型をこよなく重んじるも、嵌ることをめっぽう嫌がる作曲家の日記

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2022.03.12
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マクドナルドがロシアで一時閉鎖になると報道されました。
中学生だった気がするのですが、神戸の塾に通うようになり、
唯一の楽しみはそのビルに新しくできたマクドナルドに寄ることでした。
塾が終わると腹ペコすぎて、ハンバーガーやシェイクがそれは旨かったのです。

それは日本マクドナルドの創業期に近い頃でそれまでなかったものでした。
1990年代後半日本マクドナルドは全盛期をなし全国3,000店舗に迫りました。

それ以降店舗数では伸びておらずライバルが増えていきました。
1990年代半ばにはパリに住みましたが、マクドナルドは少なかったのです。


サン=ミシェル大通り(Bd.Saint-Michel)そして最寄りのパッシー(Passy)で、
パッシー通り(rue de Passy)の店は赤と黄ではなく茶色の店舗でした。
若干違和感がありましたが、パリの景観を見出さないためのようでした。

開店したてで行きましたが商品の発音がフランス語のままで違い過ぎることや、
日本に比べるとマニュアル的な対応はなく店員の個性が全開だった気がします。
当時はビザをとるために警察に行っても日本人と韓国人について、
コミュニケーションができないとぼやかれていたほどで苦い思い出が多いです。

日本の習慣としては、当時注文の際に店員の前で考えることが許されましたが、
フランスでは「こんにちは」からすぐに注文を言わなければなりませんでした。
ベーシックな商品以外は日本であるものがなかったり、ソースの種類も違いました。
店員は皆若いので客を早く捌きたいのが見え見えで苛立っているように見えました。


当時はお互い英語に不慣れでマニュアル的な対応にも不慣れだったと思います。
まして、フランスでは「Quick」が最も多く次に「バーガーキング」でした。
アメリカをすぐ受け入れるのは日本で、20年も差があったのです。

当時は、新しい日本文化としてはラーメン、カラオケをよく目にし、
アニメが知られ始め、日本語に興味を持っているフランス人は多かったです。

ただそういう時でも日本語で話しかけられたことはなくフランス語でした。

高価でなければフランスの食材やメニューを進んで食べていました。
ある時郊外のレストランで日本人同士で​ 前菜にアンティチョークを注文しました。
野菜というより植物がそのまま、日本で言えば枝豆が枝付きで出てきたような、
いや、それより驚きの食物で「どうやって食べる」と試行錯誤していました。

そこで「食べ方が違いますよ」と隣のテーブルから日本語が聞こえてきました。
何とフランス人ファミリーでお父さんは日本語がわかるとのことでした。
こちらの会話ややることを興味津々で見ていたかと想像すると何とも恥ずかしい、
そんなことが毎日のように起こり、海外はそれを楽しいと思えるかどうかです。

これらはインターネットが普及する前の話ですから今とは全く違うわけです。
日本は如何にすぐにアメリカの影響を受け、伝統を守る意味がやや異なります。
ロシアで閉鎖したマクドナルドの話、あの広い国土で850店舗しかないのです。
人口は1億4千万人でマクドナルドに出会う確率はかなり低いです。

パリに行く方法はいくつかありますが、シベリア鉄道でロシアから入れます。
そんな日本人の友人もいます。鉄道そのものは極めて安価でロマンを感じます。
しかし、​ 実際は過酷 ​でまず中国などの他国に入るためビザがたくさん必要です。
当時は途中で降りた駅に食品が少なく、賞味期限が切れたものが多かったようです。

ロシア語の案内も理解できず何が起きるかわからない緊張感があったようです。
何日も昔の寝台列車に乗るわけですから疲れも尋常ではなかったでしょう。
ところで、​ プーチン大統領は2016年に日露首脳会談の経済協力案で、
シベリア鉄道をまず樺太まで延ばし、さらに北海道へという提案をしていました。


日本では北方領土の件が知らされますが、この提案は一笑に付されたと言います。
とは言え、ロシアがウクライナに侵攻をしたことは許されることではありません。
プーチン大統領は勢力を広げることが好きなのかもしれません。
また、昔からの伝統を重んじ、2000年以降に進めた歩みが好きではないようです。

各国の経済制裁が進められていますが、彼はおそらく構わないのではないでしょうか。
ロシアにとっては少し前に戻るくらいの感覚で、西側諸国に追随しない気を感じます。
世界でも高い年齢層は声は上げないものの「昔は良かった」と感じる人は少なくなく、
「子供たちため」という号令のもとに我慢を強いられていることもあるでしょう。

西側諸国には文化や遺産があまりにも尊く偉大で素晴らしいと考えていて、
新しいから良いとはせず、方向性についても拘る人が多いと感じます。
情報化社会になって発信力の強いものがいいものとされるようになり、
過去の歴史や伝統の由来から外れても、結果的に経済を優先する国際性が感じられます。

そんな考えは、アメリカや日本の主な価値観とは完全にかけ違っています。
戦争という暴挙に出るのではなくもっと早く話をして理解を深めてほしかったです。
テレビを見ると、悪者と味方をはっきりした途端に悪者のネガティヴな推測ばかり語り、
事実を評価することも偏りがあるうえ、無駄な推測ばかりでは和解はあり得ません。

情報を得るのはメディアからで、情報の真偽が問われるのもメディアの責任です。
人気者をインフルエンサーにして言いたいことを代弁させるのではなく、
専門的に識者や研究者が利害に関係なく意見をまとめる土壌が必要なのです。
中国やロシアが情報統制をする真意がそこにあるのは確かです。





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最終更新日  2022.03.12 09:20:30
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