野生の大地を駆け上がれ!
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ザッ、ザッ、ザッ山の大地をしっかりと踏みしめながら登っていく。耳を澄まして、聞こえてくるのは大地を踏みしめる足音と時折、木々にあたるそよそよとした風の音くらい。空を見上げれば、雲ひとつない澄み渡った青空。なんて静かなのだろう。札掛からヨモギ尾根で、まずは三ノ塔を目指していた。このヨモギ尾根は平坦な道もあったり、時には険しい上りがあったり、ちょっとだけ下ったりで飽きさせないものがある。そして比較的広い尾根からは丹沢三峰も見渡せるポイントもある。何より静かさがいい。山なのに草原を思わせるようなところも通りすぎる。比較的平らなところのヨモギ平に着き、ほっと一息、気持ちも落ち着く。再び三ノ塔を目指す。ようやく三ノ塔の小屋が視野に入る。あと少しと気持ちも入る。三ノ塔近くになると、視界が一気に開ける。太陽に反射して鮮やかなマリンブルーの相模湾や山々が穏やかに向かい入れてくれる。三ノ塔から三ノ塔尾根で大倉へ駆け下る。この日の行程は、札掛森の家-三ノ塔-大倉-塔ノ岳-新大日-札掛森の家という周回コース。ヨモギ尾根、三ノ塔尾根、大倉尾根、表尾根、長尾尾根とそれぞれが個性的で、雰囲気もある尾根でつないだ周回コース。このコースもあたためていたコースのひとつで、しかも贅沢な尾根コースでの周回。辿りながらそんな贅沢さをじっくりと味わっていた。大倉でおにぎりを食す。そういえば、いつものスタート地点で昼食。今日はここが中間点で折り返しポイント。大倉尾根に入ると、にぎやかさが際立ってきた。こんな青空に囲まれれば、山好きにとっては、きっとたまらない1日になるのだろう。堀山の家を越えたあたりで、山好きの一人、久しぶりにおもておねさんに再会。そういえば、塔太郎以来かもしれない。しばしの談笑をして、再び塔ノ岳を目指す。塔ノ岳からも、スカイブルーの青空に、マリンブルーの相模湾、緑の山々とコントラストを楽しませてくれる。辿ってきた三ノ塔、なだからな曲線美の三ノ塔尾根も眺められる。なにを思うか。大倉尾根、表尾根ではさすがににぎやかになってくる。いくにんもの山好きとお互いの行程を話しながら、お互いの安全と幸運を願って別れる。こんなたわいもない会話が、なんだか心地よく感じてしまう。それぞれの目的へ向けて、それを目指して進む。こんな同じ志しを持っている者との会話で自然と穏やかになっているのに気づく。新大日からは長尾尾根に入る。シャキッ、シャキッ、シャキッ。足音が変わる。尾根にある枯れ葉を踏む音が耳に入ってくる。麓に近づくと、存在感たっぷりのどっしりと大きな樹木が現われる。無事、札掛森の家へ戻ってきた。札掛森の家(11:00)-三ノ塔(12:03)-大倉(12:50)-塔ノ岳(14:44)-新大日(15:02)-札掛森の家(15:53)
2009.12.19
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