型をこよなく重んじるも、嵌ることをめっぽう嫌がる作曲家の日記

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2023.09.12
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カテゴリ: 作曲家
西村さんと関わりがあったのは20-30代前半、
深新会という池内友次郎先生の門下生が母体で、
今はまったく違う同人会で西村さんが代表の時、
学生の時から入らせていただきました。

会議の時に西村さんのユニークさ、
作曲家としての心得みたいなものを学び、
個人的にも尊敬する大作曲家でした。
思いあたることを書き留めておこうと思います。

現音作曲新人賞に大学の卒業作品だった、

西村さんが審査委員長だった時に応募し落選、
その時の講評を個人的に聞きました。

「君は松村禎三先生門下?」と聞かれ、
「違います」と答えつつ喜んだ記憶があります。
友人に松村門下の人がいてとても羨ましく、
憧れていた作風だったので嬉しかったのです。

「このエネルギーをもっと他に注いだらいい」
皮肉か褒められているのかわかりませんが、
西村さんらしいことを言われました。
ひとまず凄いエネルギッシュだと解釈します笑。

数年後、チェロ協奏曲を応募直前に見せました。

西村さんは当時はまだありませんでしたが、
「これ通るよ!」と予言されたのです。

西村さんの予言のとおり通りました。
「もっとチェロは息長いほうがいい」と、
西村さんらしいアドヴァイスをいただきました。


その翌年、西村さんの押しも押されぬ代表作、
”2台のピアノと管弦楽のためのヘテロフォニー”が、
初演されそれも生で聴きました。凄い衝撃!
その時から身近な存在ではなくなりました。

当時は吉松隆氏と活動されていました。
事務作業を手伝わせてほしいと伝えましたが、
簡単にそんなことをさせてもらえることもなく、
「もっと活動しないとダメになるよ」と。

純粋な現代音楽路線から外れていたなか留学、
吹奏楽の朝日作曲賞では毎年審査員が変わり、
納得できる審査員まで出さなかったのですが、
西村さんが審査員の年に応募し入選しました。

アポイントを取ったわけではなかったのですが、
当時自分の曲は「崩壊の〜」というタイトルが多く、
おそらくタイトルを見て想像されたと思います。
♩=102くらいのとにかく奇妙なマーチなのに笑。

そんな変な自分をそれなりに見ていただきました。
当時は本来の師匠以外に指導や親交は許されず、
弟子になることもそれ以上の親交も憚れ、
その限界は西村さんも察知されていたと思います。

留学する前に著作権料の取り方を教えていただき、
当時NHKで放送された著作権料が高額なことを、
不出来な自分に諭されたことはとても感謝です。
自分の不出来さが本当に悔やまれます。

突然の訃報に思うことが多すぎました。
今となっては戯言ですがよく憶えています。
忘れないように書いておきました。
心よりご冥福をお祈りいたします!





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最終更新日  2023.09.12 19:50:26
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