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2006年02月15日
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「咳・声・喉に龍角散」だっけ。エイロクスケ。


テレビは何らかの理由があって(聞いたけど忘れた)、出演を拒否しているらしいが、ラジオでは元気な人だ。
この人、
「あたしはね、携帯電話は持たないようにしているんです」
という。
最近は、映画をみても、インターネットや携帯電話の小道具が使われていて、それがどういう意味なのかわからないので、ストーリーがわからなくなる、とぼやく。
メールを送信しなくてもいいから、受信だけできるようにしていれば、便利なんだから持ってくれ、と娘に言われても拒否しているんだという理由が、「いつの間にか届いているというのが不気味だから」だって。
手紙を書いて、ポストまで歩いていって、ちょっと足りないことを書き足したりして「ぽとん」と落ちる瞬間のわくわくする感じがいいから、というんだけど「わかってもらえない」と愚痴る。

とラジオで相手の人がいうんだけど、
「急ぐ場合は速達でいいんです。」
と頑な。

このエピソードをまとめるなら、携帯電話の「生き急ぐような感じになりそうで嫌」ということならわかる。
この人は郵便の好きな理由は、送る側の視点しかあげていない。
郵便でも、受け取る場合は、郵便屋さんが、ほぼ定時なんだろうけど、いつのまにかポストにいれていっているし、速達になると不定期にやってくる。いつのまにかという点では、郵便とメールにそれほど違いはない。

つまり、永六輔さんにとって、メールだと技術的に「発信できない」のが不満なんだろう。そして、新しい技術を取り入れることが、なんだか時代の流れに組み伏せられるような感じがして嫌なんだろうと思う。
テレビ草創期に活躍し現在の基礎を作った人なのに、テレビの功罪を云々するなら、今度はこの新しいメディアを提供する側じゃない立場に立って、あらためて総合的に考えてみるのもよいのに。

「ケータイは便利ですよ」
ということを、持っていない人に言う場合、便利になるのは「あなたにとって」ではなく、「勧めているその人にとって」ということである。
「どこでも連絡できるし」


持ってみれば、便利なことはわかる。
通話でよく使うのは、待ち合わせ場所で会えなかったときの最終確認。それも寸前までは公共の乗り物に乗っていて通話はできないからメールだ。
主に使っている機能は転送メールのチェック。それと長く乗り物にのっているときの暇に使える。

とりあえず電車に乗ってから、行き先までの行き方と所要時間を携帯電話で確認する。電車に乗るときは、目的地まで切符を買わず、プリペイドカードを使っているから、どうとでもなる。突発的にどこか寄り道をしたくなったりしても融通が効くのでよい。

これで時間を効率よく使っていることになっているのかどうかわからない。ただ、事前準備や決定を後まわしにでき、ぎりぎりまで選択の余地が残っていると感じられることが、心理的負担を減らす、と体が認識しているんだろう。

地球の回転にあわせた日々が送れたら、こんなことは思わなくなるかもなぁ。






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Last updated  2006年02月15日 12時50分14秒


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