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ここ数年随分と騒がれている鳥インフルエンザ。先日の日記よろしく、これもまた「人災」である。もう少し正確に言えば、鳥インフルエンザ自体がではなく、鶏の集団感染およびその殺処分が、である。生まれた時から抗生物質やら何やらといった薬で厳重に管理され、最悪の場合、狭いゲージで窓はなく、人工的な光で体内時計まで管理される生活。そうして異常なハイペースで成長、産卵(ホルモン調整による)。当然、そういった鶏のからだには無理、多大なストレスがかかっている。集団感染、発症の下地が完璧に出来上がっている。いや、つくられているのだ。つくっているのは紛れも無く人。経済至上主義、目先の利益、効率を追い求めた結果が、一度に数百万というおびただしい骸。ところで、ここまで読んで、何やら不安を感じられたあなたは、喜ばしいことにまだ鈍化の進行がゆるやかであるといえる。そう、これは私たち人間の現在、医療の現在を克明に表わしている現象なのだ。子どもの頃から化学薬品で誤魔化され、便利さで人工的に管理され続けた人間のからだがどうなっていくか。治癒力がどうなっていくか。感覚、感性がどうなっていくか。次世代への影響はどうか。その答えは目の前にある。ワクチンをうつことを当然とする前に、自分をみつめ、考えてみるとよいように想う。鈍化の進行がゆるやかならば、気づくことがあるかもしれない。
2011.01.29
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寒い間は農作業も少ない。正直物足りなさを感じぬではないが、冬に表立った活動が弱まるのは自然なこと。ところで、第二農園はやはりはかばかしくない。化粧土(真砂土)の入った土地を開墾したのだから、仕方ないといえばそれまでだが。なお、真砂土は花崗岩の風化物で、組成はほとんどがケイ酸、ガラスみたいなものだろうか。ガラスで野菜が育つかといえば、これは難しいのが当然だ。まぁ、それでも草は生えつつあるのだから、少しずつ土地の力が回復してきているのだろう。(写真は秋にまいたダイコンだが、成長に乏しい…。葉が黄色いのは明らかな栄養不足)農に限らず、人の手によって複雑となった問題を如何に解決してゆくか。その問題解決の模索が人を真の豊かさへと導くことと想う。治療においては、薬剤に蝕まれた、自然治癒力乏しいからだが、どうすれば速やかに回復に向かうのか。これは、農薬や廃棄物に侵された大地の回復と似る。目下の課題である。どの分野においても、自然に添う、という一点を忘れないこと。如何に優れた技術でも、その一点を逸脱して使ったならば、更なる人災を招くことは近代の歴史が能弁に物語っている。第二農園においては、とりあえず、先駆者植物である豆類の活躍(窒素固定)に期待。
2011.01.27
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昨日は娘の誕生日。よくぞ3年間生き延びた。親の欲目で、健やかに成長しているように診える。皆々様のおかげさま。三つ子の魂百まで。3年間の様々な出会いが彼女の礎を築いていると想うと何だか感慨深い。同時に彼女の存在が、影響力が、多くの変化を世界に生みだしている。からだは小さくとも、それはそれは大きな力。これからもたくさんの出会いに恵まれて育まれてゆくのだね。願わくば、父の生き様も、彼女のからだとこころの糧とならんことを祈る。
2011.01.19
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薬(医薬品)を飲み続けていると、なぜゆえ自信を失ってゆくのか。あるいは自信が育まれないのか。現代の薬はおおよそ、対症療法として症状を誤魔化すものである。症状はからだの声。症状を誤魔化し、偽ることは、自身を偽ることなのだ。自身を偽り続けることで自信が育まれるはずがない。本当の自分をさらけ出していないのだから。往々にして、嘘をついていると自信が育まれない。嘘は他を偽るにあらず、己を偽るものなり。他を欺くのみならず、己も欺くものなり。薬と嘘の本質はよく似ている。内側から蝕まれ、からだ、こころの空洞化が生じる。(薬のみならず、誤魔化し偽るためのモノ、情報が溢れる昨今、自信、即ち軸が育まれにくい土壌が広がっていることは深刻な問題である)
2011.01.17
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いつにもましてシンと静かな朝。時間の割にカーテン越しに明るい。カーテンを開けると、宇部では珍しい銀世界が広がっていた。どおりで寒い。いつもなら日曜の午前は嫁のバイトがあり、ややせわしない。しかし、この日は雪のため、車の運転が危ういということで休みになったようだ(バイト先も個人経営のパン屋だから融通が利く)。家族そろってゆっくりとにぎやかに朝食をいただく。パンといただきもののハム、スープという簡素な朝食だが、すこぶるおいしい。朝食の休憩後、雪が融けるのを惜しんで、いそいそと支度し、家族で雪遊び。雪の沁みるような冷たさ、風の研ぎ澄まされた寒さ、朝日の包むような温かさ、子どもの燃える(萌える?)ような愛くるしさ。すべてがリアルで生きている実感が溢れている。素敵な雪だるまができあがった。こういうありきたりの生活、それができるありがたさ。それこそが根の部分であり、冬は活動性が落ちるぶん、そういうごく身近なところ、足元を見直すよい時期だと想う。冬に限らず、病気の時、今一つ伸び悩んでいる時、まさに現在のような社会状況然り。闇の中で気づく光が、寒さの中で気づく温もりが、新たな道を照らし、融かし出す。先日の日記「冬きたりなば」を具体化したような、日曜の朝。
2011.01.16
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朝の霜がきついと、写真(カブ、ソラマメ)の如く、野菜によってはヘタッとしております。無駄に抗っておりません。寒ければ、寒いなりに、生きている。寒くなって、ダイコンやカブなど、根物野菜は甘くおいしくなります。お日様の力が弱まることと寒さによって、量的な成長は乏しくなる。しかし、根に栄養を蓄えるという、質的な方向へ成長の変革を遂げるのです。コツコツと根を充実させます。人もまた同じかと。誰しもに表向き伸び悩む、つらい時期、冬の時代は訪れます。そんなときこそ、見方を変えれば、成長のチャンス。自分と向き合い、方向転換。問題点を解決すれば、劇的な成長という春を迎えます。冬来たりなば春遠からじ。昔の人はそう言いました。明けることのない夜もなければ、終わりの無い冬もまたありませんので。自然に沿い、今を大切に生きたいものだと想います。
2011.01.15
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今日は午前に生命保険、夕方にオーナーズマンションとやらのセールスに応対する機会に恵まれた(後者は電話)。これらのセールスにおける共通点は何だったか。それは、共に「お子様のためにも」という文句を使ったことである。マニュアルどおりの文句なのだろうが、果たして、その文句の効能や如何?私の場合、「家族のために働く」とか「家族を養う」という意識はかなり希薄だ。ただ、理に適ったことをしていれば、(家族も含め)万事うまくいく、という信念はある。外れていれば、問題が生じるという認識。問題が生じたら軌道を修正し、理に近づく。からだ、治療、武術、農と根本を同じくする。家族を言い訳に、理に適っていないこと、道に外れたことはできない。道を外せば、その場は凌げるにせよ、結果として家族はもちろん、世界の崩壊につながる。世界の崩壊といえば、大袈裟と思われるかもしれないが。そういうことを前の世代が教えてくれている。会社に家族を人質にとられ、ひたすら走ってきた人たち。やっていることに疑問を感じながらも、家族のためにただひたすら。その世代のおかげで、今の物質的豊かさがあり、便利さがある。私たちの世代はそれなりにのうのうと生きてくることができた。反面、今まで道を外してきた社会の問題は山積みである。国の負債よろしく、借金みたいなものだ。今私が在るのは、前の世代のおかげ。そのことにまず感謝。感謝したうえで、過ちは過ちと認め、軌道を修正していく必要がある。そうして、伝統、命は紡がれていくのだから。そういう方向転換の大きな鍵を30代、いわゆる私たちロスト・ジェネレーションが握っているものと感じている。前と後を再びつなぐことができるのは、前後と共感できるものを持った「失われた」とされる世代だろうと。そんなことを考えていて、更にお金の余裕が一切無い私に応対されてしまったセールスの方々。心より気の毒に想う。
2011.01.13
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「何が幸せかわかりませんね。」 上の言葉は受診者さん。なりゆき、そんな話になった。 うーむ、確かに。 いわゆる幸福論について、あまり深く探求したことはなかった。「幸せって何?」というテーマは、単純にあまり魅かれるものではなかったから、だと想う。 そして、これからもおそらく探求することはないような気がする。が、ある瞬間から基本的に好きなことをやり続けている自分は漠然と幸せだと自覚している。 上の思案は治療後に浮かんだことであり、「何が幸せかわかりませんね。」に対する私のコメントは約3秒後に発せられていた。 「確かに人それぞれ違うでしょうね。まぁ、ありがたい、と心から想えたら、それは幸せなことじゃないですかね。」 言ってから、自分で妙に納得する私。受診者さんも納得している風であった。 オートで発せられたからといって、決して無責任、いい加減な発言ではない。 武術をしていると、無意識的に技が発動することがある。 おそらくこの天から降ってくるような言葉もいっしょなのだ。経験をバックボーンとした、思考というプロセスをショートカットした言葉。実はこういう文章を書いていても起こる現象である。 そして、それは、相手があって、つながりがあって、心の、命の交流がなされるからこそ、起こる現象なのだ。 そんなわけで、会話できること、ブログを書けることもまた、ありがたい、即ち幸せなことと想う。 無限に成長の素、「気づき」が溢れてくるのだから。
2011.01.10
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