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2006年01月12日
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以前読んだ漫画。

祖母に育てられた女の子。優しい祖母は大好きだが、自分には母親がいないことに悲しんでいる。
時々遠くで自分を見つめている女性の存在に気づく。
ある日、家にその人が玄関先にたっていた。祖母は血相をかえて
「その顔でよくものこのこと。うちの敷居は跨がせない、子どもには会わせないよ」
と追い返す。
「ふん、あんなだからつれあいにも逃げられるんだ」
と言い捨てる祖母。
女の子は、自分の母親が生きていたんだと喜ぶ。


「ああ、おかあさん。ちゃんと会って声がききたい」
と思いを募らせつつ、育ててくれた祖母に感謝しながら成長する。
就職もして結婚もして、祖母が亡くなった。
ある日、また例の女性をみかけた。もう祖母に気兼ねすることはない。女性のあとをつけ、住んでいるアパートをつきとめた。
日を改めて、勇気をだして、母に会いにいく。
ドアが開く。「どうしてここが・・・」という女性は実は・・・。

幽霊オチかなぁと思って読んでいたら、

「どうぞ、狭いところだけど入って」
ああ、おかあさんの声。思っていたより低い。
いつも見かける服装とは違って、派手な服がいくつもつるしてある室内。
「あれ、あの服?」

どう考えても水商売である。
そして、この女性が実はお母さんじゃないということがわかってくる。

自分を押し殺して、結婚もして子どもにも恵まれた。でも無理をしていたので、つれあいともうまくいかず、家を出て行ってしまった。
女の子の母親が出て行った理由を知った祖母も許すことはなく、自分も家を追い出される。

ということで、目の前にいる女性は、実は父親だった。


混乱しながらも、自分に親がいて、生きていて、見守ってきてくれていたことが嬉しいと告げる。昔気質の人だから、祖母のことは仕方がない。祖母よりは理解のある世代だから、これからもつきあっていこうと主人公はいう。
「私、子どもが生まれるの。おじいちゃんと言ったらいいかしら。おばあちゃんかしらね」
と涙の大団円。

こんな意外なオチだになるとは、最後まで気がつかなかったなぁ。
「つれあい」というと性別がわからないし、「声をききたい」という伏線のはりかたもうまいなぁ。いや騙されたようで面白かった。
漫画ならではだな。ラジオドラマや実写じゃできない。





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Last updated  2006年01月12日 16時55分15秒


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