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2007年10月12日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
2ちゃん的事実として、

架空の人物電車男とエルメスに翻弄されたかのようにみえる架空の住民の物語。
メディアミックスとして大成功、ということだ。

「俺の中で2ちゃんは電車男の出現とともに終わった」
と失った信頼をなげく人もいる。(とかいって、それでもまだいるんじゃん)

話題になる前のごく初期、2004年の春先に退院後のひまつぶしに「恋人なし30代独身の週末」スレとか、他にもあちこちの「じっくり読む系」の人気スレに貼られ出していたので、そのまま踏んで読んだ。
当時、後日談のエロ小説っぽいスレが生きていたころだったので、中の人か誰かにトリップを教えてあげて書かれたのかな、と思っていたのだけど、すべて自作自演のほうが整合性あるね。

オタクだとしても、22歳にしては相手の趣味が老けてんな、というのはあった。

贈り物がティーカップというのも、いかにも80年代後半。
なので、
「少し年上」
というエルメスが、実は40歳というのが事実だろうと考えていた。
エルメスの髪形が
「ツインテールというかツインおさげ」
というのも、 この人 みたいなイメージしかなかったんで、敢えてそれを電車男が見栄からスレ住民にふせているというオチ(あるいは編集長本人登場でドッキリというオチ)が、隠されているんじゃないかと思っていたのだが、もともと作者である中の人が40代であれば、それも納得。
(なお、書籍版『電車男』はその新潮社から出ている。)


話題についてアドバイスをする住民で、
「たとえばティラミス。むかし流行ったよねとか」


八百長のプロレスでもおもしろいという人がいるのだから、別に事実があるかどうかはどうでもいい。

2002年ごろには、2ちゃんでいくつか祭りの場面に遭遇した。
生活全般板だったかで、
「結婚しても家は実家の近所じゃなくちゃいや、という婚約者と別れたほうがいいかどうか。」
という内容の相談がスレ立て1。

「別れたほうがいい!がんばれ」
と2週間くらいリアルドラマ状態でおもしろかったな。
彼らは同じ市内に住んでいて、「両方の家から車で10分のところに」という彼に対し、「どうしても徒歩圏じゃないとダメ」と頑固に言うところから、彼女の母親の干渉っぷりとか、自分は条件以外で認めてもらえていないんじゃないか、利用されるだけじゃないかと男が不審に思いはじめ、他にもいろいろと思い当るところがあって、やっぱり別れるという決意まではできたのだが、これがなかなかもどかしい進行。
男も男で、別れ話をしに行って彼女に泣かれるうちにその日は結局、ということになってしまって、からだだけは好きなのかもとか言いだすので、住民女子本気で激怒。
非難ごうごうだけど、それでも感謝を忘れず前進し、アドバイス通り達成する男は高感度アップで、最後10スレ目あたりには、まとめサイトのほかにフラッシュもできた。
祭りは終わった帰ろうのAAも貼られていた。
で、細々と1年くらいスレが残っていて、時々挨拶に来た話によると、女はさっさと別の人と結婚がまとまっているようだった。

たぶん中の人はこれをみたと思う。

ジョイ祭りというのもあった。
JOYという名前で日記を書いていた普通のやんきーっぽい人のやんきーっぽい言動が
「通報すますた」
とかになった有名なやつだ。
検索したら、2ちゃん外にまとめサイトが残っていたが、以下のように管理人のコメントが書きくわえられてあって、時代の変化を感じた。リンクじゃなくて文をはりつけておく。


2ちゃんねるでは「祭り」と称して特定の人物や団体に対して「2ちゃんねらー」という匿名の集団によって誹謗中傷や荒らしなど攻撃をする事があります。何故その様なことが起こるのかと言えば、自分にとって気にくわない言動をする人物や団体に対してリスクを負うことがなく制裁出来るからです。その行動には責任が伴わないので、遊び半分の気持ちで個人攻撃をする手合いもいます。そして2ちゃんねるというサイトを通して一つの共通の目標に向かって行動するので、共同体意識による満足感も生まれます。かく言う私もJOY騒動の当時は、無職でロクでもない生活を送っていたせいか、刺激を求めてJOY騒動という祭りに遊び半分の気持ちで参加してしまいました。

しかし、理由さえあれば個人による制裁は何でも許されるのでしょうか? 「正義」だと信じて行うものであればどんな個人攻撃も許されるのでしょうか?今の私はそうは思いません。勿論攻撃される側に非がある事は事実なので無視する事は出来ませんが、一部分の事実だけでその人物全体を判断するという態度には問題があると言わざるをえません。赤の他人であれば、自分にとって直接害があるにしろないにしろ、その人の非を容赦なく断罪しても良いとは思いません。それに相手が法を犯しているのであれば専門家に手続きを取ればよく、違法と言えない小さな事であればそっと本人に改善するように勧めればいいのです。何も匿名化された集団で大騒ぎする必要はないのです。そして攻撃を受けた側の中には人格を全否定される人もいます。攻撃する側は軽はずみな気持ちだったとしても、攻撃を受けた人の心の傷はなかなか癒えません。

このページを見ることによってそういった個人への制裁を助長してしまうのではないかと思い、このページを消そうと思ったことも何度かありましたが、 2ちゃんねるの陰の部分の歴史として、祭りに参加している側の視点での記録を残そうと思います。反面教師として参考にしていただければ幸いです。





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Last updated  2007年10月16日 15時12分41秒


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