2004年08月23日
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 とある町で、老舗の料理屋が苦境に立たされていた。
 巨大な資本にモノをいわせた大規模チェーン店が進出してきたのである。

 彼らは、この町にある昔ながらの食堂・レストランを配下におさめ、すべての食産業を牛耳ろうと企んでいるのだった。

 当初、その悪辣な手口に反発していた者もいたが、脅しや嫌がらせに耐え切れず、対抗する意思を持つものは、とうとうその1軒しかいなくなっていた・・・。


 そして、ついに最後の決着をつける時が来た。


 観光客相手に盛大に催される『味比べコンテスト』で勝負をし、負けた方がこの町を去るという条件で、話がついたのであった。

 テーマ食材は、この町特産の 『カブトエビ』 が用いられることになった。


「しめた!!  『カブトエビ』

「ああ、ウチの店の看板メニューだ。これなら・・・この勝負いけるぞっ」

 地元の扱いなれた食材がテーマとあって、張り切る親子であった。
 だがしかし、ここに卑劣なワナが仕掛けられていた。

カブトエビ名人 と唄われた親父が、交通事故にあってしまったのだ。

もちろんヤツらの仕業である。

 しかし証拠がなく、警察も何もしてくれなかった・・・

 怒りに肩をふるわす息子。
「父ちゃん・・・父ちゃんの代わり・・・ボクがやるよ・・・」
 病院のベッドの上で昏睡状態の父の前で、彼はつぶやいた・・・

(中略)

「うおぉっ、すげえ、巨大な水槽に 生きた『カブトエビ』 があんなにっ!?」

「巨大な資本をもつ我がSグループだからできたことだよ。」

「今この瞬間まで生きてた、新鮮この上ないカブトエビの『おどり』だ。こいつに勝るもんなどないわっ!!」



「なんでしょうかなこの真っ黒なカブトエビは・・・??」

「腐ってるんじゃ・・・」

「い・・いや、なんだこの甘さはっ!? ものすごい甘味が口中に広がっていくっ」

「知らなかったようだね、カブトエビは死ぬと臭みが出るから、新鮮なのが一番だけど、甘味が出るのは、死んでからしばらく経ってからなんだ。ボクはヅケにすることで甘味を出して臭みを消したのさ」

「あの黒さは、ヅケだったのか!?」

「そんな工夫が・・・」











 って夢見た。(元ネタわかる人ー?)











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最終更新日  2004年08月24日 18時06分04秒
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