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2006年06月20日
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尊敬する人物は誰ですか?という質問。

一応「りょうしん」と答えるのが、身内を話題にだす場合、過剰なまでに謙虚であることを美徳であるとするはずの日本人が、もっとも無難に答えた場合の模範解答。
きんさん・ぎんさんは、「天皇陛下です」と答えていたな。
やっぱりこの国は、偉大なる将軍様と口をそろえて答えられる国のベースを作った国なのだな。

で、じっさいどうよ?というので、こんなのがあった。
http://q.hatena.ne.jp/1095647173

歴史上の人物かぁ。
「阿倍仲麻呂の従者の子である翼と翔」じゃ、もともとの情報が少なすぎるし。
というか、興味のある人物じゃなくて、尊敬という視点で見てないから難しいな。

こんな質問をされそうな場面を考えると「大黒屋光太夫」とか「ジョン万次郎」とかかな。

でも、それじゃあまりに「結局は本人次第」という姿勢がバレバレになってしまうので、まずいな。
「支倉常長」あたりにしようか。上司伊達政宗によく仕えていたことだし、ウケはいいかしら。
それとも「アン・サリバン」かなぁ。露骨か。
とかいう戦略を考えて選ぼうとするから、なかなか定まらないなぁ。

こういう質問って、無難なようにみえて、思想チェックになるんだよな。
正直に答えて落ちてもまずいが、答えさせてそれで落としても、訴えられたら後味悪いし。

まあでも、賢い人しか尊敬できんわ。
ナニをもって賢いとするかは、いろいろなのだろうけど、(なまなましいところでは師匠なのだが、身近に実在する人物だと、「おれじゃねーのかよ」と気分を悪くする人もいると思うので、それを言うのはむずかしい)とりあえず「リスペクトしている」という言葉では、ぜったいにおきかえたくないくらいの迫力があるということか。

マスコミにでている年の若い人に対し、賢いなあと思うことは、今のところめったにない。
ほりえもんは、はじめからバカにしかみえなかったし。

しかし、山口県光市母子殺人事件の遺族である本村洋さん。この人はすごい。

壮絶な体験と向き合って生き続けられるのは、強靭な精神力があるからで、その精神を支えているのが明晰な頭脳であるということだ。

いつのまにか、「犯罪被害者遺族」という語が認知され、裁判に対する視点が、被告人(加害者)側ではなく、被害者の遺族側におかれて語られるものが増えたなあと思っていたが、考えてみると、この人の活動の影響は大きい。
死刑の是非ではないところで、司法制度に不備が多いことによっても、犯罪被害者の不幸が拡大されていることは、被害にあった人しか、気付かなかったことだった。

でも、「切り取って」しかきいていない人は、「報復としての死刑という野蛮な習慣を認める気か」という批判で簡単に分類してしまうのだろう。

弁護士は、元少年であった加害者が、反省の色がだんだんみえてきたというのがものすごくうさんくさくきこえてしまうせいで、そいつは世間の心象を決定的に悪くした自分の手紙を流出させた人物に対し、うらみを持っているんじゃないだろうかとさえ思ってしまう。


それだけでも、卑劣という評価以前に、ものすごく頭の悪い人のように思える。

頭の悪い人に、ばかなことをさせない教育プログラムというのは、そのうち必要になるはず。







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Last updated  2006年06月21日 01時30分28秒


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