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今回は、嫉妬・ジェラシーの中で「職場での嫉妬」について見ていきたいと思います。さらに「嫉妬といじめ」の関係性をひも解いていきたいと思います。さっそく、いってみましょう!
職場では、新入社員のようにピュアに見える人に、嫉妬がきたりするものです。たとえば、お局さんから新入社員に対して起こる嫉妬です。
これは、あおっているわけではないのだけれど、新入社員が自然に嫉妬の対象になってしまうことでしょう。では、嫉妬の対象にならないためにはどうしたらいいのでしょうか?
対象になったとしても、「お局さんと若い社員」という構図が理解できれば、対策が思いつくかもしれません。これが、「何で嫉妬するのかわかんない」や「やぁね、嫉妬なんかして」となると、火に油を注ぐことになります。
「そうか、お局さんは女性として自信がなくなって、若い新入社員を見ると、自然に(勝手に)負けたと思ってるんだな」と相手の立場を理解すれば、何かがわかってくるのではないでしょうか。そこから、相手と人間関係を作り、兄弟姉妹のように可愛がってもらう関係ができれば嫉妬は起きなくなります。
その人が得られる尊敬や注目度以上に、それをその人が得ていると、嫉妬はその人に向けられます。「ちょっと若いくらいで……」「ちょっと可愛いくらいで……」「ちょっと儲かったくらいで……」など、めらめら、どろどろした感情が人から出てくるのです。
そして「あいつ調子にのってるんじゃないの」と思うことがジェラシーです。これが、不倫などの世間的に間違った理由が出てくると、その人に対して攻撃心が出るのです。嫉妬心だけだと攻撃はできません。けれども、物事に対して人間は攻撃し、嫉妬心を解消しているのです。
これは「相手より下がっているという感覚があるときに、相手の足を引っ張ることで、ちょっと気持ちがすっきりする」というのが、嫉妬やジェラシーの作用です。そして、いじめや批判の作用でもあります。
また、「相手より下がっている」という理由ではなく、「ちょっとした同質ではないこと」がきっかけになることもあります。一人だけ違ったら、その人を攻撃することで全体がまとまる、というのが人間が遥か昔から持っている性質なのです。
「同質でないものになりがちな人」や「ピュアな人」などは、そういう役回りを子供のころからしてしまう傾向にあります。いじめられやすい体質の人は、すきが結構あったり、つっこむすきがあったりするのも特徴です。
反対に立ち回りが上手くて、嫉妬やいじめの対象にならない人もいます。そういった人が一番いじめをつくっていたりすることも事実です。なぜなら、誰かを標的にすれば、自分は標的にならないからです。
いずれにしても、古代から現代まで、幼稚園から、どんな組織、どんな国でも嫉妬やジェラシー、そして批判やいじめは起こりうることなのです。家族でも誰かをのけ者にしたり、三人以上人間が集まると、「人を排除する」のようなエネルギーが出る傾向があるのです。
・「同質ではないものを排除したい」
・「自分を優位に立たせたい」
・「誰かが優位に立つことを阻害したい」
・「自分の地位が危うくなる可能性があるものを排除したい」
こういったことは、人間の DNA に組み込まれた人類の法則のようなものなのです。これを理解できているかどうかで、対処もまた違ってくるでしょう。
ほとんどの場合が、嫉妬やジェラシーは本人が直接悪くないことが多いです。そして、その人に悪気がないからこそ、さらに相手の嫉妬心を大きくしてしまうところがあります。それが、ピュアなものを汚してやりたい、というダークな気持ちに人をさせるのです。これが男性にも女性にもあるジェラシーです。
ここで、話を「職場について」に戻します。いじめが発生する職場の理由は、「忙しすぎるから」だと言われています。多忙は過度なストレスを呼び込む可能性があるのです。
ストレスを感じると人間は、「アドレナリン・ノルアドレナリン(闘争逃走ホルモン)」という脳内物質を分泌します。これは、闘うか、逃げるか、と反応をする脳内物質です。
人間は過度なストレスにより扁桃体が興奮すると、「闘う」モードに入り、他人を攻撃したくなるのです。さらに、そこに嫉妬の作用である「相手より下がっているという感覚があるときに、相手を引っ張ることで、ちょっと気持ちがすっきりする」ということが加わると職場のいじめに繋がります。
また、ストレスが多いと人間はバイアスにとらわれやすくなります。無意識に判断してしまい、「これはこういうものだ」というバイアスがかかった判断や、行動してしまうのです。
人間の人格は、置かれた環境に大きく影響を受けます。自分のセルフイメージがいちじるしく落ちているときは、一度自分のいる環境を見てみることが必要でしょう。
いかがだったでしょうか? 今回は「職場での嫉妬」についてまとめながら、「嫉妬といじめ」について見てきました。
相手からの嫉妬や批判を、エネルギーに変えて前に進む人もいます。けれども、嫉妬や批判をずっと受け続けていたら、仕事や人生に集中できないと思います。ではどうしたらいいのでしょうか?
ということで、次回は「嫉妬・ジェラシー」の深掘りの最終回で、「嫉妬の対処法」を見ていきましょう。お楽しみに!
それでは読んでいただき、ありがとうございます。
【参考】
・「職場のいじめ」について考察する(2021年8月4日記事) 「人は他のエネルギーから影響を受けてし… 2023/04/24
凸と凹がかちっとはまるから夢が叶う~人… 2023/01/15
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