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・・・・・・・・・・・・・・・・・・『†Princesse du sang†』光ノ章 0-06【妹姫】下―シャルロットSIDE― シ―――ン 朝陽が吹き抜けの窓を通して部屋の中に差込み、床上に小さな影を2つ映しだしている。 ひとつは直立不動、もうひとつは荒縄で縛り上げられた挙句、床に転がされていた。 「そ、それで・・・プルミエール様・・・いったいどうなされたのですか?」 腫れ物に触るように、おずおずと口を開くアリエッタ。 プルミエールの怒りの矛先を自分から逸らそうと必死である。その小さな頭で思案した結果、有耶無耶になりつつあった最初の疑問を口にする。 「むぅー・・・プルは海よりもふか~く、キズついていますです」 しかし、彼女を見下ろすプルミエールの顔は非常に不機嫌であった。 可愛らしい唇をつきだして不満をあらわにしている。 「はうぅ・・・もうしわけありません・・・」 「うにゃ、アリアリはまったくの“むかんけい”です」 今の今まで、自分は当事者だと思い込んでいたアリエッタは、ホッ、と胸を撫で下ろす。 ―――が、ならばどうして自分がこんな目に遭っているのかと陰鬱になった。 そんなアリエッタにまったく気づいた様子もなくプルミエールは続ける。 「それもこれも、あの“冷徹”“冷酷”“冷血女”のせいですっ!!」 最初、アリエッタはプルミエールの指し示す人物に見当がつかない様子だったが、はたと何かに気づいた様子で、得意気に声を明るくする。 「それは冷静沈着で皆に慕われるフィーナ隊長のことですかぁ?」 ―――ギロリ 「ほほ~う、アリアリはあの女のみかたですかぁ・・・」 首を上げたままの姿勢で凍りつくアリエッタ。 視線で人を殺せるとしたら、きっと今の状況を指すのだと思う。アリエッタは顔面蒼白で全身の血の気が退いていくのを感じていた。 プルミエールは恐怖に震えるアリエッタをつかつかと横切ると、広い詰め所の壁際へ、ゆっくりと歩いていく。 ―――ダン!! 唐突に、何か堅いモノ―――鈍い輝きを放つ硬質な物体が、アリエッタの鼻先を掠めて石床に突き刺さっていた。 「ひわっ!?」 アリエッタは不自由な姿勢のまま、恐る恐る目線だけを上下させる。目前に突き立つ何かを確認すると、再度、小さな悲鳴をあげた。 「ひぃぃぃ・・・」 慌てて、唯一自由に動く首を不自然なまでに傾けると、プルミエールの姿を確認する。 目が合うと、にっこり微笑みながら壁際に手を伸ばすプルミエール。そこには、剣術の模擬戦に使用される数多の武器が雑然と立てかけられている。 どうやら、目前の白刃は、その内のひとつをプルミエールが投擲したらしい。 「いいのこすコトはありますか?」 「あ、あわわわ・・・アリエッタはプルミエール様の忠実なる“下僕”ですぅ」 悪魔に魂を売る。 人としての尊厳とか自尊心などは、目先の安全の前ではとても儚く脆いものだった。。 「うみゅ、よきこたえです♪」 プルミエールは自称“下僕”の言葉に神妙そうに頷くと、人差し指をぴっと立てて微笑む。 「あのー・・・それで、なぜ私がこんな目に?」 「うにゅ、よいしつもんです」 したり顔で再度頷くプルミエール。 「それじゃあ、アリアリ。 ぜんぶゲロしてラクになるのです。 こきょうのオフクロさんもきっと泣いていますよー」 ふりだしに戻った挙句、罪人扱いになっていた。 「えと、え~と・・・もしかして、フィー・・じゃなく、そ、その冷血女さんとまた喧嘩なされたのですか?」 理不尽な問答を繰り返すことだけは、なんとしても回避したかったのだろう。アリエッタも必死である。 僅かに増えた情報から、会話の糸口を見つけだそうしていた。 「はっ!? そうでしたっ! こんなことしてる場合じゃないですっ!!」 “こんなこと”になっているアリエッタは、しくしくと涙で床を濡らす。 「プルはあのアバズレにかどわかされたシャル姉さまを、おすくいしなければなりませんっ!!」 “事実”から生みだされる“真実”とは、人間の数だけ存在すると云う。しかし、この場合、個人の私利私欲が混ざりすぎているせいか、元の“事実”が原型を留めないほど、捻じ曲げられていそうだ。 「いま、こーしてる間にも、“じゃあくなたくらみ”がしんこーしています」 プルミエールは、小さな拳を握って力説する。 『超』がつくほどの“お馬鹿さん”なだけに、野生的な直感だけは鋭そうであるが――― 「たっ、企みですか?」 「うみゅ、アリアリはもちろんプルと共に“たたかい”ますねっ?」 否定すれば、とてつもなく不幸になりそうだった。 しかし、肯定しても同じくらい不幸になりそうなので困る。そんな究極の選択にごくりと唾を飲み込むアリエッタ。 アリエッタにはプルミエールの指す事柄が、昨夜の会議に直結するものだと感づいていた。 彼女も、緊急に招集された公会議に、フィーナの小間使いとしてつき従っていたからである。勿論、それは巫女姫様が大教皇様より招請された件である。 緊急の公会議は難航を極めていた。あえて、巫女の成人の儀にあわせた勅命を下し、本来、不可侵であるべき聖儀を優劣の是非の対象としたのだ。聖アルジャベータ公会の重鎮達にとっては面白くはない。中には、教皇庁との対決姿勢を明確に示唆する者までいた。 しかし、教皇庁との関係を取り持つ為、巫女姫様はあえて御身を危険に晒す決断をなされたのだ。 その後、巫女姫様からフィーナ隊長は全権を委ねられていた。 身内であるプルミエール様に対し、殊更隠すように事が進められているのも、彼女の気性と過去の前例を踏まえた上で、フィーナ隊長が考慮し判断した結果だった。 もしくは、お優しい巫女姫様から妹たちに無駄な心配させないようにとの、配慮があったのかもしれない。 少なくともアリエッタはそのように考えていた。 「ぁ~うぅ~~・・・」 巫女姫様に関する事柄は“ガーディアン”の一員として守秘義務がある。なにより今回の件に関しては、敬愛するフィーナ隊長からきつく口止めをされていた。 ひとり盛りあがるプルミエールを尻目に、板挟み状態のアリエッタはダー、と滝のような涙を流す。 「うにゅ、プルの“げぼく”としてたたかえることが、泣くほどウレシイのですね♪」 幸か不幸か涙の意味を取り違えられた。 「それじゃあ、“しゅっぱつ”です!!」 何処に?―――と聞き返そうとしたが、胸元で括られた荒縄が唐突に引かれ、息を飲み込む。不自然な海老反り状態になったアリエッタは、うつ伏せのまま引きずられていった。 ―――ズ・・ズザァ~・・むにゅ~り 「ひゃあ~っ!」 そこ彼処の段差に柔らかい何かが引っ掛かる。 ―――がぎょ・・・ズルっ、ぐぎょお・ぉ・・ズズゥ~~~ 「むぎゅっ!?」 時折、硬いものが捻じ曲がるような不気味な擬音にアリエッタの悲鳴が重なっている。 「ふええぇぇ~・・・せめて縄をほどいてくださいぃ~」 実はこの時までは、二人にとって平穏な日常だった。==============================================================※推敲はフリーページ内で行ないます。寝る前に仕上げようと思っていたらこんな時間にorz==============================================================
2008/06/29
一時期、雲行きが怪しくなっていた、このタイトルですが等々、来るようですね。本当に、待ちすぎて、その存在を忘れかけたくらいですヾ(▼ヘ▼;)http://www.blizzard.com/diablo3/カッコイイーこの世界観がたまらないです┃電柱┃∀`)
2008/06/29
0-02【妹姫】上が明らかに浮いていたので、いろいろな描写を削除すると共に推敲致しました。削った部分は、プルミエールがシャルロットに抱きついたあとに行なった所作と、それに付随する描写などです。それと、フィーナの心理描写も減らしました。(※沈着冷静じゃなくなっていたので・・・)書いているときは、いろいろと描写を増やそうと考えているのですがあとから読み直すと明らかに不自然になっている箇所が多々あります(汗あと、0-03~0-04【霊鈴】の方も僅かですか推敲致しました。見れば見るほど直したいところが増えていきます・・・そういえば、昔は絵を描いているときがそうでしたね・・・と、いうか最初の頃は何処が悪いのかさえ、わかりませんでしたけど(汗今では、その頻度もだいぶ減ってきているので、続けていれば、文章の方も最初からある一定のレベルで書けるようになる日がそのうち来るのかもしれません。未熟な内は口よりも手を動かさないとね。が、しかし描きスキルも低かったりしますがorzでも、厄介なことにそれでも、好きなのです(笑・・・先日、脳年齢を測定したら10代前半でした。所謂、中2病という奴ですね(違・・・とも云い切れない
2008/06/27

・・・・・・・・・・・・・・・・・・『†Princesse du sang†』光ノ章 0-05【妹姫】中―シャルロットSIDE― ―――遡ること、数刻前 「アリエッタ~~~っ!!」 周囲の閑静など、一切はばからない元気な声が、堅牢たる城砦に木霊する。 ―――ビクン 少女は自らを名指しで呼ぶ声に気づくと、あたふたと周囲を窺いだす。 首都ナイトクランの東、小高く隔たれた丘の上、見上げれば天に達するかと思われるほど高く壮麗な造りである本宮殿。それを取り囲む城砦の一部がリュズレイ守護騎士、通称“ガーディアン”の居館として改修されている。 “ガーディアン”とは、若い娘だけで構成される、大陸最強の娘子軍。 彼女たちにはアダマストル正規軍とは違い、国家の威信にすら優先するべき血務が与えられている。 それは、聖アルジャベータ公会の精神的象徴であり、殉ずるべき存在でもある“巫女”の血を守護する事。その特務は全ての事項に優先されるものだった。 高潔優美、才知と武勇共に優れたガーディアンの存在は、アダマストル公国のみならず、近隣諸国の娘達にとっても憧れであり、その一員となることは大変な名誉だった。 幼い頃から、公国と教会が共同で設けた養成学校に入り、騎士として必要な技術、神官として学ぶべき知識、心身共に優れた成績を修学したものだけが、ガーディアンの一員となることが許されていた。 しかし、この娘。アリエッタが“ガーディアン”に推薦された経緯はかなり異質なものであった。 彼女はアダマストルでも有数の良家の末娘として生を受け、物心ついてすぐに、巫女の妹君であらせられるプルミエール姫の良き相談役として、公家に仕えることになった。 それは公国への忠誠の証として、悪く言えば人質のようなものであったのだが、有力貴族の庶子が、公家の女官となることは、この時代珍しくなかった。 なんの取り柄もない自分が“ガーディアン”として推薦されたのも、プルミエールの我侭が裏で作用したのだと薄々感じていた。 「ふえ?」 寝ぼけているのか、瞳の焦点が定まっていないようにみえる。 未だ、見習い騎士の身分であるアリエッタは、正式な任務と与えられるわけでもなく、周囲の喧騒から一人取り残され、詰め所の中で待機していたのだった。 普段は、隊長であるフィーナの小間使いとして彼女につき従っているのだが、現在、ガーディアンの面々は緊急の特務に召集され、誰もアリエッタに構っている余裕がなかったのである。 軽くウェーブのかかった髪を揺らしながら、柔らかそうな身体にガーディアンの紋章が縫い付けられた白い上衣を羽織と、不意の来訪者を迎えるべく小さな腰をあげる。 自らを呼ぶ声の主にようやく合点がいったようだ。 ―――バ・・・ガゴン 「んぎゅ!?」 ・・・ドサ 勢いよく開かれた詰め所の重厚な扉に、何か硬いものがあたる感触が伝わる。室内から潰れた悲鳴と、床の上に重たいものが落ちる鈍音が立て続けに聞こえてきた。 「むっ!? この“きんきゅーじたい”にノンキにねているとわー! しょくむたいまんです!!」 もんどりうって床の上で目を回しているアリエッタを、扉を蹴破るように飛び込んできた人物が見下ろしていた。これもまた小柄な少女である。 それは、先程、第二庭園で一悶着起こしたばかりのプルミエールだった。 「ぷっ、プルミエール様。 な、何か御用ですか?」 アリエッタはこの惨状を生み出した張本人を確認すると、驚くべき回復力で身を起こす。彼女の小さな身体は見た目よりかなり頑丈なようだ。 「うにぃ~、そうでした! いちだいじですっ!!」 目前で腰に手をあてて踏ん反りかえるプルミエール。それに合わせ、頭の両脇で結われた彼女のツインテールがぴょこんと跳ねる。 本人はカッコつけているようだが、子供っぽさばかりが強調されている。 王族としての威厳を間違ったカタチで体現している彼女だが、其々の所作が愛らしく、嫌味にはなっていなかった。 アリエッタはプルミエールの学友でもあり護衛でもあったから、彼女のそういった行動には慣れていたし、本人に悪気が無い事も十二分に心得ていた。 「とにかく、しっているコトをあらいざらいしゃべれば、ゆるしてあげないこともないですぅ!!」 「な、なななっ・・・なんのことですかぁ?」 アリエッタは目を白黒させると、年の割に大きく発達した胸元を両腕で挟み込むようなポーズをとる。 ―――ぴくっ プルミエールは、同い年の娘の殊更に強調された豊かな双球と、自らの発育不良な胸の盛り上がりとを比べる。 こめかみに青筋をたてると、引き攣った笑顔で不愉快の権化を足蹴にするプルミエール。 ―――ぐりぐり アリエッタの量感のある大きな胸は、プルミエールの足の動きにあわせてユサユサと跳ね躍る。 「わっ、んひゃう・・・あうぅ・・・」 たまらず、鼻にかかった可愛い呻き声を漏らすアリエッタ。 「へんな声だすなーっ!!」 ―――バキッ 「んぎゅ!?」 限りなく理不尽に、鉄拳制裁。 どうやら、プルミエールの恋愛対象はシャルロット一筋であるようだ。 しかし、アリエッタの甘い声に感化されたのか、プルミエールの頬にも僅かに朱が差していた。 「ひ、ひどいですよぉ、 プルミエール様ぁ~」 アリエッタは鼻面を捉えた正拳に顔をしかめながら、体を左右に揺すって抗議する。ゆさゆさと意図しないものまで揺れている。 これみよがしに、そんな事をすれば、胸の大きさに劣等感を持つプルミエールの更なる逆鱗に触れるだけなのだが、アリエッタにそういった自覚はない。 所謂、素の天然娘のようだった。 「(―――ぴくっ)・・・」 二人共、第二次性徴期も真っ盛りである。最近、年増耳に拍車がかかったプルミエールは変な知識だけが増えているようだ。しかし、皮肉にも、そういった感情に無頓着なアリエッタの方が身体の発育は良好であった。 だが、ガーディアンの正式叙勲を授かる為に日々、武芸の稽古に励むアリエッタにしてみれば、大きな胸は動きにくいだけで邪魔な存在である。故にプルミエールの恨みがましい視線の理由にも気づけない。殊更、プルミエールの嫉妬心を煽るように、無意識の所作を繰り返し、その度に、理不尽な“お仕置き”をうけることが彼女の日課でもある。 身長だけは、プルミエールと同じく短躯であるが故に、殊更胸の大きさが際立って見える事も彼女の不幸に拍車をかけていた。 「“お仕置き”けっていっ!!」 「(―――ビクンッ)・・・あわわわ・・・痛いお仕置きはイヤです」 いやいやと首をふりつつ後ずさるアリエッタ。 何処から取り出したのか、プルミエールの両手には荒縄の輪が握られている。 「あーうー・・・」 過去の悲惨な思い出が走馬灯のように脳裏を駆け巡る。 中でも、庭園の巨木に逆さ吊り状態で5日間放置された時は酷かった。偶然、庭師に発見されなければ餓死していたことだろう。 昼夜、庭園内に鳴り響いたアリエッタの悲嘆な声が、心霊現象と勘違いされ、公宮7不思議のひとつとして今でも語り継がれている。 その他にも、簀巻きで冬の海に投げ込まれたり、砂浜に埋められた挙句、満ち潮に浚われたりとろくな事がない。 彼女の身体が見かけよりも頑丈なのは、プルミエールの“お仕置き”の賜物だろう。 しかし、いくら心身共に頑丈になろうとも、被害者であるアリエッタは顔面蒼白である。 流石に、怒りの矛先に気づいても良さそうなものだが、純真なアリエッタは他者が抱く負の感情に鈍感過ぎた。周囲から遠まわしな注意をうけることもあったが、価値観の相違からか、理解できてはいないようだ。 ―――ギュ・・・ギギュっ プルミエールは手際よくアリエッタを拘束すると、身動きのとれない少女の上で、腕組みをしている。 「プルミエール様のお胸は(※意訳=心)は小さくて貧しいです・・・」 アリエッタは垂れ目気味な大きな瞳にうるうると涙の粒を溜め、独り言つ。 しかし、言葉とは不思議なものである。 言外に表された話し手の意図とは、得てして相手には伝わりにくいものであった。 「誰が“貧乳”じゃーーーーーーっ!!」 なにより、持たざるものに対する考慮に欠けていた。 ―――ガキィィィィ 頭上から迫る何かが、プルミエールの踵だと気づいた時には、視界は先程より強い衝撃と、白光に包まれたいた。==============================================================※推敲はフリーページ内で行ないます。鬱・・・==============================================================
2008/06/26
自分の身近な人間が死んでしまったとしたら、それをいつまでも引きずり苦悩しながら生きる人間と、その瞬間だけ悲しみ、直ぐに忘れたように生きていける人間とではどちらが、生きていく上での“才能”があると思いますか?傍目には、後者の方が幸せに生きられるような気もしますが、文章や言葉など、明確なカタチとしてあらわせば、後者には相容れぬ何かが必ずありますよね。では、その“何か”には如何ほどの価値があるのでしょうか?無論、どちらも極端な例ではあるのですが、前者を選び、一生を棒に振るような人がいたとしたら、それは、その苦悩に見合うほどのモノであるのか?相対するのが自分自身である限り、答えは己が心裡より見出さなければ解決することではないのでしょうが、心を守る為に必要な所作などと銘打つ事に、慣れるぐらいなら、壊れてしまう方が私は好きです。勿論、他に大切なモノがあり、その比重が高ければ苦しみながらも、器用に生き続けるしか道はありませんが、それだと、人の『心』や『記憶』はとても都合のよいモノのように感じます。不都合なものは忘れてしまったり、見えなかったりするそんな不確かなものが人間の根底を支えている。でも、だからこそ、法律や平均化された常識は、そんな不安定な存在には必要でもあるのですよね・・・真理を創り出したのが人であるのなら、それらは、常識という言葉に名を変えて、生きていく上で自然と摺りこまれている筈です。どのような答えも、自分で見出すまでもなく、無意識に記憶されていくのだと思います。人は考えているようで、ただ見知った答えを選択しているだけなのかもしれません。そこに生まれる個人差とは、記憶や立ち位置の違いだけのような気もする。なぜなら、人の心に根源的な違いなどないと思われるから。さて、どうしましょう(笑
2008/06/23
なにもやる気がおきませんそれもこれも、全て、隊長が悪いらしいです┃電柱┃∀`)キッパリだが、本来、問題となるべきは、“体調”であって“隊長”ではないのだと思いますが、不幸な偶然が重なり、隊長が悪いということになりました。しかし、そもそもの原因は私個人の不摂生であり、見ず知らずの隊長にその責任の一端を背負わせてしまうのは心苦しくもあります。なればと、時節の影響という逃げ句を持ち出すことも、考慮の一端として思い浮かびもしましたが、それは、新たなる被害者をだすことに繋がる恐れもあり、自重致しました。・・・全ての礎は理だとも申しますが、もともとは、『体調が悪い』との変換を、『隊長が悪い』と誤変換した事に起因するので悪いのはIMEやATOKなの・・・(*゚□゚)ノ☆)`ν゚)・;'.、クハッ!!
2008/06/21

人物相関図が【†Curse of blood†】のままだったので作り直しました(*゜∀゜*)丿上図は【†Princesse du sang†】の初期設定_人物相関図です。人物相関図は相変わらずムズイです。相関図作りの醍醐味といえば、限られた空間の中で如何に、詳しく、そして簡潔に纏められるかなのですが、頭の中で、ほぼ全ての構図が浮かんでいないと、最終的に収拾がつかなくなります(汗今回で作るのは4つ目になりますが、相関図に関しては、慣れるという感覚が未だにありません。
2008/06/18
第一候補に定めていたブログサービス様も、正直・・・小説を書くのには不向きな感じです。機能的には多彩&高性能なので、いろいろなことが出来るのですが、フリーページがひとつしか作れず、尚且つ5000文字限定なので、まったく機能しませんorz目立つ機能ばかりに目がいって、フリーページの利便性を考えていませんでした( ̄∇ ̄*)ゞテヘ楽天様のようにフリーページを300まで作成可能で、1FP辺りの文字数も(全角20000)までOKなのは他のサービスでは殆ど無いような感じです・・・日記記事に関しては文字制限がない場所が殆どですが、フリーページがないと如何にカテゴリ分けをしても、開いた時に降順に(新しい記事から)登録されているので、小説を順番に読むのには、かなり億劫です。無論、TOPに未来記事などを書いて、リストを作るのもありなのですが、サイドメニューに纏められた方が効率的ですし、何より、日記とはその日、その時間に書くのが本来のあるべき姿だと思います。記事の投稿を日時指定が出来る仕様は正直好きではありません。楽天様は、考えていたよりも小説を書くことに向いているブログサービス様でした。┃電柱┃∀`)シ、シラナカッタ・・・┃電柱┃゚□゚)ノ☆)`ν゚)・;'.、クハッ!!いろいろと考え直す事になるのかもしれません・・・(汗
2008/06/14

・・・・・・・・・・・・・・・・・・『†Princesse du sang†』月ノ章 0-00【屍族】―ミュークSIDE― ―――世界ロード・ムア その北西に位置するバールペオル大陸。 この大陸から、戦乱の種が尽きることはなかった。北西大陸には七つの国と地域があり。人々はそれぞれの環境や文化に基づき多様性に富んだ生活を営んでいた。なかでも五公国同盟の総称でもあるベルムーテス大公国。大陸最古の国家ヤガ=カルプフェルト王国。2つの巨大国家はバールペオルに覇を唱えるべく、大陸統一の覇権を争っていた。 その五公国のひとつアダマストルは、バールペオル大陸南方、デュミナスカ半島のつけね、サーリュクルト大河の河口に位置する。この広大なデルタ地帯は大陸有数の穀倉地帯となっている。そして、リザロス湾に面する首都のナイトクランは大陸行路の出発点でもあり終点でもあり、大陸最大の交易港であった。南部の制海権を一手に握るアダマストルは、それらが齎す莫大な富を背景に、一公国でありながら様々な影響力を大陸全土に誇っている。 大陸各地、数多に点在するどの都市も、このナイトクランが生み出す財の前では霞のようなものであろう。 市街地を走る街路は広く、整頓された石畳が敷き詰められていた。轍が刻まれた中央街路の両側には、一段高くなっている側道がり、十字路ごとに常夜灯が整備されている。中央の広場には大陸教でもあるメナディエルの大聖堂が座し、都市の南部を占める産業地区には、大陸の玄関口でもあるリザロス湾を取り囲むように、数多の屋台や露店がひしめき合っていた。 そして、この産業地区には都市のシンボルとも云える三つの巨大な塔が建立されている。 其々が、このナイトクランで生み出される冨の実質的な支配者といっても過言ではない、三つの商人ギルドの総本部である。 そのひとつ、黒真珠の塔と称される商王ヘリソンの私有地に彼女は居た。 三つの影が螺鈿細工の施された円卓を囲み、虚々実々な会話を交わしている。 「わ、我々は貴女の、屍族として、魔術師としての特異な『力』を必要としている。ミューク・ウィズイッド殿。 無論、心づけはたっぷりはずみますぞ」 そう言ったのは、悪趣味なほど金銀珠玉でその身を飾り立てた小太りな男。 商王ヘリソンである。その眼差しは不安の為か、少し落ち着かない。 「ふむ、じゃが、何処の馬の骨ともわからぬようなわちきに、商王殿自らが頼みごととは、幾分、分不相応に思えるがの?」 その言葉とは裏腹に、ミューク・ウィズイッドと名指しされた人物は、豪奢な肘掛椅子に悠揚に腰を沈めている。 綺麗な栗色の髪を肩上で短く切り揃え、白蝋の肌に綺麗な鼻筋。一見、一六、七の少年のようにも見える面立ちであったが、紅い長衣の胸元が大きな曲線を浮き彫りしていることから、この人物が女性であることがわかる。 その佇まいは理知的で精錬された雰囲気を醸しているのだが、常に物憂いな紅色眼と小さな身の丈がそれらを幼げな印象に変えていた。 「これは、ご謙遜を・・・ウィズイッド家と云えば、屍族の中でも名門中の名門。 偉大なるエルダーの血脈を受け継ぎし者。 時が時ならば、この地に覇をなしていたのは・・・」 「ウィズイッドは、同族である屍族達にすら裏切り者の烙印を捺された一族。 たとえ聖剣戦争の勝者が入れ替わったとしても、この地に覇など唱えてはおるまいな」 ヘリソンの畏敬の言葉をあえて遮ると、ミュークは自嘲気に微笑む。 “屍族”とは死の女神グラトリエルに抱かれた種族。 過去、世界ロード・ムアの実質的な支配者であった屍族達は、ここバールペオル大陸にも強大な帝国を築いていた。しかし、彼の聖剣戦争の折に、北西大陸を支配していた大屍族達は駆逐され、生き残った力ある屍族達も東方世界へと逃れていった。 この地に残された下級の屍族達は、教皇庁主導による異端審問が苛烈化したこともあり、今では滅多にお目にかかれるものではない。それほどに、狂気の種としての屍族を断罪する風潮は高まっている。 無論、一介の人間が屍族を捕らえようと試みれば多大な被害を覚悟しなければならない。通常、屍族狩りの執行者は、教会の聖堂騎士団や、教会から支払われる報奨金目当ての狩猟者や冒険者など、一攫千金を狙う一部の人間に限られていた。 「して、報酬は自由と窺ったが、それはどのようなカタチで?」 ミュークは笑みを絶やさず慇懃に訪ねた。 ヘリソンの周囲を固める三つの影が、不機嫌に眉をしかめる気配が伝わる。皆、肉の壁のような、異様な体格をしている彼らはヘリソンの私兵である。 「そっ、それは貴女が望むままに。 金銭――黄金、宝石様々な形で・・・」 ヘリソンは取り繕った笑みを浮かべると得意気にその短い両腕を左右に広げた。その額には尋常ならざる量の汗の粒が浮かんでいる。人間が屍族に抱く根源的な恐怖は、ヘルソンの精神を今も蝕んでいるのだろう。 「つまらぬ」 「そっ、それでは、どのような形をお望みか?」 突き放した物言いに、虚をつかれたヘリソンは狼狽を隠せず、円卓に身をのりだしていた。 「屍族は金では動かぬよ。 それは今も昔も同じじゃ」 ヘリソンは答えに窮すると、伺いをたてるかのように傍らの人物に視線をおくる。 その男は頭の上から顔を隠すようにヴェールを被り、細身の長身をゆったりとした上衣で包みこんでいる。簡素な身形ではあるのだが、この男が高貴な身分の人間である事は、僅かな所作から窺い知れた。その素朴な装いも自らの身分や素性が知れる全てを排除した結果であるのだろう。 「さすがに一筋縄ではいかないようですね」 表面だけは恭しく、ヘリソンに頭を垂れて言葉を継いだようだが、この場の主導権を握っているのが、この男であることは、彼に対するヘリソンの謙った態度からもわかる。 豪奢な細工の施された天窓から洩れる月明かりが、ヴェールの下、隠された陰影を浮かび上がらせる。頬骨はこけ、唇は常に痙攣するように震えているようだった。しかし、その陥没した眼底から発せられる視線には、尋常ならざる強靭さを宿していた。 「ヴェールの君よ、お主の生地では客人と相対する際、顔を隠さなければならない慣わしでもあるのかの?」 痛烈な皮肉である。ヴェールの男が、その身分を明かせない理由がある事を察した上であるのだから尚更だ。 「非礼は詫びましょう。 しかし、これは信頼の証。 何より私の素性を知れば、貴女に危害が及ぶと考慮したからです」 この男の言葉に偽りがないことはミュークにもわかっていた。 無論、男が指す“信頼”とはミューク自身にではなく、その【力】にこそ向けられているのだろうが。 「そのようじゃな。 お主はウィズイッドの継承アルカナの『力』をよく知っているとみえる。 じゃが良いのかの? 商王殿は無防備じゃぞ。 彼からお主の正体を“視る”事もわちきには可能じゃ」 ―――ゴトン 室内に鈍い音が響く。 喘ぐように息を飲み込んだヘリソンが、体勢を崩した弾みで椅子から転げ落ちたようだ。毛足の長い絨毯の上で這い蹲る。ヘリソンの尻の辺りがじっとりと濡れていた。どうやら恐怖に耐え切れず失禁してしまったようだ。 主人の恐慌は私兵達にも伝染していたようだ。二名は既に抜剣していた。よく訓練されているようで逃げ出さなかっただけでも賞賛に値するが、その剣先は微妙に震えていた。 「待ちなさい。 ミューク殿はあなた方に危害を加える気はありません」※半角1万文字オーバーの為、続きはフリーページにUPしました==============================================================月ノ章に冒頭追加です。描写が被った部分は【闇商】内を訂正・改稿しております。※推敲はフリーページ内で行ないます。==============================================================
2008/06/13
今日から、登録後、ずっと放置状態だった新ブログで記事を書いていこうと思います。でも、今日はTOPページやCSSを弄っただけで終わりそうな予感もします(汗引越し先も、結構なタグ制限があるようなので、TOPページが巧く構成できないようでしたら、第二候補の方でやっていこうと思います。ただ、初期のまま、カスタマイズしなくても、それはそれで悪くないと感じていたりもします。何事も、出来る人達って、皆総じてシンプルにHPやブログを纏めています。下手に自己のスキルを誇示しようとしたり、凝った造りにしようとすると、見てくれる人の立場に立てない造りになってしまいます。そこが、ただの自己満足に終わるかそうでないかの境界線なのでしょう。と、お手伝いしている某サークルのリーダー様が、修羅場と阿鼻叫喚の狭間で申しておりました┃壁┃∀`)ただ、個人のサイトやブログは趣味の範疇であり、商用とは明らかに別物なので、見づらいとか、他人に文句を云われる筋合いがないのも確かですけどね。===================================================【追記】かなり目立つ誤字がありましたので直しておきました( ̄∇ ̄*)ゞテヘ
2008/06/08

・・・・・・・・・・・・・・・・・・『†Princesse du sang†』月ノ章 0-01【闇商】―ミュークSIDE― 「か、勘弁してくれっ・・・。 それらは所属する商会や収税官吏御用達の献物なんだ・・・それを持っていかれたら、この世界でやっていけなくなっちまう」 それは密貿易を黙認して貰う見返りに、官吏や所属する商会に贈る賄賂。つまるところ、袖の下である。 鑑定台の上に無造作に置かれた密売品の山に、ゴルダは呻吟していた。 知ってか知らずか、ルムの持ってきた品々は、金品での代用が利かない稀少品ばかり。 自身の目利きで入手しただけに、収納期限までに、全てを揃えなおすことが困難だと身に沁みてわかる。 ナイトクランのような大都市では、ゴルダの闇商人であっても、一定の商会に所属しなければ有益な情報や知識を得るのは難しい。 個々の商会は定めた期間内に、指定した稀少品をどれだけ納品できるか。それを実力の指標とし、商会員をランク付けしていた。無論、有能な商人ほど貴重な商談が任され、得難い情報も与えられる。 「わちきを騙そうとした罰じゃ・・・と、云いたいところじゃが・・・」 ミュークは勿体をつけて含みを持たせる。彼女は十分にゴルダの焦慮を駆り立てた後、さりげなく華奢な細顎に添えた人差し指をピンと立てる。 「ふむ、そうじゃな。 店主殿は公室用の港に今朝方入港した船について何か存知ておるかの?」 ゴルダの両眼が一瞬鈍く光ったように見えた。 「何かを知っておるなら、それと引き換えに不要な品はかやしてもよいぞよ」 提示された条件に、ゴルダは苦しげに呻く。 リザロス湾を出入りする船舶や隊商についての情報なら、商売柄、ゴルダのような闇商人が誰よりも精通している。それをわかった上でミュークはゴルダに交換条件を持ちかけてきたのだった。 商いとは信用商売でもある。無駄に口が軽いようでは誰も信用してくれない。だが、流石に背に腹は変えられそうになかった。 「・・・わ、わかりました」 ゴルダは苦々しくそれを了承した。 「それと、これは怪我の治療費と最初の品の代金じゃ」 そういって、ミュークは帳場の上に一枚の古ぼけた金貨を置く。 「こ、これは・・・セナートル金貨!?」 本来それが持つ貨幣価値。金の含有量は、ロード・ムアで広く流通するガープ金貨やウリクス金貨より僅かに落ちる。だが、セナトール金貨は一夜のうちに滅び去ったといわれる古代王国 ニクネベェンの空中都市でのみ鋳造・使用されていた幻の貨幣。 ある好事家がそれ欲しさに、全ての財産を投げ打ったという逸話があるほどの希少価値を秘めている。 「それでは、足りぬかな?」 「な、何を馬鹿なことをっ!! これ一枚でこの店をまるごと買えるほどの価値がありますぞっ!!」 ゴルダは自由になる右手でセナートル金貨を引っ手繰るように掴むと、二度と離さないとばかりに懐に仕舞い込んでしまった。 この男は生来の業突く張りのようだった。先程までの草臥れた様子はどこ吹く風、ほくほく顔で、愛想笑いを見せている。 「それでは、この短剣は返してもらうぞよ」 そういって、ゴルダの左手を貫通している短剣の柄を無造作に掴む。 ゴルダは激痛に備えて身を硬くしたが、刃は何事もなかったかのようにミュークの掌中におさまっていた。 「それと、これは汝への忠告じゃ。 襤褸を纏っているからといって、その本質を見誤るようでは商人としては失格じゃな」 最期に、にっこりと悪戯な笑みを浮かべるその姿に、ゴルダは闇商人となってはじめての敗北感を味わっていた。 ―――ギィィィィ・・・バタン 来店時は鳴らなかった木戸が軋みながら閉じる。屍族達が立ち去った事を確認すると、ゴルダは深い深い溜息をつく。 もしかすると、あの屍族達は最初から“ある情報”だけを得る目的でここにきたのかもしれない。ゴルダにはそう思えてならなかった。 その上、ゴルダから情報を引き出す際、彼を巧く口車に乗せ、小型の高速帆船を用立てる約束まで取りつけていった。 ゴルダは屍族に対する考え方の一部を改めざるを得なかった。 ・ ・ ・ 「・・・ミューク様、幾らなんでもやり過ぎです」 ミュークとルムが外に出ると、呆れたような声がふたりを出迎える。 ルムと同じ銀髪碧眼だが、僅かに癖のある銀髪、深いブルーの瞳が印象的な少年である。 他の2人と同じように、すっぽりとその身を大き目の外套で包み込んでいた。 「レムは頭が固い・・・」 「ムッ・・・」 ミュークは双子の兄を的確に批評するルムの言葉に、苦笑する。 セナートル金貨の力は絶大だった。 物欲で動く人間ほど扱いやすいものはない。ゴルダは湯水の如く自らが知りえる情報を教えてくれた。 それは、聞き手のミュークが呆れるほどに、よくまわる口だった。 「ふふふ、わちき等が汚吏共の懐を考慮する必要もあるまい」 レムの不満を諭すように嗜めながら、傍らで畏まるふたりに微笑みかける。 「でも、ミューク様とは思えない気前の良さで・・・」 ―――ゴン 何か硬いものを叩く音が、朝霞みの漂う街路に響く。 赤みを帯びた額を抑えて恨みがましくミュークを見上げるレム。みなまで云わせず、裏拳を見舞った本人は涼しげな顔である。 「あう~・・・ごめんなさいぃ・・」 涙声で謝罪するレム。 ミュークは覗き込むように身を屈めると、レムの小さく腫れた額を軽く小突く。 「セナトール金貨は、それを所有する者の立場によっては百害あって一利なしの害悪でもあるのじゃよ」 ミュークはレムの意図した疑問を、わかり易く説法するつもりのようだった。 レムとルムは慣れた様子で、地面に尻をつかせ、膝を立てた足を両腕で抱えこむと、その言葉に耳を傾ける。 「わちきが取引材料として、最初にセナトール金貨を提示すれば、ゴルダは必ず此方の足元を見てきたじゃろう。 なにしろ屍族であるわちき達は、この大陸での異端者でもある。 あれほどの財宝を正規のルートで捌こうとすれば、必ず足が付いてしまうからの・・・」 ミュークが世間に疎い双子に対して説教を説くのは茶飯事だ。 不思議そうに首を傾げる俄か弟子の姿に苦笑しながらも言葉を続ける。 「 そもそも、希少品とは、その真価を知る者以外には額面通りの価値しかない。 同じように、それを捌く手段を持たない者にとってもじゃな。 そこでわちきはルムをつかい、ゴルダにとって不相応な取引をせざる得ない状況をつくりだした。 彼奴が藁にも縋りたいと思うように仕向ける為にじゃ」 ミュークは功労者でもあるルムに対して片目を瞑ってみせる。 だが、当のルムはあいも変わらず無表情だ。 「あとは、一定の条件が満たされた時点で、セナトール金貨という絶好の餌を投げ込んで完了じゃな」 驚きのあまり目を白黒させたゴルダの様子を思い出し、ミュークはクスクスと笑った。 「ふふふ・・・、今回の取引は、その真価を基本とした等価交換においては、ゴルダが得をしておるが、わちき達は、その差分で身の安全を買ったというわけじゃな」 「なるほど、最終的にはどちらにとっても有益な取引だったわけですね」 「そういうことじゃな」 示した物我の理を、より良く理解した弟子の言葉に、ミュークは満足そうに頷いていた。==============================================================※細かい推敲は、フリーページの方で致したいと思います。あと、0-00【屍族】を0-00【闇商】に改名します(汗==============================================================
2008/06/07
月ノ章 0-00【屍族a】【追加/吸血描写】 「し、屍族とは・・・、これは珍しいお客さんがきたもんだ」 震えた声を中断すると、ゴルダは慌てたように自らの首筋を確認する。 「心配するぞな・・・わちきら屍族にも相手を選ぶ権利ぐらいあるぞよ」 あからさまな侮蔑の言葉だった。だが当のゴルダは身の安全を軽く保障され、安堵の溜息をついていた。【改稿・追加/血液描写etc】 「ミューク様・・・コレ殺さないの?」 感情を伴わない少女の声。だが、それに驚いたの束の間、言葉の意味に気づくとゴルダは総毛立った。 「ひっ!!」 僅かに身をひいた瞬間、首筋に引き攣ったような痛みが走る。首筋を伝う生温かい感触・・・ ゴルダは、その時になってはじめて、手を添えたままの首回り。そのだぶついた顎の肉の間に冷たい感触があることに気がついた。 全身からじっとりと汗が噴き出してくる。【改稿・追加/かけ引き描写】 ゴルダもその筋では名を馳せた闇商人である。商売の話となれば気後れはしていなかった。ミュークの姿を、つま先から、頭の先まで、ねめつけるように観察すると、 「・・・残念ですが、お客様にご提示できる品は、どれも在庫を切らせております」 その言葉にはゴルダの底意がありありと滲みでていた。※その他、細かい言いまわしなど修正しました。============================================================フリーページの方で推敲致しました
2008/06/05

・・・・・・・・・・・・・・・・・・『†Princesse du sang†』月ノ章 0-00【屍族】―ミュークSIDE― リザロス湾の西側に広がる歓楽街。その表通りから隔たれた裏路地の先にはロストシティと呼ばれる貧民街がある。 ロストシティは逃亡奴隷達が集う閉鎖地区であり、公国の行政の対象から切り離された無法地帯でもあった。無論、住人に市民権はない。 アダマストルは比較的裕福な層が住む公国であるのだが、この首都ナイトクランに集束される冨と名声は、同時にこういった深い闇をも生じさせていた。 市民権を持たない人間がナイトクランで暮らすには、奴隷となり。支配者階級の所有物となるしか方法はない。貧民街はそういった弱者達の逃げ込み場となっている。 公主ルクサーも、奴隷制の撤廃に手を尽くしていたようだが、古き慣習にとりつかれた豪族等の反発は強く、非支配者階級を守る為に劣悪な労働条件や、虐待などを禁止した、新たなる主従制度を制定するのが限界であったようだ。 そして、ロストシティは人身売買や不法な取引の温床、そういった裏社会の闇商人や奴隷商人等の巣窟でもある。 ここ『ダスト・ウィズ』もそんな闇商店のひとつだった。 注意しなければ、廃屋と見紛うばかりの廃れた石造りの一軒家。ロストシティでも、最も治安が悪い区画にそれは存在していた。 店内には古今東西から集められた、毒薬・禁魔法薬の類から、古種・巨人族の失われた技術『カラクリ』、果てはロストワードの彫り込まれた石版まで、公での取引を禁止されている品物が所狭しと陳列されている。 店主のゴルダは、頭に藍色のターバンを巻いた小太りの中年男だった。 彼はその醜悪な容姿とは裏腹に、その筋では屈指の密売人である。 「ん?」 それは、そろそろ店仕舞を始めようと考えた矢先の出来事であった。 ゴルダは不審気にその眉根に皺を寄せる。 普段なら、不平たらしく軋んだ音を響かせる木扉がいつの間にか開け放たれていた。 外界は夜の帳が解け、辺りが白みだしている。暖められた店内の空気に冷たい外気が混じる。 最近になって建てつけが悪くなってきた扉が、何かの拍子に開いてしまったのだろうと納得すると、ゴルダは重い腰を上げようとその両膝に力を籠めた。 「なっ!?」 ―――それは居た 目の前に立つ黒い影。 ゴルダの身体は金縛りにあったかのように硬直していた。自然と呼吸が荒くなる。 小さな身体をありふれた麻布の外套で包み、目元以外の全てを覆い隠している影。薄暗い店内の陰影に溶け込むように立っていた。唯一覗いている深紅の双眸が、ゴルダを捉えて逃がさなかった。 「し、屍族とは・・・、これは珍しいお客さんがきたもんだ」 ゴルダの声は震えていた。 屍族とは死の女神グラトリエルに抱かれた古種族。 過去、世界ロード・ムアの実質的な支配者であった屍族達は、ここバールペオル大陸にも強大な帝国を築いていた。しかし、彼の聖剣戦争の折に、北西大陸を支配していた大屍族達は駆逐され、生き残った一部の大屍族も東方世界に逃れていった。 この地に残された下級の屍族達も、教皇庁主導による異端審問が活性化し、ゴルダのような闇取引を生業にする者でさえ、滅多にお目にかかれるものではない。それほどに、狂気の烙印種としての屍族を断罪する風潮は強まっている。 無論、ただの人間が屍族を捕らえようと試みれば多大な被害を被ることは間違いない。 屍族狩りの執行者は、教会の聖堂騎士団や、教会から支払われる報奨金目当ての狩猟者や冒険者など、一攫千金を狙う一部の人間に限られていた。 「ミューク様・・・コレ殺すの?」 ゴルダは、その時になってはじめて、だぶついた顎の肉の間に冷たい感触があることに気がついた。 背後から聞こえてきた声は幼い少女のものだった。だが、それに驚いたの束の間、言葉の意味に気づくとゴルダは総毛立った。全身からじっとりと汗が噴き出してくる。 「その必要はあるまい、この者は賢そうじゃ。 わちき等の事を徒に触れ回る真似はすまい」 ミュークと呼ばれた人物は、恐怖に硬直するゴルダへと視線を戻すと、そのまま頭部を覆っていた麻布を後方に落とす。 綺麗な栗色の髪を肩上で短く切り揃え、白蝋の肌に綺麗な鼻筋。一見、一六、七の少年のようにも見える面立ちであったが、胸元が大きな曲線を浮き彫りしていることから、この人物が女性であることがわかる。 その佇まいは理知的で精錬された雰囲気を醸しているのだが、常に物憂いな紅色眼と小さな身の丈がそれらを幼げな印象に変えていた。 「それにしても、わちき等が屍族だと見抜いたものじゃな」 「わからいでか。長年この商売をやっていれば、相手が人間かそうでないかぐらい、ひと目でわかるようになるものさ」 相手が強盗や物取りの類ではなく、有益な取引相手だと感じてくれている限り、命の危険はないと悟ったようでゴルダの口調も幾分軽くなっていた。 「それよりも、後ろのお嬢ちゃんをどうにかしてくれないか? このままでは首元が冷えて敵わない」 「そうじゃな。 ルム、とりあえずはもう良いぞ」 ミュークが目配せをすると、ゴルダにも背後の影が動く気配が伝わってきた。 首筋から刃物の感触が消えたのを確認すると、ゴルダは恐怖の源を確認しようと気配の後を視線で追う。 「これは・・・」 そこに居たのは人間で云えば十歳前後であろう屍族の少女。 ゴルダは視界におさまったルムの愛らしい容姿に感嘆の息を洩らしていた。ルムは癖のないサラサラとした銀髪を、腰の辺りまで伸ばし、その淡い碧眼は、危うげな色を宿している。そこには物言わぬ人形のような儚さを伴った美しさがあった。 「それにしても、屍族ってのは噂に違わないバケモノ揃いだな。こんな小さな子供が一端の暗殺者並の手際を・・・ぎゃ!!」 ゴルダの言葉は、自分自身の悲鳴によって中断された。 彼のぶよぶよとした脂手が、ルムの放った短剣によって帳場を兼ねた鑑定台に縫いつけられていた。 驚嘆すべきは、その投擲の正確性ではなく、どのような業をつかったのか短剣で貫かれた傷口から一滴の血も流れ落ちてはいないことだった。 「口は災いの元ともいうしの、ルムの前では迂闊な事は喋らぬほうがよいぞ」 さも、自分は関係ないといった風な様子で肩を竦めるミューク。 「・・・わ、わかった・・・それでなにを用立てて欲しいんだい?」 顔中に油汗を浮かべたまま引き攣った愛想笑いを浮かべるゴルダ。 「プリウスの実とウェルワインの根、それと蛇霊香はあるかの?」 ゴルダの眼が見開かれる。 ミュークの望んだ品はどれもガープ金貨50枚はくだらない稀少品である。 西大陸で最も広く流通するガープ金貨1枚は、同銀貨10枚に匹敵し、銅貨なら100枚分の価値があった。ちなみにこのバールペオル大陸において、ガープ銀貨1枚あれば、7日間は衣食住に困らない。 ゴルダは値踏みするように、ミュークを観察すると、 「・・・残念ですが、どれも今は在庫を切らせています」 その言葉にはゴルダの底意がありありと滲みでていた。 彼は、没落した屍族風情にそのような大金が払えるわけがない。体良く目の前の厄介者を追い出そうと考えたのであろう。 「本当かや?」 雑然とした店内を物色するように見渡しているミューク。 それが無駄な労力だと存知しているゴルダは口元を僅かに緩めた。そのまま緊張を解き、上目遣いにミュークの姿を窺おうとした――― 「!?」 ―――笑っていた。 屍族特有の青ざめた微笑 ゴルダの腫れぼった瞼の奥に隠れた眼球は、冥らく輝く深紅の輝きを網膜の底に焼きつけていた。 まるで、心の奥底を覗かれるような妖艶な視線、ゴルダは目を逸らす事が出来なかった。 ミュークは唇の端を更に吊り上げると、ぞっとするほど冷淡な声で、 「どうやら、本当に“ここ”にはないようじゃな・・・」 「ああ・・・」 ミュークの言い回しに多少の違和感を感じながらも、ゴルダは表面上の冷静さを保ち続けていた。 「ルム、奥にある部屋を探して参れ。 店主殿は今、手が離せぬようじゃからの」 ゴルダの眼が剥きだされた。隠し部屋の事は一言も話していない筈だ。 とり乱し、慌てて立ち上がろうとしたが、文字通り帳場に手を縫いつけられたままのゴルダに、それは不可能であった。 「お、お客様・・・かっ、隠し部屋などこの店には・・ご、御座いませんが・・・」 ふきだす汗を拭うことも出来ずに、真っ赤な顔で自身の言葉を否定するゴルダ。 「わちきは隠し部屋とは言っておらぬが? まぁ、よいか・・・不幸な思い違いは誰にでもあるからのぅ」 影に隠された鍵の束を手に取り、隠し部屋に姿を消したルムの姿を、ゴルダは絶望に満ちた表情で見送る。だが、彼の本当の不幸はルムが魔法品の鑑定に疎かった事だった。 「ミューク様、テキトウに持ってきた・・・」 両手に抱えきれないほどの密売品を載せて戻ってきたルムの姿。それを見たゴルダは口をあんぐりと開けたまま硬直していた。 その細い腕にどれほどの力を秘めているのか? 大の大人でも容易に持てぬほどの重量を顔色ひとつ変えず軽々と運んでくる。 この愛らしい少女が人ならざる存在であることを、改めて実感せざるを得ない。==============================================================此方は屍族側の物語。ミューク偏です。以前、記したように一人称を『われ』→『わちき』に変えています。彼女自身をとりまく状況も『†Curse of blood†』の時とは一遍しております。ある意味、書き直しはここからはじまっているのかもしれませんね。※細かい推敲は帰宅後、フリーページの方で致したいと思います。==============================================================
2008/06/05
シャルロット篇0章が終わりましたので纏めて推敲致しました。ストーリー自体の改変はありませんが、説明不足な点の補足と修正です。============================================================光ノ章 0-00【籠姫a】【追加/フィーナの描写】 白銀の全身鎧を纏った騎士がひとり、足早に後宮の回廊を歩く。 甲冑の胸元には、大陸教でもあるメナディルの十字に身を絡めた飛竜の紋章が刻まれている。それはリュズレイ公家を護る守護騎士団の一員である事を意味していた。 少しつり上がった切れ長の目元、真っ直ぐと伸びた鼻筋、一見、良家の令嬢を見紛う容姿を兼ね備えたその娘は、どうやら、目的の場所に辿り着いたようだった。============================================================光ノ章 0-01【籠姫b】【追加/賢者ベルムーテスと大公国】 だが、古くは千年王国と称されたこのアダマストルも、大戦後の疲弊から、内外様々な脅威に晒された時期があった。当時、国家としての体裁を失い滅亡の危機を迎えていたアダマストルを救ったのが、大戦の英雄のひとり賢者ベルムーテスであった。彼の仲立ちで同様に弱体化した隣国同士が盟約を結ぶかたちで現在の繁栄をとり戻している。 ベルムーテス同盟と呼ばれたその結束は、今も大公国の名称としてその名を残している。 大公国は盟約締結時の主要国家である5王家が其々公王を名乗り、 『ガザロフォード公国』 (故)公王アルストファー・ファージ 『アダマストル公国』 公王ルクサー・グラストヘルム・リュズイレイ 『アルルモア公国』 公王カタリナ・アヴィス 『サリナハーム公国』 (故)公王フェルナンド3世(グリドラン) 『クロスメイデン公国』 (故)公王アウグスト・ラル・マティスブルク 5つの公国内で選公された代表国が大公国となる。他の公国はそれを盟主として仰ぐ同盟国家である。 つまるところベルムーテスという国は事実上は存在する事がなく、5公国の盟主国家としての総称となっていた。 連合公国とも呼ばれるこの集合国家の支配体制は、5つの公国の代表者の内、3名以上の支持の下に選公された大公が、他の4つの公国を従属する中央支配体制から成る。 5公国の血筋に連なる者になら誰にでも、連合国の頂点たる大公に選公される可能性があるのだ。 しかし、現在ベルムーテス大公国は混乱の極致にあった。 先日、盟主国でもあったガザロフォード大公アルストファー・ファージが原因不明の病で死去したのだ。 本来なら喪に服した後、直ぐに召集されべき選公会議は未だに召集されぬまま、大公空位の状態が続いていた。 その主だった理由は、サリナハームとクロスメイデン、両国の公王が大公の後を追うように次々と死去し、両国内で血族間による跡目争いへと発展し、選公会議どころの話ではなかったからである。 大公のみならず、サリナハーム、クロスメイデンの両国の公主が倒れた事実は、教会の圧制に反発する被支配階級の仕業だという声のみならず、両公王が白十字教の熱心な信者だったこともあり、聖アルジャベータ公会による謀略だという不穏な噂まで広く飛び交っていた。 しかし、それらを証明する確かな証拠も発見されてはおらず、世情は不安定なまま現在に至る。 比較的、平穏であるアダマストルではあったが、シャルロットの心中も穏かではなかった。============================================================光ノ章 0-02【妹姫】【改稿/プルとフィーナの掛け合い】 いつの間にか、ドレスの胸元が緩められ、雪のように白く、美しい肌が覗く。ほっそりとして華奢な肩から胸元にかけてのなめらかな曲線が露になっていた。 理解の範疇を超えた妹の行動に、流石のシャルロットも声が上擦っていた。 「そこまでです」 「うぎゅっ!?」 細い首元に白刃を突きつけられたプルミエールの動きがぎこちなく停止する。 抜剣したフィーナと口惜しそうに唸り声をあげる幼い少女の視線が交差する。 「それ以上不埒な真似をなさるのならば、如何にプルミエール様と云えどシャルロット様のガーディアン(守護騎士)を任じられた身として、捨て置くわけには参りませんっ!!」 「あうぅ・・・とりあえず私は大丈夫ですから、フィーナも落ち着きましょうね」 いつもは、沈着冷静なフィーナがここまで感情を露にする事が珍しくもあり、被害者であるシャルロットが一番、すまなそうな表情を浮かべている。 「いいえ、シャルロット様を外敵から御守りするのは私奴の務めであり、降りかかる害悪を打ち滅ぼす事は当然の職務です」 如何にも真面目で実直なフィーナらしい物言いだった。しかし、幾分融通が利かなすぎた。 「むむー、わかれぎわのあまーいたわむれはシャル姉様がかくしもっている絵巻モノでは“じょうしき”ですぅーっ!!」 ―――ピクッ 「なななな・・な・・・なぜ、し、知って・・・」 途中で言葉を濁すと、シャルロットは顔を真っ赤にしたまま、俯いてしまった。 ―――ゴホン フィーナは咳払いをひとつすると、 「姫様方も、そういった事にご興味をお持ちになるお年頃なのはわかります。ですが、プルミエール様、人前でのそういった行動は一般的には“非常識”と呼ばれます」 恨めしげなプルミエールを一般常識で一刀両断にするフィーナ。 「ムカーっ!! プルとシャル姉様がへんたいさんだとでもっ!?」 「い、いえ、シャルロット様のはちょっとした好奇心でしょう・・・が・・・え~と・・・プルミエール様のは明らかに違うと私奴の直感が告げております」 プルミエールとフィーナの間に見えない火花が散っているのが傍からもわかる。 「2人ともいい加減にしなさーーーい!!!!!」 流石に耐え切れなくなったのか、いっそう顔を赤くしたシャルロットの怒声が轟き、その場に居た全ての者の鼓膜を揺さぶる。============================================================光ノ章 0-04【霊鈴b】【追加/フィーナの描写】フィーナは護るべき少女の言葉に静かに瞑目する。============================================================その他細かい言い回しなどetc...
2008/06/01
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