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2007年04月21日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「知るを楽しむ」というNHKの番組は木曜日が「歴史に好奇心」これが今回とてもおもしろい。
http://www.nhk.or.jp/shiruraku/200704/thurseday.html
タイトルは『日中二千年漢字のつきあい』となっているのだが、 テキスト の主旨は題とはちょっと違う。

“「国格」を保ちながら外交するために、どうことばを使ってきたか”
ということがずっと語られているである。

こういうテーマで書いた場合、よくあるものでは、
「われわれの漢字文化というのはすばらしい財産ですね」
とか
「漢字に工夫を加えてとりいれてきた日本人は、器用です or もともとの意味を知らないことがあってたいへん恥ずかしいです」


「なぜそうしてきたか」ということを、後世の者の感想として昔は素晴らしいとかいう視点を交えるのではなく、「当時、外交上そうすることで損が防げたから」「当時の人はそうすることが楽しかったから」・・・という説明であり、実に冷静な視点である。(まともな歴史学者ってそういうもんなんかな。)

p83
「外から飛んできたタネでも、日本の庭で咲いたタンポポなら、それは日本の花です。外国起源のものでも、日本に根付いたものなら、日本文化です。「天ぷら」はもともとポルトガル料理だから食べるのをやめよう、とか稲は中国大陸から伝来したものだから食べるのをやめよう、などというアホな主張をする日本人は、めったにいません。ところが、こと「文化」になると、漢字はもともと中国から伝来したものだから使うのをやめよう、とか、カタカナの外来語の氾濫は日本語を滅ぼす、といった主張が、あるていど世間の関心をひいたりします。」
というのが気に入った。

国家の品格とか論議しても無駄で、面白い文化を創っていれば、別に無理にがんばらなても伝わるもんじゃねーの、という主張。

しかし、従来「日中の漢字」をテーマにしてきた場合、悠久の中国文化を持ち上げる雰囲気があたりまえの前提としてあるのだけど、それがぜんぜんないので、相対的にナショナリズムをあおるようなところを感じるので、BSやラジオで放送するのはちょっと難しいかも。





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Last updated  2007年04月22日 00時22分26秒


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