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2006年08月23日
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すいきんちかもく

じゃなくなることが、ひじょーに大きな問題として騒がれている。

天文学としてどうかという議論より、馴染んできた常識とどう付き合うかということで、大げさにしている感じがする。
「ああそうですか」
と納得すればいいのに、占い師が文句を言っているとか、ごろが悪いとか、ニュース番組は「市井の声」を拾い集め、“たかが”天文学者の会議“なんか”で決まることに、非常に大きな抵抗を示す方向で報道している。

例えるなら、
「龍は実在する動物である」
という常識がある世の中だったとして、

という意見に対し、
「骨はあるから実在する」
というようなレベルで反論しているようなものだ。そこへマスコミが、
「十二支に入っているんだし実在するだろう、という意見が街中で最も支持されています」
というようなことを、もっともらしい根拠としているようなもの。
たとえが下手だが、誰がどこが一番アホなのか、よく考えろということだ。

すいきんちかもく
どてんかい
七五調に近いリズムだし、すぐに馴染むだろう。
どうせ、あと20年もすれば、
「俺が子どものころは、どってんかいめーだったんだよ」

とか若者に得意そうに言う平成ヒトケタ生まれの中年が出てくるのだ。

ネットで拾い読み。冥王星を発見したのがアメリカ人だったから、アメリカが大反対してきて会議をややこしくしていたとか。
1930年に発見したものだが、大きさが小さすぎるということくらい、20年以上前からわかっていたことだろうに、2006年になってやっと論議したというのは、どういう裏事情があるのだろう。

年代的に考えると、
「お父様が発見した惑星プルート」


東京天文台が「冥王星」という名称を使い出したのが、1943年。
ということは、日本の子どもたちが教育されるようになったのは、戦後だな。
戦前は、理科教育で、「惑星」なんて習う機会があったのだろうか。

天文學概説とかいう本を開いて、
「水金地火木土天海。日月(じつげつ)の昇る天海は果てしない。」
とか言って、退学寸前の蓮っ葉な高等女学校生をうっとりさせる、高等学校で崩れた勘違いダメ男とか、温度や湿度やニオイとともに妄想できてしまうんだけど、そういうことはあり得たのだろうか。

1970年代ですら、冥王星は「新しく発見された惑星」として教わったりする機会があった。
図鑑からだったかなぁ。
当時だったら、監修者は運よく徴兵を免れた大正生まれだもの。
「俺が生まれてから発見されたもの」として「新発見」と断言する研究者とか教師とかがいたって不思議はない。
今なら、平成以降のことだと「最近」とか言っちゃう人がいるようなもの。中高年の時間感覚ってそんなもんだが、こと宇宙の問題になると、光年単位以下は「最近」という気もする。
名前の付け方がカッコイイと思った。
「黄泉の国」全般のイメージは、遠くて寒くて暗くて寂しくて、そして平たいところになってしまったのだが、その図鑑の冥王星の絵図によるところが大きい。

一旦常識として植えつけられた知識を、新しいものと交換するときは、いくら新しいほうが正しくても、抵抗感が強い、というのは日本に限ったことではない。

テレビのニュース番組で言っていたが、水金地火木・・・のように、
Mercury Venus Earth Mars Jupiter Saturn Uranus Neptune Pluto
この順番の頭文字をアメリカの子は、
My Very Educated Mother Just Served Us Nine Pizzas.
と覚えるという。
で、
「ピザがなかったら文にならない!」
とアメリカ人たちは怒っているのだそうだ。
しかし、そもそも高学歴のお母さんが、高カロリーのピザを9枚も与えるなんて、文法的に正しい文でも、親としてその行為はどうよ?

nineの代わりに、ナッツでも食わせとけば、落着するだろう。
My Very Educated Mother Just Served Us Nuts.

ちなみに、nutsは俗語で罵倒語だそうだ。(調べたらたまたまそうだった)
例)Nuts to you!=このばか野郎!
こりゃあっというまに子どもに馴染みそうではないか。







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Last updated  2006年08月25日 15時07分32秒


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