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2004年12月03日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
5歳児のいう「むかしこれ食べたことがある」とか、

おいおい、それって「むかし」という設定はありえんだろうと思ってしまう時間感覚を聞いて驚くことがあるんだけど、はっきりと「一昨年」「○年程前」というような絶対時間を設定せず、「むかし」と相対時間でいう場合、その位置は年代によって違う。

不確かな手法であるうえ、統計的にあきらかに有意ではない量なので、あまり意味がないのだが、こうしたことの周囲にいる各世代の人々の発言を観察していると、

 むかし >(実年齢-物心ついたとき)÷3

というあたりにあるようだ。

5歳 半年以上前(4歳)は昔。
15歳 3年前(12歳より前)は昔。
30歳 9年前(20代の初め頃より前)は昔。

60歳 19年前(40代前半より前)は昔。
80歳 25年前(定年前後より前)は昔。

なかなか妥当なところだと思わないか、この数字。
30代にもなれば、ほんの3年前のことは、昔だなんていわないし、80代は20年前のできごとでも、昔とは思わない。トシをとればとるほど、「むかし」は絶対的に遠い時間になる。

同じ相対的な過去の表現で、このあいだは、
「ほら、ちょっと前まで、ベストテンって番組、ございましたでしょう。あの黒柳さんとニュースステーションの久米さんが司会をなさっていた…」
と、意外な「ちょっと前」を使われてしまった。

これも高齢なほど「ちょっと前」の幅が広くなる傾向があると思うのだが、世代的にどうということは、よくわからない。
対象への興味関心のある・なしによって、かなりかわる。強く関心を寄せているものは、趨勢が気になるので、時間幅を感じさせる変化を察知した時点で、変化する直前のことが「ちょっと前」ということになる。
一方、興味のないものは、かなり古いものでも「ちょっと前」だと感じてしまい、興味のある人にとって「ちょっと前」と言っているようなものでも「最近」になってしまうんじゃないかと思う。





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Last updated  2004年12月03日 11時54分28秒


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