の家となる。これによってこれを観るならば、分というものの本源は天に出ていて変えることができないことは明らかである。そうであればこの村に生まれた者は、天の時により地の利について、十石の田を耕作し、耕し草をとり肥料をやって養い、その力を尽して秋の収穫を収めて納税し、種子を貯えてその残りの数を四等分し、その一つを貯蓄とし、その三を十二月、三百六十日にこれを節制し、仰いでは父母を養い、俯しては妻子を養う。これがこの村に生きる村民の道である。道とは何か。天が開けてその後に天地の間に生ずるものは、人類を論ずることもなく、獣や鳥、虫、魚及び草木まで皆自ずから止まる所の天命があって生存する。松が山の峯に生じ、柳が水辺に生ずるのは天命である。鳥や獣が山野に生じ、魚や亀が川や海に生ずるのもまた天命である。人民が中国に生まれ、日本に生まれる、皆、天命にないものはない。いわんや千石の村に生まれるのはもとより自然の天命である。そうであれば千石の村に生まれ、十石の分を守るゆえんのものは、本原がまた天に出てそして変えることができないことは明らかである。そして千石の村、百軒の家の村民について、これをひとしくするときには、一戸十石であって、これが一家の命分であり、一村の中庸である。しかしながら祖先が徳を積んだか積んでいないかによって、互いに増減を生じて、大小、貧富の差をなす。何を大というか。一戸の収入が、天分以上であるのを大とする。何を小というか。一戸の収入が、天分以下であるのを小となす。大、これを富といい、小、これを貧という。富むものは天に位する。天命は貧小であるものを覆い育てることにある。貧しいものは地に位置する。その天命は天が覆い育てることを受け、勤労してその徳に報いることにある。天分が十石の村に生まれ、五石を増して富大の幸福を得る者が有るのはなぜか。五石を減じて貧小により苦しむ者が有るためである。我に増すならば必ず彼に減ずる。彼の小は我の大、我の富は彼の貧である。そうであれば大小貧富はもとより一つの物であって互いに離れないことは、なお天地が一物であって男女が一体であるのと同じである。なぜならば天に余りがあって地に足りないところがある、余りの有るものは、必ず足らないものを補う。だから天は覆い地は載せて、天気は下に降り、地気は上へ昇り、もつれあい和して万物が生ずる。
男の女におけるのもまた同じである。男女が互いに和して子孫が生まる。富の貧におけるのもまた同じである、貧富が互いに和して財産が生ずる。もし天地が互いにそむくならば万物は生じない。万物が生じなければ、人類もまた滅ぶ。貧富が互いにそむけば財産は生じない。財産が生じなければ貧富はともに滅んでしまう。このために富んだ者は天分に止まって、余財を譲ってこれを貧者に推譲し、貧しい者は朝から夜まで勤労し、余力を推譲してその徳に報いる。貧富大小がおのおのその分に止まって、その職業を楽しんでその生活を安らかにする。このようであれば、貧富は互いに和して、一村は一家のようであろう。富んだ者は長く富を失わない、貧しい者はついに離散したり亡滅することを免れて、一戸は足り人は満足し、孝弟忠信が行われ、政治は刑罰を実施しなくてもよいようになり、教化する必要がなくなるのはどうしてであろうか。天分を明らかにして、推譲の道が行われるためである。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2026.08.01 06:49:42
[報徳] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: