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2004年12月16日
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カテゴリ: ことば
連続して同じテーマ。

「年末というのはせわしないですわよねぇ。クリスマスカードは書かなきゃいけないし、年賀状も書かなきゃいけないし」
という挨拶をされたりする時期。
雑で不精な性格だと、そんなのどっちかにすればいいだろうと思うのだが。

年賀状というものは、「本来新年のご挨拶に伺うべきところを書状にて失礼いたします」という意味だから、年明けてから着かなければ意味がない、ということらしい。
官製はがきを使えば、赤く表示されているから、前もって投函しても、1月1日に配達されるが、
「これが封書とかカードとかだと、毎年フライングして来るのがあるのよね。自分で赤くいれるのを知らなかったり、忘れてしまったりして」
というのが問題であるという話題があがった。

無知だろうが迂闊だろうが、どうでもいいだろうと思ってしまうのだが、クリスマスと新年はいっぺんに祝うべきものではないという「日本文化」にあまり詳しくない子どもや外国人には、そこはマナーとして教えてあげるべきだというのが・・・まあ一般的な考え方なのだろう。



伝統と言われるものの長さは実際はあやしい。新設校でも翌年には「我が校の伝統として」とか言い出したり、結成半年のサークルにも伝統行事があったりする。
普及して100年に満たない年賀状も、日本の伝統文化に収まり、伝統にはマナーが作られ、それをやぶれば非常識だということになる。

マナーの押し付けは時として暴力になる。
誠意を持った態度に対しては、お互いが尊重しあうべきだ。
何らかのグループに属している限り、非常識な行動をとってレッテルを貼られてしまうことに恐れを感じてしまうのは仕方がないが、誠意に欠くわけでもないのに、常識をたてに、裁く側に立ったりそれに加担したりするのは、決していいことではない。

こんなに長々書いて、何が一番気に入らないかというと、ようは事実の捉え方、伝え方に問題があるということだ。
たかが郵便物の到着の時期のこととは思うが、気になるなら、
「あなたたちの文化はどうなんですか、私たちの文化はこうですよ、違いがあっておもしろいですね」
でいいのに、どこか
「あなたたちの文化は知っていますが、それを私たちの文化で押し通そうとするのは、間違っています。私たちの文化に合わせなさい」
という態度がにじみ出てくるところがいただけない。



まず相手に合わせるべきなのは、視線の高さである。





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Last updated  2004年12月16日 17時53分07秒
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