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三宮
の 国際松竹
という映画館に30年ぶりに行きました。この映画は カンヌ映画祭
で高い評価を受けたということで評判だそうですが、封切り日の一番館(今はそんな言い方はしないのかな?)が老人会の集会のようでした。 まあ、ガラスに映る自らも、その場に何の違和感もないわけで、映画館というのはヒマな老人の徘徊先にうってつけということなんでしょうか。
脚本 是枝裕和
撮影 近藤龍人
音楽 細野晴臣
キャスト
リリー・フランキー(柴田治)
安藤サクラ(柴田信代)
松岡茉優(柴田亜紀)
城桧吏(柴田祥太)
柄本明(川戸頼次)
樹木希林(柴田初枝)
2018
年・日本・ 120
分 2018・06・09国際松竹no1
追記
その後、 初枝役
の 樹木希林さん
が亡くなりました。テレビドラマの 「時間ですよ」(1970)
で異彩を放って登場した 悠木千帆
追記 2019・07・07
徘徊を始めて、ほとんど最初に見た映画でした。あれから、一年が経ちますが、この映画を超える印象の日本映画にはまだ出会っていません。
先日、社会派映画と評判の 「新聞記者」
を見ました。好感を持ちましたが、社会に対する切込み方に、何だか、純情なものを感じて、良くも悪くも 「甘い」
と思いました。
長い間、映画を見ていなかったぼくは、何も知りませんから当てずっぽうになりますが、 「海街ダイアリィ」
の監督が、この映画を撮るには、かなりな覚悟をしたと思いました。
私たちが、なにげなく暮らしているこの国の社会は、もうすでに「壊れている」ことを語るためのリアルな現実認識を、どう差し出すのか。ごまかしではない世界を描くには、才能以上に勇気と覚悟が必要だったに違いないということです。
時のでたらめな権力の表彰状が、唾棄すべきものだという態度もまたしかりでしょうね。
次に彼が、どんな映画を撮るのか、期待以上に、ある種の不安を感じます。彼が、差し出すに違いない匕首のような映像に、ぼくはついてゆけるのだろうか。そんな感じですね。
追記2020・01・07
是枝裕和
が 「家族を想うとき」
を撮った ケン・ローチ
をたずねていくテレビ・ドキュメンタリーを昨日観ました。番組では ケン・ローチ
の映画作りと是枝のそれが語り合われていてとても面白かったのですが、 「万引き家族」
の終わりころ、 安藤サクラさん
が演じる 柴田信代
が婦人警官の尋問で涙を流すシーンについて、婦人警官のセリフを台本では消していて、何も知らない 安藤さん
に、いきなりセリフを聞かせ、 安藤さん
の涙の演技を撮ったという話が出て来ました。
映画のそのシーンは、とても印象的で、ぼくの中での 安藤サクラ
という女優さんの位置を決定づけたのですが、この話は胸を打ちました。
ケン・ローチ
という監督が、同じような手法で、ドキュメンタリータッチの映像を撮っていることは何となく知っていましたが、 是枝監督
もその手法に学んだそうです。
映画の映像は、必ずしも作り事の演技ではないということにドキドキしました。
追記
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