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2025.10.22
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​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ​タウフィーク・サーレフ「太陽の男たち」元町映画館​  今日見たのは、 タウフィーク・サーレフ監督 「太陽の男」 です。 1971年 に制作された古い映画です。 元町映画館 2025年 10月18日 「壁の外側と内側」 というジャーナリストの 川上泰徳 のドキュメンタリィーとの併映で一日だけやる企画上映です。 1972年 、イスラエルによって暗殺された、今や伝説(?)の、 パレスチナ人 の作家 ガッサン・カナファーニー の原作の映画化作品です。​
これを見逃すわけにはいきません(笑)。
​ 
​​​​​​ 映画も小説も、 舞台 1970年代くらいのヨルダン です。 パレスチナ難民キャンプ 砂漠の風景 、たぶん、 中東戦争 イスラエル が圧勝した直後の時代です。​​​​​​
​​​​​​​​​​​​​​  中年男 アブー・カイース(モハマンド・ベイル・ヘルワーニー) 、抵抗運動で逮捕されたことがありヨルダンにいては危険な 青年アスアド(バッサーム・ルトウフィ・アブー・ガザーラ) 、家族の面倒を見なければならない 少年マルワーン(サラーハ・ハルキー) 三人 が、 難民キャンプ を抜け出し、 イラク 経由で クウェート に行こうと、 カイース と同郷の、給水車の 運転手アブー・ハイズラーン(サナーア・デブシー) 給水車 で出発します。 二つの国境 を給水車のタンクに潜んで通過しようという目論見です。
 三人のクウェート行の 動機 が、当時、多くの人が知らなかった、パレスチナ難民キャンプの実情、国際情勢を描いています。そこに、この映画の 歴史的価値の一つがある と思います。​​​​​​​​​​​​​​

​​​​​​ で、三人を乗せた 給水トラック は、 ヨルダンのパレスチナ難民キャンプ から イラク イラク から クウェート へと二つの国を横断し、 二つの国境 を、密入国で越えようという計画です。​
​​その先に、自由がある!​​
​というわけです。​​​​​​
​​​​ トラックが二つの 国境管理事務所 を通過するために、砂漠の灼熱の太陽に焼き上げられながら、 音と気配を殺して潜んでいる給水車のタンク が、 パレスチナの人たち が土地を奪われ、難民キャンプに閉じ込められていた、 当時の状況 を比喩している表象であることは明らかです。
 で、まあ、 ネタバレ ですが、原作でも映画でも、彼らはこのタンクから生きて出ること、自由な空気を胸いっぱい吸い込むことはできません。​​​​

​​​​​​​ ただ、 映画 原作 一つ だけ違う描写がありました。
原作 では、著者である カナファーニー は​
「なぜ、壁を叩かなかったんだ!」​
​と 作品の最後 に叫びますが、 映画 では、閉じ込められた男たちは給水車の壁を叩くのです。​​​​​​​
​​​ この映画をはじめ、関西で イスラム映画上映会 を企画していらしゃる藤本高之さんとおっしゃる方が上映後解説していらっしゃいましたが、​
​「小説が書かれた時期と映画化された時期におけるパレスチナ情勢の変化を反映している。」​​
​ということだそうですが、この映画から50年経った パレスチナの人たちが壁を叩く音 はどうなったんでしょうね。​​​
​​​​  原作小説 の結末の、 作家の叫び もこたえますが、 映画 のラスト、 タンクの壁を叩きながら死んでいく姿 は、やはり、こたえましたね。​​​​
​​​​​​​​ 映画も小説も、とどのつまりは灼熱の太陽の下、 自由を求めた三人 は給水車のタンクの中に閉じ込められたまま死んでしまい、 運転手のハイズラーン は、彼等を砂漠のゴミ捨て場に捨てて去るというお話です。
 映画から50年、 イスラエル では、いわばタンクに閉じ込め続けた人々に対する無差別の殺戮行為が横行しているようです。壁を叩く音は極東の島国の老人の耳にも届き始めています。どうしたらいいんでしょうね。 イスラエル の権力者たちは 「壁を叩く音」 イスラエルの市民たち に聞こえることを最も警戒しているそうです。
 映画を見るしか能のない老人は、歯噛みをしながら見守るしかないのでしょうか? 原作 河出文庫 で読むことができます。皆さん是非読んでみてください。
 ​​​​​​​​


監督・脚本 タウフィーク・サーレフ
原作 ガッサン・カナファーニー「リジャール・ファツ=シャムス」(邦訳「太陽の男たち」
撮影 バハジャト・ハイダル
音楽 サルヒー・アルワーディ
キャスト
モハマンド・ベイル・ヘルワーニー(アブー・カイース)
バッサーム・ルトウフィ・アブー・ガザーラ(アスアド)
サラーハ・ハルキー(マルワーン)
サナーア・デブシー(アブー・ハイズラーン)
1971年・シリア
英題「The Dupes Al makhuduoun」
2025・10・18・no148・元町映画館no320
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最終更新日  2025.10.22 17:42:45
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