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2005年04月10日
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カテゴリ: 本とか漫画とか
グーグル検索結果のうち日本語のページ(内容の検討はしていない)

男っぽい(約 62,000 件)>女っぽい約 23,300 件
と、「男っぽい」のほうが多くある。
<性強調>
男っぽい男(約 3,450 件)
女っぽい女(約 3,180 件)
<性逆転>
女っぽい男(約 14,800 件)

「っぽい」の使用法には、性強調にも、性逆転にも使われる。

「あるべき性が無い」ことを示す否定表現では、
男らしくない(約 14,500 件)>女らしくない(約 3,950 件)
「男」のほうが3倍以上多い。

推量の「らしい」を排除するため、連体修飾でみると
男らしい男(約 871 件)<女らしい女(約 15,200 件)
と「女」の方が17倍以上多い。
男らしい人(約 5,000 件)<女らしい人(約 10,800 件)
これも2倍以上だ。

「らしい」の場合、
[男・女]らしい[男・女]は[良い・好きだ・かっこいい・素敵だ…]。

と、どちらもありうる。(おそらく好意的にとらえるほうが多い)
しかし「らしくない」のは、
[男・女]らしくない[男・女]は[良い・好きだ…]。
というように好意的にとらえられることは少ないだろう。

これは男女平等を訴える際の、「男は男らしくあらねばならず、女は女らしいと得することも多い」というバランスの悪さがあらわれているんじゃないだろうか。


自己をみつめるところから始めようとするのは、実践的倫理学の手法として好感がもてた。また、男は「男らしさ」に縛られて不自由なところもあるのだなぁと思った。しかし、現代日本文化にだけ特別にロリータ趣味がここまでメジャーな理由は、よくわからなかった。(アニメ文化の発達が大きいのではないかと思うが、それで因果関係の説明になるだろうか。)

『オニババ化する女たち』(光文社新書)を読んだときも、そこが疑問だった。
仮に、着物を着て鼻緒で踏みしめていると、出産が軽くなるというのが事実だとするならば、それが体格の悪い日本民族固有の知恵だったということなのか。動物性蛋白質の摂取が少ないせいで体格がよくない、サリーを着て裸足のインド人はどうなんだ。タイトルのオニババも、他の文化の昔話の伝承と比較が当然あるだろうと思ったら、そもそも根拠も何もなかったし。

病気ではないカラダの問題を、医学・文学・社会学以外からというか、学術的じゃあないけど扇情的じゃないというアプローチは、たぶん新しいんだろうと思う。

どちらも「私は」という一人称で書かれている本だけど、40代という“若手”の大学のセンセイならば、もっとグローバルな視点で、学術的な根拠もあって説明がなされるものかと期待しすぎてしまった。そういう本ではない。

外国ではどうなんだ。現代の日本人だけに共通して解決できない暗くねじれた問題が生じてしまったのだということは、たぶんないだろう。

なお、後者の本は、薬学を修めた人なのに、「○○で痩せる」「△△で癌が治る」とか銘打った本と、たいして変わらない調子。根拠に民間人からの伝聞と個人的体験以上のことが提示できないのは残念だ。

津田塾大で、みなさん子供を生みましょうとアジテーションすることには、いろいろと意味があるだろうが、経産婦(あなたの生み方は正しくなかった)と、35歳過ぎて生んでいない女(あなたは手遅れ)と、生まない女が諸悪の根源だと信じている男(非婚化・少子化は男のあなたのせいではない)には、いずれにも良い影響はないと思う。





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Last updated  2005年04月10日 14時54分37秒
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