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日中は、焼け付くような蝉の鳴き声を聞いていたのに、仕事の帰り道に何時もどうりの街角を曲がると、急にうす暗く感じて、草むらから虫の音が聞こえる。そんな自然界の不思議さを味わいながら、ゆったりとペダルを漕ぐひととき、♪踊りおどるな~ら~あ、ちょいと東京音頭ヨイヨイ、花の都~の花の都の真ん中で、や~っとな!それヨイヨイヨイ!、やあ~となあ~!それヨイ~ヨイ~ヨイ♪…とふと、口ずさんでいる自分に気が付いた。このリズムは、日勤の度にある患者さんの耳元で唄っているので、完全に身に付いてしまっている。その患者さんは61歳。脳出血後遺症で意識障害を経て10年間の闘病生活ののち、現在は、命をつなぐチューブの混み合う身体。意味不明な独語は多いけれど、この歌詞だけは、とぎれとぎれでもはっきりと聞き取れるので、感動したり、悲しかったり、とそれぞれ。だから出来るだけ時間を作っては、彼女と一緒に唄いたい。私にやってあげられることは、このぐらいしかないのだから…。此方から耳元で歌い出すと、見えない目を動かしながら付いてくるように唄ってくれる。「この東京音頭になにか特別な意味があるんですか?」と私。「いやあ!好きだったからでしょう、だけど、僕が来たって分かりゃあしないんだから…。とご主人さん。時期は少し遅いけれど、こんなにきれいな朝顔を見つけました。うれしいゲット↓
2006年08月28日
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今日も暑かったこと。午後からの打ち合わせの用件を済ませて、やおら、また本屋へ走った。目指すは「坪内稔典」資料集め。現代俳句協会の「稔典先生講演」が、9月17日(日)だというから、あと一月を切った。出来るだけ下調べをしておこうと思っている。吟行でもそうだけれど、事前に行くところの下調べをしておくと、当日は何倍も楽しめるからである。本日買い求めた本は、「坪内稔典句集・人麻呂の手紙」、と「坪内稔典・季語集」との2冊。句集はじっくりと味わうことにして、先ずは、岩波新書最新刊「季語集」から開く。ひとつ一つの季語を自分の体験をとうして実に分かりやすく、しかも楽しく書かれている。こんなに面白い季語集があれば、季語の持つイメージは大きく膨らみ、俳句がもっともっと好きになれそう!!一例(蟻・夏)「一匹一匹が、3という数字に似ている。/それも、いること。いること!/どれくらいかと、333333333333……ああ、きりがない。」フランスの作家、ルナールは『博物誌』(岸田国土訳)において蟻をこのように表現した。と続け、きりのない行列を作る蟻を、三時間もの間、錆びた庖丁で叩き続けた男がいる。と、与謝野鉄幹の逸話に触れている。 白南風や午前にちょっとキスをして 坪内稔典(句集・人麻呂の手紙)所収 ああー、暑い一日だった。おとなりの「ケンちゃん」でーす。↓
2006年08月19日
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読売新聞朝刊の見開き2P半に「戦争責任」、「東条元首相最大の責任・暴走・軍官僚の責任」が載っており、むさぼるように読んだ。そして「戦争責任関係年表」をまじまじと…。ああー、なんということだ!こうしてたった一握りの官僚達によって「破滅的戦争」が推進され、国民がマインドコントロール下で、戦争という地獄の苦しみを強いられた過去。私達は決して忘れてはならない!!そして、同新聞のコラム(編集手帳)には、作家「北杜夫・どくとるマンボウ青春期(新潮文庫)」に触れつつ書かれ、最後にこう綴られている「…家族の絆が詰まった小箱は、いつ、焼かれてしまったのか。炎と灰の色で塗り分けられた戦中に、また戦前に、帰りたいと思う人はいまい。大切な忘れ物を取りに戻りたい人はいるだろう」と。鎮魂の今日この日を、沢山の方々がホームページやブログに書き込まれている。それぞれの意見、それぞれの思いと。ならば実際に体験した方々の思いは、いかばかりかと思う。折しも今日「小泉総理」が靖国神社を参拝し、列島は騒然となった。「この総理の公約は、いったい誰に対する公約なのでしょう…」と、女性アナが声を荒げた。しみじみと「靖国問題」を考えた一日。 あやまちはくりかえします秋の暮 三橋敏雄 戦争が廊下の奥に立っていた 渡辺白泉
2006年08月15日
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現代俳句協会のホームページに、「坪内稔典先生・講演(9月17日)」という「お知らせ」が載っていた。稔典さんといえば、「3月の甘納豆のうふふふふ」である。口ずさむだけで、にやり!としてしまうこの句。お話もきっと楽しいに違いない!\(^O^)/こんなチャンスは滅多にない!、では講演を倍楽しむ方法は?と、ハタと考える。先ずは資料を集めることにして、インターネットで「坪内稔典」と検索してみた。すると、「船団ホームページ」に行き当たった。これはすごい!!素晴らしいページである。(@_@;)、大変だー。次に著書はと思いつき、本屋さんを駆け巡った。見聞きはしていたが、こちらもすごーい!。稔典著書は、あるはあるは!。膨大な数の本であった(○_○)。はやる気持ちを抑えながら、そのうちの何冊かを拾い読みしていたが、やっぱり手に取って購入したのは、「坪内稔典句集(ふらんす堂刊)」である。句集の「帯」が<3月の甘納豆のうふふふふ>になっていた。さあ!これからが楽しみ。帰りの道すがら音読しては、「う!ふっ!」思わず込み上げてくる笑いを堪えた。そして、いつしか知らず知らずに足早になっていた。 3月の甘納豆のうふふふふ 坪内稔典句集(ふらんす堂刊)所収 ふと気がつくと台風一過の夕焼は焼け付くような鮮やかさで、絵画を見ているようであった。
2006年08月09日
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「ジュニア俳句コンクール&シンポジウム」に参加してきた。「俳句と友達になろう」を合い言葉に、現代俳句協会の「ジュニア研修部」が直接学校に出向き、「出張俳句教室」を重ねているという。その地道な活動の結果、子供達に俳句の輪が大きく広がっているようで、毎年のコンクールに参加している熱心な子も多いという。賞を渡される時の子供達のはにかんだような笑顔は実にすてきだ!。今回も、各学校から先生方及び関係者の方々が来られ、教育現場に俳句を持ち込んだことについて、「初めは手探りでしたが…」と、いろいろな意見が交わされた。中には学校ぐるみで取り込んでいるところもあるようで、その学校の校長先生は「大変に良かった!」と、熱っぽく話されていた。生徒の作品をパネルにしたり、もようしごとのある度に学校外に展示したり、本にまとめたりと様々な取り組み方をしているようで、先生方の話もなかなか興味深かった。なかでも特に印象に残ったのは「指導上問題のある子もいたが、実は一番先に飛びついてくれたのがその子だった。そしてその輪は広がり、卒業式の送る言葉を俳句で表現してくれて感動した」と話されていたことだった。子供達の俳句は素直でいい!マイクを向けると「初めは嫌だと思っていたけど、言葉をちぢめて作ることが楽しくなって…」と言う感想まで飛び出して、まあ!驚くばかりである。 ちょっとだけ打ち上げ花火星になる(小、5) 阿部 若菜 花ぎぼし紫色でおじぎする (小、4) 太田 功美 ひんやりとおへそもちぢむ夏の海 (小、6) 本宮美鶴稀 ひたいから汗のじゃぐちが全開だ (小、6) 林崎 梓 初恋はグレープフルーツうすみどり(中、3) 寺島 麗 思春期のヤドカリ家出決意する (中、3) 屋代有美子 昼寝するがき大将の世界地図 (高、1) 仁平 朱美 などなど感銘句が多く、子供達の俳句は本当に素晴らしかった。
2006年08月05日
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夜勤明けに立ち寄ったデパートで、鮮やかなワンピースの女性と擦れ違った。背が高く、顔立ちといい、すんなりと伸びた手足といい、なかなかの美人さんだった。しかしその女性の後に、5歳ぐらいの男の子が下向きがちに歩いていたのが、私には気になって仕方がなかった。薄汚れたティシャツと短パンで手には何も持たずに、前を行く女性の背中を見ながら時々小走りになって、まるで一生懸命に後を追っているようだった。女性は一度だけ子供の方に振り向いたが、そのときの顔は驚くほど冷たい表情をしていた。やがてその二人は洋品売り場の方に曲がり、私の視野からは消えてしまったが…。叱られたのかも知れない!、そう思おうとした瞬間、私は何故だかとっても嫌な予感に包まれてしまった。夏休みで幸せそうな家族の様子を沢山見ているせいかもしれない。その後、帰りの電車の中で指ゲームをしている母子に出会った。お互いの動作と笑い顔に私も思わず引きこまれて一緒に笑ってしまったが、ジーパンで何の飾り気もない小柄なその母親の方が、ずっとずっと素敵で、とてもきれいだったことに気が付いた。家に戻ると、2日前に植えた松葉ボタンが力強く根付き、葉が込み合って、小花が日盛りの中に煌めくように咲き始めていて嬉しく、ようやく吾にかえった。 寄せ植えの松葉ボタンと九条は 姉崎 蕗子
2006年08月01日
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