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藤子・F・不二雄先生は多趣味です。ドラえもんをはじめとする想像の広がる作品を読んでいると好奇心旺盛であることが、うかがえますね。QJ(クイックジャパン)という本の64号(2006年発行)でF先生に関する話が載っていました。■ QJ Vol.64 【鉄道模型/プラモデル】(キーワード)>F先生は大の模型作り好き。>大きな鉄道模型のジオラマを作ったこともあるほど。この記事を読んだとき、私は「なるほど。あのSF短編も、その影響からきてるんだ」と納得したものです。そのスコシフシギなSF短編とはとにかく鉄道模型に熱中してしまう少年の物語。藤子・F・不二雄先生の『四畳半SL旅行』です。 < 『 四畳半SL旅行』 ストーリー >■ 少年の名はヒロミ変わり者の中学生。みっちゃんという幼なじみがいる。■ ヒロミの思い込みは異常ともいえた空想と現実の区別もつかないほど夢中になる癖があった。■ みっちゃんの掛け声にも全然気づかなかったヒロミの変わっている性格を知りつつもみっちゃんは、ヒロミに興味を持っている様子。■ ヒロミはみっちゃんを家に誘った■ ヒロミの部屋に入ると・・・■ 目の前には大きな鉄道模型が広がっていた今、ヒロミは鉄道模型に夢中になっていた。けれど、みっちゃんは、あまり関心を示さなかった。■ 鉄道模型のレイアウトに熱くなっていたいつも閉じこもっているので、ヒロミの両親はみっちゃんの訪問が嬉しかった。■ しばらくすると製作も進み 列車も走るように今までは、街並みと線路だけだったがようやく動く車両もそろった。■ ヒロミが吸い込まれる!?■ 一瞬ドキッとしたみっちゃんみっちゃんは、錯覚だと思ったけれどもしかしたら現実に起こってしまうような感覚を覚える。■ やがて秋になり・・・ヒロミを心配する母親はみっちゃんに頼みごとをした。■ ヒロミもハイキングが気に入ったように見えたが・・・やはり、ヒロミの頭は鉄道模型でいっぱいだった。この秋景色も、レイアウトに取り入れようと、さらに熱が増す・・・■ ヒロミの所へ訪ねに行くと・・・ヒロミは、食事も取らず閉じこもりきりであった。■ ヒロミは鉄道模型の列車に乗るという・・・■ 自分が乗る鉄道模型のサイズに合わせた自分の切抜きを用意した。■ 絵コンテの製作までを始めた■ ヒロミは学校を休むように・・・みっちゃんは胸騒ぎを覚える。■ ヒロミに会いに行くと・・・ヒロミは部屋にいなかった。8ミリフィルムだけが残されていた・・・■ フィルムを再生すると・・・「ボーッ」というのは効果音だったがまるで本物のように聞こえてくるようだった。■ 汽車を求めて走るヒロミ (この映像のヒロミは切り抜き(手作り)です。 背景もレイアウトで、汽車も鉄道模型です。音は効果音です)■ 憧れの汽車に近づいていくヒロミずっとフィルムは続いていきます。■ ヒロミは飛び乗ろうとするが・・・必死の努力も実らず落とされてしまうヒロミ。■ みっちゃんはヒロミの執念を感じる■ 今度はトンネルの上で待ちぶせをするヒロミずっと動かずに、いつまでも待ち続けるヒロミ。そして、そこでフィルムは終わってしまう・・・■ フィルムを残したまま ヒロミはいったいどこへ行ったのか・・・ふと、みっちゃんに、あるひらめきが起きる。ハイキングに行ったときの山が浮かび上がる。■ みっちゃんの勘は当たったやはり、あの山だった。目の前にはヒロミがじっとたたずんでいた。汽車が来るはずのない山でピクリとも動かずヒロミは立ち続けていた。この山には、トンネルもなく線路もない。だから、絶対に列車がくることもない・・・そんなことは、絶対にありえないことだったが・・・「ボーーー!!」という大きな汽笛が聞こえてくるのであった・・・この「ボーーー!!」という汽笛が響き渡るのが一番最後のコマです。なので、この続きは描かれていません。F先生は読者の想像で結末を思い浮かべてほしいのでしょう。私の想像では、「奇跡が起こった」のだと思います。空想と現実の区別のつかないヒロミの狂気と紙一重の精神が、熱意を通り越した時「何か」が起こり、それが「奇跡」だったのではないでしょうか。鉄道模型は、やりませんでしたが、見るのは好きでした。かつて秋葉原にあった交通博物館で子供の頃に見た巨大なジオラマの感動は今でもはっきりと覚えています。F先生も交通博物館は行かれたのかなあ~本作は1979年に発表されました。8ミリ映写機の場面などは、時代を感じますね。ですが、作品の持つパワーはいつまでも色あせることはありません。■ 少年SF短短編集 (小学館コロコロ文庫)藤子・F・不二雄 少年SF短編集1巻【未来ドロボウ】-『四畳半SL旅行』収録
2011.04.29
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かつては、遠い宇宙の星で王子様だったようですが当人には、まったく記憶がなく困っている星野大二少年。大二(だいじ)少年は王子様の生まれ変わりらしいのですが・・・■ 表紙に絵がありませんが「バウバウ大臣」収録されてま~す藤子・F・不二雄大全集 みきおとミキオ / バウバウ大臣 < 『バウバウ大臣』あらすじ >イヌに似たバウバウと、ネコに似たミウミウという2人(2匹)が大二少年のもとに現れる。王子の生まれ変わりだという大二少年にバウバウとミウミウは、一所懸命、仕えようと張り切るのでした。詳しくは『バウバウ大臣』の第1話(4/19)をどうぞ~ 『 ミウ電気で大かつやく』より■ 朝 起きると・・・バウバウとミウミウが寄ってくる■ 王子様の格好をさせるバウバウとミウミウには大二くんは王子にしか見えないのです。■ 大二くんが草野球をしていると・・・それを見ていたバウバウから、「へたくそ」といわれてしまいます。でも、ミウミウは王貞治さんのような素質があるといいます。連載時('76年)は、王さん(元ソフトバンク監督)が現役で巨人軍の選手だった頃ですね~■ 大二くんはまだ才能がでていないらしいミウミウのいうことに、嬉しくなる大二くん。ミウ電気というものを流してもらいます。■ ミウ電気放出!! ビリビリ!! ちょっと痛そうです(笑)「ミウ電気」の特徴は、持っている才能を引き出すことなので大二くんの活躍は、実は大二くんもやればできるという証明になります。バウバウは、口から不思議な道具を出すのが特徴でミウミウは、能力のお手伝い役となるのが特徴です。 『 皇太子妃決定 』より■ お風呂に入る大二くんバウバウたちは着替えを持ってきてくれます。■ 王子様コスチュームに・・・(笑)バウバウとミウミウが「3」の口になってます(笑)「いけないのかな」と気づき始めたようです。 『 ばらばら宮殿はつかれるなあ』より■ 大二くんの友達を集めますバウバウたちがパーティーを開いてくれます。■ みんな集まって・・・「アマンガワ王国 バンザ~イ」みんなが、よく分からない・・・といった表情が笑えます。 『 ついに王国ができました』より■ バウバウたちが海に連れてってくれた大二くんも、ウララちゃんと一緒に来れて喜びます。バウバウは、不思議な道具を口から出します。■ バウバウは式をやるという「なにしに来られたのですか!」・・・って、泳ぎになんですけどね(笑)バウバウたちには、式を行うことしか頭にありません。■ 両手を挙げてバンザイポーズです(笑)バウバウはいつも涙を流しながら喜んでいます。ミウミウよりも、故郷(アマンガワ)への思い入れが強いようです。本人にとっては、いたって真面目な式なのですが大二くんたちにとっては、ついていけないノリです(笑) 『 王国のお金ができました』より■ 大二くんのお父さん登場大二くんのパパは、王子(大二)の父なのでバウバウは、パパのことを「王様」と呼びます。>「王さまとよぶのやめてくれ」>「すみません、王さま」このやり取りは、完全にコントですね~バウバウは、何も分かっていません(笑)バウバウにおけるギャグの特徴は、破天荒さではなく「アマンガワでは当たり前」のことが「地球では当たり前ではない」というズレです。この異文化の衝突が、おかしなギャグとなってます。『バウバウ大臣』を読んでおけば宇宙人との交流も大丈夫・・・かも?■ 大全集の裏表紙大全集『みきおとミキオ/バウバウ大臣』の裏表紙です。バウバウは、茶色とオレンジの中間といった感じですね。ミウミウは、女の子らしくピンク色です。本日も、日記を読んでいただきありがとうございました。はい、それでは皆さん。両手を挙げてください・・・それでは、元気よくお願いします「アマンガワ王国、ばんざ~い!!」(笑)
2011.04.27
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マンガを読んだことない人でも誰もが知っている、マンガの神様手塚治虫先生が番組で取り上げられました。最近、連続でテレビ番組を取り上げていますが私は、あまりテレビは見ません。ついつい時間がとられてしまうからです(笑)それだけです。プロ野球は大好きなので、ほぼ毎日見てますが。さて、手塚先生のシーンですが「夢について、どんな言葉をいったのか?」というクイズが出されました。 < 日テレ 『1分間の深イイ話』より >■ 手塚先生がクイズで登場■ 生涯に描いたマンガの数は700作品以上!!マンガを描く環境が今よりも劣る時代に、なんと700作品も描かれました。現在は、100も描いている漫画家すらいないでしょう。圧巻です。■ 母校の池田小学校を訪ねたときこれから夢を持とうとする、小学校の生徒の前で手塚先生が夢について話されます・・・■ ここでクイズの問題ですさて、「夢は・・・」なんと、いったのでしょうか。長嶋茂雄さんなら「夢は、英語でドリームですよ~」とか、いいそうですね(笑)■ ゲストの紺野まひるさんの回答■ 紺野まひるさんは元宝塚手塚先生は宝塚が好きで、宝塚でも手塚作品が舞台劇になってます。宝塚歌劇団と手塚先生は、深いつながりがあります。■ クイズの正解です紺野まひるさん、正解です。おめでとうございます。ゲストの中でただ1人の正解者でした。■ 「夢は2つ以上持ってください」夢を持っていても、もしかしたら叶わぬこともあるかもしれません。■ でも2つ以上夢があれば大丈夫私も、2つ以上夢を持つことにします。1つは「タケコプターで空を飛ぶこと」なので叶わぬ願いになってしまうかもしれません。やっぱり、2つ目が必要ですね(笑)■ 手塚先生は医師免許を持っています番組では、手塚先生が医師免許を持っていることはあまり知られていないようでした。■ 代表作に「ブラック・ジャック」がありますゲストの関根勤さんが「だからブラック・ジャックが描けるんだ~」と納得してます。■ 手塚先生はいわずとしれたマンガの神様です■ 漫画家として描き続ける中 勉強も続けますマンガを描くには物凄い時間がかかります。手塚先生といえど例外ではありません。そんな多忙の中、猛勉強を続けます。■ そしてついに医師免許を取得!!1952年は、すでに『新宝島』『地底国の怪人』『ジャングル大帝』や初期SF3部作『ロストワールド』『来るべき世界』『メトロポリス』など大傑作を世に送り出しており漫画家としてプロの道を歩んでいる時です。私は、てっきり大学在学中に医師免許を取りそれからマンガ家になったと思っていたのですが・・・そうではなかったのですね。スゴイです・・・誰にでも真似できることではありません。マンガから医師免許まで、すべてが努力の産物だということが、あらためて分かります。手塚先生は、マンガにおいても偉大ですがそれ以外(医師免許など)でも偉大なんですね
2011.04.25
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何気なく見ていたバラエティでなかなか面白そうな特集がありました。23日の番組です。 < 『飛び出せ! 科学くん』より>■ 神秘の洞窟の探検ですとにかく美しいという洞窟なのですが一般人は、立ち入り禁止とのことです。■ 今回は専門家と一緒に特別にTVカメラから拝見できますまるで、人が作ったかのような柱があります。一見、驚きはないと思いますが・・・■ 「石のタケノコ」と書いて「石筍」(せきじゅん)といいますこの石筍は、天井からポタリと落ちてくる滴からできていますその滴の中の、小さな小さな物質が溜まって積もっていきます。■ どう見ても最低160cm以上はあります1cmの高さになるまで130年かかるというのです!!1cmは、指1本の太さよりも小さいですよ。絶句です!!石筍も洞窟全体も、天然記念物に指定されてます。この石筍の高さは分かりません。男性陣の身長も分かりませんので推定になるのですが、もし170cmくらいだとしますと130年(1cm)×170=22100年 という数字になります。石筍が見れたことも感動なのですがおよそ2万年という、文字通り「積み重なった」歴史がこうして拝めることができたのが大感動でした。どうか地震で崩れませんように!!!!この洞窟を見ていたら「みきおとミキオ」を思い出してしまいました。数万年(あるいはそれ以上昔)の歴史が実際にこうして、洞窟で実在しているのなら100年先の未来とつながっていても不思議ではないと、思えてしまいました。< 「みきおとミキオ」あらすじ >みきおくんの近所のほら穴が、100年先の未来とつながっていて、自分と瓜二つの少年に出会います。 『 昆虫園でデート』より■ 未来へ行くのが楽しみ顔は双子のようにソックリなので服を交換するだけで、入れ替わりが完了します。■ マリちゃんと出かける約束があった入れ替わりで来ているのでもちろん、この約束も知りません。■ 昆虫園に到着その名のとおり、昆虫だらけの場所だった。辺りには、セミや蝶がいる。■ 未来では虫の居場所がなくなっていた■ 虫たちに驚くマリちゃん「みきおとミキオ」では、未来の最先端の姿がメインではなく未来の視点から現代を映し出しているのが特徴ですね。 『 科学的大どろぼう 』より■ ほえるポンチ「ポン、ポン」とほえるから「ポンチ」なのでしょうか?(笑)鳴き声を「ポン」と表現できるF先生は、本当に頭が柔軟でおられます。 『 ポンチがしゃべった 』より>原稿紛失により印刷物から複写(注意書き)ということで、画像がやや荒くなっています。■ 未来では生き物も手術で話せるように!!未来のことに詳しくないみきおはマリちゃんから手術の話を聞く。■ ポンチを手術させる今まで鳴くことしかできなかったポンチがしゃべれるようになりました。■ なんとポンチは女の子意外とおしゃべりなのが面白いですね。みきおのなで方は、毛並みと逆だったんですね(笑)ポンチがしゃべれることによって、物語としてはふくらみやすくなるので、仕方ないのですが個人的には「ポン、ポン」と鳴いていた頃も好きでした。藤子作品では、主人公のそばにいるロボットや不思議な生き物は、男性キャラが多いのでポンチが女性キャラなのは、珍しいことです。 < F作品における主人公(少年・少女)の主なパートナー >ドラえもん(のび太)、Q太郎(正太郎)、コロ助(キテレツ)チンプイ(エリ)、コンポコ(魔美)、ブービー(みつ夫)バケル(カワル)、ゴンスケ&モンガー(21エモン) などなどみ~~~んなオス(男性キャラ)なのです!!ドラミちゃんは、女性キャラですがのび太のパートナーではないですしがん子ちゃんは、「パートナー=一緒に手を組む」という定義には当てはまりません。パー子も、正体を明かしていないのでちょっとパートナーとまではいきませんね。オナベさんは、21エモンと冒険には行かないので、ちょっと弱いです。ポンチ以外の女性キャラはミウミウ(バウバウ大臣)ですね。 『 水着は海底に 』より■ みきおはマリちゃんと海へ行くことに■ 海も人工設備だったしかし、海はビルと一体に建てられていた。どうやら海も、人工スキー場のように管理されているようです。ジャンルは、明らかに小さな子供向けの立派な児童マンガなのですが未来の描写は、風刺や警鐘とも受け取れ大人になって読み返すと、F先生は見事なSF世界を描いていることに気づかされますね。とても’74(昭和49)年に描かれた作品とは思えません
2011.04.23
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昔のマンガに出てくるドロボウは、頭に布をかぶっていますが昔は、本当にかぶっていたんですかね~頭(髪型)を隠すことは自分の特徴を隠すことになるので多少の効果はあったのかもしれませんね。■ こんなやつですオバQの「まじめなドロボーさん」を読んで気になってしまいました。まあ、パーマンでは、ドロボーがしょっちゅう出てくるんですけどね(笑)さてさて、今日の紹介は大全集「オバケのQ太郎」5巻です。藤子・F・不二雄大全集 オバケのQ太郎(5)今日取り上げる話は1966~1967年のサンデーに掲載された作品です。 『のらネコぐれん隊』 より■ 正ちゃんのおやつが消えて疑われるQちゃんQちゃんは大食いなので正ちゃんのママからも、疑いの目で見られてしまう。■ 「ぼくが食べたんじゃない!!」Qちゃんは、チーズも食べてませんし正ちゃんも食べてません(笑)■ 食べ物がなくなったのはノラ猫のせいだったノラ猫たちは、小池さんちの家の下にたまっていた。 『サングラスのQ太郎』 より■ サングラスが落ちていた何気なくかけてみると・・・Qちゃんは、とても気に入ります。■ 映画スターになった気分になるQちゃん石原裕次郎やアル・カポネの名など、時代を感じるのはオバQを読むときの、楽しみの1つですね。 『世界で一枚しかない切手』より■ 切手のコレクションをしている木佐くん木佐くんの家で、切手を見せてもらうQちゃん。あれこれ、指図をいわれていると・・・■ ハクション!! やってしまいました(笑) 『車とウマと別荘と』より■ ドロンパがテキサス出身だと明らかにドロンパは、日本に来る前はテキサスで居候をしていたことになりますね。 『P子のお人形』より■ 仲の良い兄妹を見かけるQちゃんQちゃんにも、妹のP子がいるので自分も真似しようと考えます。■ あっさり断られるQちゃん■ Qちゃんは転んでしまい 逆におんぶされる全て、妹に面倒を見させてしまったQちゃん。思わず「しまった!!」 気づくの遅いです(笑) 『テーマソングを歌おう』より■ 正ちゃんのお兄さん 伸ちゃん(伸一)の部屋でレコードを聞くテーマソングを聴いていると正ちゃんは、自分でテーマソングを作るといい出す。■ Qちゃんも自分のテーマソングを作詞します正ちゃんパパ、ちょっと笑いすぎです。こわれ気味?(笑)基本、穏やかな性格なんですけどね~■ 正ちゃんパパが作詞に挑戦それぞれ、「もしもしカメよ~ カメさんよ~♪」「桃太郎さん、桃太郎さん~♪」の替え歌ですね(笑)■ 今度は正ちゃんママが挑戦「ラララ・・・」は、アトムでしょうかね~ママの頭に浮かぶ、美形Qちゃんは芸術を感じます(笑) 『大戦争のはじまりは?』より■ Qちゃんとドロンパが大ゲンカに・・・2人のケンカを知って、駆けつけたP子。理由を聞いてみると、オナラが原因だった(笑)■ 果たして犯人は・・・?なんと、音はラッパだったことが判明。今は、ラッパを吹く子供も見かけませんね~チンドン屋も出てくる場面があるのですが数十年の変化は大きいものですね。 『ゴシップをばらまこう』より周りのみんなが、いろいろな噂話を持っていてQちゃんも、特ダネを探しに行きます。■ 狙ったのは小池さん(笑)ラーメンを食べ終わると、食後のラーメンが・・・そして、おやつもラーメンでした(笑) 『デンマークに負けるな』より■ 街中を一生懸命きれいにしようとするQちゃん「デンマークはゴミが落ちてなくきれい」という話を聞いてそれなら「デンマークに負けるな」と、張り切るQちゃん。 ■ う○○を発見!!(笑)なんと作者の登場です!!藤子両先生が、危うい描写をカットします(笑)■ う○○をしたイヌと飼い主を発見日本は、諸外国に比べ、道端の○○○は少ないそうですがそれでもゼロではありません。掃除するQちゃん偉いです!! 『咸臨丸とQ太郎』より■ 蔵の中からむか~しの写真が出てくる万延元年は1860年なので、今では151年前になります。この話は'67年発表ですから、約100年前となります。結局、具体的なことは何も分からないまま終わりますが結論としては、昔にもオバケが人間界に来ていたということですね。マンガの中に、作者を登場させることを一番最初にやったのは手塚先生といわれていますが今よりも、まだまだマンガの歴史が浅い頃です。そんな中、藤子先生たちが登場し、面白おかしくストーリーに加わるのは、新しいギャグだったように思えますね~
2011.04.21
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「バウバウ大臣」は1976(昭和51)年に学習雑誌で連載されていました。けれど、単行本では藤子不二雄ランドで、1度発行されただけでそれも、すぐに絶版になり目立たないタイトルになっていました・・・が!!こちらも帰ってきました~「バウバウ大臣、ばんざーい!!」■ 先日紹介した「みきおとミキオ」に収録『みきおとミキオ』『バウバウ大臣』 藤子・F・不二雄大全集構想は「星の王子さま」と「普通の小学生の日常」の組み合わせですね。『日常性』は、F先生が大切にされている要素です。 < 『バウバウとミウミウ登場』より>■ 星野大二(だいじ)くんに嬉しいことがイヌが大好きな大二くんに家で飼ってもいい、という許可が出る。■ 飼うのはいいが買ってはくれない見つけてくるか、拾ってくるか・・・買ってくれないので、ガッカリする大二くん。■ 女の子の名前は「春ウララ」ちゃん(笑)捨て犬を探しに外へ出ると、友達のウララちゃんに会う。大二くんは、動物を飼っていないのだけれど・・・■ 大二くんの後ろにはイヌとネコ(らしき生き物)が!!突然のことにビックリする大二くん。走っても追いかけてきた。■ 家の中にまでついてきてしまった理由も分からず、後をつけてくるので大二くんは、薄気味悪く感じていた。■ 2人(2匹)は話し出した!!■ 気にしないフリをするけれど・・・■ 大二くんは アマンガワ王国の王子さま!!何のことだか、さっぱり分からない大二くん。王国の王子様とは!?■ かつて「アマンガワ」という星があったしかし、アマンガワは、彗星の衝突があり100年前に滅んでしまった。■ 2人(2匹)と大二くんは 生まれ変わりだという「アマンガワ」の星では、魂も科学的に解明されているのかもしれません。■ 再開に感動するバウバウとミウミウ王子の生まれ変わりである大二くんと王子の下で働いていた、バウバウとミウミウが100年ぶりに再会。しかし、「王国」「王子様」「生まれ変わり」という話についていけずに混乱する大二くん。■ ガキ大将にいじめられる大二くんバウバウが大二くんの助けに入る。見かけよりも強かった!!■ 王子である大二くんを守ろうとしてくれたバウバウは空を飛んだり不思議な力を持っていた。■ バウバウたちを気に入る大二くん大二くんの申し出に「もちろんです」と答えるバウバウ(笑)バウバウにとっては、王子を見守るのが当たり前なので普通の小学生と、大臣(バウバウ)の二人の間に起こるギャップが、笑いとなります。バウバウ大臣のギャグも、次回紹介いたしま~す。遠い星(あるいは未来)から不思議な生き物がやってくる・・・というのは、藤子作品ではお約束のパターンですが「バウバウ大臣」で、いつもと違う所はちょっとビックリな「生まれ変わり」(転生)がテーマになっている所です。あと、もう1つは、女の子の名前ですね。藤子マンガの女子名は、わりと普通です。マリ、エリ、みち子、みよ子、しずか、などなど・・・(ガン子、ジャイ子など例外もありますが)「ウララ」ちゃんはかなりインパクトのある名前ですね(笑)
2011.04.19
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2月頃だったと思います。池袋の駅構内にかわいいマスコットが来ていました。■ ご当地物のアピール足利市のキャラです。頭の兜や、青のハッピや袴などおそらく男性キャラですね。名前は「あしかがくん」でしょうか。■ あしかがくん (と私は呼んでます)頭には「學校」の文字がありますね。有名な『足利学校』のアピールですね。当時(中世)は、名門校だといわれています。■ 群馬よりぐんまちゃん。(名前がそのまんま~!!)かわいいですね~ゆるキャラとは違って、素朴でいいです。かわいいから、子供たちにも人気です。■ あしかがくんと一緒に隣にいました私が、写真を撮り終わったらちょうど、アピールタイムが終わりだったようで場所移動が始まってしまいました。写真が間に合ってよかった~■ 私の近所(都内)です撮影は、1週間前ですが歩いているときに、桜吹雪が起こり何百もの花びらが、ひらひらと舞う姿はなんともいえない美しい光景でした。一瞬、メルヘンの世界にいるような気分になりました。■ 白っぽい桜太陽の逆光になってます。試しに撮ってみました。桜が白っぽく見えているのは、そのためです。撮影は、みな同じ日、同じ時刻です。光によって、見え方が変わるものですね~■ いつもより控えめな桜桜のつぼみが、一番開いているときに撮りましたが、7、8分咲きですね。桜の木々も、今年は、おとなしめでした。まるで、私たちの気持ちが伝わってしまったかのような感じを受けました。本当に満開のときは枝が見えないくらいにふっくらとするんですよね~春がやってきても、しばらくは寒かったり今年は、気候も、あまりよくありませんでした。それでも、桜を見るだけで心が和むのは、桜の魅力ですね。他の花々も和みますが、桜は別格なんですよね。■ 最後は藤子ネタで・・・ケータイの写真を整理していたらむか~し撮った写真が見つかりました。あの「藤子不二雄ランド」の刊行情報です。「刊行予定」に『3マシンメン』という作品があります。これは、結局発売されなかった幻の作品です。一度も、単行本化されていません・・・藤子不二雄A先生の作品なんですよね~A先生も大全集を出してほしいなあ~「藤子不二雄Aランド」でも未収録多いんですよね~
2011.04.17
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世界には、数々のファッションショーがあります。パリコレだの、東京コレクションだのミラノ・コレクションなどなど・・・ところで「ニューヨーク・コレクション」は「ニュー・コレ」というのでしょうか・・・?それはさておき・・・今日は、あっと驚く(あっと笑う?)超一流ファッションを紹介いたします。■ 「チンプイ」のお話です藤子・F・不二雄大全集 チンプイ 1巻< 『チンプイ』あらすじ >ある日、突然お嫁さん候補にされてしまった小学生の春日エリちゃん。そのお相手は、なんと、マール星というはるか宇宙の王子様(殿下)だった・・・(詳しくは「チンプイ第1話」の日記をどうぞ~) < 『科法使いエリさま』 より>■ 注意を受けるチンプイマール星の殿下と、エリちゃんを早く結婚させたいワンダユウじいさん。■ やさしく見守るチンプイチンプイは、エリちゃんの気持ちを尊重し婚約や結婚を急かすことはしません。■ ワンダユウとエリちゃんの中立に立つチンプイマール星出身のチンプイとしては、心の中ではやはり、殿下との結婚を望んでいる部分もあります。こうして見ると、一番困っているのはエリちゃんよりも板ばさみの立場にある、チンプイかもしれませんね。 『宇宙的超一流デザイナー』より■ エリちゃんの部屋に勝手に登場(笑)なんとか、エリちゃんに喜ばれようとあれこれ奮闘するワンダユウ。■ 超一流ファッションデザイナーがやって来る■ モデルとなるエリちゃんを眺めるデザイナーいつもながら、あまり気乗りしないエリちゃん。■ 家が揺れてうるさい・・・ドカン、ドカン、と大騒音が・・・いったい何が起こっているのか・・・■ 芸術は爆発だ!!(笑)デザイナーのデブラ・ムー先生はどうやら興奮する癖があるようです(笑)■ そして試作第1号が完成最初から興味のなかったエリちゃんは断る。■ 「おとなしい普段着」といわれ着てみることに■ エリちゃんはお気に召さないきっと、マール星ではこれが最先端のファッションなのでしょう。■ また作り直すことに地球の風土に合うようにとテレビを見て、アイデアを練ることに。■ ナイトガウンだそうです(笑)頭のてっぺんに毛が3本・・・手と頭の丸っこい形は、まさしく・・・(笑)■ これは映画「ゴジラ」がヒントでしょうね(笑)「特撮風オーバーコート」は、発火装置つきです(笑)これは、子供たちに人気が出そうですね。(火が出るのは危ないですが)■ 嫌になってしまうエリちゃんエリちゃんを喜ばす作戦も、空回りしてしまいありがた迷惑で終わってしまうのでした。■ 元「藤子不二雄ランド」編集長の嶋中行雄さんの言葉 大全集「チンプイ」1巻の巻末には、元編集長の 嶋中行雄さんという方の解説が、載せられています。 >「芸術は爆発だ」と叫ぶパンダのデザイナーが出てきますが >あれは藤本先生もお気に入りだったようです。 これは、今日紹介したお話に出てきますね。 私も、好きなキャラですが、キャラが面白いだけでなく 勉強のために、地球(日本)のテレビを見て ヒントを得たファッションがオバQで Qちゃんの服が「美しくシンプルなアウトライン」 という表現に、私は爆笑しました。 主に小学館に属している藤子マンガですが 「藤子不二雄ランド」は中央公論社から出ています。 これは、中央公論社が、若者世代との接点を持ちたい という理由があったという、裏話などが分かり 嶋中さんの解説は、いろいろと楽しませていただきました。 「藤子不二雄ランド」にセル画がついていたのは 子供たちに喜んでもらうため、という理由にも すごく嬉しく温かい気持ちになりました。 最近は、子供から(親が出すことを見越して) お金を搾取しようとする、ビジネスモデルが見えてきます。 「子供たちのために」というのは、もう昔のことなのでしょうか。 セル画がついて\380だった藤子不二雄ランドは偉大でしたね~
2011.04.15
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トンネルを抜けるとそこは雪国であったという話がありますがこれからお話する作品はほら穴を抜けるとそこは100年後の未来であったというお話です。■ 「みきおとミキオ」藤子・F・不二雄 大全集 みきおとミキオ・バウバウ大臣小学4年生のみきおくんが自分ソックリの少年に出会い、しかも相手も「ミキオ」といい、名前まで同じという運命的な出会いを果たします。 < 第1話 『100年後の世界へ』 >■ 物が消える事件が・・・みきおくんだけでなく、父親も困っているらしい。泥棒がいるのか?■ 不思議な生き物が現る!!みきおくんの目の前を丸っぽい生き物が横切った。■ そして翌日 ふたたび公園で友達と遊んでいると昨日の犬が、また姿を現す。■ 不思議な犬を追い詰めた追いかけると、ほら穴にたどり着く。行き止まりになっている。■ 捕まえようとしたとき・・・イヌは落下して姿を消してしまった!!■ みきおくんも 足を滑らして落ちてしまう■ 落下してしまった みきおくんは・・・不思議なことに、まったく違う場所へ着いていた。どうやら、ほら穴ではない様子だった。■ 見知らぬ場所に来てしまい困るみきおくん■ 黒いイヌを追いかけると・・・母親ソックリの女性が現れ授業があると、分からぬことをいわれる・・・■ ただただ不可解これは、いったい何が起きているのだろうか?■ すると少年がやってくるなんと、自分と瓜二つの少年が目の前に!!みきおも、少年も、二人でビックリする。■ そして謎が解ける「ポンチ」という名の黒いイヌが、みきおくんの家からいろいろと物を持ち出していたのだった。■ みきおくんが来た所は 2074年の世界だった!!なんと、はるか未来にたどり着いていた。みきおくんの時代(1974年)から100年後の世界だった。■ みきおくんの来た場所をさぐってみるジャンプしてみると、さっきみきおくんがいた、ほら穴にたどり着いた!!■ タイムトンネルでつながっていた!!ほら穴は、現代と100年後の未来がつながっているタイムトンネルだった。■ 二人は同じことを考える未来の少年も、名前は「ミキオ」すべてがソックリな二人は入れ替わりを提案する。■ お互い服の交換をする二人は、それぞれの生活で困らないように身の回りの情報を交換し合った。■ そして それぞれ過去と未来を楽しむこうして、みきおくんは未来の生活を楽しみ未来のミキオくんは、昔(1974年)の生活を楽しむのでした。『みきおとミキオ』で繰り広げられる100年後の楽しい世界はまた、次回に紹介したいと思います。同時収録の『バウバウ大臣』も、近いうち取り上げます。「みきおとミキオ」を読み終わったあと私は、あの「王子と乞食」を思い出しました。有名な作品なので、多くの方が知っていると思いますが双子のようにソックリな、王子の少年とこじきの少年がお互いの好奇心で、入れ替わってしまうお話です。王子の方は、お金持ちではあるもののたいくつな生活から逃れて、自由になりたいと思い一方、こじきの少年の方は、毎日が貧しい生活なので豪華な生活に憧れます。二人の望みは見事に一致し服を取り替えて、入れ替わりを始めます。子供の頃、絵本で読みましたが、強く印象に残ってます。内容がとりわけスゴイ、という訳でなく子供なら(大人でも)、思わず憧れてしまう豪華なお城での、優雅な生活は、魅力を感じます。そして、思ったよりも楽しくないという王子の生活ぶりは、子供ながらに「何でも、いいことだらけじゃないんだな」と感じるもの、得るものも、あったように思えますね。実は、藤子不二雄先生は「王子と乞食」(当時は「こじき王子」の名称)をオバQよりも、ずっと昔に、マンガで描いています。メジャーデビューの前ですね。担当したのは、A先生だったのですが構成は、A先生とF先生の二人で練ってます。外見がソックリで、お互いが入れ替わり願望を持ち服を交換して、全然違う生活を送る・・・という設定は共通点がありますね。国内外の名作から、面白い部分は模倣しそこに、新たに自分のアイデアを加えて別の作品に仕立てるのは、それはそれで立派な創作法だと思います。ただ、「みきおとミキオ」で、おいしい部分は時間を決めて、ちょっとだけ楽しみいつでも自分の世界へ戻れるところですね。まさに理想的なタイムトラベルですね~
2011.04.13
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そろそろドラえもんの日記を書こうと思ったら最後に書いたのがなんと、1月だったんですね。しかも「前編」で終わってました(笑)途中で忘れてしまっていたんですね。これは、うっかりしすぎですね・・・ドラえもん、ごめんね~■ 大全集 ドラえもん 11巻藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん 11巻それでは、前回の続きで今日は『11巻 後編』を行きま~す。 < 『 』カッコ内はタイトルです > 『 ミニサンタ』■ クリスマスは「偉い人の本」といわれガッカリするのび太落ち込むのび太に、ドラえもんが出してくれたのは「ミニサンタ」■ サンタもミニ プレゼントもミニサイズミニサンタからもらったマンガは小さいけれど虫眼鏡で読めば、面白さは変わらない。 『 雪ふらし』■ 雪が降らないのでドラえもんが道具を出す「雪ふらし」から出る雪は、人工雪で冷たくなければ、溶けもしない快適な雪だった。 ■ 雪だるまを作る二人家の中で雪遊び。シンプルですが、発想がスゴイです。こうした柔軟性は、簡単には生まれせん。さすがF先生!! 『 あしたの新聞』みんなに、最新情報を自慢したいのび太はドラえもんの道具で、明日の新聞を手に入れます。■ 人気アイドル・チョコレイツ解散のニュースが・・・昔、キャンディーズというアイドルがいました。キャンディーをチョコレート(チョコレイツ)に変えたパロディですね(笑)■ みんなを驚かすことができて気分のいいのび太私のブログを読まれている方には、SF短編の「ポストの中の明日」を連想した方もいるかもしれませんね。新聞で、未来を知ってしまうという設定は、ほぼ同じです。ドラえもんでは、ちょっとおかしなオチで終わるのに対しSF短編では深くて重いストーリーになってます。同じ短編でも、F先生は見事に書き分けています。 『 落とし物つりぼり』■ のびママが「バケツがない」という実は、のび太が外に忘れてきてしまった。すぐに取りに行かなければならないので・・・■ 「落とし物つりぼり」でバケツを探す探す物と、探す場所をいえば探してくれます。そばにいたスネ夫とジャイアンも思わずビックリ。 『 かしきり電話』■ のびパパは緊急出張になるが 飛行機に間に合わない・・・のびパパが、うっかり遅れてしまいドラえもんが「かしきり電話」を出す。■ 10円を入れればどんな物でも借りられるもう10円を入れてパトカーを借り切って空港へ行きその後、無事に飛行場へ到着するのびパパ。■ のびパパはちゃんとジャンボ機に乗っていた10円を入れる、という設定は時代背景ですね。公衆電話をイメージしているのでしょう。 『 SLえんとつ』■ ダイナミックな機関車の番組を見ていたのび太に・・・SLのように、パワフルになってもらおうと道具を出す。のび太の頭に乗せると、元気がみなぎってくる。■ 煙をモクモクと出して元気溢れるのび太しかし、近所から煙に対してクレームが来てしまう。これ以上、使うことができなくなってしまう。■ F先生も 姿を消してゆくSLを残念に思っていたのでしょう発表当時(1983年)は、汽車が減りつつある時期ですね。ドラえもんのセリフが、しんみり心に響きますね・・・ 『 あとはおまかせタッチ手ぶくろ』■ ジャイアンに嫌な目にあうのび太ドラえもんが「タッチ手ぶくろ」を出してくれる。さっそく、ピンチがやってくる。■ ジャイアンの標的になったのび太がスネ夫にタッチのび太の代わりになったスネ夫。嫌なことをどんどん他人にタッチしていくのび太。■ 玄関で転んだのび太ホームレスらしきおじさんに起こされるのび太・・・しかし、タッチをしてしまい。一晩、家に入れなくなるのび太。おじさんに怒る、野比ファミリーと「すんません」と謝るおじさんが笑えます。 『 のびたの息子が家出した』のび太の未来は、しずかちゃんと結婚しておりノビスケという子供がいることになってます。■ タイムマシンで未来の自分に会いに行くのび太のび太が話しているのは、未来の自分。一児の、父親になっているのび太だった。■ のび太の息子は勉強嫌いが共通点父親のび太は、子供の頃を振り返りノビスケには、同じようになってほしくないと願っていた。■ 父親にしかられたことも 今は理解できるのび太は父親に強くしかられたばかりで、反発していたが未来の自分の姿を見て、気持ちが変わる。この作品を読んでいた子供の頃はなんとなくしか分からなかった親心ですが大人になると、しみじみ伝わってくるものですね。さて、いつもと同じ質問ですがみなさんのお気に入りの道具はみつかりましたか?
2011.04.10
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ドラえもんの映画でも「のび太の創世日記」というタイトルがありさらに、短編でも「地球製造法」という話などがあります。宇宙や地球の始まりなどの天文学は藤子・F・不二雄先生にとって興味が強く、好きな分野だったのでしょうね。見知らぬ男から、宇宙を創ってほしいととんでもない頼みごとを引き受けてしまった少年の話。藤子・F・不二雄先生のスコシフシギなSF短編『創世日記』を紹介したいと思います。 < 『創世日記』 ストーリー>■ キレイな空にキレイな星夜、外に出てみると見事なほど、夜空がキレイだった。■ 主人公の創(つくる)少年素敵な夜空を眺めながら、思わず自分が「生命の第一号」と想像してまう。■ 誰かが話しかけてきた創くんは、夏の夜、暑かったので夜風を浴びに、外へ出てきた。■ 男は仕事をしているようだが・・・■ 男は困っている様子だった。事情は分からないが創くんは、気の毒に思った。■ そしてすかさず男は、創くんに頼みごとをいってきた。天地創造システムとは?■ 宇宙から生命までを創る装置!!あまりに途方もない話だったが男の迫力に、圧倒されてしまう・・・■ 創くんは男を部屋に入れる準備は整ったらしい。■ まずは日記を書くことを頼まれる説明書を渡されるも、分からないことが多かった。しかし、男は煙のように消えてしまった・・・■ 置かれていったのはUFOのような円盤であった円盤の中身をのぞいてみると・・・そこには宇宙の姿があった!!■ さきほどの説明書に手を伸ばす説明書といっても、本ではなく電気信号のように脳に直接伝わるものだった。■ 円盤の中は原始宇宙であった原始宇宙、すなわち生まれたて(ビッグバン直後)の宇宙を意味していた。■ 創少年に宇宙の創造が任された任務は、強い「意志」を持ちながら、円盤をさすること。毎日続け、宇宙の様子を日記に書くよう説明された。■ 円盤の中の宇宙は 1日で1億年が進んだやがて、地球らしき星や月生まれたての太陽までが見えてきた■ 惑星に雨が降り出した雨、すなわち水が発生した。これには、男も驚き喜ぶ。■ 生命を生み出す舞台ができた惑星が、海を持つ確率は極めて低いが創くんは、天地創造システムで成功させた。■ 男は宇宙からの使者らしいどうやら、今まで1000万人以上の人間にずっと頼み続けてきたらしい。■ 創くんには強い意志があるという天地創造公団というのが、男の所属先らしい。すべての期待が創くんに寄せられている。■ しかし創くんの両親が・・・ある日、円盤が処分されていた。必死に探すも出てこない。■ 父親に怒られてしまう創くんは受験生だった。勉強をするように注意されてしまう。■ なくなってしまったことを告げる当然のことながら男はビックリしてしまう。■ 宇宙や人類の誕生に偶然はないゼロといえる確率から、宇宙を創り出すには必然が必要だった。それが天地創造システムだった。■ 男は告げる創くんに渡された円盤の中に、今の地球があった。その地球をなくしてしまったことになる・・・■ 創くんには何が何だか分からない・・・地球はすでに存在しているが、男がいうにはそれは時空を超えて創られていると説明する・・・■ 宇宙の存在がなくなってしまう!?このままでは、創少年も、人類も、この男も宇宙すべての存在が消えてしまうという・・・果たして、私たちの地球の運命は・・・創くんは、やがて視界に異変を感じてくる・・・結末が、どうなるか気になるでしょうか?いや、皆さんは気にならないでしょう。理由はかんたんです。この作品は、1979(昭和54)年の作品です。もし円盤(天地創造システム)が見つからなければとっくに私たちの地球も消えているからです(笑)消えてないということは、ハッピーエンドなのです。空気のない宇宙空間でちり、ガス、電子、粒子などが集まって、そこから空気のある地球ができる、海ができる、生命が生まれる・・・そんなことは、やっぱり奇跡の中の奇跡といえますよね。それを考えれば、大いなる困難を抱えた今の日本が復興するまでの道のりは長く険しいものになるでしょうが奇跡を頼らなくても、できることですよね。私は、言葉ではいい表せませんがこれからの日本に、希望と期待を強く持っています藤子・F・不二雄 SF短篇集 創世日記
2011.04.07
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数ある藤子マンガの中でもちょっと特別な作品である「てぶくろてっちゃん」です。実は、第8回小学館漫画賞を受賞しています。1962(昭和37)年のことです。あまり知られていない賞かもしれませんが年に1人しか選ばれないという大変名誉ある賞なのです。(現在は複数の作家が選ばれますが当時は1人)なぜか今年まで、50年もの間一度も単行本として発売されませんでした。残念ながら、児童漫画は売れないという見方もあったのかもしれませんね。大ヒットとはならないかもしれませんがそれでも、受賞作が未単行本化であることはずっと、さみしく思っていました。それがようやく藤子・F・不二雄大全集で日の目を見ることになりました。てっちゃん、おめでとう~~~■てぶくろてっちゃん藤子・F・不二雄大全集 てぶくろてっちゃん 1巻■ 第1話 『ふしぎなてぶくろ』てぶくろの説明は、この1コマのみです。不思議でもあり、魔法のようでもある手袋です。■ 紙を折ったツルが飛ぶ小さな子どもたちが、すんなり読めるように科学的な説明は一切ありません。(このページは赤の入った2色カラーです)■ 『まほうのとびら』よりドラえもんのどこでもドアを連想させるとびらです。(まだ「ドラえもん」発表前です)■ おつかいを頼まれるてっちゃん親戚のおばさんの家に行くことになります。■ とびらくぐると・・・■ まさにどこでもドア■ 今度は動物園へ他に、どこへ行こうか考えるてっちゃん。動物園に決めます。■ なんとライオンが!!間違えて、ライオンのおりの中へ入ってしまいます。■ 向かってくるライオン■ 『土かんロケット』なんと今度は、土管を使ってロケットを作ってしまったてっちゃん。■ 見つけた惑星に着陸■ 宇宙人!?タコ型宇宙人の登場です。宇宙人や火星人は当時、タコのモデルが多かったようですね(笑)■ 襲われる2人普通ですと、子供がロケットで宇宙の旅というのは、まず描けないと思います。「それは無理だ」とハッキリ分かっているからです。しかも、まだ人類が月面着陸を達成する前の時代です。児童漫画でも、殻を打ち破った設定だと思います。私は、この話が一番驚きました。(内容ではなく設定に)ロケット構造や、宇宙空間のあり方に、F先生も悩まれれたかもしれませんが「子供たちがワクワクして楽しめればいい」というこども読者へのサービスを優先されたのだと思います。■ 『おそくなった遠足』よりてっちゃんが作った木の車で、山に出かけます。女の子の名前は、ようちゃんといいます。■ やさしい ようちゃんてっちゃんは、川に落ちてしまったのでお弁当が水浸しになってしまってます。■ 帰りは迷ってしまう・・・■ やさしい てっちゃん山の中を歩き続けて、くたびれてしまい泣き続けるようちゃんを、おんぶするてっちゃん。子供たち2人の優しさもさりげなく描かれています。児童漫画には、こうした部分もあってほしいですね。子供でも大人でも、優しさは大切なことです。それでは、最後にCMを・・・「作ろう」っていうと「作ろう」っていう。「てっちゃん」というと「ようちゃん」という。「もう遊ばない」っていうと「いいようだ」っていう。そして、あとでさみしくなって「ごめんね」っていうと「ごめんね」っていう。マンガだけでしょうか、いいえ、誰でも。『てぶくろてちゃん 大全集』より提供 by FC(藤子的コマーシャル)■ ACのCM
2011.04.05
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祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きありみなさんも、国語の時間に「平家物語」を読んだことがあると思います。『鐘の声』という表現が、見事ですね。『鐘の音』ではないのです。なんとも奥ゆかしい表現ですね~平家物語では、『おごれる人も久しからず 』という1文も出てきますね。これは、『おごってくれる人も、久しくいないなあ~』と、そういう意味です。(よい子のみなさん、信じてはいけませんよ~)さて、突然ですが10秒で分かる『平家物語』をご案内いたします。それでは、どうぞ~~~ 『日本名作劇場 ~平家物語~ 』 原作 藤子・F・不二雄 先生 下手な落書き ネオ・リーブスF先生が亡くなられた後ワープロに残っていた『それは平屋の家であった』という、たった1行のジョークに、絵を付け加えてみたいと思いました。2ページ構成の短編を描かれたことのあるF先生ならおそらく、パロディ作品を描かれていたことでしょう。F先生、F先生関係者、F先生ファンの方々にはお粗末な4コマで、申し訳ないと思っています。偉大なるF先生の名前のとなりに私の名前を並べてしまってスミマセン。さて、2つ前の日記でF先生の番組紹介をしたのですがちょっと気になる部分がありましたので補足をしたいと思います。画像は、小学館より発売されている『学習まんが人物館 藤子・F・不二雄』から撮影しました。 < 「少年サンデー」創刊秘話 >■ 藤子先生たちのもとへマンガの依頼が来るまだ、日本に週刊漫画誌がない頃です。創刊されることに驚きます。■ 日本初の漫画誌 そして初の連載 今でこそ、週刊連載形式は当たり前ですが当時は初の試みであり、藤子先生たちも悩みます。■ 手塚先生に話すと・・・なんと、手塚先生もサンデーで作品を発表すると聞き藤子先生たちも、サンデーで描きたいと思うのでした。■ サンデー創刊号には憧れの手塚先生と一緒に連載を開始!!毎週、毎週、描いていくというプレッシャーがありましたが「原案付き」ということもあり、こうしてめでたく『海の王子』が誕生するのでした。(原案:高垣葵さん)■ NHKで映されたサンデーとマガジン気になったのは、サンデー創刊号にはミスタージャイアンツこと、長嶋さんが表紙だったと聞いたことがあるので、調べてみたら上の『人物館 藤子・F・不二雄』でも長嶋さんの表紙でした。これは、NHKが間違えたわけではなくおそらく入手困難のサンデー創刊号が用意できなかったのではないでしょうか。マガジンの創刊号は、映像のとおりです。お相撲さんが表紙ですね。当時の子供たちのヒーロー・人気者はスポーツ選手だったことがうかがえますね。■ 大全集「海の王子」1巻 のあとがきより F先生も、サンデーとの出会いは大きな分岐点と話されています。不安だった連載作業も無事こなし読者からの人気も得て、「藤子不二雄」として大きなステップにもなりました。週刊少年サンデーの創刊は、藤子先生たちと深い結びつきがあることになります。ちなみに、藤子不二雄ランドという藤子作品集の第1号は、ドラえもんではなく『海の王子』でした。「藤子不二雄のスタート」という意味があるのかもしれませんね
2011.04.03
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昔話や童話でお馴染みの作品を藤子・F・不二雄先生がパロディ作品として発表していたのをご存知でしょうか。■ 『世界名作童話』その名も『世界名作童話』です。といっても、完全にギャグとなっております(笑)収録作品は5つで、1話2ページです。短編というより、ショートショートに近いですね。 < 『世界名作童話』 収録作品>■ 『みにくいアヒルの子』疑問を持つ1匹のアヒルくん。 ■ なぜ自分だけ違うのか・・・「飛びぬけて美しく可愛い」と勘違いしているアヒルくん(笑)■ 本当の親探しの旅に出るアヒルくん■ 白鳥を見つける自分は、白鳥の子だと思ったアヒルくんですがあっさり否定されます(笑)さまよってる間に、体が汚れて真っ黒になります。最後は、カラスの仲間になったとさ。『みにくいアヒルの子』おわり。■ 『ねむれる森の美女』■ 王子が眠れる森の美女と出会う■ 100年の眠りから解き放たお姫様は・・・夜中でも、眠気が起きません。目がパッチリと冴えてしまいます。■ 全然眠れなくなってしまいますこうして「ねむれる」森の美女から「ねむれぬ」森の美女になってしまったとさ。『ねむれる森の美女』おわり。■ 『うらしま太郎』なんと、カメではなくて、タコだったのです。ビックリですね~■ なんと乗り物はカメ型ロケット!!うらしまは、助けたタコに連れられて「リューグージョー」という星へ行きました。■ 華やかなタコの舞踊り(笑)■ なんとすでに300年の月日が!!そして、その頃地球では・・・驚くべき結末が・・・『うらしま太郎』おわり。■ 『ヘンゼルとグレーテル』ヘンゼルくんと、グレーテルちゃんは森の中で、魔女に捕らわれてしまいます。■ 魔女は人食いでした子供たちを太らせようと、料理を出すも「まずい」といわれてしまう魔女。■ 女の子に指図を受ける魔女料理の下手な魔女は、グレーテルちゃんから「ぐずぐずしてちゃだめ」といわれる始末(笑)こうして料理が上手になっていった魔女はやがて、森の中でレストランを開きましたとさ。『ヘンゼルとグレーテル』おわり。■ 『ジャックと豆の木』「ジャックと豆の木」を読んで強い影響を受けるジャイアン。■ のび太とドラえもんに笑われてしまうジャイアン■ こりずに豆探しを続けるジャイアン歩き続けているとジャイアンの足の裏にマメが・・・■ 足のマメを埋めてみると・・・生えてきた足に、勢いよく蹴り飛ばされてジャイアンは雲の上まで飛んで行きましたとさ。『ジャックと豆の木』おわり。『ジャックと豆の木』では、ジャイアンが主人公だったり『うらしま太郎』でも、ドラえもんキャラが登場したり今までのSF短編作品と比べてもちょっと違った味わいがありますね。 個人的には、はちゃめちゃ度が高い『うらしま太郎』がインパクトが強いです。タコの舞踊りを見れても嬉しくないですね~(笑)■ 「世界名作童話」は、SF短編集2巻に収録されています藤子・F・不二雄 少年SF短編集 2巻(小学館)
2011.04.01
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