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半年前のダメダメ背景も今のうさーさが手を入れると大分マシに見えるから不思議(*゜∀゜*)丿
2008/10/27

雑な部分が目立っていたのでプルミエールの立ち絵を矯正致しました。もう少し話が進むとこのコスチュームになる予定です。これゲーム用に描いた立ち絵のひとつですが、自サークル設立とかいう話は、仕事の正社員化&お手伝いの嵐と続く激流の中で綺麗さっぱり消え去りました(汗まぁ、気張らずにマイペースでいればその内どうにかなる……かも
2008/10/22

~ハロウィン~イラスト完成です。今回は最初から暗めの背景と決めていたので人物部分の彩度を抑えて着色致しました。演出したい雰囲気が巧く醸し出されていれば幸いです。それにしても、毎年10月はダメダメですねΣ(=д=ノ)ノ気持ちが低調期の時は、深く考えず感覚のみで作業できる分、イラストの方が楽に感じます。
2008/10/20

シャルロット・(アルジャベータ)・リュズレイです。今回はシャルの設定年齢が下がった事もあり、可憐というよりも可愛いさを意識して描きました。あと構図にもちょっと気を配りしました。夜なべ中、ファイルが破損するというアクシデントもあり、カイロス風に1時間ほど時間を遡ったりしましたけど…コマ目に保存するのを忘れた頃にこのイベント発生しますねヾ(▼ヘ▼;)ちなみに私的にハロウィン絵と言えば、一昨年は朝倉由夢、その前はアイシア&かぼまると、かぼちゃイベント=~ダ・カーポ~だったのですが、その繰り返しを見事に打破┃楽譜┃∀`)フィーネ
2008/10/19
知り合いからは執着しすぎと云われ知らない人からは無頓着と云われるそんな今日この頃ヾ(▼ヘ▼;)しかし、そこはそこ、「もうちょっと気配りをしろよ!!ヽ(*`Д´)ノ」ではなく、「大切なモノの為に全てを捨てる覚悟!!(|||ノ`□´)ノオオオォォォー!!」などという、カッコイイ解釈が出来る大人な心で万事○そう、大事なのは気の持ちようなのである。それは責任の転嫁ではなく、魂の昇華といった類のモノであり、その内、霞を主食として生きられるようになるのではないかと考えている次第であります。テヘ♪===================================================話は変わって、ハロウィン絵はシャルロットにするつもりです。あの娘は【COB】の設定では18歳でしたが、【PDS】では16歳なので、もう少し幼く描こうかなと考えています。相関図で一人だけ浮いてますしね(汗===================================================序に阪神o(*⌒O⌒)bふぁいとっ!!た、他意はございません。。。
2008/10/18

突然ですが、知人のHPのTOP絵を描くことに。自分のHPなどに飾るだけなら下手でも構わないのですが、期待外れだと頼んだ方も困るだけだろうと考え、この手の話は基本、断るのがデフォでしたが、知り合いの依頼ということもあり珍しく描いてみる事となりました。ただ、アニメ調の絵柄は似合わない動物系のHPなので少し趣向を変えて、以前のようにアナログでやることに。コピックと色鉛筆で彩色です。なにかトンでもなく懐かしいものまで発掘ヾ(▼ヘ▼;)同人をやっていた頃が懐かしい…┃1塁側┃∀`)フゥあと、そろそろハロウィン絵も考えないといけません。最近、時節ネタの消化が楽しく感じる変な心境です。
2008/10/09

偶々、並ばずに買えそうだったので噂のアレを食してみました。花畑牧場の生キャラメルです。味自体は美味なのですが、蕩けるような質感が逆に災いして物足りなさを感じてしまったのは気のせいでしょうか?ただ、紅茶に溶かして食べると病みつきに・・・《《《《♪♪(*´▽`*)ノ゛ウフフフフ
2008/10/08

・・・・・・・・・・・・・・・・・・『†Princesse du sang†』光ノ章 1-00【世界】―シャルロットSIDE― アダマストル北東部の林道を駆ける複数の騎影。 白銀の甲冑の胸元にはメナディエルの十字が刻まれている。大陸最強の娘子軍―――勇猛・美麗・高潔と名高いガーディアンである。勇壮たる女騎士を乗せた乗馬も頭部から頸部、胴体に至るまでを装甲化された軍用馬であった。 そのガーディアンに先導されるように一台の赤い箱馬車が追走する。御者台で鞭を打つ操者も前の二人と同様に守護騎士隊の鎧で身を固めていた。馬車を引く4頭の馬は、前を疾走する2頭の戦馬と同じように軍用馬であった。4頭立ての4輪馬車は美しく弧を描く金の縁取り施されていた。それはそこに搭乗する人間の身分の高さを示していた。 シャルロットを護衛したガーディアンの一行である。彼女達は先に出立した教会船を追って陸路で教皇庁へと向かっていた。 「フィーナ! あれは、あれは確か雪瑠璃ですわね?」 娘子軍の抱く緊張とは裏腹に幾分緊迫感に欠けた少女の声が響く。 箱馬車の小窓から身を乗り出すように高い木の上を指差すシャルロット。 雪瑠璃とは紫色を帯びた濃い青色の背中に白い胸、橙色の脇腹の色彩が美しい小型の野鳥だ。大陸北東部の低山帯や亜高山帯にかけての山地や丘陵で繁殖するが、この時期は越冬する為に大陸を南下しアダマストル周辺でも多く観察される。 「シャルロット様、聖女とは慎ましい気品と淑やかさを兼ね備えた教会の手本となるべき存在であらなければなりません」 「あっ……」 フィーナの忠言にシャルロットは口元に手をやり口を塞ぐような仕草を見せると、慌てて座席に腰を降ろす。すぐに乱れたドレスの裾を整え、そのまま悪戯を見咎められた子供のように下を向いてしまう。 フィーナが溜息をつくと、機嫌を伺うように向かい側に座るシャルロットが伏せ目がちに視線を送っていた。ナイトクランを出立してから幾度となく繰り返された光景だ。 フィーナはひとつ咳払いをすると、呆れたようにその相貌を崩し微笑を洩らす。 「…ですが、それを心に留めておいてくださるのならば今は不問と致しましょう。 姫様にとっては初めて触れる外の世界。 感情を抑えろと言う方が酷というものでしょうから……。 それに、私奴もそのほうが……」 「……そのほうが?」 語尾を濁したフィーナにシャルロットが不思議そうに問いかける。 「い、いえ…私奴の愚意など、どうでも良いことです」 そう言うと、己の心裡を悟られまいと横を向いてしまう。その横顔が赤らんで見えるのは夕陽のせいだけではないだろう。 「ありがとう、フィーナ…」 守護騎士隊の隊長という立場上、ファーナは他者に対し自らの感情を押し殺すように冷徹に接することが多い。だが、そんなフィーナが自分に対してだけは時折見せてくれる真意。彼女本来の細やかな心遣いがシャルロットには心地よかった。フィーナがその笑顔を見せるのはシャルロットの知る限り自分と、彼女の小間使いの少女、妹のプルミエールの学友でもあったアリエッタと呼ばれる少女だけだと思えていたから。 シャルロットはその瞳が嬉しそうに輝かせると再度、外の遠景に目を向ける。 目に飛び込む全てのものが興味を惹いた。籠姫として育てられたシャルロットにとって見知らぬ外の世界は驚きと感動の連続であった。 草原を走る風に棚引く草花、見知らぬ街、そこに住む人々の表情―――全てが違って見える。紙上の文字や他者の言葉ではなく、自らが直接触れえるそれらは確かに息づいていた。聖女としての宿命をただ享受するだけの人生。それがシャルロット・リュズレイに与えられた唯一の選択肢だった。それが、運命の悪戯か僅かだが横道に逸れた。 自分は生まれてはじめて定められた運命から外れた場所を歩いているのだという事実が、彼女の気持ちを高揚させていたのかもしれない。その後も、路道の馬車に揺られながらシャルロットはしきりに傍らのフェーナに質問の雨を降らせていたのだった。==============================================================※推敲はフリーページ内で行ないます。短いですが区切りが良かったのでココで〆シャルロット篇は真面目な感じで物語を進める所存でありまする==============================================================
2008/10/06
ずっと低調な風邪をひいた状態のままです。毎日サプリを20錠近く飲んでいるのですが風邪薬と一緒に飲んではいけなかったりするものがあり面倒です。サプリ同士でも相性があって分けているのに、新参者が幅を利かせおって…orz---------------------------------------------------それで、昨夜の【兎姫】は文字数の都合上、文末に言い訳(?)が書けませんでした。本文自体は4221(半角8442)だったのですがタグで750文字ぐらい消費しているので致し方ないです(汗内容的には…あの展開はプルミエール初対面時のデフォ設定なのでまぁアレです…読み直したら恥かしくてUP出来そうにない感じで…【壁】\(-ω-;)...ハンセイ---------------------------------------------------最期に、このまま記事のタイトルに触れないのもどうかと思うので少々…10月になって、さっそくピザーラに注文してみましたが、ハーブ焼きチキン・・・復活していませんでしたorzでも、今はシャーベットがシチリアオレンジ&巨峰という最強タッグです。解かり易く云えばエウレカとアネモネがニル…(*゚□゚)ノ☆)`ν゚)・;'.、クハッ!!あーあと地味にここのアップルパイが好きです。小さな箱にぎゅうぎゅう詰めにされている2つが、サクヤとノルブの心情を如実に…(*゚□゚)ノ☆)`ν゚)・;'.、クハッ!!……気のせいでした。
2008/10/02

・・・・・・・・・・・・・・・・・・『†Princesse du sang†』月ノ章 1-00【兎姫】―ミュークSIDE― 後にレムリア・グリンハルトはこう周囲に洩らしている。 この奇妙な人間達に出会えたのはむしろ幸運だったのかもしれない。例えそれが運命の悪戯であったとしても――― 「自己紹介がまだじゃったな。 わちきはミューク・ウィズイッド。 血統アルカナ女教皇の現継承にして、偉大なるエルダーの末席に名を連ねる者じゃ」 声の主、大屍族ミューク・ウィズイッドは、屍族の少女ルムファム・グリンハルトを従えて特等船室の扉の前に佇んでいた。 「はぁ…これはこれは。 わたしはアリエッタ・ルーンフォルテと申します」 アリエッタと名乗る少女は馬鹿正直にも深々と頭を垂れながら返礼してきた。その短躯には大陸最強の娘子軍、ガーディアンの紋章が刺繍された上衣を纏っている。だがその様相は如何にも頼り無い。眠たげに垂れる目元と一見寝癖のようにも見える癖毛も相俟って、まるで捨てられた仔犬のようである。他に目を引く点と言えば、その大人しそうな外見には似つかわしくない胸元の大きな隆起ぐらいか―――それは自らの大きすぎる胸に斜めな劣等感を持つミュークに妙な親近感を抱かせた。 「ご丁寧な返礼痛み入る。 じゃが畏まる必要は無い。 わちきはお主達が人間であるという理由だけで蔑むような短慮な思考は持ち合わせておらぬ。 大人しくしておれば手荒な真似はせぬと約束しよう」 「は、はぁ…」 アリエッタはただの天然娘なのだが、ミュークはそれを屍族に対する緊張と受け取ったようだ。彼女は敵意が無いことを示すように両手を悠然と広げて見せる。 「面倒な事は抜きに簡潔に話そう。 お主達、わちきのものになる気はないかの?」 アリエッタにはその意味が理解できなかったらしく、不思議そうに小首を傾げていた。その仕草は小動物のようで微笑ましい。 「アリアリ~。 これはいったいどーいうことですかっ!?」 聖女とおぼしき少女がアリエッタを糾弾する。此方の少女は“屍族のモノになる”という言葉の意味が理解できたらしい。アリエッタの細首を両手で締め上げると、大きな目を更に剥きながらアリエッタに食って掛かる。頭の左右で結われた黄昏色の髪が少女の感情に呼応するように上下に跳ねていた。せっかくの愛らしい面持ちが台無しである。ミュークは他人事ではないようにがっかりしていた。 「じ、じ…りま…ぜ…んお…」 消え入りそうな声でどうにか応答するアリエッタ。どうやら、聖女にとってこのアリエッタという存在は苦情処理係りを兼ねているらしい。 不憫だ―――ミュークはそう思ったが、彼女の自己防衛本能が少女達の日常に首を突っ込むことを猛烈に拒んだ。 「そもそも、あれはなんですかぁ!!? あんなモノ認めるわけにはいきませんですっ!!!」 わなわなと震える指先で、ミュークを指差す少女。 少女の怒りの矛先を眼で追い視線を下げるミューク。そこにあるのは、彼女が動く度に魅惑的に揺れる豊かな膨らみ。 ―――前言撤回、少女達はどちらも意味を理解している様子はない。 ミュークは自己の危機感知能力に敬意を表すると共に、自分―――対岸の火事が原因で丸焦げになっているアリエッタにそっと哀悼の意を捧げる。 「コレもアレもソレもぜ~んぶアリアリのせいですぅ!!」 「あ~う~…」 まるで死刑宣告を通達された罪人のように真っ青なアリエッタ。ふと視線が合ってしまい、素知らぬ振りで目線を逸らすミューク。だが流石に居た堪れなくなったのか、 「取り込み中に悪いのじゃが…。 わちきの話を聞いておるのかや?」 ミュークがおずおずと二人の間に割って入る。ただ、その声色からは完全に気勢を殺がれてしまっていた。 「ぐぬぬ…。 そのようなモノをふりかざしても……くっ、くじけません……ですぅ」 少女はミュークの大きな膨らみに気圧されるように数歩後退ると、唇をきゅっと噛み締めてさも口惜しそうに言い放った。 「ふぅ……喩え胸が小さくとも、お主にはお主なりの魅力があろうに…」 面倒になったミュークがきつい一言。 しかし、それは今まで明確な表現を避けつつ、見えざる敵と戦い続けてきた少女に冷酷な現実を突きつけてしまった。確かに一度も自分の胸が小さいとは言っていない。 「ち、ちちちちちちち…小さい!? よ、よくも、そ…そのような根も葉もない世迷言を……うぅ…っ」 現実を受け入れ切れない少女に向け、ミュークは自分とアリエッタの大きな乳房を順に指差し事実を突きつける。 「こ、この牛乳魔人共め~。プルは知恵袋の緒がぷっつんしました!!」 確かに既に切れていそうな袋ではあるが、それを言うなら堪忍袋だろう。少女の奇怪な言語形態を解読することに気を配った弊害か、最も注意を払うべき部分―――少女が自らをプルと名乗った点を聞き流してしまったミューク。 「ええ~、おっぱいが小さいことをお気になさって…いぎゃ!!?」 余計なことを口走ったアリエッタを肘鉄で強制的に黙らせる少女。アリエッタにとっては衝撃の新事実だったのだが、確認を取る前に撃沈した。 場の主導権が右往左往する奇怪な事態に陥り、ミュークは自分がなにか大きな勘違いをしているのかもしれないと感じ始めていた。 頬を大きく膨らまし睨みつけてくるこの少女は、大衆が意識するような優雅で楚々たる雰囲気とは程遠い、大よそ聖女らしからぬ性格をしている。ミュークは今にも飛び掛らんと地団太を踏み続けている少女を注意深く観察する。聖女は御年、成人の儀を迎える年齢である筈だ。そう考えると目の前の少女は如何にも幼すぎる。 「つかぬ事を訊きたいのじゃが…お主は……」 そこで、ある事に気づく、騒動の原因ともなった少女の胸元。緩やかな曲線を描く小さな胸の上で清廉な輝きを放つ宝飾具。そこには聖女の血脈に連なり、代々女子しか生まれぬというリュズレイ家の刻印が刻まれていた。見紛うわけもない。ミュークは嘗てのその持ち主を知っていた。その記憶はミュークの疑問を拭い去ると同時に別の暗き感情を呼び起こしていた。 「ほう…ほうほうほうほう♪」 ミュークは腰の後ろで手を組むと、歓心したように目的の少女に近づいた。僅かに身を屈め、くんくんと鼻を鳴らす。その口元が意味ありげに笑っている。 「ふむ、どうやら取り越し苦労だったようじゃな……確かに噂に違わぬ甘く芳しい処女の香。流石は聖女の血脈に連なる乙女といったところか」 ミュークは無遠慮な視線を少女に投げ掛け、感心したように呟く。 恍惚たる声色、その両眼に爛と好色な光が宿る。 熱い息が少女の顔にかかった。それは湧き上がる欲求を抑えきれないように少女の首筋に移動する。 「にゅにゅ!?」 唐突に豹変したミュークの様子に、驚いた少女が咄嗟に身を引こうとする。しかし、ミュークはその動きをいとも簡単に封じると、少女の細身を抱き込むように引き寄せる。 ―――血…血…血…血…… どす黒い渇望が身裡より生まれ、それはミュークの精神を蝕んでいく… いけないと思いつつミュークは自らの行動を制止することが出来ない。それほどに聖女の身体を流れる純潔なる血潮は魅力的だった。それに少女の容姿がミュークの嗜好嗜虐を満たしていたこともあったのだろう。加えてここに辿り着くまでに“女教皇”の力を立て続けに行使していた。強大な力を保持するにはそれだけの代償を支払わねばならない。血統アルカナは別名“渇きの力”とも呼ばれ、その名の示すとおり、継承者に耐え難き渇きを齎す諸刃の剣でもあった。それは神が定めた不変なる摂理でもある。普段であれば強靭な自制心でそれらを押さえ込むミュークであったが、様々な要因が重なり理性のたがが外れてしまったようだ。既にミュークの顔は屍族特有の退廃的な妖艶さに満ちていた。 薄い紅色の唇を毒々しいくらい赤い舌が舐めるように蠢く。 ―――少女の頬が一瞬引き攣る。 次の瞬間、少女は自分に出来る最良の手段を講じていた。それはミュークの想像の範疇を遥かに超えた行動であった。 「ひゃわぁぁぁ~」 「んがっ」 アリエッタの悲鳴とミュークの喉が潰れたような呻き声が重なる。 少女が力任せに振り回したアリエッタと額でお見合いをしたミュークは、その場でもんどりうって倒れこむ。 「むっ!!」 転瞬、少女が大きく背後に跳ぶ。続けざま、何か硬いものがぶつかる鈍音。 そこには左腕を突き出したままの格好で固まるルムの姿。まさか、躱されると思っていなかったようで、驚きに目を見開いている。 ルムは僅かにその碧眼を細めると、目前の少女を見つめる。 少女は頭を抑えて床に蹲っていた。どうやら、攻撃を避けた拍子に勢い余って背後の壁に後頭部を強か打ちつけたらしい。 ルムは再び能面のような無表情に戻ると、流れるような動きで、未だ床に伏したままの少女に目掛けて手刀を繰りだした。しかし、少女はついた片膝を支点に身体を回転させると紙一重でそれをかわす。恐るべき身のこなしだった。いや、その動きは熟練の体さばきというより野生の感といった類のものに見える。 「むはっ、いきなりコブシで語りあおうとは……。 “じょーしき”というものがないのですかっ!?」 立ち上がった少女はいきなり襲いかかってきたルムに対し非難の声をあげる。知る人が見れば非常識同士が対峙している稀な場面であった。双方共にそこにあるべき緊迫感や緊張感といった類が欠如しているので、場が締まらないことこの上ない。 少女は仏頂面でまじまじとルムの姿を観察する。どうやら少女にとっての最優先事項を思い出したようだ。何かを確かめるように自己の胸元とルムのそれを交互に見比べる。次の瞬間、少女はうれしそうに頬を緩めたかと思うと、 「みゅふ…にゅふふふふ……にゃは♪」 何かを必死に押し殺すような少女の含みをもった声。 「にゃ~はっはっはっはぁ」 ついに堪えきれなくなったようで、それは勝ち誇ったような高笑いへと変化する。 少女は明らかに自分より年下と思えるルムと、その胸の大きさで競り勝ってご満悦だ。 「お子ちゃ…にゅぐふっ!」 少女が言い終える前に、その鳩尾にはルムの左拳が問答無用で吸い込まれていた。 「“せんじょう”だけに油断は禁物」 どうやら“船上”と“戦場”を掛けたらしい。 足元に転がる3人の敗者達に向け、一人勝ち名乗りを挙げたルムファム・グリンハルトであった。
2008/10/01
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