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名古屋市の西山浄土宗 善光寺で鉄筋コンクリート造の本堂を造っています。この本堂の屋根は入母屋造りなので、妻面に三角形の壁ができ、お寺独特の意匠が施されます。そのデザインの全貌が出来上がってきました。大きな鬼瓦といっても、鬼の顔ではありません。経文と呼ばれている品のいい形です。その下に屋根の流れに沿って破風板が優美な曲線を描いています。この板には数本の平行線が彫りこまれていますが、これは、雨水が切れやすいようにした水切り突起です。これを眉と呼んでいます。破風の中央に大きな木の彫刻が吊り下がっています。これは懸魚(げぎょ)と呼ばれていますが、もともとは、棟木の小口を雨風から守るための板です。だから、年代が古い伽藍の懸魚ほど小さく、装飾もシンプルです。以上が入母屋造りの妻壁装飾の三点セットです。その他に、虹梁、蛙叉、笈形・・・などいろいろな意匠が施されます。このお寺は浄土宗なので、優しい曲線を多用しましたが、禅宗の伽藍ならもう少し直線的なデザインを採用します。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇永保寺本堂・庫裡 〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jul 31, 2009
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写真は、古い和風建築で見つけた筆返しです。筆返しのデザインは、鳩胸、立浪・・・などの定番がありますが、このデザインはちょっと変わっていますよね。ちなみにこの飾り棚は違い棚と呼ばれるデザインで、ケヤキの無垢材で作られています。段違いの棚板を支えている短い柱は、海老束と呼ばれる材ですが、とても面白い木目が出ています。これはもちろん偶然ではありません。現在ではめっきり少なくなりましたが、昔は、銘木店が膨大な量の木材を持っていて、特に床の間周りは樹種、木目、色・・・のコーディネートを楽しんだのです。だから、細かい意匠、材種までよく観察するのも、日本建築を見る楽しみのひとつです。ところで・・・最近は、設計図に筆返しのデザインをしっかり指定しないと、頭がまん丸のわけのわからない木材を取り付けられてしまいます。多分、機械加工の既製品なのでしょう。「筆返しくらい手彫りしてよ」と思いますが・・・それほど予算が厳しいということか?せっかく手彫りしても機械加工との差を認めてもらえないからか?どちらにしても、ちょっと情けない現状です。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇永保寺本堂・庫裡 〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jul 30, 2009
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岐阜県多治見市の臨済宗 永保寺の本堂・大玄関再建工事が進んでいます。現在現場では、仮屋根の下、屋根工事と壁の下地工事が行われています。なかなか梅雨が明けず雨が続いていますが、仮屋根のお陰で予定通り工事が進んでいます。本堂の屋根は桧皮葺きなので、屋根屋さんは軒付け下地の裏板を施工しています。また、壁は土壁になるので、荒壁屋が竹を編んで小舞と呼ばれる下地を造っています。写真は仮屋根の隙間から見た本堂の屋根です。本堂としては大変珍しいむくり屋根になるので、妻壁の破風が緩い曲線で馬の背になっています。これからしばらくは、屋根屋が桧皮を葺き、荒壁屋が土塗りを続けるので、大工は現場を離れます。「屋根のきれいな曲線を造っていくのはあなたたちだから・・・しっかりしたイメージを頭に描いて施工して欲しい。期待しているよ」と職人たちに声をかけました。「はい。わかりました」元気な返事が返ってきました。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇永保寺本堂・庫裡 〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jul 29, 2009
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築100年以上、歴史を刻んだ古民家のリフォームが完成しました。建物をジャッキアップして基礎を造り直すなど、本格的な構造補強を施工したので、工事は約1年。大工事になりました。完成検査の後「今までたくさんの建物を造ってきましたが、思い通りにできたのは今回が初めてです。皆さんは本当に高い技術力をお持ちだと感心しました」とうれしいお言葉をお客様からいただきました。ただ、正直なところ、お客様は独特の価値観をお持ちだったので、その実現をお手伝いするのがやっと、というのが現実でした。「これでいいのだろうか?」と自問する毎日でしたが・・・最後に、お客様から気持ちのこもった言葉をいただきほっとしました。古民家再生というと、一般的には伝統的なデザインを蘇らせることが多いのですが、今回の工事では、一歩進めて、快適で現代的なデザインを随所に取り入れる試みをしました。写真は、リビングに設置したベネチアグラスのシャンデリアです。壁には真っ白な大理石を貼りましたが、これが歴史を刻んだ古色の柱や梁の色とマッチしてきれいです。本当にいい仕事をさせてもらったと思います。寺院建築の設計 : 菅野企画設計 伝統構法で快適な生活を実現:古民家再生寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jul 27, 2009
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名古屋市の真宗大谷派 浄賢寺で木造本堂の耐震補強が進んでいます。「こうやって工事をしてみると、想像していたより大掛かりなものだなあとつくづく思いますよ」と住職。このお寺では曳き家もするので、工事期間も約1年。新築の現場工事期間とほとんど変わりません。よく行われている本堂の耐震補強では、ただ、壁を新設して筋交いで補強する方法ですが・・・その補強壁が本堂の大屋根の下に設けることができるのか?これが大問題です。ほとんどのお寺では、大屋根の下部分には壁を設けたくないというのが実情です。となると、下屋部分に壁を設けることになりますが、実は、それだけでは地震時の横力は補強壁に流ません。下屋と大屋根部分は垂木だけでつながっていることが多いので、地震力を受けた場合、屋根がぐしゃと潰れてしまうのです。写真をご覧ください。屋根の下に構造用の板を張り詰めて水平剛性を高めています。これが大変有効です。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計本堂を地震から守る:伝統構法による耐震診断・補強 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jul 24, 2009
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名古屋市の西山禅林寺派 桜誓願寺で鉄骨造本堂を造っています。このお寺の旧本堂には、天井絵、彫刻、組物・・・と大変凝った細工が細部に施されていました。本堂を新築するに当たって、秀逸な設えを残さないのはもったいないということになり・・・旧本堂の解体時には大工たちが丁寧に取り外しました。いよいよその設えが現場に戻ってきました。肘木や皿桝、虹梁、格天井などなどを大工がひとつひとつ組んでいます。とても根気のいる仕事ですが、丁寧に丁寧に仕事を進めています。最近は、古い伽藍の耐震補強とかリフォームとか、既設の彫刻を残したいとか、歴史を刻んだものを大切にする風潮が強くなってきました。とてもうれしいことだと思います。20年前なら「古い物を残すと、かえって費用がかかりますよ」なんて当たり前に言われたものです。そう考えると隔世の感があります。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jul 23, 2009
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静岡県磐田市の臨済宗 永安寺の全伽藍を造っています。このお寺の本堂は木造ですが、客殿・庫裡は鉄骨で造ります。最近、鉄骨で伽藍を設計することが多くなりました。鉄骨なんて長持ちするの?実は、阪神大震災以後鉄骨造の構造基準は大変厳しくなりました。ところが、値段はとても安い。つまり、コストパフォーマンスの高い構造になったのです。鉄骨は木と同じようにスレンダーで粘りがある素材なので、スマートなデザインが可能です。また、無柱空間が作りやすいので、お寺のような広い開放的な間取りも簡単に造れます。もうひとつのいい点は、将来リフォームがしやすいということです。もちろん、鉄骨造といっても重量鉄骨を使うことが前提です。ハウスメーカーのような軽量鉄骨では・・・それはさておき鉄骨が組まれた時点で、建設委員会の皆様にいろいろご説明をしました。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jul 22, 2009
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名古屋市の真宗大谷派 浄賢寺で木造本堂の耐震補強が進んでいます。屋根の軽量図るため、土葺きの瓦を除去し、野地板を張替え、その上で瓦をビス止めで葺き直しました。ただ、土で葺く場合は、瓦の下に敷く土の量を加減して滑らかな屋根線を作ることができますが、ビス止めで瓦を葺く場合、野地板の曲線がそのまま瓦の葺き上がりに反映してしまうので、気をつけなければいけません。写真をご覧ください。半丸の垂木の間に新しい角材の垂木を入れています。垂木が細かい間隔で入っているので、下地を補強したんだと思われるかもしれませんが、実は、それだけが目的ではありません。それより、既存の半丸の垂木ではきれいな線が出ないので、角材の垂木に野地板を打って、瓦の下地を作っているのです。本堂の耐震改修は、強度を高めることだけではなく、いろいろなところに配慮して進めないと、出来上がりが見苦しくなることがあるので、要注意です。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計本堂を地震から守る:伝統構法による耐震診断・補強 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jul 16, 2009
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愛知県で本堂を造っています。本堂脇の廊下、後堂は畳敷きにする設計ですが、壁際には20センチくらいの幅で板を張ります。さて、どんな樹種の板を張るのか?設計段階でいろいろ提案しました。無垢の板を張りたいという奥様。メンテナンスが大変だから突き板のフローリングでいいという住職。お二人の意見が分かれたものの、値段が安いということで、フローリングにしようと決まりました。ところが・・・「多少節があってもよければ、増額なしでヒノキの縁甲板に変更しますが・・・」と、建設会社が提案。「でも、メンテナンスが大変なんですよねえ。といって、せっかくヒノキの板を張ってもらったのに表面をコーティングする塗装をしてしまっては・・・意味が無いですよね。わあ、どうしようかしら。ちょっと考えさせてください」と、お庫裡様。数日後、「ヒノキの板を張ってください」と、住職。その横でうなずく奥様・・・でした。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jul 15, 2009
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神奈川県で本堂・客殿の設計を進めています。現在は、一ヶ月に一度建設委員会を開き、間取りや外観の検討をしています。会議がスムーズに進むように・・・住職がプロジェクターと大きなスクリーンを買ってくださいました。「伽藍が新しくなったら、きっと、プロジェクターはよく使うと思うから・・・」私どもも、委員に渡す資料が少なくできるので、荷物はデータが入ったメディアだけ!とても楽です。説明は、プロジェクターで画像を映し、レーザーポインターで指し示しながら・・・拡大も縮小も思いのまま。本当に便利です。質問者や提案者も、遠くからポインターでその箇所を指し示して話をします。会議に参加していている人が皆スクリーンに集中するので、雑談も無くスムーズに議事が進行します。約1時間半、充実した内容の会議が可能です。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jul 13, 2009
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名古屋市の真宗大谷派 浄賢寺で、木造本堂の耐震補強を進めています。耐震補強と同時に老朽化した木材も取り替えています。本堂の屋根は入り母屋造りなので、どうしても妻面の壁が傷みます。妻面の三角壁には虹梁や蛙叉などの装飾がついていますが、足場に上って近くで見てみると・・・「思ったより痛みがひどいなあ」で、取り替えることになりました。当初から取り替えることになっていたのは、破風板と懸魚(げぎょ)。以前は、銅板で巻いてありました。多分、痛みがひどく見るに耐えなかったのでしょう。その図柄を原寸で描きました。結構大きいでしょう?この図柄は三花鏑懸魚(みつはなかぶらげぎょ)と言います。デザインのモチーフの定番はありますが、そのバランスは適当に決めます。ただ、懸魚は鬼瓦の下に取り付くので、その脚のデザインを取り入れると、品よく納まります。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jul 9, 2009
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名古屋市の浄土宗西山禅林寺派 桜誓願寺で本堂を造っています。この本堂は寄棟屋根の瓦葺き。いよいよ隅棟の施工が始まりました。「勢いのいい感じで葺いてください」そうお願いしていたのですが・・・一の鬼の勢いがもう少しだなあ。瓦屋さんに電話で相談すると「そうですか。いつもより反りを強く葺いたんですがねえ。葺き師と相談してみますのでちょっと待ってください」しばらくして・・・「一の鬼の熨斗と捨て熨斗の枚数を変えると、二の鬼から上の棟が貧弱になってしまうと思うんですよ」「なるほど」「葺き師と相談したんですが、捨て熨斗を詰めて積んだらどうかと。そうすれば、鬼の付近がもっと反り上りますからねえ。一度、その方法でやってみますので、現場で見てください」せっかく積んだ棟を壊してでも、よりよい形を求める。いやあ、職人根性はいいですねえ。こんな素敵なもの造り仲間と仕事ができること、本当にうれしく思います。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jul 8, 2009
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静岡県磐田市の臨済宗 永安寺で木造本堂を造っています。 「この井戸、どうしよう?」「お祓いをして、埋めてしまったらどう?」こんな話が現場で始まりました。現在はもう使っていない井戸が本堂の濡れ縁の横、すれすれになってしまいます。「でも、本当に埋めてしまっていいんですか?何か不安なんですけど・・・」と、住職。ポンプで汲み上げている井戸で、現在の水位が低ければ、息抜きパイプを地上まで刺して埋めてしまってもかまわないと思いますが・・・井戸の中を覗くと、地面から50センチ下に水面があります。「これは、湧き水じゃないですか?」「そういえば、この当たりだけ地下水位が高くて、地面を掘ると水浸しになるんですよ」と、現場監督。 「そういうことなら、埋めるのは要注意ですよ。いつもじくじく湿った場所になる可能性があります」結局、邪魔にならないところに枡を作って、呼び水をする方法を検討することになりました。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jul 6, 2009
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お寺の庫裡(住職の住まい)を設計しています。当然ですが・・・お坊さんだからといって、特別な家に住んでいるわけではありません。キッチンもお風呂も最新の設備を備えた現代的な家です。以前、お寺専門の設計士さんが提案してきたという、庫裡のプランを見せてもらったことがあります。「いくらお寺だといっても、これじゃあねえ」と、呆れ顔の住職。それもそのはず、和室が田の字に並んだ前時代的な間取りでした。それはさておき・・・ただ、いくら現代的な家だといっても、一般の家庭とは生活が違うので、いろいろな工夫をする必要があります。住職さんが共通して気にされるのは、生活臭を出したくないということ。境内から洗濯物が丸見えになっていたり、食事を作っている匂いがぷんぷんしているのはちょっと・・・そこで、ベランダを広くしたり目隠しをして洗濯物が見えないように、台所の排気の位置を裏側にと、いろいろな工夫をします。それから、本をたくさん持っていらっしゃる住職が多いので、その収納には苦労します。廊下の壁一面を扉つきの本棚にしたり、書庫を造ったり、書斎を造ったり・・・そして、外観は当然ですが、和風。本堂や客殿と調和したデザインにします。でも、あまりこだわると、工事費が高価になってしまうので、ほどほどに・・・ここからは企業秘密です。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jul 3, 2009
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静岡県磐田市の臨済宗 永安寺で木造本堂を造っています。この本堂の屋根は、寄棟になります。木造本堂の命は何といっても屋根の形ですよね。さて、今回はどんな形にしようか?寄棟といっても、実はいろいろな形状があります。屋根の勾配つまり傾き、軒の反り具合、軒の出・・・それらを組み合わせていくと、選択肢は無限にあります。ただ、先人が苦労の末、秀逸な木造伽藍をたくさん残してくれているので、参考例に事欠かないは本当にありがたいことです。今回は、15年以上前に尾道市で見て感動した浄土寺の阿弥陀堂の図面を手に入れ、イメージを膨らませました。本当に美しい寄棟の伽藍ですよ。機会があればご覧ください。宮大工さんが図面に基づいて描いた原寸図をチェックしました。なかなかいい軒の線と、屋根の反りが描けたと思います。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jul 2, 2009
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名古屋市の西山浄土宗 善光寺で唐破風玄関を造っています。唐破風というのは、日本建築独特のむくり屋根です。この屋根がついていれば、ここが玄関だよという目印でもあります。こんな難しい形状の屋根を何故考え出したのか、今まで伝えられてきたのか・・・なんとも不思議です。大相撲の力士の頭を想い出してください。とてもユニークなヘヤースタイルですが・・・よく見ると唐破風にそっくりです。さて、唐破風をどんな形にするか?ルールがあるようで実はありません。扁平な唐破風、むくりの大きな唐破風・・・デザインは結構自由なんです。宮大工が設計図に基づいて描いた原寸図をチェックしました。ちょっと曲線が気に入らなかったので、3センチくらい緩くしてもらいました。 寺院建築の設計 : 菅野企画設計 寺院完成ギャラリー:〇 木造伽藍 〇 RC・鉄骨造伽藍 〇 納骨堂・山門・鐘楼 ○ Facebook ○ Instagram ○ Pinterest
Jul 1, 2009
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