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2006年06月06日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
英会話教室とか、アメリカ仕込み系の日本語会話の教材とかって、やたらと

というテーマのロープレとかが多い。コンプレインというやつだ。

カフェラテを注文したのに、カプチーノが来たなんて、
「そんなこまかいことなんて、どっち飲んでもいいよなぁ」
とか思ってしまったり、外せない用事があるのに残業してくれと言われるとかいう設定でも、
「上司の頼みを断れだなんて、母語でもできないようなことを外国語でできるもんか」
とかなってしまったりする。

でも、アメリカ人ってのは、ずいぶん自己主張が強いんだなぁ。なんでもずばずば言うんだなぁ、と感心したりするが、誰に対しても、どんな場合でもストレートに言う、というわけではない。



<A>
夜、遅くまで残業している先生に会ったとき(or友達に会ったとき)
(1)直球で(そんなに働くのはやめたほうがいいです。等)
(2)間接的に(もう遅い時間ですよ。等)
(3)コメントのみ(自分には、とても真似できないなー。等)
<B>
レストランで。相手が注文しようとしているのは、超まずいもの。
(1)直球で(やめとけよ、超まずいんだから。)
(2)間接的に(それっておいしくないよ。)
(3)コメントのみ(それ、前にたべたけど、今日は別の食べる)

日本人は、目上の人に対してでも、直接アドバイスできちゃう。

「相手のためを思えばこそ」という態度が、それが親切で丁寧なことだと受け止められる文化だからである。
損をしないように、残念な気持ちになるような体験をしないように、よそで恥をかかないように、道を誤らないように、導いてあげることが親切なのだ。

一方、アメリカ人は直球でいうことは、目上であろうと友達であろうと普通はアドバイスをしない。
調査では(1)を選択した人は、どちらもゼロという回答だった。
友達に対しては、間接的にアドバイスする人が若干ふえるが、それでもほとんどが(8割以上)コメントのみ。


「決定権は自分にある」というところを踏み越えてしまうような、「はっきりとしたアドバイス」は、命令に近いようなニュアンスになってしまうためか、実はアメリカ人はあまりしない。

「自己主張の強い相手に対し、自分も同じように自己主張しよう」
と意見をいうのは、成功率が高いたい所の仕方で、
「自己主張が強い相手に対し、逆に相手の問題点も主張してやろう」
と意見するのは、対処の仕方としては失敗することがおおいかもしれん。

ユーマストまで言わなくても、ユーメイでもずいぶん立ち入った感じで、失礼だったりするんだろうな。
まあそんでも、そういう構文が直訳でなく存在しているということは、つまいアメリカ人にとって「アドバイス」というのは、日本人が思う「アドバイス」とは違って、
「その人がもともと望んでいることをそのとおりに言う」
ということなのかもしれない。

「キャシー、そのドレス似合うなあ」
「ありがとう、サム。」
「きみはそういうドレスを着るべきだ」
とかのお世辞と、
「おまえのケツのように汚い部屋を掃除すべきだ」
とかの命令しか、そういう助動詞はあまり使わなかったりして。


どうでもいいが、どうしてNHKの9時のニュースは
「デスマス調」
にしないようにしているんだろう。
何か、特別な意味があるのか。
あるいは、プロジェクトXの語りを引きずっているのだろうか。
こんど電話をかけてきいてみようっと。





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Last updated  2006年06月06日 22時36分13秒


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