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多治見市の臨済宗 永保寺の境内には、2棟の国宝と国の名勝に指定されている庭園があります。特に、滝が流れ落ちる心字池、その池にかかる無際橋。無際橋を渡ってお参りする観音堂・・・は国の宝にふさわしい美しさです。作庭も建物のデザインも夢想国師が手がけたと言われていて、その才能の非凡さには感心させられます。無際橋は故土門拳が「古寺巡礼」で撮影したことでも有名ですよね。幽玄・静謐なその写真は一見の価値があります。さて、その無際橋が改修工事を終え、きれいな姿を現しました。古びた木材も枯淡な味わいがありましたが、新しい桧造りの橋も爽やかな新緑とマッチして美しいと思います。観音堂の北東に本堂を造っています。このような美しい景色の中に伽藍を造らせていただけること心よりうれしく思います。6月には上棟式が厳修されます。その時、無際橋の渡り初めも行なわれる予定です。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇永保寺本堂・庫裡 〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Apr 30, 2009
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埼玉県草加市の浄土真宗本願寺派 光明寺の本堂が完成しました。この伽藍は鉄筋コンクリート造でとてもスマートな外観です。「まるでホテルみたい!」と住職を始め皆さんが喜んでくださっていますが・・・やはりお寺の本堂らしいデザインがどこかに欲しい。当然です。そこで、本堂の内部にはふんだんに木を使いました。桧の丸柱、長押、格天井・・・写真は外陣のインテリアです。天井のデザインがちょっと変わっています。これは木造本堂の軒裏をモチーフに考えました。つまり、地垂木、飛燕垂木が段上につながり、ご本尊に向かって上昇しています。垂木の間には照明を埋め込みました。ご本尊が祀られている内陣は、窓が少ない割には明るく感じます。実は、天窓から光が漏れているのです。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Apr 28, 2009
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千葉県の真言宗寺院から本堂と客殿の耐震補強の相談を受けました。調査、構造計算をして耐震補強案とより使いやすくなる改修案を作成。そして、役員会でその内容を報告しました。当日は、30人程度の役員の方が参加されるということだったので、プロジェクターで写真や図面をスクリーンに映し、約1時間かかって説明しました。とても熱心にお聞きいただいた上に「丁寧に説明してくださってありがとう」と言われる方もいらっしゃって、とてもうれしく思いました。役員会は順調に進み、お寺の希望通り、整備事業を進めること、設計は私に委託することが決まりました。「お陰でなんとかうまくいきました」と安堵した様子の副住職。「実は、昨日まで胃が痛くて・・・」笑顔で流暢な説明をされていたので、まさかそんなに緊張されているとは思いませんでしたが・・・やはり、大きな事業を始めるのは大変なことですね。私も、皆様のご期待に応えられるように頑張るつもりです。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計本堂を地震から守る:伝統構法による耐震診断・補強 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Apr 27, 2009
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多治見市の臨済宗 永保寺の本堂を造っています。先日、立柱式を終え、現在現場は、大工さんと材料が乗り込んでくるのを静かに待っている状態です。現場監督が、本堂と大玄関の鬼瓦の原寸図を持って来社しました。今回は足つきの獅子口を採用します。実は、瓦屋さんが先日原寸図を描いて見せてくれたのですが・・・「ちょっと足の肩が気に入らない」と描き直してもらったのです。「これでどうでしょうか?」「うーん、もうちょっと勢いよくしたいなあ」で、鉛筆で少し手を加えました。「じゃあ、このデザインで進めます」「よろしくお願いします」 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇永保寺本堂・庫裡 〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Apr 24, 2009
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「壁の一部から雨だれが・・・」という連絡を受け、早速、中島工務店と一緒にお寺へ伺いました。円覚寺の仏殿は、間伐材活用コンクールで会長賞を受賞した「グルーラムボックス工法」で2004年に完成しました。無垢の木のブロックだけで造った建物は、ウッディーでダイナミック。大変な評判になり、仏教新聞や雑誌で大きく取り上げられました。そのため、引き合いも多く、大阪府箕面市ではこの工法で本堂が完成しました。ただ、この工法の欠点は逃げがない。つまり、ごまかしがきかないこと。しかし、日本の森林資源の有効活用に貢献できる工法なので、問題が起きたら、ひとつひとつ丁寧に解決していこうと思っています。ご住職もこの建物を気に入ってくださっているので「いやあ、久しぶりです」と、ニコニコ迎えてくださいます。雨漏れした周辺に水をホースでかけて原因を探りました。「そういうことか!!」早速対策を練って補修工事をすることにしました。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Apr 23, 2009
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現在、名古屋市の西山浄土宗 善光寺で鉄筋コンクリート造の本堂を造っています。鉄筋コンクリート造の本堂に入母屋造りの屋根を載せる場合、鉄骨で下地を造るのが一般的です。写真は、鉄骨造の屋根下地が組まれた様子です。この本堂は三角形の妻壁が正面になる妻入りという形なので、より大きな屋根に見えます。本堂の間取りが長方形で奥行きが長い時、妻入りを採用することがあります。このデザインは、正面に大きな破風や彫刻を施した妻飾りが見えるので、とても見栄えがします。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Apr 21, 2009
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現在、名古屋市の真宗大谷派 浄賢寺で木造本堂の耐震補強工事が進んでいます。 この本堂は築100年を超えています。柱はケヤキで、石の上に立っていました。ところが、ほとんど腐りもなく、以前水害で水に浸かった部分だけが白く変色している程度です。本堂をジャッキアップして、鉄筋コンクリートで基礎を造り、その上に本堂を下ろしますが、現在は、ジャッキアップした状態で大工が柱の根元にほぞ加工をしています。木は伐採してからどんどん硬くなるということ知っていますか?ケヤキの表面を5ミリも削ると、赤くみずみずしい肌が現れます。大工がノミをあて金槌で叩くと、乾いた音が響きます。「いやあ、硬い硬い!手がしびれちゃうよ」 寺院建築の設計 : 菅野企画設計本堂を地震から守る:伝統構法による耐震診断・補強 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Apr 20, 2009
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多治見市の臨済宗 永保寺で本堂再建工事が進んでいます。いよいよ本堂の建て方が始まります。工事の無事を祈って立柱式が行なわれました。当日は雲ひとつない快晴。僧侶の読経が、さわやかに響きました。本堂は間口11間!屋根は桧皮葺き。壮大なスケールの木造建築がこれから姿を現します。こんな稀な伽藍の設計をさせていただいたこと、心から感謝しています。「私の仕事は半分以上終わりました。これからは大工さんが存分に腕をふるう番です」晴れやかな顔の現場監督。「何があっても、あなたには最後までやってもらいますから」いつもそうおっしゃる老師の期待にお応えしたいと心より思っています。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇永保寺本堂・庫裡 〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Apr 16, 2009
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名古屋市の西山浄土宗 善光寺で本堂を造っています。「旧本堂の彫刻を新本堂に使えませんか?使ってもらえると檀家さんが喜んでくださるので・・・」と住職。そこで、旧本堂を解体する時、丁寧に取り外してもらいました。「そろそろ新本堂に使う彫刻を選んでください」と現場監督。実は、旧本堂の彫刻類は高い所についていたので、その図柄や彫りの深さまでは見えませんでした。そこで、全ての彫刻を残してもらい、その中から選ぶ約束になっていたのです。肘木の彫刻を並べてみると、モチーフは全て波の上を飛ぶ鳥ですが・・・「この鳥は正面を向いていて面白いですねえ。この鳥はくちばしがちょっと・・・」いろいろ考えて、新本堂に使う4個を選びました。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Apr 14, 2009
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「設計をあなたに頼みたいのですが、檀家の皆さんが納得してくれないとね」と住職。設計士はたくさんいますが、お寺の設計を任せられる設計士となると、その数は限られます。でもどうやって選ぶのか?順序を間違えると伽藍建設が順調に進みません。この住職は、私が設計した寺院を主だった檀家さんに見学してもらうという方法を選択しました。約束の3時にお寺へ伺うと・・・15名ほどの方が既に到着し、見学中。「いやあ素晴らしい」と、どの方にもお褒めをいただき、とてもうれしく思っていると・・・「こんな立派なお寺を設計できるというのは大したもんだ。私はこの方に設計を頼みたいと思うが、皆さんいかがですか」と住職。これで、あっさり設計を担当させていただけることになりました。それにしても、いつ見学者をお連れしても親切に対応してくださるお寺の皆様には感謝、感謝です。今後とも末永くお付き合いください。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Apr 13, 2009
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名古屋市の西山浄土宗 善光寺で本堂を造っています。この本堂の屋根は入母屋造りで瓦葺きになります。「鬼瓦の検品をしてください」という現場監督の依頼を受けて、愛知県高浜市の鬼師の工場へ伺いました。「高浜は近くから良質な土が取れるのと、港があって交通の便がいいということで昔から瓦作りが盛んだったんです」工場には、鬼面や鬼板、獅子口などなど、たくさんの鬼瓦が並んでいましたが・・・「最近は住宅の屋根に鬼を載せることがなくなったから、お寺の鬼ばかり作っていますよ」今回の鬼は経の巻きと呼ばれるデザインです。住職が鬼瓦の裏に記名して検品を終えました。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Apr 10, 2009
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鉄骨造の本堂・・・どんな建物を想像しますか?鉄骨造と木造は、柱と梁で構成されるところは同じですが、その接合強度が格段に違います。木造はゆるい接合、鉄骨は剛接合と考えてもらえばいいと思います。地震や台風で、建物に横方向から力が加わった時、木造は変形しやすいので筋交いなどで補強する必要があります。その点鉄骨造ではその補強を省くことができます。でも、鉄筋コンクリート造の方が強度は高いでしょう?確かに変形がしにくいという点では優れていますが、柱や梁が大きくなります。鉄骨造の方がぐっとスマートです。そう考えると、鉄骨造で本堂を造るのも大変魅力的な選択だと思います。写真をご覧ください。きれいな曲線に曲げられた鉄骨が積んであります。実はこれは鉄骨造本堂の屋根に使う材料です。木造と同じように宮大工が原寸図を描き、その曲線を忠実に鉄骨で再現しています。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Apr 9, 2009
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多治見市の臨済宗 永保寺の本堂再建工事が進んでいます。本堂の屋根は桧皮葺きになります。岐阜市の田中社寺に桧皮の検品に行きました。現在工場の中では、職人さんが桧皮を整形しています。作業を進めている4人の職人さんがとても若い!とても頼もしく思いました。桧皮を一枚一枚整形する作業はとても根気のいる仕事ですが・・・手際よく熱心に進行していました。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇永保寺本堂・庫裡 〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Apr 8, 2009
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現在工事中の多治見市の臨済宗 永保寺の本堂再建で使う天井板を検品しました。天井板を納入してくれるのは、岐阜市の河合銘木。最近は、合板の上に薄い板を貼った天井板が一般的ですが、今回は杉の無垢板を張ります。昨年完成した庫裡は、中杢の天井板で統一しましたが・・・「本堂は少し目が荒い板を張ったらどうでしょう?」は現場監督。「それは面白い!上間や下間は少し荒い木目の板にしよう」そんな話をしているうちにどんどん盛り上がって・・・「柾目というのはどうですか?」「そんな贅沢ができるの?」「まあ、何とかしますわ」「じゃあ、客間の天井に張ってみよう。これは面白いことになるぞ」「でも、大工さんに叱られるかなあ。柾目板は鉋をかけなければいけないから」 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇永保寺本堂・庫裡 〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Apr 6, 2009
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