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先日、森でSさんが鳥の巣を見つけた。昨年冬に東京の中学生が作った茅葺の小屋。その側面の通気口としてあけた空間に苔で出来た巣があった。丁度顔の高さくらいか。「親鳥がこっち見てる!」とSさん。「えっ、どこ? あっ、あんなところにいつからあったんだろう」翌日に150人からの中学生が訪れる予定だった。小屋のある場所は通り道。巣を動かそうか、でもどこに。勝手に動かしたらダメじゃないか?卵に人が触れてしまうと親鳥は温めることをしなくなるらしいよ。結局は小屋の周りに近づけないようロープを張り巡らせることにした。Sさんによるとクロツグミの巣らしい。森での用事が終わってみんなが帰った後、巣の方を見てみるとさっきまでいた親鳥の姿が見えない。私たちが驚かせて消えてしまったのか?私は好奇心に負け、巣に近づき一枚だけ写真を撮らせて貰った。翌朝、巣を見るとちゃんと親鳥がいた。ほっとした。中学生たちもロープのそばで騒ぐこともなく、静かに双眼鏡で観察していた。1日中巣から離れることなく温めつづけていた。人間からは守られているけれど、ヘビから卵を守ることができるか。時々様子を見に行こう。
May 29, 2004
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森の整備も終盤に入りました。整備に終わりはないのですが、今回の目標であった広場の増幅と小道作りは完了し、細かい片付けを残すのみとなりました。人間二人の力でもここまで出来るのだなと、きれいになった森を見て思います。蔓と雪で枯れて倒れそうな木が数本ありました。これは山仕事のプロ、福田さんに登場願いました。チェーンソーで切断すれば、さっと倒れるわけではありません。絡まった蔓で予想もしないところに倒れる可能性もあります。枯れた木はたいてい木が混んでいるところにあるので、他の樹木が邪魔になる場合が多いです。遠くから作業の様子を見ていましたが、大変危険な仕事です。そして知恵と腕力の要る仕事でもあります。倒した木を1.5mほどの長さに揃えて切断し、積み上げて片付けます。スツールによさそうな太さのカラマツがありました。福田さんは作業の合間に樹皮をはぎ、チェーンソーをまるで彫刻刀のように使って10個のスツールと背当てのついた椅子を作り出しました。これを新しく出来た広場に円形に並べると、素敵な森の教室になりました。さて今日は早速この教室で楽しい会議を開催しますよ。*****来月NHKハイビジョンの番組でリブランの森と、うえむらさんの「音を探しに行こう」のプログラムが紹介されます。番組のテーマは「里山の音景色」初夏の森の音はどんなものがあるでしょうか。放送日時は 2004年6月27日(日)午後1時から4時45分(午後1時から2時はBS2のみ放送)放送局はNHKBSハイビジョン、BS2です。私たちのフィールドと、お勧めプログラムの様子を皆さんに知っていただけるチャンスです。BSが見られる環境の方、是非ご覧下さい。
May 26, 2004
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今日は7時前に起き、卵焼きを作って出勤。事務所でメールチェックし、身支度を整えていざ森へ。28日に150人のお客さんを迎えるので、間に合うかとだんだん気がかりになってきている。細かい性格なので、地面から突き出た切り株をもっと短くしたいし、枯れた木は全部倒してしまいたい。落ちた杉葉が堆積しているのは見たところ悪いから全部燃やしてしまいたい。スズメバチのわなも作らなくては。私は今日もひたすら火焚き。刈り払った枝をどんどん燃やす。今日は自分の髪まで燃やしてしまった。手ぬぐいから出ていた襟足の一部が燃えた。まだ眉はある。こういう外仕事で嬉しいのはお茶の時間だ。コッフェルとシェラカップ、インスタントコーヒー、紅茶のティーバック、急須と緑茶を持ってきている。疲れた体には甘いもの。クッキーもある。焚き火で出来た熾きの上にコッフェルを置くと、500mlの水が2-3分で沸く。ぱちぱちと枝のはぜる音と鳥の声を聞きながらいただくお茶は本当においしい。カッコーの初鳴きを聞いた。カッコーは渡り鳥でたいてい今頃やってくるそうだ。今日のお昼はお赤飯と卵焼き、沢庵。
May 18, 2004
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雨続きで中断していた山仕事を再開した。しかし、作業をはじめて1時間ほどでまた雨。濡れながら続ける。私は専ら刈った木を燃やす役目。生木を燃やすのだ。火が安定するまでが難しい。燃え易い杉の葉を一抱え集め、その上に乾いた小枝、燃え易い種類の木の枝(あぶらちゃん など)と順番に燃え移らせていく。団扇であおぐことも大事だ。煙が出なくなったら安定してきた証拠。刈り払った枝を次々と燃やしていく作業になる。枝はいちいち短くしない。4-5mの枝をどんどん積み上げて燃やしていく。木を並べる方向を揃えるのが秘訣だ。井桁に組んだりしてはいけない。燃えているところは枝の中央1.5mくらいだろうか。あまりいじらないで燃やす。途中でガサリと中央が落ちる。中央が燃え尽きて白っぽくなったら、両端が簡単に外れる。それを焚き火の山から引き抜いて、燃えているところへ入れていく。全てが燃え尽き、白い灰になればいい燃やし方だ。去年は下手で、黒い炭のなりそこないみたいなものになってしまった。今年はうまくいっている。この焚き火は火柱が身長くらいになるので、作業中はとても熱い。去年は前髪、眉毛を燃やしてしまった。今年はまだ大丈夫、麻呂にはなっていない。髪も手ぬぐいで覆って守っているし。石油系の衣料はすぐに穴が開く。といって今日は木綿だったが、小さな穴が2つあいていた。背中がちくりとしたとき、火の粉が木綿のシャツの上に落ちていたのだろう。雨降りのなかだったが、汗をかき、着ていた物は雑巾のようになった。今日は腰が痛い。けれど火炊きは楽しい。明日も続く。
May 17, 2004
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昨日から本格的に山仕事を始めている。この森は20数年放置されていて、雪の重みで途中で折れていたり蔓が絡み付いて真っ直ぐに伸びられない樹木等が多く、とても荒れていた。昨年の今頃、手入れを始めた。藪や下草を刈り払い、蔓を切る。枯れた樹木は倒す。木の混んでいるところは間伐し、日が入るようにする。刈り払った枝などは燃やす。5人で約10日働き、森の中に小道が出来、広場も出来た。たくさんの子どもたちが昨年は訪れ、森の中で遊んでいった。今年の仕事は冬の間、雪で折れた樹木や落ちた枝の整理。昨年手が回らなかったエリアの藪刈りと間伐。新しい小道作り。森林内の谷地の復活。 などなど。昨日と今日でツリーハウスを設置した。解体設置が簡単で樹木に負担が少ないツリーハウスを昨年設計制作した。冬の間は物置にしまっておいたのだ。それを森まで運び、木の上に設置。ツリーハウスの周りの下草を刈り、枯れ木を倒した。森の中を歩きまわっていて、スミレの群生を見つけた。日光が入るからだろう、一面紫色の小さな花のジュータンだ。足の踏み場もないくらい。土壌が酸性だとスミレが咲くときいた。小川の脇の小道には白い花をつけたニリン草の群生。こちらも足の踏み場もないくらい、びっしりと咲いている。夕方から雨になった。久々の肉体労働は心地よい。
May 9, 2004
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目が喜んでいる。白一色の雪の世界から黒い土と灰色の木立の季節を過ぎ、今や緑のグラデーションである。あらたふと青葉若葉の日の光 芭蕉若葉の色に自然の恵み、神の恩寵を感じるのは北半球の北回帰線以北に住む人々に共通の感情であろう。常夏の国の住人には緑色に対する特別な感情はないらしい。冬枯れの後に必ず春が巡ってきて緑が再生されるのを毎年経験する人間だけが、若葉の色の輝きを尊いと感動するのである。それにしても緑色の多様さに驚いている。若葉色、裏葉色、浅緑、柳色、若苗色、若竹色、鶸色(ひわいろ)、若草色、萌黄色、鴨の羽色、青丹、苔色、草色、木賊色(とくさいろ)、青竹色・・・。連なる山々を彩る緑に目が喜んでいる。新井市南部の平丸にぶなの林がある。雪融け水が幾筋も斜面を流れ、若芽が伸び、葉は陽光を浴びて輝いている。林内には清々しい風が吹き渡る。大きなぶなの木の下で空を見上げ深呼吸をした。
May 7, 2004
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